一級建築士事務所 暮らしと建築社

宮田村K邸

宮田村K邸

敷地は村の古くからの住宅地の端部にあり、400年前の地図にも残る神社の横に位置する。
周辺環境は近年宅地開発が進み新しい住宅が立ち並ぶエリアの端に位置しており、周辺には比較的静かな住宅地が広がっている。

 クライアントご家族は、ご夫婦にお子さん3人、大型犬1匹。大型犬との暮らし方による設計に反映されている。エントランスは大きな土間として玄関から庭までが連続した空間として使えるようにしている。土間横にゲージを置くスペースがあり犬関連の道具などが収納できるようになっている。同時にこのスペースは寝室につながっており、夜間に主人の気配を感じながら眠るという配慮がなされている(見えないと不安になり鳴いてしまうことがあるため)土間は玄関であり、薪ストーブの為の空間としても多重に利用され、玄関利用以外の時間はリビングの空間の一部として利用される。

 南側は、庇を深く出し、犬走りとして庇下の空間をつくっている。東側に洗面脱衣と連続するように物干し場として、屋根のあるスペースを設けている。庭にはドッグランを設置予定で、内部外部の連続性を土間、洗面脱衣と多方向からのアクセスすることを意図している。遠景の要望が望めない周辺環境から庭との連続性を強く意識して内外が連続するように設計している。同時に室内に明暗のコントラストが欲しいという要望から、明るすぎない奥の空間、窓からの距離に応じた陰影が出るように配慮している。
 LDKは、大きな屋根の下を共有するワンルームの構成で、キッチン機能をボックスにして配置することで、リビングダイニングと子供部屋を区切っている。キッチンからは庭からDKが一望できるようになっており、キッチン内部からの連続性は高い。建物は完全な平屋としている。子供部屋は将来仕切るように大きなワンルームとして、寝室横に書斎を配置。仕切りにより、客間・将来的な子供の個室と用途を限定せずに多様な使い方を残した設定としている。
 外壁は県産の杉材としている。床材は県産の栗材としている。積極的に地域の木材を利用している。
 

宮田村K邸
竣工:2020年10月
建築面積134.15m2
延床面積108.89m2
施工:(有)新井建築
設計:暮らしと建築社 須永次郎 須永理葉
プロジェクトの竣工年/制作年: 2020
プロジェクトの費用: 3,000万円以上5,000万円未満