【2019年8月】建築・デザイン・工芸の展覧会 & イベント情報
暑い夏、涼しいミュージアムで知的好奇心を刺激してくれる作品と出会ってみては? 全国各地の注目の展覧会をご紹介します。
Houzz Japan
2019年8月1日
Houzz Japan 公式アカウント
*休館日や入場料などの詳しい情報は各公式ホームページでご確認ください。(記事内は一般の料金)
《太田邸模型》2019年
制作:二星大暉 協力:松隈洋研究室 京都工芸繊維大学
撮影:市川靖史
【東京】太田喜二郎と藤井厚二
-日本の光を追い求めた画家と建築家
会場:目黒区美術館
会期:9月8日まで開催
入場料:1,000円
洋画家の太田喜二郎と建築家の藤井厚二。京都帝国大学(現・京都大学)で出会い、交流を深めた二人は絵画と建築という異なるジャンルながら、「自然のなかで移ろう光を自作にいかに取り入れるか」を追求。西洋に学んだ絵画や建築を「いかに日本の風土や文化に馴染むものにするか」にも取り組んだ。やがて太田は、自邸の設計を藤井に任せた。北側採光をうまく取り入れたアトリエをもつモダンな住宅だ。
制作:二星大暉 協力:松隈洋研究室 京都工芸繊維大学
撮影:市川靖史
【東京】太田喜二郎と藤井厚二
-日本の光を追い求めた画家と建築家
会場:目黒区美術館
会期:9月8日まで開催
入場料:1,000円
洋画家の太田喜二郎と建築家の藤井厚二。京都帝国大学(現・京都大学)で出会い、交流を深めた二人は絵画と建築という異なるジャンルながら、「自然のなかで移ろう光を自作にいかに取り入れるか」を追求。西洋に学んだ絵画や建築を「いかに日本の風土や文化に馴染むものにするか」にも取り組んだ。やがて太田は、自邸の設計を藤井に任せた。北側採光をうまく取り入れたアトリエをもつモダンな住宅だ。
太田の絵画作品はもちろん、《太田邸模型》や《太田邸図面》などで同邸について概観するほか、《寿月庵茶会絵巻》などを通して見えてくる二人の交流の様子が紹介される。そのほか、藤井の代表作で重要文化財の《聴竹居》を模型や写真で紹介するほか、《喜多邸》などの個人住宅にも触れる。◆詳しくはこちら
藤井厚二《太田邸新画室(アトリエ)》1924年竣工 1931年増改築
写真:古川泰造/写真提供:竹中工務店
藤井厚二《太田邸新画室(アトリエ)》1924年竣工 1931年増改築
写真:古川泰造/写真提供:竹中工務店
須田賢司
【東京】木工藝 清雅を標に ー人間国宝 須田賢司の仕事ー
会場:ギャラリーエークワッド
会期:8月2日から9月20日
入館料:無料
身の回りの家具に使われている日本伝統の木工芸の技術。その「技」と「心」を引き継ぐ木工藝家・須田賢司の作品を通して、総合芸術に昇華した「木工藝」の世界を紹介する展覧会が開催される。
【東京】木工藝 清雅を標に ー人間国宝 須田賢司の仕事ー
会場:ギャラリーエークワッド
会期:8月2日から9月20日
入館料:無料
身の回りの家具に使われている日本伝統の木工芸の技術。その「技」と「心」を引き継ぐ木工藝家・須田賢司の作品を通して、総合芸術に昇華した「木工藝」の世界を紹介する展覧会が開催される。
楝・楓拭漆賀奈目二階棚「阿布知乃多奈」(おうち・かえでふきうるしかなめにかいだな「あふちのたな」)
撮影:小林庸浩
日本の木工の歴史をパネルと作品で紹介。大英博物館が制作した映像とともに普段見ることができない制作の舞台裏、そして精緻な木工作品を生み出す背景にも迫る。◆詳しくはこちら
撮影:小林庸浩
日本の木工の歴史をパネルと作品で紹介。大英博物館が制作した映像とともに普段見ることができない制作の舞台裏、そして精緻な木工作品を生み出す背景にも迫る。◆詳しくはこちら
《色絵石畳牡丹花唐草文変形皿》1690~1730年代 佐賀県立九州陶磁文化館所蔵 柴田夫妻コレクション
【兵庫】恋する古伊万里ーかたちとデザインの魅力ー
会場:兵庫陶芸美術館
会期:9月29日まで開催
観覧料:600円
有田焼の蒐集家として著名な柴田明彦・祐子夫妻が、佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈したコレクションと同館所蔵の優品のなかから124点を紹介する特別展が開催中だ。江戸時代に生み出された伊万里焼(いわゆる古伊万里)を、そのかたちやデザインとともに紹介している。斬新な構図、闊達な筆使い、新奇な絵柄など、多彩な意匠と皿のかたちを通して「かわいい」や「おしゃれ」、「粋」といった現代の感覚に通じる古伊万里の魅力を発見できる。◆詳しくはこちら
【兵庫】恋する古伊万里ーかたちとデザインの魅力ー
会場:兵庫陶芸美術館
会期:9月29日まで開催
観覧料:600円
