整理収納をプロに頼む前に知っておきたい5つのポイント
整理収納を専門家に依頼するメリットは? 誰に依頼すればいいの? 予算はどのくらい必要? といった連絡する前に知りたい疑問を解決します。
栗原晶子|Akiko Kurihara
2023年10月13日
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。
また、エンタメ好きとして演劇や映画に関するライティングも手がけています。
フリーの編集&ライターとしてインテリア誌やハウジング誌を中心に取材・執筆活動する傍ら、NPO法人ハウスキーピング協会認定の整理収納アドバイザーとして、コラムの連載やセミナーの企画に携わる。暮らしがラクに楽しくなる、整理収納アイデアを研究・発信中です。... もっと見る
TVや雑誌、イベントなど、さまざまな場面で目にする機会が増えた整理収納のプロ。興味はあるけど探し方や頼み方がわからないという声もよく耳にします。この記事では整理収納のプロに依頼する際に知っておきたいポイントをご紹介します。
整理収納をプロに依頼するメリットとは
日々の暮らしに深く関わる片付けは、教えられるものでも、誰かに頼むものでもないと認識している人がいるかもしれません。しかし、プロは整理収納に関するメソッドを学んでいますので、見た目が一時的にスッキリきれいになるという側面だけではなく、依頼者やその家族に合った整理収納を提案できます。プロは依頼者の要望を聞き、原因を探り、手順を踏まえて作業を進めていき、継続できる方法を提案します。
日々の暮らしに深く関わる片付けは、教えられるものでも、誰かに頼むものでもないと認識している人がいるかもしれません。しかし、プロは整理収納に関するメソッドを学んでいますので、見た目が一時的にスッキリきれいになるという側面だけではなく、依頼者やその家族に合った整理収納を提案できます。プロは依頼者の要望を聞き、原因を探り、手順を踏まえて作業を進めていき、継続できる方法を提案します。
インテリアコーディネーターと整理収納のプロの違い
どちらの専門家も依頼者の家族構成や理想の暮らしをしっかりとヒアリングして進める点は共通しています。
インテリアコーディネーターは、住まいのレイアウトや設備機器、家具、壁、床などをプランニングし、商品提案から発注、納品などをトータルプロデュースする仕事です。
どちらの専門家も依頼者の家族構成や理想の暮らしをしっかりとヒアリングして進める点は共通しています。
インテリアコーディネーターは、住まいのレイアウトや設備機器、家具、壁、床などをプランニングし、商品提案から発注、納品などをトータルプロデュースする仕事です。
整理収納のプロは、一般的に、家の中にある「もの」と向き合い、それを整理すること、ニーズに合わせて使いやすく整え収めることを主とします。そのために「もの」を分けたり、減らす作業が伴い、収納のための家具や収納用品をご提案するときもあります。
専門家によっては、両方の資格を有している人もいます。またその他のサービスをオプションとして設けている場合もあります。依頼する際には、サービス内容を確認し、希望を事前にきちんと伝えましょう。
専門家によっては、両方の資格を有している人もいます。またその他のサービスをオプションとして設けている場合もあります。依頼する際には、サービス内容を確認し、希望を事前にきちんと伝えましょう。
整理収納にかかる時間と金額
整理収納のプロが掲げるサービスメニューは、時間単位での提示が一般的です。例えば、3時間で15,000円、延長の場合は1時間あたり5,000円といった具合です。しかし、依頼主が3時間でリビングとキッチンを全部整理収納してほしいと思っても、広さや「もの」の量によって実際の作業では不可能というケースも。
整理収納のプロが掲げるサービスメニューは、時間単位での提示が一般的です。例えば、3時間で15,000円、延長の場合は1時間あたり5,000円といった具合です。しかし、依頼主が3時間でリビングとキッチンを全部整理収納してほしいと思っても、広さや「もの」の量によって実際の作業では不可能というケースも。
最終的なゴールをしっかりと達成するためにも、プロは事前に依頼主の希望を聞き、現状を確認したうえでかかる時間や金額を見積もります。ヒアリングや現状調査にかかる時間や手間もサービス料がかかります。また、依頼主の希望に即した時間で完了するために、複数のスタッフでの作業をご提案したり、1回3時間×5回というように見積もる場合もあります。
