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今年のトレンド、フレッシュなブルー&ピンクを上手にインテリアに使う方法
インテリアのトレンドとは、単なる流行ではなくインスピレーションとヒントの宝庫。視野を広げ、新しい取り入れ方に意識を向けるきっかけとして、トレンドカラーを捉えるのはよい方法です。
ブラッキン・ヘザー
2016年3月10日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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先日、お付き合いのあるファブリックメーカーの春の新作発表会へ伺いました。そこで紹介されていたのが2016年のトレンドカラー、ソフトなブルーと淡いピンク。パントン社が今年の色として発表したというこの2色の組み合わせの実例を見ていたら、急にノスタジルジックな気持ちが湧き上がってきました。子どもの頃、大好きだったこの2色。きっと多くの女の子にとっても特別な色であるはずです。当時の私の部屋はもちろん、淡いピンクとライトブルーでした。ところが、ある年齢を過ぎてから、いつの間にこの2色を一緒に使う発想は消えてしまっていたのです。それぞれを別々に使うことはあっても、ピンク&ブルーといったコンビネーションは子どもの頃のイメージが強く、「子供っぽい」と勝手に決めつけていたのだと思います。でも先日、トレンドカラーの商品や展示を見ながら「ピンク&ブルーは子供部屋の色」といった固定観念が大きく覆されたような気がしたのです。
インテリアトレンドはファッションと違い、次のシーズンにすぐに古くなるということはなく、もっと長いスパンで楽しめるもの。私自身、インテリアトレンドとは「流行」というよりも、「インスピレーション」だと思っています。今まで使ったことがない、またはあまり意識していなかった色や色づかいに意識が向けられたり、ブルー&ピンクの組み合わせのように、固定観念が破られたり、また新たなアイデアが湧くきっかけにもなるもの。トレンドカラーに合わせてすぐに大きな模様替えをしなくても、街やショップで見かけると気になりだし、気がつくと少しずつ取り入れたりしていることもよくあります。このように、インテリアの世界を広げてくれるのがトレンドです。
そこで今回は、2016年のトレンドのブルーやピンクをそれぞれ上手に取り入れたインテリア、そして2色を一緒に、大人っぽく使うためのヒントとなる実例をご紹介したいと思います。
インテリアトレンドはファッションと違い、次のシーズンにすぐに古くなるということはなく、もっと長いスパンで楽しめるもの。私自身、インテリアトレンドとは「流行」というよりも、「インスピレーション」だと思っています。今まで使ったことがない、またはあまり意識していなかった色や色づかいに意識が向けられたり、ブルー&ピンクの組み合わせのように、固定観念が破られたり、また新たなアイデアが湧くきっかけにもなるもの。トレンドカラーに合わせてすぐに大きな模様替えをしなくても、街やショップで見かけると気になりだし、気がつくと少しずつ取り入れたりしていることもよくあります。このように、インテリアの世界を広げてくれるのがトレンドです。
そこで今回は、2016年のトレンドのブルーやピンクをそれぞれ上手に取り入れたインテリア、そして2色を一緒に、大人っぽく使うためのヒントとなる実例をご紹介したいと思います。
- BLUE
淡いパウダーブルーからダークなデニムブルーまで、幅広いトーンのブルーが見られる今年、特に注目されているのはうっすらグリーンがかった「ブルーグリーン」。どんな色とも自然に溶け込むような、ナチュラルな風合いを持つ、優しくて落ち着いたブルーです。
印象的なポイントカラーとして
真っ白なテーブルクロスからチラッと覗くテーブルの脚、ペンダントライトなど、小さな部分だけでも存在感のある、ライトブルーのアクセント。ついついあれもこれもとプラスしてしまいたくなりますが、アクセントカラーは使いすぎないのがポイント。少なければ少ないほど、印象的なブルーが映えます。
真っ白なテーブルクロスからチラッと覗くテーブルの脚、ペンダントライトなど、小さな部分だけでも存在感のある、ライトブルーのアクセント。ついついあれもこれもとプラスしてしまいたくなりますが、アクセントカラーは使いすぎないのがポイント。少なければ少ないほど、印象的なブルーが映えます。
ベッドの上に2個だけ、ブルーのピローを置くというのも、トレンドカラーの簡単かつ効果的な取り入れ方ですね。白いベッドリネンにブルーグリーンのピローは、これからの暖かい季節にぴったりの、清々しい色づかいの好例です。
- PINK
色は質感によって見え方や表情が大きく変化します。同じ淡いピンクでも、ベルベットとコットンでは風合いがまったく異なり、まるで違う色に見えてくることも。
独特の光沢のある質感が特徴の、ピンクのベルベットの椅子。高級感があり、確かな大人の雰囲気が漂っていますが、ピンクならではのチャーミングな表情もしっかり残っています。
ナチュラルな雰囲気には天然素材で
