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壁紙からアートまで、花柄をインテリアで楽しむ5つの方法
花柄をインテリアに取り入れるとガーリーになりすぎると思っていませんか? 壁紙ひとつとっても、選び方しだいで花柄はポップにもシックにもなります。花柄を上手に取り入れた海外のハイセンスな空間をご紹介します。
生花だけでなく、壁紙やタイルワークなどの形で花はインテリアに取り入れられてきました。花が咲き始める春は気分が明るくなり、足取りも軽やかになります。そうした気持ちを感じさせる空間で、季節を問わず楽しく暮らしたいと考えるからなのでしょう。時代は移り、トレンドはどんどん変わっていきますが、心地よい空間をつくりたいという人々の思いは変わりません。そこで今回は改めて、「花」のモチーフを活かしたインテリアに注目してみました。
1. ストーリーをつくって楽しむ
気分に合わせて、年中気軽に花を楽しめるファブリックやアート。単体でもすてきですが、ストーリーや場面を意識してコーディネートするのも楽しいものです。例えば、このベッドルームなら、小鳥(天蓋付きアイアンベッドのモチーフと鳥かご)のさえずりを森(緑の壁)にある花畑(ベッドリネン)で楽しむ、といったストーリーが思い浮かびます。ベッドリネンの花を変えればストーリーは無限。季節感の演出も簡単です。
気分に合わせて、年中気軽に花を楽しめるファブリックやアート。単体でもすてきですが、ストーリーや場面を意識してコーディネートするのも楽しいものです。例えば、このベッドルームなら、小鳥(天蓋付きアイアンベッドのモチーフと鳥かご)のさえずりを森(緑の壁)にある花畑(ベッドリネン)で楽しむ、といったストーリーが思い浮かびます。ベッドリネンの花を変えればストーリーは無限。季節感の演出も簡単です。
花鳥風月を空間全体で表現した、シノワズリーテイストの洗面台。木象嵌(マーケットリー)の技術で描かれた花が、鏡を取り巻くように咲いています。さらに、花を模した照明に鳥が留まっていたり、岩を模した洗面ボウルに水が流れたりする様子は風流の一言。壁面のデザインを各アイテムが空間へと広げていく、奥深さを感じるコーディネートです。
2. 部分づかいを楽しむ
花が咲き始める季節は、意識しなくても心がウキウキするものです。そんな心躍る柄が見つかったら、思い切って壁やカーテンに取り入れましょう。カーテンや壁紙を天井から床まで使い、さらに壁紙を部分づかいでフォーカルポイントにすると、天井の高さが強調されて軽やかな印象になります。
写真の〈グッドリッチ・グローバル〉の壁紙とカーテンは、芍薬とアガパンサスのブーケを水彩風に描いたやさしいタッチ。その分クッションや花瓶、ペンダントライトは花柄のトーンを強めた色でアクセントにすると、メリハリのある空間になります。
花が咲き始める季節は、意識しなくても心がウキウキするものです。そんな心躍る柄が見つかったら、思い切って壁やカーテンに取り入れましょう。カーテンや壁紙を天井から床まで使い、さらに壁紙を部分づかいでフォーカルポイントにすると、天井の高さが強調されて軽やかな印象になります。
写真の〈グッドリッチ・グローバル〉の壁紙とカーテンは、芍薬とアガパンサスのブーケを水彩風に描いたやさしいタッチ。その分クッションや花瓶、ペンダントライトは花柄のトーンを強めた色でアクセントにすると、メリハリのある空間になります。
長い時間を過ごす自分の部屋は、落ち着けるシンプルなデザインがいちばんという人は多いでしょう。でも、それだけでは少し寂しく感じるときも。それなら天井に花畑をつくりましょう。寝るときにしか目に入らない分、同じ部分づかいでも新鮮な印象になります。水色を基調として爽やかに仕上げ、天井は水色も含めた暖かみのある配色の花柄にすれば、2つの表情を持つ楽しい空間に。天にある花畑へと誘う、壁の蝶々のオブジェもポイントです。
赤と紫のキッチン収納扉、ショッキングピンクのカーテンとダイニングチェア、赤のテーブル、黒のレザーソファ……と個性的な配色のダイニングキッチン。白ベースの空間なので軽やかさはありますが、色が強いのでバラバラな印象にもなりかねません。そんな各部をつないでいるのが、バックスプラッシュに描かれた黒い花と蔓のモチーフ。レースのような花柄がキッチン収納の上下、そしてダイニングとキッチンの色をつなぎ、空間にまとまりをつくっています。
アンリ・ルソーの作品「夢」をモチーフにした壁紙を一部に貼ったバスルーム。抑えたタッチで描かれた瑞々しい花と植物が、グリーンと白のバスタブにマッチしています。柄の一部にあるシダや鳥のモチーフをディスプレイして楽しさを加えているのもポイントです。バスルームに壁紙を貼る場合は、防水加工の浴室用壁紙を選びましょう。
3. 花柄で空間にインパクトを与える
せっかくなら、空間を花畑に変えるほど華やかにしてみましょう。写真は〈クラーク & クラーク〉の《アリアドネズ・ドリーム》の壁紙を使ったダイニング。インドやメキシコのテキスタイルを参考にデザインした鮮やかな柄は、気分を明るくさせてくれること間違いなしです。ベンチには同じ柄のクッション、テーブルにはデザインに負けないボリュームの花と花瓶を並べて楽しい雰囲気に。できれば自然の光がたっぷり入る空間で楽しんでほしいアイデアです。
