床と家具の木の色を揃えずに、バランスよく見せる7つの方法
ナチュラルな木目を活かした家具をフローリングの部屋に置くとき、木の色を同じに揃えなければと思い込んでいませんか? 濃さや質感が違っても、素敵にまとめる方法はいろいろあります。
家具を買い替えたり、新しく買い足したりするとき、部屋にもともとある床や建具などの木目の色と合うのかどうか、気にされたことはありますか? こういうとき、とにかく木目の色を揃えなければ、と思っている人が多いのではないでしょうか。
確かに、木目の色を揃えることで部屋全体はすっきり見えます。微妙な違いだけだとやはり違和感がありますし、部屋の基調とは異なる色の木の家具にはなかなか手が伸びないかもしれません。でも、現実には新築やオーダーメイドでない限り、床や建具と家具の木目をまったく同じ色に揃えることはそう簡単ではなく、悩んでいるという声もよく聞きます。
確かに、木目の色を揃えることで部屋全体はすっきり見えます。微妙な違いだけだとやはり違和感がありますし、部屋の基調とは異なる色の木の家具にはなかなか手が伸びないかもしれません。でも、現実には新築やオーダーメイドでない限り、床や建具と家具の木目をまったく同じ色に揃えることはそう簡単ではなく、悩んでいるという声もよく聞きます。
1.「質感」や「アンダートーン」を揃える
温かみのある中間のブラウンの床に、木部がダーク系のテーブル&チェアを合わせたダイニング。よく見ると、どちらも若干赤みが入った茶色をしていて、光沢のある質感という共通点もあります。
木によって、赤みや黄みの強い暖色寄りのブラウン、逆に青みがかった、またはグレーっぽい寒色寄りのブラウンなど、ベースとなるトーンがあります。パーソナルカラー診断やファッションなどの専門用語では「アンダートーン」と呼ばれる基調色のことです。インテリアでもこの考え方は応用でき、木の色の明るさが違っても、アンダートーンが同じであれば合わせやすくなります。
また、質感になめらかな光沢があると、木目はエレガントな印象になります。その共通項も、この空間の調和に役立っています。
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温かみのある中間のブラウンの床に、木部がダーク系のテーブル&チェアを合わせたダイニング。よく見ると、どちらも若干赤みが入った茶色をしていて、光沢のある質感という共通点もあります。
木によって、赤みや黄みの強い暖色寄りのブラウン、逆に青みがかった、またはグレーっぽい寒色寄りのブラウンなど、ベースとなるトーンがあります。パーソナルカラー診断やファッションなどの専門用語では「アンダートーン」と呼ばれる基調色のことです。インテリアでもこの考え方は応用でき、木の色の明るさが違っても、アンダートーンが同じであれば合わせやすくなります。
また、質感になめらかな光沢があると、木目はエレガントな印象になります。その共通項も、この空間の調和に役立っています。
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シンプルモダンで統一されたこちらのダイニングの特徴はやはり異なる形のペンダントライトのシェードでしょう。ダークな色を使っている分、全体がライトカラーの中で引き立っています。床材はなめらかですが、テーブルはやや粗い質感のカジュアルなタイプを取り入れていおり、シンプルな構成の部屋に味わい深さを与えています。
3. 目を惹く色をアクセントカラーにする
こちらは床とテーブルと椅子、すべて違う木の色ですが、赤のキャビネットの印象が強く、差がそれほど気になりません。このように、他の部分にフォーカルポイントをつくっても効果的。壁や他の家具をちょっと個性のあるアクセントカラーにすることで、目線を自然とそちらへ惹きつけます。詳しくは後述しますが、ラグも家具と床の間のワンクッションの役割を果たしています。
こちらは床とテーブルと椅子、すべて違う木の色ですが、赤のキャビネットの印象が強く、差がそれほど気になりません。このように、他の部分にフォーカルポイントをつくっても効果的。壁や他の家具をちょっと個性のあるアクセントカラーにすることで、目線を自然とそちらへ惹きつけます。詳しくは後述しますが、ラグも家具と床の間のワンクッションの役割を果たしています。
4. アソートカラーを揃える
