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2月のデザインイベント&展覧会情報
東京から九州まで、2月に開催される魅力的なデザインイベントをご紹介します。
Houzz Japan
2017年2月1日
Houzz Japan 公式アカウント
2月も、日本各地でさまざまなイベントが開催されます。東京では、デザインが地域を盛り上げる「蔵前展」や、日本各地のデザインによる町の活性化の取り組みを紹介する「地域×デザイン2017-まちが魅えるプロジェクト-」が開催に。東京にいながらにして、日本全国のデザインを通じた町おこしを知ることができます。九州に足を運ぶ予定があるなら、福岡で開催される「フィンランド・デザイン展」や、長崎で開催される「デンマーク・デザイン展」がおすすめ。北欧好きなら2月の旅行は九州で決まりかも!
写真:木のおもちゃから広がる、南会津の林業再生とまちづくり「マストロ・ジェッペット」(福島県・南会津町)
【東京】
地域×デザイン2017 -まちが魅えるプロジェクト-
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
会期:2月3日〜26日
入場料:無料
デザインには、物事に潜む資源を発見し魅力を引き出す力がある。視点を変えるだけで、見過ごされていた価値が見つかることがある。デザインの力で地域の実力・魅力を引き出す日本各地の取り組みを紹介する「地域×デザイン」展が、昨年に引き続き開催される。
【東京】
地域×デザイン2017 -まちが魅えるプロジェクト-
会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
会期:2月3日〜26日
入場料:無料
デザインには、物事に潜む資源を発見し魅力を引き出す力がある。視点を変えるだけで、見過ごされていた価値が見つかることがある。デザインの力で地域の実力・魅力を引き出す日本各地の取り組みを紹介する「地域×デザイン」展が、昨年に引き続き開催される。
写真:愛のバッドデザインプロジェクトin 小豆島(香川県・小豆島町、土庄町)
今回は、未来に向けたお風呂道具をつくる試み「YUIRO」(愛媛県松山市)や街角の「バッドデザイン」に着目して町の魅力を再発見する「愛のバッドデザインプロジェクト」(香川県小豆島町、土庄町)、「大日本市博覧会」を通じて日本の工芸文化の発展を支援する中川政七商店の取り組み(全国各地)など、選りすぐりの地域プロジェクト10点を展示・紹介。ゲストを招いたトークセッションやワークショップなどの関連プログラムも数多く予定している。◆詳しくはこちら
今回は、未来に向けたお風呂道具をつくる試み「YUIRO」(愛媛県松山市)や街角の「バッドデザイン」に着目して町の魅力を再発見する「愛のバッドデザインプロジェクト」(香川県小豆島町、土庄町)、「大日本市博覧会」を通じて日本の工芸文化の発展を支援する中川政七商店の取り組み(全国各地)など、選りすぐりの地域プロジェクト10点を展示・紹介。ゲストを招いたトークセッションやワークショップなどの関連プログラムも数多く予定している。◆詳しくはこちら
【東京】
蔵前展|春場所|
会場:蔵前駅周辺の工房やショップ
会期:2月1日〜10日
入場料:無料
江戸時代、札差や米問屋が集まり繁栄した蔵前は、明治以降、人形、玩具、文房具などの卸問屋が集まった。その周辺は工場があり、職人たちが住んでいた。ものづくりの精神は現在まで受け継がれ、新しいクリエイターの工房や店舗が集まる街になっている。その蔵前に工房やショップをもつ10社で新作発表や展示イベント「蔵前展」が開催される。
蔵前展|春場所|
会場:蔵前駅周辺の工房やショップ
会期:2月1日〜10日
入場料:無料
江戸時代、札差や米問屋が集まり繁栄した蔵前は、明治以降、人形、玩具、文房具などの卸問屋が集まった。その周辺は工場があり、職人たちが住んでいた。ものづくりの精神は現在まで受け継がれ、新しいクリエイターの工房や店舗が集まる街になっている。その蔵前に工房やショップをもつ10社で新作発表や展示イベント「蔵前展」が開催される。
〈TISTOU(ティストゥー)〉の東京ショールームでは、2/1〜3までフラワーデザイナー桑原佳代さんによる生態学的ニッチのファンタジーを植物と昆虫で描く「PHOTOSYNTHESIS」の作品展と〈the design labo(ザ デザインラボ)/板坂諭〉の《Botanical Hanger》が展示され、2/8〜10は《Henry Dean》と《DOMANI》の新作発表会が行われる。
蔵前展のリーフレットには参加工房やショップの情報だけでなく飲食店も記されていて、新作チェックをしながら下町めぐりを楽しめるようになっている。◆詳しくはこちら
蔵前展のリーフレットには参加工房やショップの情報だけでなく飲食店も記されていて、新作チェックをしながら下町めぐりを楽しめるようになっている。◆詳しくはこちら