ナチュラルスタイルのお部屋にソフトなアクセントを加えたいときには、淡いピンクのリネンのピローを。少しだけグレーをプラスすることで、甘くなりすぎず、全体的に少し締まった感じになります。
ナチュラルスタイルのお部屋にソフトなアクセントを加えたいときには、淡いピンクのリネンのピローを。少しだけグレーをプラスすることで、甘くなりすぎず、全体的に少し締まった感じになります。
グレーとのコンビネーションは抜群
ここ数年のトレンドカラーであるグレーは、ピンクと相性抜群の色です。ソフトなグレートーンを中心にした寝室にさりげなく置いてあるのは、ピンクの幾何学柄が入ったクッション。今年のもうひとつのトレンドといえば「幾何学模様」。トレンドの色や柄を取り入れた、流行最先端のベッドルームとも言えますが、このようなシンプルでエレガントなスタイルは、これからも長く楽しめそうです。
ここ数年のトレンドカラーであるグレーは、ピンクと相性抜群の色です。ソフトなグレートーンを中心にした寝室にさりげなく置いてあるのは、ピンクの幾何学柄が入ったクッション。今年のもうひとつのトレンドといえば「幾何学模様」。トレンドの色や柄を取り入れた、流行最先端のベッドルームとも言えますが、このようなシンプルでエレガントなスタイルは、これからも長く楽しめそうです。
- BLUE × PINK
ブルーとピンクを「大人流」に組み合わせる際、特に気にかけたいのは質感や色のトーン、そして使う比率です。
ベルベットの質感と光沢が美しい、ライトブルーのソファとピンクのクッションの組み合わせ。同じベルベットでも光沢の度合いや生地の模様で変化をつけています。
甘い色は全体の1/3以下に
パントーン社が発表した2016年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」のピンクは、淡くて優しい「ローズクオーツ」という色。とても可愛らしい、まさに女の子っぽいピンクですね。こういったピンクは、メインカラーというよりもポイント的に取り入れる方が大人っぽく仕上がります。全体の3分の1以下におさめることで甘くなりすぎず、同時に空間に優しいタッチを加えてくれます。
パントーン社が発表した2016年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」のピンクは、淡くて優しい「ローズクオーツ」という色。とても可愛らしい、まさに女の子っぽいピンクですね。こういったピンクは、メインカラーというよりもポイント的に取り入れる方が大人っぽく仕上がります。全体の3分の1以下におさめることで甘くなりすぎず、同時に空間に優しいタッチを加えてくれます。
抑えめのトーンでシックに
オットマンやクッション、カーテンなどにバランスよく使われている、くすんだグレイッシュブルー、そしてさりげなく添えた同じくらいくすんだピンクのダマスク柄のクッション。トーンを低めにしたことで、ブルーやピンクが主張しずぎず、ニュートラルベースのクラシックでエレガントなお部屋の優しいアクセントになっています。
オットマンやクッション、カーテンなどにバランスよく使われている、くすんだグレイッシュブルー、そしてさりげなく添えた同じくらいくすんだピンクのダマスク柄のクッション。トーンを低めにしたことで、ブルーやピンクが主張しずぎず、ニュートラルベースのクラシックでエレガントなお部屋の優しいアクセントになっています。
グレーがかっていながらも明るめなブルーの壁に、ほぼベージュに近いダスティーピンクのヘッドボード。明るさのあるブルーの壁に同じく明るいピンクを合わせてしまうと、途端にガーリーな雰囲気になってしまう可能性がありますが、ピンクを抑え気味のトーンにしたことで、ベッドルームにふさわしい落ち着きが出ています。
小さな部分でも大きな効果が
全体がパウダーブルーでクールに統一されたリビングに、ほんの少しだけ加えたピンク。暖炉の上に並ぶピンクのキャンドルホルダーが温かみを出しています。ピンクはこれほど少量でも、お部屋の表情を大きく変えてくれるのですね。
全体がパウダーブルーでクールに統一されたリビングに、ほんの少しだけ加えたピンク。暖炉の上に並ぶピンクのキャンドルホルダーが温かみを出しています。ピンクはこれほど少量でも、お部屋の表情を大きく変えてくれるのですね。
いつものリビングに、トレンドカラーのクッションやスローをプラスすれば、一気に今年流にリフレッシュ。探してみるとトレンドカラーのちょっとしたアイテムが、意外と家に見つかるかもしれません。クッションカバーをブルーに替えたり、ピンクのスローを軽く椅子に掛けるだけでも、あっという間にお部屋がアップデートされたように見えます。
春のお食事会やホームパーティーのテーマカラーに、トレンドカラーを取り入れるのもよいアイデアだと思います。 トレンドカラーとは、お部屋全体の模様替えをするまでもなく雰囲気を一新することができ、テーブルコーディネートや季節のデコレーションの参考にもなる、インテリアの新しいヒントの宝庫です。
もう少しで本格的な春ですね。春の模様替えの際にはぜひ、今年のトレンドカラーであるブルーや淡いピンクを意識してみてはいかがでしょう?
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