コメント
クライアントと長期的な関係を築く方法
クライアントと長期的な関係を構築するための4つの戦略を、アメリカの専門家たちに聞いてみましょう。
Bryan Anthony
2021年7月15日
絶え間なく新しいプロジェクトが舞い込み続けることは、住まいの専門家にとって理想でしょう。一方で、新しいプロジェクトが、必ずしも新しいクライアントのものである必要はありません。
何年にも渡って繰り返し頼ってくれる忠実なクライアントのリストを構築するのは、プロジェクトの循環を止めないために重要です。クライアントと長期的な関係を築くための戦略について、アメリカの専門家たちのアドバイスをチェックしましょう。
何年にも渡って繰り返し頼ってくれる忠実なクライアントのリストを構築するのは、プロジェクトの循環を止めないために重要です。クライアントと長期的な関係を築くための戦略について、アメリカの専門家たちのアドバイスをチェックしましょう。
1. クライアントのことをよく知り、メモに残しましょう
クライアントやその生活について知ることは、クライアントのライフスタイルや個性を反映した空間をデザインするのに役立つ重要な情報になります。またそれは、最初のプロジェクトを終えても、継続した関係性を育むための有用な情報でもあります。
Plain and Poshのデザイナーであるステファニー・フリーズさんは、イリノイ州で15年以上に渡って自身のデザイン事務所を経営してきました。いま彼女が持っているプロジェクトのほとんどは、以前に仕事をしたことがあるクライアント相手か、もしくはクライアントによる紹介からくるものです。
クライアントの生活に興味を持つことが彼女の成功の鍵でした。「いつでもクライアント一人ひとりに関するメモを連絡先リストに書き込むようにしています」と彼女は話します。「誕生日から、子どもたちの名前、どの学校に通わせているかまですべてメモします。彼らの生活に興味をもっているんです。少しの努力さえ惜しまなければ、クライアントと信頼関係を築くのは難しいことではありません。その努力はほとんどの場合においてちゃんと報われますから」
新しいクライアントと仕事をするとき、Houzz Proはコミュニケーションを追跡するお手伝いをします。そうすれば、合意した内容や、すべてのメモまでをも一元的に保管できます。写真やファイルの共有、提案書やムードボードの送付といったさまざまなことをHouzz Pro上でおこなうことができます。
Houzz Proについてもっと知る
クライアントやその生活について知ることは、クライアントのライフスタイルや個性を反映した空間をデザインするのに役立つ重要な情報になります。またそれは、最初のプロジェクトを終えても、継続した関係性を育むための有用な情報でもあります。
Plain and Poshのデザイナーであるステファニー・フリーズさんは、イリノイ州で15年以上に渡って自身のデザイン事務所を経営してきました。いま彼女が持っているプロジェクトのほとんどは、以前に仕事をしたことがあるクライアント相手か、もしくはクライアントによる紹介からくるものです。
クライアントの生活に興味を持つことが彼女の成功の鍵でした。「いつでもクライアント一人ひとりに関するメモを連絡先リストに書き込むようにしています」と彼女は話します。「誕生日から、子どもたちの名前、どの学校に通わせているかまですべてメモします。彼らの生活に興味をもっているんです。少しの努力さえ惜しまなければ、クライアントと信頼関係を築くのは難しいことではありません。その努力はほとんどの場合においてちゃんと報われますから」
新しいクライアントと仕事をするとき、Houzz Proはコミュニケーションを追跡するお手伝いをします。そうすれば、合意した内容や、すべてのメモまでをも一元的に保管できます。写真やファイルの共有、提案書やムードボードの送付といったさまざまなことをHouzz Pro上でおこなうことができます。
Houzz Proについてもっと知る
2. プロジェクト完了後は、電話でのフォローアップの予定を立てましょう
完成したプロジェクトにクライアントが満足しているか確認することは、顧客と長期的な関係を築くための最良の方法の一つである、とシアトルにあるVentana Constructionのアン・ヒゲーラさんは言います。
「プロジェクトが完了したからといって、問題が起きてクライアントが連絡してくるまで待つべきではありません」と彼女は語ります。「積極的に彼らと連絡を取り合って、すべて問題なくいっているか確認し、質問や懸念があれば応じるべきです」
ヒゲーラは、プロジェクトが完成してから最初の一年間、電話によるフォローアップを三ヶ月ごとにするよう予定を立てています。新しい空間を気に入っているか、調整が必要なものはないか、彼女はクライアントに尋ねます。「彼らが自分からは連絡をしてくれなかったであろう、ほんのちょっとした微調整をすることもあります」と彼女は言います。「しかし、そんな小さな努力こそが、忠実なリピーターを作ってくれるのです」
完成したプロジェクトにクライアントが満足しているか確認することは、顧客と長期的な関係を築くための最良の方法の一つである、とシアトルにあるVentana Constructionのアン・ヒゲーラさんは言います。
「プロジェクトが完了したからといって、問題が起きてクライアントが連絡してくるまで待つべきではありません」と彼女は語ります。「積極的に彼らと連絡を取り合って、すべて問題なくいっているか確認し、質問や懸念があれば応じるべきです」
ヒゲーラは、プロジェクトが完成してから最初の一年間、電話によるフォローアップを三ヶ月ごとにするよう予定を立てています。新しい空間を気に入っているか、調整が必要なものはないか、彼女はクライアントに尋ねます。「彼らが自分からは連絡をしてくれなかったであろう、ほんのちょっとした微調整をすることもあります」と彼女は言います。「しかし、そんな小さな努力こそが、忠実なリピーターを作ってくれるのです」