せっかくなら、空間を花畑に変えるほど華やかにしてみましょう。写真は〈クラーク & クラーク〉の《アリアドネズ・ドリーム》の壁紙を使ったダイニング。インドやメキシコのテキスタイルを参考にデザインした鮮やかな柄は、気分を明るくさせてくれること間違いなしです。ベンチには同じ柄のクッション、テーブルにはデザインに負けないボリュームの花と花瓶を並べて楽しい雰囲気に。できれば自然の光がたっぷり入る空間で楽しんでほしいアイデアです。
部屋ごとに異なる花柄を選ぶという手もあります。この写真と次の写真は同じ住宅ですが、こちらの書斎はクラシックな花柄の壁紙と家具でまとめ、次の写真ではコンテンポラリーな花柄の壁紙をチョイス。花柄を軸にさまざまなデザインが融合した個性的なインテリアです。昨今は貼り替えが簡単な壁紙も増えており、こうした複数の柄づかいも楽しみやすくなっています。
ペイントが独特なカブリオレレッグのキャビネットや、アビゲイル・アハーンがデザインしたオウムの照明、サラ・グラハムの作品「シアー・ブロンド」とインパクトの強いアイテムが集まるスペースには、モノクロのバラに鮮やかな蝶が舞う〈オズボーン&リトル〉の《バタフライ・ガーデン》で個性的に。それ以外は白の分量を増やして落ち着いた印象にまとめ、壁紙のパワフルなデザインとうまくバランスを取っています。
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4. 大人っぽい花をあしらう
花柄の壁紙にもいろんなテイストがあります。例えば、ダイニングエリアのアクセントウォールに使った黒地にパープルのマットな壁紙は、とても大人っぽい雰囲気です。花柄のシックな色づかいが、赤いダイニングチェアやチョコレートブラウンのテーブルはもちろん、手前のローテーブルのあるくつろぎスペースともリンク。落ち着いた印象に見せています。またこの壁紙は、よく見ると花の中に幸運の象徴であるコウモリが。華やかさと遊び心を含んだ柄選びに大人のセンスも感じます。
花柄の壁紙にもいろんなテイストがあります。例えば、ダイニングエリアのアクセントウォールに使った黒地にパープルのマットな壁紙は、とても大人っぽい雰囲気です。花柄のシックな色づかいが、赤いダイニングチェアやチョコレートブラウンのテーブルはもちろん、手前のローテーブルのあるくつろぎスペースともリンク。落ち着いた印象に見せています。またこの壁紙は、よく見ると花の中に幸運の象徴であるコウモリが。華やかさと遊び心を含んだ柄選びに大人のセンスも感じます。
木版画のような花をゴールドでプリントした壁紙が目を惹くダイニング。フラワーモチーフでありながら、幾何学パターンにも見えるのが単色柄の面白さです。また、ヴィンテージとモダンを融合した時代を問わないデザインは、テイストの異なる家具やラグにもよくなじみ、シックで暖かな空間をつくっています。
こちらは、木や花や実のモノクロプリントを飾ったモダンなリビング。中央に置かれた白いチューリップもポイントです。アートやインテリアと色を合わせられるのは、彩りが豊富な生花ならでは。さらにアートと生花によるシンメトリーな配置は、整然とした印象と遊び心の両方を感じさせます。
タイルで花をデザインしたバスルーム。気温や季節の変化に関わらず、いつでも花を楽しめるしつらえです。モザイクタイルで描く花は、元々花が持つやさしい印象に幾何学的な面白さが加わるのがポイント。さらに写真のように白とグレーなど無彩色を選べば、シックな印象と清潔感を同時に演出できます。
5. オブジェで花を取り入れる
立体的な花のオブジェを飾るアイデアもあります。サイズの違いはもちろん、シックなものからインパクトの強いものまでデザインもさまざまですが、どちらかと言えばアート寄りの印象に。こちらは大きな花のモチーフにチュール生地でつくった花を組み合わせたドリーミーなコーディネート。ダンスのコスチュームを描いたアートにもぴったりの、心躍る演出です。
立体的な花のオブジェを飾るアイデアもあります。サイズの違いはもちろん、シックなものからインパクトの強いものまでデザインもさまざまですが、どちらかと言えばアート寄りの印象に。こちらは大きな花のモチーフにチュール生地でつくった花を組み合わせたドリーミーなコーディネート。ダンスのコスチュームを描いたアートにもぴったりの、心躍る演出です。
実際の花により近い形の造花で、壁をデコレーションしたベッドルーム。ヘッドボードの頭上に広がる花畑は枯れることなく、年中鮮やかな色を楽しめます。造花の場合、サイズを小さくすればするほど落ち着いた印象に。さらに花それぞれの並べ方や配色にもこだわることができ、グラフィカルな工夫をしやすくなります。
同じ花でも質感が変わればグッとシックなイメージに。大きな花のメタルオブジェは、玄関に掛けることで訪れる人に忘れがたい印象を残す存在になっています。チョコレートブラウンのベンチと〈シャーウィン・ウィリアムズ〉の《バスケット・ベージュ》でペイントした壁が、シルバーとカッパー、黒の花をさらに美しく際立たせます。
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