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風と光を気持ちよく届けるデザインを都市部で実現。大阪に建つ12の住まい
近畿地方の中心都市である、大阪府・大阪市。Houzzでみつけた大阪市内に建つ住まいの事例を、手がけた専門家の解説とともにご紹介します。

近畿地方の中心都市である大阪市。近年では観光地としての人気も高まり、大阪都心9区を中心に住民の数は増え続けています。そんな大阪市に建つ住まいの特徴について、専門家の方々にお話を伺ってみると、以下のような特徴がみえてきました。
それでは12の実例について詳しくみていきましょう。
写真をクリックすると、それぞれの事例の写真をもっとみることができ、手がけた専門家の詳細もチェックできます。
- 商業地域のため高層ビルが多く、プライバシーの確保のための配慮がなされている
- 準防火地域以上の場所が多く、耐火性への対策がなされた住まいが多い
- 間口が狭かったり、奥行きのある細長い敷地が多いため、通風や採光を得るための工夫が施されている
それでは12の実例について詳しくみていきましょう。
写真をクリックすると、それぞれの事例の写真をもっとみることができ、手がけた専門家の詳細もチェックできます。
福島の家
大阪市福島区のこちらの住まいを手がけたのは、Abax Architects。住まいは商業地域にあり、高層のビルとマンションに三方を囲まれている上、前面道路には4〜5階建てのビルが建ち並んでいるなど、住宅の敷地として決して好ましい環境とはいえない場所に建っています。
プロジェクトがスタートするにあたり、設計者の栄隆志さんは「各部屋で、光をいかに確保するか」が最重要課題になったと振り返ります。
大阪市福島区のこちらの住まいを手がけたのは、Abax Architects。住まいは商業地域にあり、高層のビルとマンションに三方を囲まれている上、前面道路には4〜5階建てのビルが建ち並んでいるなど、住宅の敷地として決して好ましい環境とはいえない場所に建っています。
プロジェクトがスタートするにあたり、設計者の栄隆志さんは「各部屋で、光をいかに確保するか」が最重要課題になったと振り返ります。
「計画として1階は光を必要としない駐車場とシアタールームを設け、LDKを2階に、3階に各寝室と水回りを設けました」と栄さん。
「小さいながらも2階に中庭を設け、そこからダイニング・浴室・洗濯室に光を取り入れています。2階から3階への階段はオープンにして上部のトップライトとカーテンウォールの窓から光を最大限に取り入れています。また、プライバシーの確保のため中庭の正面にはアルミのエキスパンドメタルで目隠しをしています」
「小さいながらも2階に中庭を設け、そこからダイニング・浴室・洗濯室に光を取り入れています。2階から3階への階段はオープンにして上部のトップライトとカーテンウォールの窓から光を最大限に取り入れています。また、プライバシーの確保のため中庭の正面にはアルミのエキスパンドメタルで目隠しをしています」
阿倍野の家
続いては、ユニークな外観のこちらの住まい。手がけたのは一級建築士事務所シンクスタジオです。
高い建物に囲まれており、正面にも安易に開口部を取れないため、「プライバシーを守ることを第一に計画を始めた」と、設計した杉本清史さんは振り返ります。
「建物上部をひな壇のような形状に凹ませ、床のズレから光を落とすように計画しました。建物正面を壁を立ち上げてプライバシーを守りつつ、白い壁をレフ板のように使っています」
続いては、ユニークな外観のこちらの住まい。手がけたのは一級建築士事務所シンクスタジオです。
高い建物に囲まれており、正面にも安易に開口部を取れないため、「プライバシーを守ることを第一に計画を始めた」と、設計した杉本清史さんは振り返ります。
「建物上部をひな壇のような形状に凹ませ、床のズレから光を落とすように計画しました。建物正面を壁を立ち上げてプライバシーを守りつつ、白い壁をレフ板のように使っています」
またオーナーからは、造形的なフォルムの外観と、白をベースにしたカラフルな内観にしたいという要望があったそう。
内部のインテリアは白をベースカラーとして、上部から落ちる光を“拡散光”として内部まで届けながら、ポイントとして壁や扉などにビタミンカラーを使用されています。思わず元気が湧いてきそうな、ポップで爽やかな住まいとなりました。
内部のインテリアは白をベースカラーとして、上部から落ちる光を“拡散光”として内部まで届けながら、ポイントとして壁や扉などにビタミンカラーを使用されています。思わず元気が湧いてきそうな、ポップで爽やかな住まいとなりました。
Daidou no ie
スエロ建築研究所が手がけたこちらの住まいも、正面の道路は交通量が多く、三方を高層の建物に囲まれています。「敷地いっぱいに建築するためには、防犯性と光や風といった、自然環境を満たす必要があった」と振り返るのは、設計者の中塚啓貴さんです。