写真:フランク・ロイド・ライト「旧・帝国ホテルライト館」の柱 竣工1923年 煉瓦型枠鉄筋コンクリート造、大谷石・簾煉瓦・テラコッタタイル張り 博物館明治村蔵 撮影=大洲大作 ©Daisaku Oozu
【栃木】
石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化
会場:宇都宮美術館
会期:3月5日まで
入場料:一般600円、大学生・高校生400円、中学生200円
海底火山の噴火による軽石流が堆積して岩石となった緑色凝灰岩のうち、宇都宮近郊で産出されるものは「大谷石」と呼ばれ、縄文時代から住まいと暮らしに利用されてきた。江戸時代以降、大谷石の採掘を生業とする人々が現れ、明治から大正期にかけて、石を採り、彫り、運び、使う「産業」が発展、特に、アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトが設計した《旧・帝国ホテル ライト館》に使われたことで、国際的に注目を集める建材となった。同建物が実現した新工法「鉄筋コンクリート造・大谷石張り」は関東大震災(1923年、大正12年)に耐え、画期的工法、デザインとして、同時代および後世の土木、建築、都市計画にも大きな影響を与えた。
【栃木】
石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化
会場:宇都宮美術館
会期:3月5日まで
入場料:一般600円、大学生・高校生400円、中学生200円
海底火山の噴火による軽石流が堆積して岩石となった緑色凝灰岩のうち、宇都宮近郊で産出されるものは「大谷石」と呼ばれ、縄文時代から住まいと暮らしに利用されてきた。江戸時代以降、大谷石の採掘を生業とする人々が現れ、明治から大正期にかけて、石を採り、彫り、運び、使う「産業」が発展、特に、アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトが設計した《旧・帝国ホテル ライト館》に使われたことで、国際的に注目を集める建材となった。同建物が実現した新工法「鉄筋コンクリート造・大谷石張り」は関東大震災(1923年、大正12年)に耐え、画期的工法、デザインとして、同時代および後世の土木、建築、都市計画にも大きな影響を与えた。
写真:安 美賀「旧・宇都宮商工会議所」 竣工1928年 150分の1模型制作・撮影=2016年、模型工房「さいとう」
展覧会では、「地質・歴史」「産業・建築」「美術」の3章に分けて、石材としての特徴から、産業や建築、美術における活用、宇都宮市および近郊の発展との関係まで、大谷石という建材を広く深く掘り下げて紹介している。◆詳しくはこちら
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椅子《41 アームチェア パイミオ》アルヴァ・アアルト
1931-1932年〈アルテック〉個人蔵
【福岡】
フィンランド独立100周年記念 フィンランド・デザイン展
会場:福岡市博物館
会期:3月20日まで(月曜休館、ただし3月20日は開館)
入場料:1400円
〈イッタラ〉や〈マリメッコ〉などのインテリア小物で日本でも大人気のフィンランドデザイン。2017年、フィンランド独立100周年を記念し、独立以前から現在までの100年に及ぶフィンランド・デザインの歩みを6つのセクションに分けて、デザイナーを支え、育ててきた企業や、各時代の主要なデザイナーに焦点を当てて紹介している。
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テーブルウェア《Kiltaシリーズ》
カイ・フランク 1953年〈アラビア〉フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵
巨匠アルヴァ・アアルトやカイ・フランクをはじめとする著名デザイナーたちが産み出した、家具、食器、テキスタイルなど約700点を通して、フィンランドの人と自然が育んだ豊かなライフスタイルを堪能することができる。
会期中は、フィンランドの魅力を楽しめるイベントを開催。2階喫茶室ではフィンランド料理の特別メニューも用意されている。◆詳しくはこちら
※「フィンランド・デザイン展」は福岡のあと、以下の会場に巡回予定
●2017年4月7日〜5月28日(予定) 愛知県美術館
●7月22日〜9月3日(予定) 福井市美術館
●9月9日〜10月22日(予定) 府中市美術館
●10月28日〜12月24日(予定) 宮城県美術館
カイ・フランク 1953年〈アラビア〉フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵
巨匠アルヴァ・アアルトやカイ・フランクをはじめとする著名デザイナーたちが産み出した、家具、食器、テキスタイルなど約700点を通して、フィンランドの人と自然が育んだ豊かなライフスタイルを堪能することができる。