有田焼の蒐集家として著名な柴田明彦・祐子夫妻が、佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈したコレクションと同館所蔵の優品のなかから124点を紹介する特別展が開催中だ。江戸時代に生み出された伊万里焼(いわゆる古伊万里)を、そのかたちやデザインとともに紹介している。斬新な構図、闊達な筆使い、新奇な絵柄など、多彩な意匠と皿のかたちを通して「かわいい」や「おしゃれ」、「粋」といった現代の感覚に通じる古伊万里の魅力を発見できる。◆詳しくはこちら
バーナード・リーチ 《ガレナ釉スリップ皿》 1920年代 兵庫陶芸美術館所蔵
【兵庫】Modernity & Elegance ―イギリス陶芸コレクション
会場:兵庫陶芸美術館
会期:9月29日まで開催
観覧料:同時開催中の「恋する古伊万里展」観覧料に含まれる
近年の民藝ブームにより、イギリス陶芸への関心が高まっている。過去にバーナード・リーチやハンス・コパーの回顧展を開催してきた兵庫陶芸美術館。所蔵しているルーシー・リー、バーナード・リーチ、ハンス・コパー、ジェニファー・リーの作品を一同に紹介するテーマ展も開催中だ。
【兵庫】Modernity & Elegance ―イギリス陶芸コレクション
会場:兵庫陶芸美術館
会期:9月29日まで開催
観覧料:同時開催中の「恋する古伊万里展」観覧料に含まれる
近年の民藝ブームにより、イギリス陶芸への関心が高まっている。過去にバーナード・リーチやハンス・コパーの回顧展を開催してきた兵庫陶芸美術館。所蔵しているルーシー・リー、バーナード・リーチ、ハンス・コパー、ジェニファー・リーの作品を一同に紹介するテーマ展も開催中だ。
ケルムスコット・プレス『チョーサー作品集』 1896年
デザイン:エドワード・バーン=ジョーンズ、ウィリアム・モリス
ブラックバーン美術館
©Blackburn Museum and Art Gallery
【福岡】ラファエル前派の軌跡
会場:久留米市美術館
会期:9月8日まで
入館料:1000円
イギリスの美術評論家ジョン・ラスキン生誕200年となる今年、ラスキンが擁護し、思想面で影響を与えた若き芸術家たち、ラファエル前派の展覧会が開催されている。「自然に忠実であれ」というラスキンの信念は、風景画を刷新したターナーをはじめとした旧来のアカデミズムからはずれた若い芸術家たちを育て、やがて世界規模で広がるアーツ&クラフツ運動の芽生えを促すことになる。
デザイン:エドワード・バーン=ジョーンズ、ウィリアム・モリス
ブラックバーン美術館
©Blackburn Museum and Art Gallery
【福岡】ラファエル前派の軌跡
会場:久留米市美術館
会期:9月8日まで
入館料:1000円
イギリスの美術評論家ジョン・ラスキン生誕200年となる今年、ラスキンが擁護し、思想面で影響を与えた若き芸術家たち、ラファエル前派の展覧会が開催されている。「自然に忠実であれ」というラスキンの信念は、風景画を刷新したターナーをはじめとした旧来のアカデミズムからはずれた若い芸術家たちを育て、やがて世界規模で広がるアーツ&クラフツ運動の芽生えを促すことになる。
会場では、初期「ラファエル前派」のロセッティ、ミレイ、次世代にあたるバーン=バーンズ、ウィリアム・モリスらを軸に絵画、共同制作したステンドグラスや家具など150点を展示している。ラスキンの理想と手仕事を受け継いだウィリアム・モリスは、限られた層に向けた芸術よりも世の中のためになる製品を生み出す職人であろうとした。ラファエル前派の誕生から共同作業、交友と展開へと至るイギリス芸術の軌跡をたどることができる。◆詳しくはこちら
モリス・マーシャル・フォークナー商会《格⼦垣》
1862 年 壁紙(ブロックプリント/紙)
ウィリアム・モリス・ギャラリー
©William Morris Gallery, London Borough of Waltham Forest
モリス・マーシャル・フォークナー商会《格⼦垣》
1862 年 壁紙(ブロックプリント/紙)
ウィリアム・モリス・ギャラリー
©William Morris Gallery, London Borough of Waltham Forest
©The Astrid Lindgren Company / Ingrid Vang Nyman
【福岡】長くつ下のピッピ™の世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜
会場:福岡市博物館
会期:8月25日まで開催中
観覧料:1200円
