奈良の土地の個性と暮らす家15選
奈良県の土地の個性を生かし、周辺環境を楽しむ家をご紹介します。
Houzz Japan
2018年2月13日
Houzz Japan 公式アカウント
吉野杉の産地として知られる奈良県。40年ほど前に造成された住宅地は高齢化が進む一方で、比較的若い世代が静かな環境を求め、街が活性化しています。比較的広めの土地にアウトドアデッキや、家庭菜園ができる畑をつくるなど、暮らしの質を求めている人が多いそう。また、奈良は緑豊かな斜面地が多く、周囲の緑や眺望をいかしたデザインも人気です。歴史的建造物が残る地域では、町家の活用が注目されています。改修費用が新築とあまり変わらなくても、建物の歴史や街並みに価値を見出し、その家でしか得られない暮らしを求めている人が増えているそうです。地域の気候風土に寄り添いながら、職人技術をしっかりと継承している工務店が多く存在し、自然素材を多く取り入れたプロジェクトや町家再生プロジェクトでも活躍しています。
house nara-zaka(奈良阪の家)
設計:Yoshi Architects/山下喜明建築設計事務所
素晴らしい眺望が楽しめる丘に建つ家。その良さをいかし、2階にLDK、さらに上にルーフテラスがあります。プライバシーを確保するため、唯一道路側だけ一枚壁を建て、その壁が道路に威圧感を与えないよう屋根と壁を切り離し、屋根に浮遊感をもたせています。この壁を抜け、ストリップ階段をあがると奈良の美しい風景が広がります。建物はコンクリート床を井桁に組んだ鉄骨で支え、構造面の安定性はもちろん、角が抜けるので眺望を妨げません。床と同じコンクリートのキッチンカウンターは井桁に組んだ梁の交点の柱で支えていますが、コンクリートの形だけみると一面だけ床に接する軽やかなデザイン。建具もフルオープンにできるものを採用し、地下から上層へ行くほど透明性が増していきます。
設計:Yoshi Architects/山下喜明建築設計事務所
素晴らしい眺望が楽しめる丘に建つ家。その良さをいかし、2階にLDK、さらに上にルーフテラスがあります。プライバシーを確保するため、唯一道路側だけ一枚壁を建て、その壁が道路に威圧感を与えないよう屋根と壁を切り離し、屋根に浮遊感をもたせています。この壁を抜け、ストリップ階段をあがると奈良の美しい風景が広がります。建物はコンクリート床を井桁に組んだ鉄骨で支え、構造面の安定性はもちろん、角が抜けるので眺望を妨げません。床と同じコンクリートのキッチンカウンターは井桁に組んだ梁の交点の柱で支えていますが、コンクリートの形だけみると一面だけ床に接する軽やかなデザイン。建具もフルオープンにできるものを採用し、地下から上層へ行くほど透明性が増していきます。
奈良の農家住宅
設計:FHAMS
農地の真ん中という敷地のため、開放感とプライバシーの確保のバランスについて住まい手ととことん検討したプロジェクトです。周辺の畑に影をできるだけ落とさないよう平家建てとし、軒庇の高さも使い勝手が悪くならないよう、基礎から小屋組の設計を細かく検討して、ギリギリ低く抑えています。内部は庭を大きく確保して開放感を出し、外観は車寄せのようなピロティを設け、開いた印象をつくり出しています。
設計:FHAMS
農地の真ん中という敷地のため、開放感とプライバシーの確保のバランスについて住まい手ととことん検討したプロジェクトです。周辺の畑に影をできるだけ落とさないよう平家建てとし、軒庇の高さも使い勝手が悪くならないよう、基礎から小屋組の設計を細かく検討して、ギリギリ低く抑えています。内部は庭を大きく確保して開放感を出し、外観は車寄せのようなピロティを設け、開いた印象をつくり出しています。
奈良の家
設計:杉山圭一建築設計
細長く、道路とも高低差のある一見ネガティブな条件の敷地を生かし、細長いシンプルな計画ながら、メリハリを効かせた家です。居室と水回りを北側に寄せ、南側に大きな吹き抜けと大きな窓のある明るく開放的なリビング。外部にはアプローチを兼ねた大きなデッキスペースを並列に配置しているので、家の中と外を広く使えます。コンクリート、鉄板、木、ラワン、真鍮などプリミティブな素材を使用しています。経年劣化して味わいが出るのも楽しみな家です。
設計:杉山圭一建築設計
細長く、道路とも高低差のある一見ネガティブな条件の敷地を生かし、細長いシンプルな計画ながら、メリハリを効かせた家です。居室と水回りを北側に寄せ、南側に大きな吹き抜けと大きな窓のある明るく開放的なリビング。外部にはアプローチを兼ねた大きなデッキスペースを並列に配置しているので、家の中と外を広く使えます。コンクリート、鉄板、木、ラワン、真鍮などプリミティブな素材を使用しています。経年劣化して味わいが出るのも楽しみな家です。
