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退職後、小さな家に引っ越して楽に暮らす夫婦の選択
退職後は生活をダウンサイズして快適に暮らしたい、と考える人が増えています。小さいけれど大きなワンルームで暮らしやすいこちらの事例は、そうした人の参考になりそうです。
Sam Smith
2017年3月27日
アメリカ、コロラド州で退職後の生活を送っている、ジェイコブ・メフリーさんとロレッタ・メフリーさん夫婦。隣に立つ離れに移り、生活をダウンサイズすることにした。それまでは延床面積198.6平方メートルの母屋に夫婦で暮らし、離れは他人に貸していた。だが、生活が簡素になるし、1年の半分は旅して暮らすというアクティブな老後を楽しむ資金をつくれることから、離れを改装して移り住み、母屋を賃貸することにしたのだ。
アフターの写真: Daniel O’Connor Photography
どんなHouzz?
住まい手:ジェイコブ・メフリーさん、ロレッタ・メフリーさん夫妻。ともに仕事は定年退職している。
所在地:アメリカ、コロラド州ロングモント市、プロスペクトニュータウン
規模:離れは延床面積44.5平方メートル、デッキは45.5平方メートル
設計:〈バレット・ステュディオ・アーキテクツ〉のニコル・デルメッジ
ビフォー:コロラド州ボルダー郡、ロングモント市の南端に位置するプロスペクトニュータウンに、2000年に建てられた家。カラフルな家並みのプロスペクトニュータウンは、林業地だった32ヘクタールの土地に作られた計画型コミュニティ。歩行者にやさしく、家やアパートメント、公園、店舗などがコンパクトにまとまった町づくりを目指す「ニューアーバニズム」の考えに基づいて州で最初に作られた町だ。引っ越す前の離れは狭く暗く、ごちゃごちゃとモノが置かれていた。
どんなHouzz?
住まい手:ジェイコブ・メフリーさん、ロレッタ・メフリーさん夫妻。ともに仕事は定年退職している。
所在地:アメリカ、コロラド州ロングモント市、プロスペクトニュータウン
規模:離れは延床面積44.5平方メートル、デッキは45.5平方メートル
設計:〈バレット・ステュディオ・アーキテクツ〉のニコル・デルメッジ
ビフォー:コロラド州ボルダー郡、ロングモント市の南端に位置するプロスペクトニュータウンに、2000年に建てられた家。カラフルな家並みのプロスペクトニュータウンは、林業地だった32ヘクタールの土地に作られた計画型コミュニティ。歩行者にやさしく、家やアパートメント、公園、店舗などがコンパクトにまとまった町づくりを目指す「ニューアーバニズム」の考えに基づいて州で最初に作られた町だ。引っ越す前の離れは狭く暗く、ごちゃごちゃとモノが置かれていた。
アフター:メフリーさん夫妻の依頼を受けたのは、建築事務所〈バレット・ステュディオ・アーキテクツ〉。広報通信担当のレスリー・マクドナルドさんによると、メフリー家のリノベーションに携わったのは、当時のプロジェクトマネージャー、ニコル・デルメッジさんだ。キッチン・ダイニング・ベッドルームをすべて含む大きなワンルーム空間に作り変えるというのが、夫妻の希望だった。
シンクと冷蔵庫、電子レンジを奥の壁に寄せて、ベッドを置く場所を確保。キャビネットや調理器具、家電などはすべて新調した。白いドアを開けると、以前はパントリーだった小部屋に、重ね置きタイプの洗濯乾燥機がある。この小部屋には1.5メートルほどのスペースがあり、洗濯物を干すことができる。
シンクと冷蔵庫、電子レンジを奥の壁に寄せて、ベッドを置く場所を確保。キャビネットや調理器具、家電などはすべて新調した。白いドアを開けると、以前はパントリーだった小部屋に、重ね置きタイプの洗濯乾燥機がある。この小部屋には1.5メートルほどのスペースがあり、洗濯物を干すことができる。
大きなボウルの付いた洗面台は、バスルームの外に置くことにした。「ロレッタがお化粧しているあいだに、ジェイコブがバスルームを使うこともできますから」とマクドナルドさん。
洗面台の上、面取り加工をした2つの鏡の奥は、薬や化粧品をしまう棚になっている。
