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「セミダブルベッド」がオススメなのは、どんなとき?特徴と使い方のポイント
小さめのダブルベッド? それとも大きめのシングルベッド? 曖昧に捉えられがちなセミダブルベッドをもっと意識的に選択して使いこなせば、好みや家族構成に合わせた快適な寝室づくりができます。
ブラッキン・ヘザー
2018年8月15日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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みなさんは「セミダブルベッド」にどのようなイメージをお持ちでしょうか?「ダブル」という言葉が入っていることから、やや小さめのダブルベッドだと考える人も多いでしょう。1人用のベッドなのか、それとも2人用なのか、言葉だけではなかなかわかりづらいですね。私も実際にインテリアコーディネートの仕事で、お客様からベッドのサイズ選びについて相談されることはよくあります。
スペースに限りがあるなら、セミダブルを上手に活用しよう
コンパクトな寝室では特に、ベッドのサイズ選びは大きな課題です。部屋を大きなベッドが占領すると窮屈に見えますし、かといって小さすぎると自然な寝返りが制限されて睡眠の質が下がります。どちらをとるかですが、この場合、まずは自分に合った寝心地のよいベッドを選び、安眠できることを優先しましょう。硬さや弾力性はもちろん、サイズも重要。このとき、セミダブルベッドの特徴と上手な活用法を知っていると、選択の範囲が広がります。
コンパクトな寝室では特に、ベッドのサイズ選びは大きな課題です。部屋を大きなベッドが占領すると窮屈に見えますし、かといって小さすぎると自然な寝返りが制限されて睡眠の質が下がります。どちらをとるかですが、この場合、まずは自分に合った寝心地のよいベッドを選び、安眠できることを優先しましょう。硬さや弾力性はもちろん、サイズも重要。このとき、セミダブルベッドの特徴と上手な活用法を知っていると、選択の範囲が広がります。
セミダブルベッドは日本標準。海外のサイズや選択基準は違う
日本製の通常のダブルベッドの幅は、約140cmです。セミダブルはそれより20cm狭い120cm。日本のシングルサイズは97cmが一般的です。
ここで「日本製の」とあえて書いたのは、ベッドのサイズは国によって微妙に違うからです。ちなみに「セミダブル」とは和製英語で、欧米では存在しません。たとえばイギリスでは「スモールダブル」または「スリークオーターベッド」(3/4ベッド)というサイズがあり、日本のセミダブルと似たサイズのベッドが存在します。これらは、子ども部屋やゲストルームで最も多く使われています。
日本製の通常のダブルベッドの幅は、約140cmです。セミダブルはそれより20cm狭い120cm。日本のシングルサイズは97cmが一般的です。
ここで「日本製の」とあえて書いたのは、ベッドのサイズは国によって微妙に違うからです。ちなみに「セミダブル」とは和製英語で、欧米では存在しません。たとえばイギリスでは「スモールダブル」または「スリークオーターベッド」(3/4ベッド)というサイズがあり、日本のセミダブルと似たサイズのベッドが存在します。これらは、子ども部屋やゲストルームで最も多く使われています。
布団文化が長かった日本では、大人がシングルベッドで寝るのも珍しくはないですが、欧米ではシングルは基本的に子ども部屋用と見られています。成長して体が大きくなるとスモールダブルに買い換える場合も。大人用としては、1人でも2人でもダブル以上のサイズを選ぶのが一般的です。海外のホテルでは、ツインルームのベッドはほとんどの場合、ダブルまたはスモールダブルが2つ並んでいます。部屋の広さや体格の違いがもちろん理由として考えられます。
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セミダブルは「ゆったりめのシングル」ととらえる
では、理想のベッドのサイズとはどれぐらいなのでしょう。
狭さを感じず、無理なく寝返りを打つスペースとしては、1人につき少なくとも肩幅+30cmは必要と言われています。つまり、最低でも両サイドに15cmずつ必要です。120cmのセミダブルのベッドに成人2人が並んで寝るのは、やや狭く感じるはず。「ダブル」という言葉が入ってはいますが、セミダブルとは、基本的にゆったりめのシングルベッドとして考えた方が正しいでしょう。
では、理想のベッドのサイズとはどれぐらいなのでしょう。
狭さを感じず、無理なく寝返りを打つスペースとしては、1人につき少なくとも肩幅+30cmは必要と言われています。つまり、最低でも両サイドに15cmずつ必要です。120cmのセミダブルのベッドに成人2人が並んで寝るのは、やや狭く感じるはず。「ダブル」という言葉が入ってはいますが、セミダブルとは、基本的にゆったりめのシングルベッドとして考えた方が正しいでしょう。
たとえば、寝返りをよく打つ人や寝相の悪い人、体格のいい人にはセミダブルベッドはぜひおすすめです。また、贅沢な気分でゆったりと眠りたい人にもぴったりのサイズです。