生駒の家
プロデュース:ザウス
設計:堤 庸策(arbol)
玄関から階段手前までを土間スペースにし、吹抜けが家全体をゆるやかに繋ぐ、家族の気配を感じる家です。キッチンは調理スペースを一段下げているので、キッチンに立つ人とリビング・ダイニングに座る人の視線が交わり、会話が弾みます。ダイニングテーブルは建築家デザインによるオリジナル家具。リビングとウッドデッキのレベルを揃えて視覚的な広がりが強調されます。手すりはシンプルなデザインのため、景色を存分に楽しめます。
プロデュース:ザウス
設計:堤 庸策(arbol)
玄関から階段手前までを土間スペースにし、吹抜けが家全体をゆるやかに繋ぐ、家族の気配を感じる家です。キッチンは調理スペースを一段下げているので、キッチンに立つ人とリビング・ダイニングに座る人の視線が交わり、会話が弾みます。ダイニングテーブルは建築家デザインによるオリジナル家具。リビングとウッドデッキのレベルを揃えて視覚的な広がりが強調されます。手すりはシンプルなデザインのため、景色を存分に楽しめます。
今井町の町屋(母屋の改修、はなれの増築)
設計:一級建築士事務所 ささりな計画工房
重要伝統的建造物群保存地区に建つ町家の改修・増築プロジェクト。設計前に建築当初の姿や履歴を調べ、過去の文献資料や周辺への聞き取り、入念な実測調査が行われました。経験豊富な職人たちの手を借り、文化財的価値を保存しながら、耐震補強も行われました。奈良県産無垢の杉・檜材や土壁などの自然素材を可能な限り使用し、快適な温湿環境を整えています。断熱性能を保持しながら、壁や扉を極力なくして空間を開き、通風を確保。主屋の2階のない部分は屋根勾配に沿って天井を張り、圧迫感のない高さをつくり出しています。
設計:一級建築士事務所 ささりな計画工房
重要伝統的建造物群保存地区に建つ町家の改修・増築プロジェクト。設計前に建築当初の姿や履歴を調べ、過去の文献資料や周辺への聞き取り、入念な実測調査が行われました。経験豊富な職人たちの手を借り、文化財的価値を保存しながら、耐震補強も行われました。奈良県産無垢の杉・檜材や土壁などの自然素材を可能な限り使用し、快適な温湿環境を整えています。断熱性能を保持しながら、壁や扉を極力なくして空間を開き、通風を確保。主屋の2階のない部分は屋根勾配に沿って天井を張り、圧迫感のない高さをつくり出しています。
I-MANGO
設計:山本卓郎建築設計事務所 TAKURO YAMAMOTO ARCHITECTS
南側の道路と北側の線路に挟まれ、西側はオーナーの両親の家という立地。オーナーは、両親と強い関係を築ける家を求めました。隣家との物理的接続は現実的でなかったため、隣家にならって新しい家も敷地の前面をあけて両家の庭を一体化し、2つの家を結ぶことにしました。自由な行き来を楽しむ庭はスロープが車庫屋上まで続いており、前面道路との高低差で守られたプライベートな屋上庭園とテラスにつながります。屋上庭園は敷地の南北を貫通して、前面道路と線路というふたつの大きな空間をつなぎ、開放感のある周辺環境の形成にも寄与。同時に2階に設けた居間のプライバシー、採光、通風を確保しています。
設計:山本卓郎建築設計事務所 TAKURO YAMAMOTO ARCHITECTS
南側の道路と北側の線路に挟まれ、西側はオーナーの両親の家という立地。オーナーは、両親と強い関係を築ける家を求めました。隣家との物理的接続は現実的でなかったため、隣家にならって新しい家も敷地の前面をあけて両家の庭を一体化し、2つの家を結ぶことにしました。自由な行き来を楽しむ庭はスロープが車庫屋上まで続いており、前面道路との高低差で守られたプライベートな屋上庭園とテラスにつながります。屋上庭園は敷地の南北を貫通して、前面道路と線路というふたつの大きな空間をつなぎ、開放感のある周辺環境の形成にも寄与。同時に2階に設けた居間のプライバシー、採光、通風を確保しています。
小さな中庭と大きな縁側
設計:山本嘉寛建蓄設計事務所 / YYAA
新興住宅地の外縁の敷地は隣に大きな森が広がっていて眺めが良い反面、人や車の往来が多いため、開放的かつプライバシーを守れる間取りになるよう計画されました。小さな中庭を中心に各部屋が連なりつつ、南側に設置した大きな縁側に向かって開いています。南北方向に開口部を集中させているので、夏場も極力空調に頼らずに生活できますが、床下に蓄熱空調システムを採用し、1年中快適に生活ができます。
