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2017年の象徴カラー「リーディングレッド」。部屋に「私の赤」をまといましょう
昨年末、日本流行色協会(JAFCA)が、2017年を象徴するカラーは「リーディングレッド」と発表しました。部屋やインテリアに上手に「赤」を取り入れるコツをお届けします。
宇野由紀子
2017年1月2日
株式会社テンネット代表
impress & organize 店主
ライフテクスチャリスト
質感研究室室長
企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーで商品開発を手がけ役員も務める。2002年に整理収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2016年にスタートした収納レーベル「VIVIDEEP」では好きとつながり深める装置としての収納ツールを追求している。2017年に収納の巣本店の名称を「impress & organize」に改め、同時に新プロジェクト「質感研究室」もスタート。モノゴトを好きと感じる理由に質感が関係しているとの自論をベースに、好きを手繰り寄せるセンサーを研ぎ磨くことをテーマにしている。
嵯峨美術大学 デザイン学科 生活プロダクト領域 非常勤講師
株式会社テンネット代表
impress & organize 店主
ライフテクスチャリスト
質感研究室室長
企画プロダクション勤務を経て、収納用品メーカーで商品開発を手がけ役員も務める。2002年に整理収納用品のWEBショップ「収納の巣」を立ち上げ、2012年に運営会社である株式会社テンネットの代表取締役に。暮らしにスムーズをもたらす収納はもとより、自分の“好き”を探求し、自分らしくモノを持つことも収納の役割と考え、研究・企画・創作。2016年にスタートした収納レーベル「VIVIDEEP」では好きとつながり深める装置としての収納ツールを追求している。2017年に収納の巣本店の名称を「impress... もっと見る
「明けまして」
この時期たくさん行き交う言葉ですね。新年がアケル。太陽が昇り夜がアケル。このアケルが今日のテーマ「赤」の語源なのだそうです。暗闇の中を昇り出ずる太陽の赤の神々しさは、いにしえから人々の畏敬の対象であり、人間の営みに大きな変化をもたらした火の色も、体中を絶え間なく巡る血の色も赤。根源的なエネルギーや熱量を感じる赤は大きく暖かくも感じられ、人にとって(いや動物にとっても!)反応・感応しやすい色。さまざまな文化で神聖かつ祝福の色として捉えられてきたのもとても自然なことに思えます。
さて昨年末、日本流行色協会(JAFCA)が、2017年を象徴するカラーは「赤」、特に、大胆ですっきりした「リーディングレッド」だと発表しました。いわゆるビビッドな赤です。
ファッションで、インテリアで、赤色を目にする機会が多くなりそうですし、2017年は私の赤好き(しかもビビッドな赤好き!)に拍車がかかること必至。ただ、日頃洋服にバッグにアクセサリーにと身にまとう赤は「これ私の赤だわ」と感覚的に選ぶことができていても、ことインテリアの赤となると洋服のように簡単に着替えられないし……と構えてしまいがち。でも私たちに底力を与えてくれそうなこの色、軽やかに自由に自分らしく「部屋に私の赤をまとう」心持ちで目を見開いてみると、赤からのとりどりのプレゼンテーションが飛び込んでくるはずです。
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さて昨年末、日本流行色協会(JAFCA)が、2017年を象徴するカラーは「赤」、特に、大胆ですっきりした「リーディングレッド」だと発表しました。いわゆるビビッドな赤です。
ファッションで、インテリアで、赤色を目にする機会が多くなりそうですし、2017年は私の赤好き(しかもビビッドな赤好き!)に拍車がかかること必至。ただ、日頃洋服にバッグにアクセサリーにと身にまとう赤は「これ私の赤だわ」と感覚的に選ぶことができていても、ことインテリアの赤となると洋服のように簡単に着替えられないし……と構えてしまいがち。でも私たちに底力を与えてくれそうなこの色、軽やかに自由に自分らしく「部屋に私の赤をまとう」心持ちで目を見開いてみると、赤からのとりどりのプレゼンテーションが飛び込んでくるはずです。
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赤のタペストリーで覆う
フラッグのようなファブリックが壁面一帯ににコラージュされた部屋。付け外しが容易だから大胆なデザインも躊躇なくトライできそうです。
このタペストリー、五行思想の基本の色「木=青・火=赤・土=黄・金=白・水=黒」で配色されていることを発見。色に意味を見出すのも楽しいものです。
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赤のテキスタイルをまとう
ラグ、クッション、ベッドスプレッドなどテキスタイルで赤を。鮮やかな茜色も豊かな質感と相まって落ち着いた印象に。キャンドルの赤もグッドアイデア! こうした小物はすぐに取り入れられそうですね。
ラグ、クッション、ベッドスプレッドなどテキスタイルで赤を。鮮やかな茜色も豊かな質感と相まって落ち着いた印象に。キャンドルの赤もグッドアイデア! こうした小物はすぐに取り入れられそうですね。
赤の照明であそぶ
神社の鳥居のような朱赤のスタンドひとつでお部屋がぐっとビビッドになっていますね。暖炉の上に置かれた花もポイント。アクセントカラーは1か所でもいいのですが、2か所以上にリピートされることでぐっと効き目がアップ。
神社の鳥居のような朱赤のスタンドひとつでお部屋がぐっとビビッドになっていますね。暖炉の上に置かれた花もポイント。アクセントカラーは1か所でもいいのですが、2か所以上にリピートされることでぐっと効き目がアップ。
赤の小物を寄せる
花瓶を赤ばかりで窓際にコレクション。美しいグラデーションが印象を深めています。多様な色・形を集めるのも素敵ですが、統一感のある形、同系色でまとめると、ひとつひとつの存在感から、空間演出としてのおもしろさにシフトします。
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赤のアートを愛でる
コートを着替えるように、絵を着替えることができたらマンネリの部屋から脱出できますね。でも気に入ったものが見つかるまでは焦らずに。画材屋さんで質感のある紙を選び、額に入れて飾るだけでもリフレッシュ。赤の好みを知るにもいいレッスンになるでしょう。
コートを着替えるように、絵を着替えることができたらマンネリの部屋から脱出できますね。でも気に入ったものが見つかるまでは焦らずに。画材屋さんで質感のある紙を選び、額に入れて飾るだけでもリフレッシュ。赤の好みを知るにもいいレッスンになるでしょう。
赤にアートを収める
中のアートでなく額縁を赤で揃えるというパターン。このアイデアは気軽に採用できそうですね。写真ではモノクロのデッサンが収まっていますが、カラフルな絵を選んでも、フレームの統一感によってまとまりがキープできそうです。
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箱を赤によそおう
シンプルな桐の収納箱に見えますが、底面に布や紙を敷くことができる仕組みになっています。箱の寸法よりひと回り小さいインナーフレームが、額縁としての機能と美しさを箱に付加しています。立て掛けて飾ることもできますね。和のテイストのみならず、折々に赤を自由に衣替えしてみましょう。
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赤のヒストリーを迎える
紅鳶(べにとび)色に時を重ねたチャイニーズアンティークのキャビネットは鮮やかな赤とは言えずとも鮮烈な存在感。「私にとっての赤」を探し、アンティークやビンテージに目を向けて、フィールドを広げるのもひとつです。
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