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海外からも注目度大。自邸に木と和の装いを取り入れてみませんか?
木を使った日本建築の良さの中に現代的な要素をエッセンスを加えてみませんか? 純和風の家はちょっと難しいと考える人にすすめたい、モダンジャパニーズの家づくりのアイデアです。
片岸千代子
2016年10月8日
不動産に携わって約16年。大手不動産会社(デベロッパー)で、新築分譲マンションの接客営業を経験。その後、不動産に特化したIT企業にて、社内のライターとして勤務。現在、不動産(住宅)を得意分野とする、フリーのライターとして活動中。http://www.writing-office.com/
不動産に携わって約16年。大手不動産会社(デベロッパー)で、新築分譲マンションの接客営業を経験。その後、不動産に特化したIT企業にて、社内のライターとして勤務。現在、不動産(住宅)を得意分野とする、フリーのライターとして活動中... もっと見る
昔ながらの日本家屋にほっこりと気持ちが和むのは、日本人のDNAに刷り込まれているから? 実は木が人に与える心理面での効果が近年の研究で認められています。伝統的な日本住宅の良さを残しつつ、洋風の中に和のエッセンスを入れるだけでも部屋の印象が変わります。今回は木を使用した和のしつらえと暮らしの楽しみ方について紹介します。
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知られざる木材の心理学
木材がもたらす視覚効果として、内装に使う木材の使用率によって人が感じる快適性に変化がでると言われています。
木材の使用率30%以上の部屋は、主観的な快適性が認められており、中でも45%の使用率の部屋が最も良く、心理的に「わくわくした状態」になり交感神経活動が盛んになったという研究結果が報告されています。
純和風のお家は立派過ぎると考えるなら、木を使った日本建築の良さの中に、現代的な要素をエッセンスを加えてみてはいかがでしょうか。新しいのに、どこか懐かしさを感じるナチュラルテイストな室内を演出してくれます。
テーブルやイスなど、木を使ったナチュラルテイストな家具を選ぶ事で、室内の快適さがより一層引き立ちます。
木材がもたらす視覚効果として、内装に使う木材の使用率によって人が感じる快適性に変化がでると言われています。
木材の使用率30%以上の部屋は、主観的な快適性が認められており、中でも45%の使用率の部屋が最も良く、心理的に「わくわくした状態」になり交感神経活動が盛んになったという研究結果が報告されています。
純和風のお家は立派過ぎると考えるなら、木を使った日本建築の良さの中に、現代的な要素をエッセンスを加えてみてはいかがでしょうか。新しいのに、どこか懐かしさを感じるナチュラルテイストな室内を演出してくれます。
テーブルやイスなど、木を使ったナチュラルテイストな家具を選ぶ事で、室内の快適さがより一層引き立ちます。
木目が美しい柱や梁、床と調湿効果などがある砂壁や土壁、そして障子のある室内は、見るだけでも気持ちが落ち着きます。
国産の木材には、スギやヒノキをはじめ赤松、唐松、ケヤキ、楓などがあり、無垢材を使用すると年を重ねるごとに色が変化していくため、使い込んだ皮製品のようにその風合いが増していきます。
日本は、国土の約3分の2が森林で覆われる世界有数の森林大国ですが、山村の過疎化や高齢化により、林業が衰退しおり木材の自給率は3割弱、約7割を輸入に頼っています。そんな中、平成21年に政府が「森林・林業再生プラン」を打ち出し、木材自給率50%を目指し活動しています。
国産の木材には、スギやヒノキをはじめ赤松、唐松、ケヤキ、楓などがあり、無垢材を使用すると年を重ねるごとに色が変化していくため、使い込んだ皮製品のようにその風合いが増していきます。
日本は、国土の約3分の2が森林で覆われる世界有数の森林大国ですが、山村の過疎化や高齢化により、林業が衰退しおり木材の自給率は3割弱、約7割を輸入に頼っています。そんな中、平成21年に政府が「森林・林業再生プラン」を打ち出し、木材自給率50%を目指し活動しています。
囲炉裏の現代風アレンジ
丸い窓をデザインした障子をアクセントにした、囲炉裏の部屋。
昔ながらの囲炉裏も現代風にアレンジすると、お洒落なテーブルになります。炭をおこして、鍋料理をしたり、串に魚を刺して焼いたり、子どもはもちろん大人も楽しめる空間です。