3. 頼りにされる住まいのエキスパートになりましょう
カリフォルニア州パサデナでRobert Frank Interiorsを営むデザイナー、ロバート・フランクさんによれば、大多数のクライアントはとても忙しく、家を最高の状態に保つためのリサーチをしたり、予定を立てたり、複数のタスクを調整したりする時間はないそうです。
だからこそ、フランクはクライアントのための「頼りになるエキスパート」になりました。「家に関するどんな課題についても、クライアントが困ったときにはいつでも頼ってほしいと思っています」と彼は話します。「布地のシミ汚れから、設備機器の修理まで、保証期間中は気軽に連絡をしてもらいます。クライアントがガレージのドアの開閉装置を修理するのを手伝ったことだってあります」
クライアントとの頻繁なコミュニケーションが、その後のプロジェクトへとつながることもよくあります。「家をよりよくするためのアイディアを、お互いに絶え間なく出し合っています」と彼は説明します。「情報源として信頼してもらっているため、結果として、何度も私に助けを求めてくれるのです」
カリフォルニア州パサデナでRobert Frank Interiorsを営むデザイナー、ロバート・フランクさんによれば、大多数のクライアントはとても忙しく、家を最高の状態に保つためのリサーチをしたり、予定を立てたり、複数のタスクを調整したりする時間はないそうです。
だからこそ、フランクはクライアントのための「頼りになるエキスパート」になりました。「家に関するどんな課題についても、クライアントが困ったときにはいつでも頼ってほしいと思っています」と彼は話します。「布地のシミ汚れから、設備機器の修理まで、保証期間中は気軽に連絡をしてもらいます。クライアントがガレージのドアの開閉装置を修理するのを手伝ったことだってあります」
クライアントとの頻繁なコミュニケーションが、その後のプロジェクトへとつながることもよくあります。「家をよりよくするためのアイディアを、お互いに絶え間なく出し合っています」と彼は説明します。「情報源として信頼してもらっているため、結果として、何度も私に助けを求めてくれるのです」
4. 未来のプロジェクトを想像するお手伝いをしましょう
「最初のプロジェクトの規模に関わらず、いつだって初めから未来のプロジェクトについて話すことは賢明です」とヒゲーラさんは言います。「このような話し合いをすることでクライアントが怖気づいて退散してしまう、なんてことは見たことがありません。むしろ、最初のプロジェクトの先に計画があると知らせれば、彼らに前進する自信を与えられる、と私は考えています」
プロジェクトを「フェーズ」に分けることは、クライアントが未来のプロジェクトについて考え、実現するために必要な措置を講じてもらうのに役立つ良い方法である、と彼女はさらに付け加えます。「たとえば、最近あるクライアントの地下室をリノベーションしましたが、改装時に基礎の改良も行いました。これは、いつか2階を増築するときのために、適切な支持構造を建設したものです」
このクライアントが2階を増築する準備ができたとき、どの建設会社に依頼するかは明白ですね。
専門家向け情報をもっと読む
「最初のプロジェクトの規模に関わらず、いつだって初めから未来のプロジェクトについて話すことは賢明です」とヒゲーラさんは言います。「このような話し合いをすることでクライアントが怖気づいて退散してしまう、なんてことは見たことがありません。むしろ、最初のプロジェクトの先に計画があると知らせれば、彼らに前進する自信を与えられる、と私は考えています」
プロジェクトを「フェーズ」に分けることは、クライアントが未来のプロジェクトについて考え、実現するために必要な措置を講じてもらうのに役立つ良い方法である、と彼女はさらに付け加えます。「たとえば、最近あるクライアントの地下室をリノベーションしましたが、改装時に基礎の改良も行いました。これは、いつか2階を増築するときのために、適切な支持構造を建設したものです」
このクライアントが2階を増築する準備ができたとき、どの建設会社に依頼するかは明白ですね。
専門家向け情報をもっと読む
おすすめの記事
事例写真撮影のコツ
プロの写真家に撮影を頼むべきケースとは?
プロだからこそ撮れる美しい写真には、人の心に訴える大きな力があります。写真を通して作品の魅力を伝えることは、次の施主との出会い、作品づくりにもつながります。
続きを読む
エコ・サステナブル
サーキュラーエコノミー研究家・建築家に聞く、日本でも実践できるサステナブルな住まいづくりのヒント
文/杉田真理子
サーキュラーエコノミーを意識した住まいづくりについて、オランダの動きを参考に、考えてみましょう。
続きを読む
Houzzの使い方
「Best of Houzz」とは? どうすれば受賞できるの?
Houzzユーザーの支持を集めた専門家に贈られる「Best of Houzz」。どんな専門家が受賞するのでしょうか。
続きを読む
Houzzからのお知らせ
注目を集めた15のデザイン賞受賞作品【Best of Houzz 2023】
今年もBest of Houzzデザイン賞が発表されました。ユーザーの注目を集めた15の事例写真をご紹介します。
続きを読む
照明
世界が注目するJapanブランドの照明。ミラノサローネ凱旋展で見た灯りの可能性
今年60周年記念だったミラノサローネ国際家具見本市。その晩餐会を飾ったのは、日本人アーティストによるコラボレーションでした。今秋、東京でもその夢の共演が実現しました。
続きを読む
カラー
2023年のトレンドカラーは深紅色!インテリアにどう取り入れる?
パントン社の2023年トレンド色は「Viva Magenta(ビバ・マゼンタ)」に決定。Houzzの専門家にインテリアに取り入れる方法を聞きました。
続きを読む