セミダブル2台で優雅なツインベッドルーム
日本の住宅事情では、ダブルベッドを2つ並べるスペースを確保するのはなかなか厳しいもの。そんなときにセミダブルは便利です。少し広めの部屋ならセミダブルを2台やや離して配置し、ホテルのツインルームのような優雅なベッドルームも実現できます。すっきりしたラインの一枚の長いヘッドボードがあれば、ツインベッドに一体感が。ホテルでもよく見かけるスタイルですね。
日本の住宅事情では、ダブルベッドを2つ並べるスペースを確保するのはなかなか厳しいもの。そんなときにセミダブルは便利です。少し広めの部屋ならセミダブルを2台やや離して配置し、ホテルのツインルームのような優雅なベッドルームも実現できます。すっきりしたラインの一枚の長いヘッドボードがあれば、ツインベッドに一体感が。ホテルでもよく見かけるスタイルですね。
ぴったりくっつけて「大きな1台」に見せる
セミダブルベッドを2台つけて並べれば、横幅の合計は240cm。ぱっと見にはかなり広めの1台のベッドに見えます。パートナーの寝相が悪く、夜中に起こされてしまうことに悩む人や、眠りが浅いけれど理想は1つのベッドにしたいという人にもおすすめのレイアウトです。2台離しておくスペースがない場合も、このようにぴったりつけて置けば、バランスのよい配置になります。
セミダブルベッドを2台つけて並べれば、横幅の合計は240cm。ぱっと見にはかなり広めの1台のベッドに見えます。パートナーの寝相が悪く、夜中に起こされてしまうことに悩む人や、眠りが浅いけれど理想は1つのベッドにしたいという人にもおすすめのレイアウトです。2台離しておくスペースがない場合も、このようにぴったりつけて置けば、バランスのよい配置になります。
寝心地に求める条件は人それぞれ。広いベッドが好みの人もいれば、コンパクトな方が安心して眠れるという人もいます。もちろん体格によっても広さの感じ方も変わってきます。ベッドを2つ組み合わせるのであれば、それぞれの好みのサイズを並べるとよいでしょう。たとえば女性はシングル、男性はセミダブルという選び方も可能です。同じメーカーの同じシリーズのサイズ違いなら、真ん中でくっつけてもそれほどサイズ違いも気になりません。大きなベッドカバーで覆ったり、写真のように2台のベッドにベッドスローをわたすように掛けたりすれば、統一感を出すことができます。
小さな子がいるなら、セミダブルとシングルの組み合わせも
子どもと両親が一緒に寝る習慣がある日本では、サイズ違いのベッドを2つ並べることは、実はそれほど珍しいことではありません。大人2人には狭すぎるセミダブルでも、お母さんと小さな子であれば2人で寝るには十分です。
お子さんのいる家庭では、シングルとセミダブルの組み合わせもよく耳にします。家族みんなで添い寝することもでき、夜中に帰宅して子どもを起こしてしまうのが心配な人、寝相の悪い子どもと一緒に寝ていてたびたび起こされ、寝不足気味の人にとっても、よい解決策になるでしょう。
子どもと両親が一緒に寝る習慣がある日本では、サイズ違いのベッドを2つ並べることは、実はそれほど珍しいことではありません。大人2人には狭すぎるセミダブルでも、お母さんと小さな子であれば2人で寝るには十分です。
お子さんのいる家庭では、シングルとセミダブルの組み合わせもよく耳にします。家族みんなで添い寝することもでき、夜中に帰宅して子どもを起こしてしまうのが心配な人、寝相の悪い子どもと一緒に寝ていてたびたび起こされ、寝不足気味の人にとっても、よい解決策になるでしょう。
家族4人でセミダブル2台を長く使う
子どもが2人いるなら、セミダブルベッドを2台並べて、1台ずつに大人と子どもが一緒に寝るという方法もあります。将来子どもたちが別の部屋で寝るようになったら、親はそれぞれセミダブルベッドでゆったりと寝ることができます。
また、セミダブルサイズであれば子ども2人が一緒に寝るのにも十分なスペースがあります。親がダブル、子ども2人がセミダブルという組み合わせも可能。ベッドを購入する際は、今だけではなく将来のこともイメージしながらサイズを選ぶとよいでしょう。
子どもが2人いるなら、セミダブルベッドを2台並べて、1台ずつに大人と子どもが一緒に寝るという方法もあります。将来子どもたちが別の部屋で寝るようになったら、親はそれぞれセミダブルベッドでゆったりと寝ることができます。
また、セミダブルサイズであれば子ども2人が一緒に寝るのにも十分なスペースがあります。親がダブル、子ども2人がセミダブルという組み合わせも可能。ベッドを購入する際は、今だけではなく将来のこともイメージしながらサイズを選ぶとよいでしょう。
人間の一生の1/3の時間はベッドで過ごすと言われます。健康な心身を保つには、十分なスペースで快適に眠れることが重要です。ベッド選びは、見た目よりもまず体が感じる心地よさやゆったり感を優先させましょう。ベッドの大きさは変えられませんが、部屋の見た目や広さの感じ方は、インテリアの工夫である程度変えることが可能です。安眠と見た目のバランスをうまくとるためにも、家づくりの専門家はもちろん、ベッドメーカーやインテリア専門店で相談してみるのもよい方法だと思います。
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