設計:山本嘉寛建蓄設計事務所 / YYAA
新興住宅地の外縁の敷地は隣に大きな森が広がっていて眺めが良い反面、人や車の往来が多いため、開放的かつプライバシーを守れる間取りになるよう計画されました。小さな中庭を中心に各部屋が連なりつつ、南側に設置した大きな縁側に向かって開いています。南北方向に開口部を集中させているので、夏場も極力空調に頼らずに生活できますが、床下に蓄熱空調システムを採用し、1年中快適に生活ができます。
奈良の自邸/ほとんど外の家
設計:Yoshi Architects/山下喜明建築設計事務所
2011年にGOOD DESIGN賞を受賞した建築家、山下喜明さんのご自邸。周囲の未造成の雑木林との関係性に重きを置き、なるべく木を残したまま建て、「縦格子越しの緑」や「雑木林の向こうに建物がひっそりと佇む」風情をつくりだしています。主役である雑木林が映えるよう、和室以外の内部をインテリアも含め無彩色に。木材も黒く染め、室内の色を沈めることで、木々の緑や空間に置かれた器や飾る花が浮かび上がります。リビングの建具もあえて横桟を入れ、建具と雑木林の調和性を高め、和モダンに仕上げています。植栽はすべて万葉集に出てくる日本の植物が植えられています。
設計:Yoshi Architects/山下喜明建築設計事務所
2011年にGOOD DESIGN賞を受賞した建築家、山下喜明さんのご自邸。周囲の未造成の雑木林との関係性に重きを置き、なるべく木を残したまま建て、「縦格子越しの緑」や「雑木林の向こうに建物がひっそりと佇む」風情をつくりだしています。主役である雑木林が映えるよう、和室以外の内部をインテリアも含め無彩色に。木材も黒く染め、室内の色を沈めることで、木々の緑や空間に置かれた器や飾る花が浮かび上がります。リビングの建具もあえて横桟を入れ、建具と雑木林の調和性を高め、和モダンに仕上げています。植栽はすべて万葉集に出てくる日本の植物が植えられています。
天理の家
設計:小笠原建築研究室
東側に田園、遠くに山の稜線が望める分譲開発地2区画分の恵まれた敷地。軒の深い化粧垂木の連続した屋根が特徴的な住宅です。緩やかに境界を保ちつつ各空間がかさなり、遠景(山の稜線)、中景(田園)、近景(庭)とつながりが感じられるよう計画されました。家族の集うLDKは土壁中塗仕上げで、半屋外空間の縁側を通じて、東の景色と南の庭が同時に楽しめます。
設計:小笠原建築研究室
東側に田園、遠くに山の稜線が望める分譲開発地2区画分の恵まれた敷地。軒の深い化粧垂木の連続した屋根が特徴的な住宅です。緩やかに境界を保ちつつ各空間がかさなり、遠景(山の稜線)、中景(田園)、近景(庭)とつながりが感じられるよう計画されました。家族の集うLDKは土壁中塗仕上げで、半屋外空間の縁側を通じて、東の景色と南の庭が同時に楽しめます。
奈良の立体コートハウス
設計:平岡建築デザイン
駅に近く、周囲を3階以上の建物に囲まれた敷地で、プライバシーを守りながら開放感を感じ、植栽を愛でながら季節を慈しむ住宅です。オーナーの「すっきりした外観とソリッドな質感」という希望から鉄筋コンクリート造で建てることになりました。スキップフロアで構成され、それそれの高さから視点を変えて風景を楽しめます。また、リビングの天井を外観として捉えているため、照明計画では光の重心を下げ、落ち着いた雰囲気で夜の時間を楽しめます。
設計:平岡建築デザイン
駅に近く、周囲を3階以上の建物に囲まれた敷地で、プライバシーを守りながら開放感を感じ、植栽を愛でながら季節を慈しむ住宅です。オーナーの「すっきりした外観とソリッドな質感」という希望から鉄筋コンクリート造で建てることになりました。スキップフロアで構成され、それそれの高さから視点を変えて風景を楽しめます。また、リビングの天井を外観として捉えているため、照明計画では光の重心を下げ、落ち着いた雰囲気で夜の時間を楽しめます。
奈良きたまちの家
プロデュース:ザウス
設計:フジハラアーキテクツ
三方を隣家に囲まれた敷地に建つ家。通風と採光を確保するため、2つの中庭を設けた贅沢なつくり。写真の中庭に面する開口に設けられた高さ3.8メートルのスチールサッシのように、既製品や新建材を使わず、経年変化を楽しめる素材を選び、上質な空間に仕上げています。建物前面の道路は人通りがあるため、1階の前面道路側に窓を設けないことでプライバシーを確保しました。
プロデュース:ザウス
設計:フジハラアーキテクツ
