安曇野市Y邸
安曇野市Y邸
概要
敷地は安曇野市の郊外、平野と山の分岐点の小高い丘の上にあります。周辺にはリンゴ畑をはじめとする果樹園に囲まれた場所にあります。敷地は林に囲まれており、周囲から覗かれる事の無い好条件に恵まれています。
将来的に敷地の一角に店舗つくるかもしれないという条件から、家族のプライベートを確保すること、車4台分の駐車スペースを限られた範囲の中で確保することが求められています。
二世帯住宅であり、家族間での共有する部分と、プライベートの明確な分節を行ない、家族間のプライバシーやプライベートスペースを確保した計画となっています。
平面計画
平面計画は4.550mmという幅を基本モジュールとして構成しています。
幅の細い3つのヴォリュームを回転させながら繋ぐ、切り妻の連続する棟形式としています。1つ目の棟には玄関と親世帯の空間、2つ目の棟には共用部であるダイニングとキッチン、3つ目の棟にはリビングと寝室と子ども部屋。奥に行くほどプライベートになる配置になっています。また傾斜する地形に合わせて奥に行くほど徐々に床が下がっていき、全体の天井が高くなる形式になっています。天井高に合わせて機能を配置しています。
3つのヴォリュームは同じ角度で折れ、大きな「く」の字(弓形)をつくり南東に向けプライベートな庭を生み出しています。同時にヴォリュームの内部空間はチューブ状に連続した空間構成をしており、仕切の無い筒状のチューブ状のワンルームの構成です。単純な廊下機能は存在せず、機能が連続し、横断するつくりで、面積的なロスが無い構成です。
2階は1.82mの廊下状の細長い空間に、クローゼット、ワークスペースなどが配置されています。内部には鉄骨階段が二カ所あり、ロフトを繋いでいるため行き止りの無い連続した導線計画となっています。
構造計画
構造は木造の在来工法でありながら比較的壁の存在を感じにくい空間構成を実現しています。特徴的な編芯した家型をした断面構成が連続し、露出した登梁が連続する構成になっています。2階のロフトの床には壁がほとんどなく、空中に浮いたバットレス(筋交い)を採用することで吹き抜け、および南面の風圧や地震力を1階へと伝える合理的で明快な構造計画となっています。
設備・その他
外壁は下見板貼りの杉板です。ウッドロングエコという自然系の防腐塗料をドブ浸けしています。森の中に馴染む自然素材のテクスチャーを選定しています。ストーブは長野総商さんのヘルゴン。比較的シンプルでモダン、大きなガラスと大きめの薪がはいるというメリットも。背面はレンガの白塗装を用い落ち着いたインテリアに。
サッシは南面には木製サッシのlow-eトリプルを採用。大きさを確保しながら開口部を制限する事で大きな採光を確保しています。寒冷地・森が近い近いという点でフルオープンではなく、開閉でき枠に仕舞える網戸の採用や気密を配慮した開き方を選定しています。その他の部分には既製品のアルミ樹脂複合サッシのlow-eトリプルを採用し性能を揃えています。
キッチンとダイニングテーブルは飯島町のHUMPさんのもの。こちらはナラ材です。キッチンは完全なI型のオープンです。キッチンは5.4mありなかなかの迫力です。少しハード目の木目を採用して素材感のある力強い印象のキッチンです。扉も工夫されており生活感が出にくい分割のデザインが用いられています。キッチンはオープンのためパントリーを設けることで、すっきり機能的な見た目も維持出来るように設定されてます。ダイニングテーブルはクライアントの拘りもありメインと作業台(図工室のような)の組み合わせ。人数に応じて可変できるレイアウトも考慮されています。クライアントこだわりのセレクトも全体的に上手くまとまり、生活と機能とが連続する中に、緊張感のあるアイテムとリラックスできる心地よい印象の場所が上手にミックスされてた空間に仕上がっています。
2階の寝室の窓からは森越しに松本の街並が一望出来ます。周囲は森に囲まれ、視線も気にせずにカーテンも必要ないという、まさに長野らしい最高のロケーションという印象の特別な敷地です。
自宅にいながらキャンプしているような、毎日が別荘にいるような、特別ではない日常を毎日過ごせるという雰囲気がとても印象的でした。
敷地の特徴に素直に従うこと、高低差に準じて建物を合わせて配置する、周辺の景色や方位に配慮すること。自然や環境に反発せずに、寄り添う事でうまれた素直な建築だと考えています。
安曇野市Y邸
所在地 長野県安曇野市
主要用途 住宅
竣工年 2017年
設計・監理 暮らしと建築社
担当/須永次郎 須永理葉
構造 木下洋介構造設計室
担当/木下洋介
施工 松代建設工業株式会社
敷地面積 1430m2
建築面積 157.33m2
延床面積 238.16m2
階数 地上2階
設計期間 2015年12月~2016年8月
施工期間 2016年9月~2017年5月
写真撮影 上田宏
概要