もとの天井高は2.7メートルほどだったが、天井を取り壊して屋根裏のトラスを見せ、広さと明るさを出している。4つのスカイライトをつくり、LED照明をトラスに沿って吊り下げた。
棚:イケア
洗面台の上、面取り加工をした2つの鏡の奥は、薬や化粧品をしまう棚になっている。
もとの天井高は2.7メートルほどだったが、天井を取り壊して屋根裏のトラスを見せ、広さと明るさを出している。4つのスカイライトをつくり、LED照明をトラスに沿って吊り下げた。
棚:イケア
アフター:バスルーム自体のかたちはそのままだが、洗面台を外に出し、トイレとシャワー付きバスタブを新調した。
ティールブルーに塗った壁と、色とりどりのベッドカバーで、ベッドまわりを楽しく演出。クイーンサイズベッドの下は引き出し収納になっており、衣類用チェスト代わりになっている。周りの壁には造り付けの棚がたくさんあり、本や写真を置く場所になっている。
ティールブルーに塗った壁と、色とりどりのベッドカバーで、ベッドまわりを楽しく演出。クイーンサイズベッドの下は引き出し収納になっており、衣類用チェスト代わりになっている。周りの壁には造り付けの棚がたくさんあり、本や写真を置く場所になっている。
大きく開くフレンチドアで、外にあるデッキとのつながりを強調した。
ほとんどの家具や装飾品は母屋から持ってきたもの。カラーコーディネートは基本的にニュートラルで、ポイントで鮮やかな色を取り入れている。
リビングエリアを構成するのは、薄型テレビ、グレーのソファ、アクセントチェア、そして造り付け収納。「どちらか1人だけがテレビを見たいときは、もう1人の邪魔にならないようにワイアレスのヘッドホンを使うんです」とマクドナルドさん。
ダイニングエリアは、ガラスの天板と木製フレームのテーブルにオレンジ色のチェアを合わせ、フローリングの床に幾何学模様のラグを敷いている。
ほとんどの家具や装飾品は母屋から持ってきたもの。カラーコーディネートは基本的にニュートラルで、ポイントで鮮やかな色を取り入れている。
リビングエリアを構成するのは、薄型テレビ、グレーのソファ、アクセントチェア、そして造り付け収納。「どちらか1人だけがテレビを見たいときは、もう1人の邪魔にならないようにワイアレスのヘッドホンを使うんです」とマクドナルドさん。
ダイニングエリアは、ガラスの天板と木製フレームのテーブルにオレンジ色のチェアを合わせ、フローリングの床に幾何学模様のラグを敷いている。
リビングエリアの後方、キッチンの隣に、部分的な壁を作ってオフィス用の小さなスペースをつくった。明るい白のキャビネットにライムグリーンのチェアを置き、すっきりと軽やかに仕上げている。「オーナーたちは、このオフィスで作業していると、まるで1人きりのようだと言います。壁があるおかげで、個室のように感じるんですね」とマクドナルドさん。
アフター:入口とつながる45.5平方メートルのデッキを追加。大きなオレンジのシェード、鉢植えの花、ガス式の焚火ピットで、夫妻のモダンな好みによく合っている。
「希望通り、楽で効率のよい生活ができるようになったそうです」とマクドナルドさんは話している。
Houzzツアーをテーマ別に読むMy Houzz/日本/北米/中南米/ヨーロッパ/北欧/中東/アジア/オセアニア/新築/リノベーション/別荘/二世帯住宅
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キッチン/バス・トイレ/ベッドルーム/リビング/ダイニング/庭・アウトドア/ベビー・キッズルーム/書斎・ホームオフィス/収納・クローゼット/エクステリア(外観)/地下室/玄関/ガレージ・物置小屋/ホームジム/ホームバー/ホームシアター/ファミリールーム/サンルーム/廊下/ランドリールーム/階段/ワインセラー/プール/庭/テラス・中庭/ポーチ・ベランダ/デッキ
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「希望通り、楽で効率のよい生活ができるようになったそうです」とマクドナルドさんは話している。
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