スエロ建築研究所が手がけたこちらの住まいも、正面の道路は交通量が多く、三方を高層の建物に囲まれています。「敷地いっぱいに建築するためには、防犯性と光や風といった、自然環境を満たす必要があった」と振り返るのは、設計者の中塚啓貴さんです。
「建物の中心に“光の箱(玄関ホール・階段・インナーテラス)”を配置することで、周囲の各居室に光が漏れ、中心とまわりのボリュームにズレをつくることで、光の箱から風が通る道筋を計画しました。外観ファサード含め、外壁はできるかぎり窓を設けず、遮音性の高いシンプルなデザインにしました」
もともと都市部で生活していたというオーナーは、かつての住まいで洗濯物が乾きづらいことを不便に感じていたのだそう。一方、こちらの住まいの中心の“光の箱”では、日陰になりにくい位置でトップライトにより光が取り入れられており、風の抜け道も同時に計画されているため、洗濯物も乾きやすくなったといいます。
もともと都市部で生活していたというオーナーは、かつての住まいで洗濯物が乾きづらいことを不便に感じていたのだそう。一方、こちらの住まいの中心の“光の箱”では、日陰になりにくい位置でトップライトにより光が取り入れられており、風の抜け道も同時に計画されているため、洗濯物も乾きやすくなったといいます。
南田辺の家
ステンレスチェーンのカーテンに覆われたこちらの住まいは、藤原・室建築設計事務所が手がけたもの。もともとあった長屋を解体し建て替えた住宅であり、敷地は間口3.75m・奥行き16.92mという奥に細長い形をしています。
「奥行きの視線を活かすよう、フロアを細かく分節し、スキップフロア状に配置することで視線が様々な方向に抜けるよう工夫しています」と話すのは、設計を担当した藤原慎太郎さんです。
ステンレスチェーンのカーテンに覆われたこちらの住まいは、藤原・室建築設計事務所が手がけたもの。もともとあった長屋を解体し建て替えた住宅であり、敷地は間口3.75m・奥行き16.92mという奥に細長い形をしています。
「奥行きの視線を活かすよう、フロアを細かく分節し、スキップフロア状に配置することで視線が様々な方向に抜けるよう工夫しています」と話すのは、設計を担当した藤原慎太郎さんです。
「外の景色を眺めにくい住宅地で、屋内を風景の一つととらえて、家のどこかで立ち止まったり、座ったりしながら、家の中の景色を眺めるということを考えております」
視線がさまざまな方向に抜けるスキップフロア状の住まいは、「閉塞感を感じさせない明るい空間にしたい」というオーナーからの要望にもマッチしていたそう。
ステンレスチェーンのカーテンに覆われたファザードは、閉じると柔らかく視線を遮り、開けると十分な開放感と外からの光を得ることができます。
視線がさまざまな方向に抜けるスキップフロア状の住まいは、「閉塞感を感じさせない明るい空間にしたい」というオーナーからの要望にもマッチしていたそう。
ステンレスチェーンのカーテンに覆われたファザードは、閉じると柔らかく視線を遮り、開けると十分な開放感と外からの光を得ることができます。
大家族の家
中本建築設計事務所が手がけたのは、大家族が暮らすこちらの住まい。かつて風通しが悪く、暗く、冬は寒さの厳しい住まいで暮らしていたというオーナー家族は、デザインと性能を兼ね備えた住まいを希望していたといいます。
中本建築設計事務所が手がけたのは、大家族が暮らすこちらの住まい。かつて風通しが悪く、暗く、冬は寒さの厳しい住まいで暮らしていたというオーナー家族は、デザインと性能を兼ね備えた住まいを希望していたといいます。
設計した中本滋さんは、「在来木造住宅で耐震等級3だけでなく断熱性能、気密性能もしっかりと数値化し、あいまいな温熱環境からの脱却をはかりました。そして、太陽の日射を考えるパッシブ設計。床下エアコンを採用にすることで後々のメンテナンス、断熱気密などを考えました」と話します。
オーナーとは細かい部分まで打ち合わせを重ねただけでなく、気密の測定はオーナー立会のもとで行われたそう。オーナーからは、「性能のよさを数値で確認できることで、家づくりの不安が解消された」という声があったといいます。
オーナーとは細かい部分まで打ち合わせを重ねただけでなく、気密の測定はオーナー立会のもとで行われたそう。オーナーからは、「性能のよさを数値で確認できることで、家づくりの不安が解消された」という声があったといいます。
小庭スキップフロアの家
続いては、akkaが手がけたこちらの住まい。都心の準防火地域に建っているものの、木のぬくもりを感じられる空間にしたいというのが、オーナーからの要望だったそう。そこで設計者の永井智樹さんは、建蔽率を抑えた木造の2階建てを提案したといいます。