住宅内で火を使う、床に設けた囲炉裏や薪ストーブ、暖炉の設置については、建築基準法で告知されています。
囲炉裏の場合、内長幅が90cm以下なら、壁と天井をコンクリート、レンガ、瓦、陶磁器室タイル、繊維強化セメント板などの特定不燃材料や難燃合板、難燃繊維板、難燃プラスチック板などの難燃材料に限定する必要があります。ただ、囲炉裏の火口の芯から2m以内に壁がなく、天井高4.2m以上(吹き抜け等)があれば問題なく設置できるようです。また、古民家の再生などは基準から外れても大丈夫なようです。
丸い窓をデザインした障子をアクセントにした、囲炉裏の部屋。
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洋風の設えの中に、和をイメージさせる建具を用いることで、ゲストルームのように、しっとりと落ち着きのあるベッドルームになっています。これなら、ゆっくり休めそうです。日頃の疲れもどこへやら。
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あこがれの縁側スペース
読書したり、夫婦で会話を楽しんだり、友人とお茶をしたり、秋の行楽日和は、縁側でまったりと過ごしてみるのはいかがでしょう。野鳥の鳴き声を聞きながら、庭の花や木々を眺める贅沢な時間。月夜に照らされた夜の庭で、子どもと一緒に季節の星座を探したくなります。
読書したり、夫婦で会話を楽しんだり、友人とお茶をしたり、秋の行楽日和は、縁側でまったりと過ごしてみるのはいかがでしょう。野鳥の鳴き声を聞きながら、庭の花や木々を眺める贅沢な時間。月夜に照らされた夜の庭で、子どもと一緒に季節の星座を探したくなります。
縁側ほどの大きさがなくても、こうしたウチとソトをつなぐようなちょっとしたスペースは重宝しそうです。
爽やかな秋風を頬に受けながら、ホットコーヒーを一杯。サロンのような空間が自宅にあったら、みなさんはどんな使い方をされますか。芸術の秋らしく、スケッチや音楽鑑賞でしょうか、それとも秋の味覚をパクリでしょうか。
爽やかな秋風を頬に受けながら、ホットコーヒーを一杯。サロンのような空間が自宅にあったら、みなさんはどんな使い方をされますか。芸術の秋らしく、スケッチや音楽鑑賞でしょうか、それとも秋の味覚をパクリでしょうか。
懐かしさを感じる建具を、天井に用いたインパクトのある室内デザインです。建具の和紙が天井に取り付けた照明の光を柔らかくしているのがわかります。また、部屋に備えられた味わい深い箪笥が、良い雰囲気を醸し出しています。
細部にこだわるなら、欄間も
和室でよく目にする“欄間”。風通や明かり取りとして、用いられるのですが、後ろから光を当てることで、欄間の影絵が天井に映し出されるという、何とも面白い演出です。欄間の使い方は変わらないけれど、視点を変えて何かをプラスすることで、室内に変化を与えることができる、アイデアが光る仕様です。
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思い切って洗面所にも
木のぬくもりを感じる洗面室なら、毎朝の洗顔や髪のセットも気持ちよくできそうですね。朝の忙しい時間でも、安らぎを感じながら支度ができるのではないでしょうか。
風呂場、浴槽、浴室など水廻りに無垢材を使う場合、撥水性を高め腐食を防止するためウレタンやオイルなどで塗装すると良いと言われています。とはいえ、濡れたまま放置しておくと塗装が劣化するため、水気はキレイに拭き取って掃除するのがベストです。
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日本のお風呂のすばらしさとは?
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「1/fゆらぎ」と言われる樹木の年輪の感覚は、視覚を通して気持ちを心地よく刺激し、心が安らぐ要因になっています。
光沢のある木の手洗いカウンターや障子、地袋のある和テイストなトイレ。リゾート地のお洒落なホテルのような設えです。トイレにいる時間は短いけれど、一日数回、しかも毎日使うところなので、手を抜かずこだわりたい箇所の一つです。こんなトイレなら、お客様にも喜ばれそうです。
教えてHouzz
みなさんのご自宅の「和のポイント」や、「木使いのポイント」などがあれば、下のコメント欄で共有しましょう!
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