家をまるごと片付けたいと考えているなら、予想以上に予算が必要になるかもしれません。また、プロがヒアリングをした段階で、片付ける場所の順番変更を提案されることもあるでしょう。長年「もの」を詰め込んでいる納戸を片付けたいという要望だとしても、キッチンから始めることをお薦めする場合もあります。もちろん、これはプロ個人によって方法や提案内容は異なります。
整理収納にかけられる予算が決まっている場合は、あらかじめそのプロに伝え、作業できる場所や時間をしっかり確認して進めてもらいましょう。
整理収納にかけられる予算が決まっている場合は、あらかじめそのプロに伝え、作業できる場所や時間をしっかり確認して進めてもらいましょう。
自分と整理収納との関わり方
整理収納のプロは原則としてご本人が不在の中で片づけを進めることはないため、依頼主と日程を調整します。「もの」を整理する段階で、要・不要の確認が必要になるからです。片付かない原因の多くは、スペースに対しての「もの」の量が多すぎることがあげられます。依頼主から話を伺いながら適正量を見極め、出し入れしやすくなる仕組み作りに導くのです。
整理収納のプロは原則としてご本人が不在の中で片づけを進めることはないため、依頼主と日程を調整します。「もの」を整理する段階で、要・不要の確認が必要になるからです。片付かない原因の多くは、スペースに対しての「もの」の量が多すぎることがあげられます。依頼主から話を伺いながら適正量を見極め、出し入れしやすくなる仕組み作りに導くのです。
整理収納のプロは、作業完了までに動線や使用頻度、暮らし方に沿って作りあげた整理収納のポイントを依頼者に説明し、納得していただきます。その際継続して片付けられる仕組みづくりやポイントをレクチャーし、以後、依頼者やその家族自身が片付けられるようになることを目指しています。一方で、整理収納に完成はないので、また乱れたり使いづらくなったらプロを呼ぶ、定期的にチェックしてもらうなどの方法を取る依頼者もいます。
プロとの相性の見極め方
整理収納のプロと一口に言っても、タイプも個性もいろいろです。家の中にある「もの」をすみずみまで見渡し、家族のこと、暮らし方について聞き出すには、かなり近い関係性を要します。コミュニケーションをとるうえで、合う合わないがあるのは当然です。プロを探すための方法はいくつかあります。
片付け・収納アドバイザーを探す
整理収納のプロと一口に言っても、タイプも個性もいろいろです。家の中にある「もの」をすみずみまで見渡し、家族のこと、暮らし方について聞き出すには、かなり近い関係性を要します。コミュニケーションをとるうえで、合う合わないがあるのは当然です。プロを探すための方法はいくつかあります。
- Houzzに登録している専門家のプロフィールやレビューを参考にする
片付け・収納アドバイザーを探す
- 講座やセミナー、イベントに参加してみる
- 依頼経験者に紹介してもらう
整理収納のプロは、現在、整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザー、こんまり流片づけコンサルタント、住空間収納プランナーなどさまざまな資格があります。複数を取得している人も多く、活動歴もさまざまです。作業実績(片付け作業に入った軒数や時間)や、著書などがある人気のプロ、プロフィールを見て自分と同じ家族構成だからなど、依頼理由もいろいろですが、理想の暮らしと住まいに導くために依頼者に寄り添える専門家との出会いを求めましょう。
快適な住空間をつくりだす、「整理収納のプロ」の仕事とは?
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まさにその通りだと思いました!
例えば「料理人」といっても、日本食なのかフランス料理なのか分野は様々ですもんね。
サービスの提供者側は自身の強みがきちんと伝わるように、そして依頼者側はそこをきちんと理解した上で求めている事と擦り合わせて、お互いにフィットした出会いに繋がるといいですね(^_^)
Kaori Hayashi様
コメントありがとうございます。フィットした出会い、それこそがクライアントとプロが互いに求める「その人らしい暮らし」につながると思っています。