第二次世界大戦終戦の1945年に出版され、世界中の子どもたちに読み継がれてきた『長くつ下のピッピ™』と作品に描かれてきた北欧の暮らし、自然との共生、子育てといったテーマに焦点をあてた展覧会が開催中だ。会場には、スウェーデンを代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの代表作「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズなどの原画や、原稿、愛用品など約200点が展示され、その多くが日本初公開だ。
【福岡】長くつ下のピッピ™の世界展 〜リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち〜
会場:福岡市博物館
会期:8月25日まで開催中
観覧料:1200円
第二次世界大戦終戦の1945年に出版され、世界中の子どもたちに読み継がれてきた『長くつ下のピッピ™』と作品に描かれてきた北欧の暮らし、自然との共生、子育てといったテーマに焦点をあてた展覧会が開催中だ。会場には、スウェーデンを代表する児童文学作家、アストリッド・リンドグレーンの代表作「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズなどの原画や、原稿、愛用品など約200点が展示され、その多くが日本初公開だ。
そのほか、展覧会のために制作された特別映像や、ピッピの住む〈ごたごた荘〉を再現した大型模型も楽しむことができる。すべての子どもたちと家族、そしてかつて子どもだった大人たちに贈るノスタルジックで心温まる展覧会となっている。会期中子どもと大人が一緒に楽しめるイベントも企画されている。◆詳しくはこちら
重要文化財「松に孔雀図」(全16面のうち4面)
円山応挙、寛政7年(1795)、兵庫・大乗寺蔵、
東京展のみ・通期展示
【東京】円山応挙から近代京都画壇へ
会場:東京藝術大学大学美術館
会期:【東京展】前期:8月3日から9月1日/後期:9月3日から9月29日(前期・後期で大幅な展示替えあり、但し、大乗寺襖絵は通期展示)
観覧料:1500円
円山応挙、呉春から竹内栖鳳、上村松園まで、円山・四条派の名品が勢ぞろいする最大規模の展覧会が開催される。写生画で一斉を風靡し、円山派を確立した円山応挙。与謝蕪村と応挙に師事し、写生画に瀟洒な情趣を加味して四条派を確立した呉春。この二派は円山・四条派としてその後の京都画壇の主流となった。
円山応挙、寛政7年(1795)、兵庫・大乗寺蔵、
東京展のみ・通期展示
【東京】円山応挙から近代京都画壇へ
会場:東京藝術大学大学美術館
会期:【東京展】前期:8月3日から9月1日/後期:9月3日から9月29日(前期・後期で大幅な展示替えあり、但し、大乗寺襖絵は通期展示)
観覧料:1500円
円山応挙、呉春から竹内栖鳳、上村松園まで、円山・四条派の名品が勢ぞろいする最大規模の展覧会が開催される。写生画で一斉を風靡し、円山派を確立した円山応挙。与謝蕪村と応挙に師事し、写生画に瀟洒な情趣を加味して四条派を確立した呉春。この二派は円山・四条派としてその後の京都画壇の主流となった。
「狗子図」
円山応挙、安永7年(1778)、敦賀市立博物館蔵、
東京展:後期展示、京都展:前期展示
東京展では、重要文化財8件、重要美術品2件を含む約100件の名品を展示。円山応挙最晩年の最高傑作「松に孔雀図」をはじめ、呉春、山本守礼、亀岡規礼が手がけた兵庫・大乗寺の襖絵32面を紹介する。また、東京展では重要美術品「江口君図」が出品される。さらに、新発見作品として「円山・四条派」がそのほとんどを占める総勢28名の画家たちが、一つの画面に魚介類を描いた合作「魚介尽くし図」も通期展示される。
京都展は京都国立近代美術館で11月2日から12月15日まで開催される。(各会場限定の展示作品あり)◆詳しくはこちら
円山応挙、安永7年(1778)、敦賀市立博物館蔵、
東京展:後期展示、京都展:前期展示
東京展では、重要文化財8件、重要美術品2件を含む約100件の名品を展示。円山応挙最晩年の最高傑作「松に孔雀図」をはじめ、呉春、山本守礼、亀岡規礼が手がけた兵庫・大乗寺の襖絵32面を紹介する。また、東京展では重要美術品「江口君図」が出品される。さらに、新発見作品として「円山・四条派」がそのほとんどを占める総勢28名の画家たちが、一つの画面に魚介類を描いた合作「魚介尽くし図」も通期展示される。
京都展は京都国立近代美術館で11月2日から12月15日まで開催される。(各会場限定の展示作品あり)◆詳しくはこちら
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写真付きで展覧会情報を集約して頂いて、ありがたいです。