三方を隣家に囲まれた敷地に建つ家。通風と採光を確保するため、2つの中庭を設けた贅沢なつくり。写真の中庭に面する開口に設けられた高さ3.8メートルのスチールサッシのように、既製品や新建材を使わず、経年変化を楽しめる素材を選び、上質な空間に仕上げています。建物前面の道路は人通りがあるため、1階の前面道路側に窓を設けないことでプライバシーを確保しました。
奈良富雄の家
設計:井上久実設計室
風致地区規制のもと、屋根形状や色調が統一された住宅地。デザイナー夫妻のために、それぞれのアトリエを併設する家です。設計の際には、オーナー家族が閑静な住宅地に溶け込みつつも新たな活力となるよう計画されました。2つのアトリエを道路に面して1階、2階に配置し、大小の窓を設けています。窓は夫妻を外とつなぎ、夜は街に明るさを提供しています。家族のスペースはアトリエの奥にあり、庭に向かって開いています。切妻屋根の構造があらわしになったリビングスペースの吹き抜けを中心としつつ、壁で仕切られた小さなコーナーでプライバシーを確保しています。
設計:井上久実設計室
風致地区規制のもと、屋根形状や色調が統一された住宅地。デザイナー夫妻のために、それぞれのアトリエを併設する家です。設計の際には、オーナー家族が閑静な住宅地に溶け込みつつも新たな活力となるよう計画されました。2つのアトリエを道路に面して1階、2階に配置し、大小の窓を設けています。窓は夫妻を外とつなぎ、夜は街に明るさを提供しています。家族のスペースはアトリエの奥にあり、庭に向かって開いています。切妻屋根の構造があらわしになったリビングスペースの吹き抜けを中心としつつ、壁で仕切られた小さなコーナーでプライバシーを確保しています。
もてなしの家・和のエスプリを継ぐ家
設計:やまぐち建築設計室
オーナーから、「和を6割、洋を4割、どこにいても居心地のよさを感じる、平屋に見える2階建て」というリクエストを受けました。外観は2階を奥に逃がした「厨子(つし)二階」を採用。中庭の位置を調整して下屋を連続させ、平屋らしさを出しています。和洋のデザインのバランスは、越前和紙を使った特注の障子のように素材を吟味し、侘び寂びを現代的に表現して整えました。どの空間も外の景色を積極的に取り入れ、居心地のよさを実現しています。
設計:やまぐち建築設計室
オーナーから、「和を6割、洋を4割、どこにいても居心地のよさを感じる、平屋に見える2階建て」というリクエストを受けました。外観は2階を奥に逃がした「厨子(つし)二階」を採用。中庭の位置を調整して下屋を連続させ、平屋らしさを出しています。和洋のデザインのバランスは、越前和紙を使った特注の障子のように素材を吟味し、侘び寂びを現代的に表現して整えました。どの空間も外の景色を積極的に取り入れ、居心地のよさを実現しています。
ホソナガハウス
設計:ムラカミマサヒコ一級建築士事務所
オーナーの趣味である家庭菜園の庭を囲うように建物が配置されています。家庭菜園では四季折々の作物が育ち、リビングの木製建具は壁内に引き込めるので家庭菜園をしているときも開け放して、家族と繋がることができます。2階建部の外壁の仕上げは吉野杉の鎧張り、道路側の平屋部の外壁はシラス(火山灰)の左官壁です。そのほか、無垢のフローリング、木製の建具といった時間と共に味わいが増す自然素材を多く使用しています。
設計:ムラカミマサヒコ一級建築士事務所
オーナーの趣味である家庭菜園の庭を囲うように建物が配置されています。家庭菜園では四季折々の作物が育ち、リビングの木製建具は壁内に引き込めるので家庭菜園をしているときも開け放して、家族と繋がることができます。2階建部の外壁の仕上げは吉野杉の鎧張り、道路側の平屋部の外壁はシラス(火山灰)の左官壁です。そのほか、無垢のフローリング、木製の建具といった時間と共に味わいが増す自然素材を多く使用しています。
バイクガレージのあるお家
設計・施工:楓工務店
オーナーの趣味であるバイクをメンテナンスするガレージスペースは、家族がリビングにいてもお互いの存在を感じられるつくりです。また、思い入れのあるバイクを飾ることができるショーケースを玄関からリビングまでの廊下に配置しています。駐車スペース以外に生活スペースの確保を考慮しなければならないガレージハウスですが、バスルームや洗面室を2階に配置してコストを抑えています。ベランダから洗面までの廊下には洗濯物の仮置きカウンターを設置し、ストレスなく家事ができるよう導線も配慮されています。
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