微妙な色の違いが最も難しい組み合わせだと言われています。明度の差が大きいほど、コントラストが特徴的になりますが、こちらのダイニングキッチンのように床とテーブルのどちらもライト系でありながら若干色や質感が異なる場合、なんとなく違和感を感じることも。キャビネットと椅子をグレーのアソートカラーで統一していることでテーブルと床の色の違いにもほとんど気づきません。椅子だけを違う色にしても同じような効果が得られます。
微妙な色の違いが最も難しい組み合わせだと言われています。明度の差が大きいほど、コントラストが特徴的になりますが、こちらのダイニングキッチンのように床とテーブルのどちらもライト系でありながら若干色や質感が異なる場合、なんとなく違和感を感じることも。キャビネットと椅子をグレーのアソートカラーで統一していることでテーブルと床の色の違いにもほとんど気づきません。椅子だけを違う色にしても同じような効果が得られます。
5. 床と家具の間に異素材でワンクッションおく
写真のような、床とテーブルが微妙に違うダークブラウンの場合はどうでしょう。床に直接テーブルを置くと、床となじみすぎて全体が重くなり、微差でかえって違和感を生じます。でも、間にラグを一枚敷けばちょうどよいワンクッションとなり、バランスの悪さも解消されます。
これぐらいの濃さのダークブラウンは、白と相性抜群。白い壁やソファとのシャープなコントラストでしゃれた印象になります。カーペットの色調に、暗すぎず明るすぎないミディアムトーンを選んでいることも、バランスのよい落ち着き感に一役買っています。
写真のような、床とテーブルが微妙に違うダークブラウンの場合はどうでしょう。床に直接テーブルを置くと、床となじみすぎて全体が重くなり、微差でかえって違和感を生じます。でも、間にラグを一枚敷けばちょうどよいワンクッションとなり、バランスの悪さも解消されます。
これぐらいの濃さのダークブラウンは、白と相性抜群。白い壁やソファとのシャープなコントラストでしゃれた印象になります。カーペットの色調に、暗すぎず明るすぎないミディアムトーンを選んでいることも、バランスのよい落ち着き感に一役買っています。
こちらは明るさの違う床とテーブルの木を、黒のラグと白の異素材の椅子をはさむことでバランスをとった例。木目の色は違いますが、ナチュラルでラフな質感は共通しています。
ワンクッションをはさむ場合は、ラグ以外にも、異素材の要素があればOKです。たとえばメタル製のテーブルの脚、ファブリック張りや樹脂製の椅子など、木目の存在を緩和させる要素を加えるとよいでしょう。
ワンクッションをはさむ場合は、ラグ以外にも、異素材の要素があればOKです。たとえばメタル製のテーブルの脚、ファブリック張りや樹脂製の椅子など、木目の存在を緩和させる要素を加えるとよいでしょう。
床はオレンジがかった暖色系のブラウンですが、コンソールテーブルの天板は最近流行のグレイッシュブラウン。明るさもアンダートーンも質感も異なる難しい組み合わせですが、コンソールの脚が黒いアイアンという異素材なので、その違いが緩和されて、調和がとれています。壁のミラーのフレームもグレイッシュトーンに近いシルバーを選び、全体をエレガントにまとめています。
6. 濃淡のグラデーションを作る
このように木の部分の多い部屋では、同じ色で揃いすぎると単調でフラットに見えてしまうので、同じ木材でもオイルステインなどの仕上げで色の差をつけ、立体感と表情の奥深さを出すこともできます。
- 同じ質感でソフトな濃淡を
このように木の部分の多い部屋では、同じ色で揃いすぎると単調でフラットに見えてしまうので、同じ木材でもオイルステインなどの仕上げで色の差をつけ、立体感と表情の奥深さを出すこともできます。
- 色の軽重感を利用した配置
- 木と同系色のアイテムで濃淡をつなげる
7. コントラストを際立たせる
- 色のコントラスト
- 質感のコントラスト
ダークな床はそれだけでインパクトがあるため、案外他のどんな色とでも組み合わせやすいのが特徴です。濃い色の引き締め効果で、異なる色やテイストをまとめ上げ、深みを加えてくれる力があります。
- 色と質感両方のコントラスト
モダンな空間の中ですっきりとした白と引き締め役にもなっている黒がベースとなり、異なる色の木の家具がそんなクールな空間の中で上手に共存しています。「統一感」や「なじみ」といった考えから離れて、その違いを楽しむことだってできるのです。
肌に心地よく、目にも楽しめる、最適なフローリング材を選ぼう
木目の色の組み合わせに法則はあるのでしょうか。また、色が違っても違和感を感じさせないポイントはあるのでしょうか。この記事では、今使っている家具がなんだか床と合わないと悩んでいる方、上手に組み合わせられる家具を見つけたい方へ向けて、木目の組み合わせ方のヒントをご紹介します。