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NY・ブルックリン流、夏のオフタイムを楽しむ白いインテリア
ブルックリンスタイルの白いインテリアは、日本の家にもよく似合う、少しラフな温かみのある白が主流。リラックスした「オフタイムの白」の使い方を学びましょう。
上野朝子|Asako Ueno
2018年6月2日
6月ごろから、ブルックリンも夏日が少しずつ増えてきます。こちらには日本のような梅雨はありませんが、この時期は雨がほどほどに多く、みずみずしい街路樹の若葉がすがすがしい風景をつくる、とても気持ちのよい季節です。週末を郊外で過ごすニューヨーカーが増えてくるのもこの頃から。都会の暮らし(オンタイム)と週末の田舎暮らし(オフタイム)を上手に使い分けるのが、初夏のおしゃれなニューヨーク・スタイルと言えそうです。夏のインテリアで思い浮かべるのは明るくさわやかな白。今回はブルックリン流「オフタイムの白」のインテリアスタイルについてお話ししましょう。
ブルックリンで暮らすニューヨーカー好みの「白」とは?
ブルックリンには1900年前後の「ブラウンストーン」と呼ばれるタウンハウスがたくさん残っていて、新築より大変人気があります。こちらに住んで思うのは、ニューヨーカーの古いものを大事にするという感覚の強さです。特にブルックリンでは、古い建物との相性がいいからでしょうか、クールなモダンテイストの白よりも、郊外にある古い週末の家(コテージ)で使われているような温かみのある白を好む人の方が多いです。
ブルックリンスタイルとは?今すぐ真似したい取り入れ方
ブルックリンには1900年前後の「ブラウンストーン」と呼ばれるタウンハウスがたくさん残っていて、新築より大変人気があります。こちらに住んで思うのは、ニューヨーカーの古いものを大事にするという感覚の強さです。特にブルックリンでは、古い建物との相性がいいからでしょうか、クールなモダンテイストの白よりも、郊外にある古い週末の家(コテージ)で使われているような温かみのある白を好む人の方が多いです。
ブルックリンスタイルとは?今すぐ真似したい取り入れ方
古びたものが持つ温かな白
この寝室では、白く塗装した木枠のある古い窓をベッドのヘッドボードに見立てています。新築やリノベーション後の室内に、大きな古い扉や板を立てかけるというアイデアは、場所もとらず瞬時にコテージスタイルがつくれて、小物を集めるより効率がいいと思います。シャビーシックに代表されるラスティックな質感が魅力のコテージスタイルには、白がたくさん使われています。新品だと汚したくないとつい緊張する白も、コテージスタイルの白は、積み重ねた歳月が作る「剥がれ」や「すすけ」がプラスに作用して、新品では出せない温かな雰囲気を醸し出してくれます。
この寝室では、白く塗装した木枠のある古い窓をベッドのヘッドボードに見立てています。新築やリノベーション後の室内に、大きな古い扉や板を立てかけるというアイデアは、場所もとらず瞬時にコテージスタイルがつくれて、小物を集めるより効率がいいと思います。シャビーシックに代表されるラスティックな質感が魅力のコテージスタイルには、白がたくさん使われています。新品だと汚したくないとつい緊張する白も、コテージスタイルの白は、積み重ねた歳月が作る「剥がれ」や「すすけ」がプラスに作用して、新品では出せない温かな雰囲気を醸し出してくれます。
タウンハウスの内装で人気、全面エッグシェルの白
ブルックリンの古いタウンハウスには、床まで白くペイントしているお宅をよく見かけます。人気の白のペイントは「エッグシェル(卵の殻)」という、白の中でも温かみのある白です。「オフタイムの白」の代表と呼べそうな、清潔感のある心が落ち着く白です。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
ブルックリンの古いタウンハウスには、床まで白くペイントしているお宅をよく見かけます。人気の白のペイントは「エッグシェル(卵の殻)」という、白の中でも温かみのある白です。「オフタイムの白」の代表と呼べそうな、清潔感のある心が落ち着く白です。
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床も壁も天井も白にペイントしたお宅を初めて見たときは、正直いってびっくりしました。でも慣れてくると、部屋が広く見えたり、光があまり入らない部屋でも明るく見えたり、白の中で家具や絵が浮き出る感じが美しく感じたり、涼しげだったりと、プラス要素がとても多いことに気がつきました。
白いペイントは、古い壁や床の歪みや隙間を、まるで魔法のように「味わい」という魅力に変えてくれます。また、白くペイントすると、窓からの自然光が部屋の中にほどよく回って、他の色が主体の部屋よりも、ディスプレイ小物や飾る絵がきれいに見えるのも特徴です。