敷地は安曇野市の郊外、平野と山の分岐点の小高い丘の上にあります。周辺にはリンゴ畑をはじめとする果樹園に囲まれた場所にあります。敷地は林に囲まれており、周囲から覗かれる事の無い好条件に恵まれています。
将来的に敷地の一角に店舗つくるかもしれないという条件から、家族のプライベートを確保すること、車4台分の駐車スペースを限られた範囲の中で確保することが求められています。
二世帯住宅であり、家族間での共有する部分と、プライベートの明確な分節を行ない、家族間のプライバシーやプライベートスペースを確保した計画となっています。
平面計画
平面計画は4.550mmという幅を基本モジュールとして構成しています。
幅の細い3つのヴォリュームを回転させながら繋ぐ、切り妻の連続する棟形式としています。1つ目の棟には玄関と親世帯の空間、2つ目の棟には共用部であるダイニングとキッチン、3つ目の棟にはリビングと寝室と子ども部屋。奥に行くほどプライベートになる配置になっています。また傾斜する地形に合わせて奥に行くほど徐々に床が下がっていき、全体の天井が高くなる形式になっています。天井高に合わせて機能を配置しています。
3つのヴォリュームは同じ角度で折れ、大きな「く」の字(弓形)をつくり南東に向けプライベートな庭を生み出しています。同時にヴォリュームの内部空間はチューブ状に連続した空間構成をしており、仕切の無い筒状のチューブ状のワンルームの構成です。単純な廊下機能は存在せず、機能が連続し、横断するつくりで、面積的なロスが無い構成です。
2階は1.82mの廊下状の細長い空間に、クローゼット、ワークスペースなどが配置されています。内部には鉄骨階段が二カ所あり、ロフトを繋いでいるため行き止りの無い連続した導線計画となっています。
構造計画
構造は木造の在来工法でありながら比較的壁の存在を感じにくい空間構成を実現しています。特徴的な編芯した家型をした断面構成が連続し、露出した登梁が連続する構成になっています。2階のロフトの床には壁がほとんどなく、空中に浮いたバットレス(筋交い)を採用することで吹き抜け、および南面の風圧や地震力を1階へと伝える合理的で明快な構造計画となっています。
設備・その他
外壁は下見板貼りの杉板です。ウッドロングエコという自然系の防腐塗料をドブ浸けしています。森の中に馴染む自然素材のテクスチャーを選定しています。ストーブは長野総商さんのヘルゴン。比較的シンプルでモダン、大きなガラスと大きめの薪がはいるというメリットも。背面はレンガの白塗装を用い落ち着いたインテリアに。
サッシは南面には木製サッシのlow-eトリプルを採用。大きさを確保しながら開口部を制限する事で大きな採光を確保しています。寒冷地・森が近い近いという点でフルオープンではなく、開閉でき枠に仕舞える網戸の採用や気密を配慮した開き方を選定しています。その他の部分には既製品のアルミ樹脂複合サッシのlow-eトリプルを採用し性能を揃えています。
キッチンとダイニングテーブルは飯島町のHUMPさんのもの。こちらはナラ材です。キッチンは完全なI型のオープンです。キッチンは5.4mありなかなかの迫力です。少しハード目の木目を採用して素材感のある力強い印象のキッチンです。扉も工夫されており生活感が出にくい分割のデザインが用いられています。キッチンはオープンのためパントリーを設けることで、すっきり機能的な見た目も維持出来るように設定されてます。ダイニングテーブルはクライアントの拘りもありメインと作業台(図工室のような)の組み合わせ。人数に応じて可変できるレイアウトも考慮されています。クライアントこだわりのセレクトも全体的に上手くまとまり、生活と機能とが連続する中に、緊張感のあるアイテムとリラックスできる心地よい印象の場所が上手にミックスされてた空間に仕上がっています。
2階の寝室の窓からは森越しに松本の街並が一望出来ます。周囲は森に囲まれ、視線も気にせずにカーテンも必要ないという、まさに長野らしい最高のロケーションという印象の特別な敷地です。
自宅にいながらキャンプしているような、毎日が別荘にいるような、特別ではない日常を毎日過ごせるという雰囲気がとても印象的でした。
敷地の特徴に素直に従うこと、高低差に準じて建物を合わせて配置する、周辺の景色や方位に配慮すること。自然や環境に反発せずに、寄り添う事でうまれた素直な建築だと考えています。
安曇野市Y邸
所在地 長野県安曇野市
主要用途 住宅
竣工年 2017年
設計・監理 暮らしと建築社
担当/須永次郎 須永理葉
構造 木下洋介構造設計室
担当/木下洋介
施工 松代建設工業株式会社
敷地面積 1430m2
建築面積 157.33m2
延床面積 238.16m2
階数 地上2階
設計期間 2015年12月~2016年8月
施工期間 2016年9月~2017年5月
写真撮影 上田宏
プロジェクトの竣工年/制作年: 2017