会期中は、フィンランドの魅力を楽しめるイベントを開催。2階喫茶室ではフィンランド料理の特別メニューも用意されている。◆詳しくはこちら
※「フィンランド・デザイン展」は福岡のあと、以下の会場に巡回予定
●2017年4月7日〜5月28日(予定) 愛知県美術館
●7月22日〜9月3日(予定) 福井市美術館
●9月9日〜10月22日(予定) 府中市美術館
●10月28日〜12月24日(予定) 宮城県美術館
《チーフテンチェア/エジプシャンチェア》フィン・ユール1949年デンマーク・デザイン博物館蔵
Photo: Designmuseum Danmark / Pernille Klemp
【長崎】
デンマーク・デザイン展
会場:長崎県美術館 企画展示室
会期:2月12日まで
入場料:1200円
ミッド・センチュリーというデザイン史上の黄金期を築き上げたデザイン大国、デンマーク。アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、フィン・ユールのデザインによる作品に見られるシンプルの美、生活に寄り添う機能性、技術力に支えられた高いクォリティは現代でも世界中のファンに愛されている。このようなデンマーク・デザインは誰もが良質で快適な住まいをもつことを推奨してきた福祉国家としてのデンマークのあり方を示している。
Photo: Designmuseum Danmark / Pernille Klemp
【長崎】
デンマーク・デザイン展
会場:長崎県美術館 企画展示室
会期:2月12日まで
入場料:1200円
ミッド・センチュリーというデザイン史上の黄金期を築き上げたデザイン大国、デンマーク。アルネ・ヤコブセン、ハンス・ウェグナー、フィン・ユールのデザインによる作品に見られるシンプルの美、生活に寄り添う機能性、技術力に支えられた高いクォリティは現代でも世界中のファンに愛されている。このようなデンマーク・デザインは誰もが良質で快適な住まいをもつことを推奨してきた福祉国家としてのデンマークのあり方を示している。
《ピーコックチェア》ハンス・ウェグナー 1947年 個人蔵 Photo: Michael Whiteway
日本初となるデンマークに特化した本格的なデザイン展はデンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、家具、食器、ポスターなどの作品を一堂に展示している。20世紀後半から現代の作品を集めたコーナーでは、ハンス・ウェグナーのデザイン家具に触れて楽しむことのできるコーナーも設けている。◆詳しくはこちら
※デンマーク・デザイン展は長崎のあと、以下の会場へ巡回予定。
●4月28日〜6月25日まで 横須賀美術館
●9月9日〜11月12日まで 静岡市美術館
【東京】
堀部安嗣展 建築の居場所
会場:TOTOギャラリー・間
会期:1月20日から3月19日まで
入場料:無料
建築家・堀部安嗣は20余年にわたり、住宅をメインにゲストハウスなど80を超える作品を手がけてきた。近年では公共性のある空間も手がけ、2013年に竣工した《竹林寺納骨堂》(高知県)が高く評価され「2016年建築学会賞(作品)」を受賞した。この展覧会では《竹林寺納骨堂》を含む14作品による5編の短編映画を制作され、会場で上映される。
会場には堀部自身の事務所の調度を持ち込むほか、スタディ模型から、堀部氏愛用の設計道具、影響を受けた建築を紹介。建築が生まれるまでの過程を再現する。◆詳しくはこちら
【Houzz編集部より】展覧会やイベントの告知情報は、jp_editor@houzz.com までご連絡ください。
教えてHouzz
展覧会をご覧になったら、ご感想をおきかせください!
日本初となるデンマークに特化した本格的なデザイン展はデンマーク・デザイン博物館の学術協力のもと、家具、食器、ポスターなどの作品を一堂に展示している。20世紀後半から現代の作品を集めたコーナーでは、ハンス・ウェグナーのデザイン家具に触れて楽しむことのできるコーナーも設けている。◆詳しくはこちら
※デンマーク・デザイン展は長崎のあと、以下の会場へ巡回予定。
●4月28日〜6月25日まで 横須賀美術館
●9月9日〜11月12日まで 静岡市美術館
【東京】
堀部安嗣展 建築の居場所
会場:TOTOギャラリー・間
会期:1月20日から3月19日まで
入場料:無料
建築家・堀部安嗣は20余年にわたり、住宅をメインにゲストハウスなど80を超える作品を手がけてきた。近年では公共性のある空間も手がけ、2013年に竣工した《竹林寺納骨堂》(高知県)が高く評価され「2016年建築学会賞(作品)」を受賞した。この展覧会では《竹林寺納骨堂》を含む14作品による5編の短編映画を制作され、会場で上映される。
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