白い部屋は、冬はちょっと寒々しいかな?と思ってしまいがちですが、ウールやキャンドルなど、温もりを感じる小物を増やすことで、部屋に温かみが生まれます。何より、寒い冬に自然光が部屋全体に回る部屋はありがたい存在です。
オフタイムの白とアースカラーのリラックスした組み合わせ
白がベースのインテリアは、どんな色とも相性がよいですが、「オフタイムの白」には、オフホワイトからベージュ、ブラウンといったアースカラーとの組み合わせが最もおすすめです。緊張感のない、リラックスした感じのインテリアがつくれます。
白がベースのインテリアは、どんな色とも相性がよいですが、「オフタイムの白」には、オフホワイトからベージュ、ブラウンといったアースカラーとの組み合わせが最もおすすめです。緊張感のない、リラックスした感じのインテリアがつくれます。
この部屋も、白を基調に、ベージュからブラウンで小物を統一しています。「なんだかさびしいから、もっと色を加えてみたい」と思っても、そこは我慢。部屋の中の色は気がつくとあっという間に増えますから。色を減らしたり、色を統一するって案外難しいもの。さりげないようで、実はすごく気をつかわないとできないと感じるのは私だけでしょうか? でもその結果、リラックスした優しい空間が生まれるので、一度がんばって色をセーブした部屋づくりにトライしてみてください。
私の知り合いに、写真のように白を基調に、ニュートラルカラーだけでインテリアを構成している家があって、その統一感、潔い美しさにいつも感心しています。そこから生まれる平和な空気も含めて、素敵な空間だなぁ、と思っています。
どうしても色が欲しいときは、観葉植物をどうぞ。オフタイムのリラックス感が、フレッシュなグリーンに増幅され、さらに素敵なハーモニーが生まれます。
白×茶色に何を足す? ナチュラルインテリアをセンスアップさせる、12のアイテム
どうしても色が欲しいときは、観葉植物をどうぞ。オフタイムのリラックス感が、フレッシュなグリーンに増幅され、さらに素敵なハーモニーが生まれます。
白×茶色に何を足す? ナチュラルインテリアをセンスアップさせる、12のアイテム
白い窓辺はナチュラルカラーのカーテンで
我が家は古いタウンハウスの4階なのですが、リビングルームにカーテンをつけていません。我が家だけでなく多くの家でも、寝室は別として、窓辺にカーテンはありません。お向かいの建物からも、お互いに見られる心配がない距離(望遠鏡があれば別ですが)ということもありますが、窓の機能として優先されるのは、屋外のグリーンなど景色を楽しむことなのです。もしカーテンをつけるとしたら、あくまで脇役として、この写真のようなニュートラルカラーにして、家具や小物と合わせているお宅が多いです。
我が家は古いタウンハウスの4階なのですが、リビングルームにカーテンをつけていません。我が家だけでなく多くの家でも、寝室は別として、窓辺にカーテンはありません。お向かいの建物からも、お互いに見られる心配がない距離(望遠鏡があれば別ですが)ということもありますが、窓の機能として優先されるのは、屋外のグリーンなど景色を楽しむことなのです。もしカーテンをつけるとしたら、あくまで脇役として、この写真のようなニュートラルカラーにして、家具や小物と合わせているお宅が多いです。
白のやわらかな空気感に似合う、無造作な並べ方
本を本棚にしまうのではなく、ちょっと雑な感じで積み上げているオフタイム感がいい雰囲気。本の色合いに気をつかって、インテリア全体に統一感をもたせている点がポイントです。本の上に無造作に置かれたバッグの色もしかり。ただし、生活から生まれる美は、色が揃っていればいいというものではなく、ひとつひとつの小物選びが大事なのだと、この写真を見て思います。
インテリアコーディネーションは白で始まり、いろんなカラーの組み合わせに挑戦して、最終的には白に戻るのでは……そんなことを考える今日この頃。緊張感の多い外界に対し、家の中には、心身ともにほぐしてくれる、やわらかな空間を求めたいもの。「オフタイムの白」は、そんな憩いの空間をつくる究極のインテリアカラーなのかもしれません。
白い部屋のインテリアをもっと見る
白い床のインテリアの写真をもっと見る
本を本棚にしまうのではなく、ちょっと雑な感じで積み上げているオフタイム感がいい雰囲気。本の色合いに気をつかって、インテリア全体に統一感をもたせている点がポイントです。本の上に無造作に置かれたバッグの色もしかり。ただし、生活から生まれる美は、色が揃っていればいいというものではなく、ひとつひとつの小物選びが大事なのだと、この写真を見て思います。
インテリアコーディネーションは白で始まり、いろんなカラーの組み合わせに挑戦して、最終的には白に戻るのでは……そんなことを考える今日この頃。緊張感の多い外界に対し、家の中には、心身ともにほぐしてくれる、やわらかな空間を求めたいもの。「オフタイムの白」は、そんな憩いの空間をつくる究極のインテリアカラーなのかもしれません。
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