「面積が制限される部分を補うように、床下収納とペントハウスを作っています。中庭を挟んだ後ろ側のブロックに床下空間を設けて収納を確保。そこで生まれる階高さの違いを生かしたスキップフロアとしています」と永井さん。
続いては、akkaが手がけたこちらの住まい。都心の準防火地域に建っているものの、木のぬくもりを感じられる空間にしたいというのが、オーナーからの要望だったそう。そこで設計者の永井智樹さんは、建蔽率を抑えた木造の2階建てを提案したといいます。
「面積が制限される部分を補うように、床下収納とペントハウスを作っています。中庭を挟んだ後ろ側のブロックに床下空間を設けて収納を確保。そこで生まれる階高さの違いを生かしたスキップフロアとしています」と永井さん。
また、間口の狭い土地のため、家の中央に小さな中庭を設けることで、通風と採光が得られるようになっています。階段は、そこから光や風邪を上下に広げて取り込めるよう組み合わされているのだとか。
「細長い建物なので、廊下を作らないように屋外通路を設けて、そこからアプローチをとっています。これにより動線の起点が建物中央になり、廊下を削減しながら使いやすい動線を作っています」
「細長い建物なので、廊下を作らないように屋外通路を設けて、そこからアプローチをとっています。これにより動線の起点が建物中央になり、廊下を削減しながら使いやすい動線を作っています」
Re:NY
こちらはCoil 松村一輝建築設計事務所が手がけた住まい。梅田の徒歩圏内でありながら、今尚古い町並みの残る地域に建っています。周囲には住居と店舗が混在しており、こちらの住まいも店舗件住居のリノベーション計画だったそう。
こちらはCoil 松村一輝建築設計事務所が手がけた住まい。梅田の徒歩圏内でありながら、今尚古い町並みの残る地域に建っています。周囲には住居と店舗が混在しており、こちらの住まいも店舗件住居のリノベーション計画だったそう。
「玄関兼用で、1階道路側の土間が店舗スペースとなっており、 住居としては、2階にLDK、1階中央とロフト空間にてベッドスペースを配置しながら、 上下間の繋がりや抜けを確保し、平面での面積以上の拡がりを感じさせてくれるように計画しています」と設計した松村一輝さんは話します。
極力壁をなくし、カーテンをメインとしたゆるやかな間仕切りは、閉塞感を与えがちなコンパクトな住まいに有効なアイデアです。
極力壁をなくし、カーテンをメインとしたゆるやかな間仕切りは、閉塞感を与えがちなコンパクトな住まいに有効なアイデアです。
『』の家
こちらの住まいを手がけたのは、山本嘉寛建築設計事務所。こちらも間口が極端に狭く、奥行きのある細長い敷地に建てられています。
「通常は1階をガレージ、2階をリビング、3階を寝室とした間取りが定石なのですが、上下の移動が多い3階建ては住居としてはストレスが多く、部屋ごとのつながりも薄くなってしまいがちです」と設計者の山本嘉寛さん。
「また高い耐火性能を求められるため木材や鉄骨を被覆しなければならず室内が狭くなってしまうこと、非常進入口を設置する義務が生じるために道路側に大きな吹き抜けを取れない等の制約を受けます」
こちらの住まいを手がけたのは、山本嘉寛建築設計事務所。こちらも間口が極端に狭く、奥行きのある細長い敷地に建てられています。
「通常は1階をガレージ、2階をリビング、3階を寝室とした間取りが定石なのですが、上下の移動が多い3階建ては住居としてはストレスが多く、部屋ごとのつながりも薄くなってしまいがちです」と設計者の山本嘉寛さん。
「また高い耐火性能を求められるため木材や鉄骨を被覆しなければならず室内が狭くなってしまうこと、非常進入口を設置する義務が生じるために道路側に大きな吹き抜けを取れない等の制約を受けます」
そこで山本さんは、地上2階、地下1階建てのスキップフロアを計画。細長い敷地では中央に階段、その両端を居室として半階ずらすスキップフロアが一般的なものの、この住宅では「」型の床面を半階ずらしながら積み重ねられています。「そうすることで、長手・短手の両方向にスキップフロアとしての性格を持たせ、それぞれのフロアが有機的に連動するように考えました」
西田辺の家
阿倍野区西田辺町に建つこちらの住まいを手がけたのは、大野アトリエ。オーナー夫妻と12匹の愛猫たちが暮らしています。
住まいには、猫たちと快適に暮らすためのさまざまな工夫が施されています。たとえば、各部屋でコ型に囲まれたスペースには中庭を設け、近隣住宅へ鳴き声がなるべく届かないよう、空に向けて抜けるようにされています。
阿倍野区西田辺町に建つこちらの住まいを手がけたのは、大野アトリエ。オーナー夫妻と12匹の愛猫たちが暮らしています。
住まいには、猫たちと快適に暮らすためのさまざまな工夫が施されています。たとえば、各部屋でコ型に囲まれたスペースには中庭を設け、近隣住宅へ鳴き声がなるべく届かないよう、空に向けて抜けるようにされています。
「猫の数が多いので、それぞれの居場所を意識しました」と話すのは、設計した大野鶴夫さん。
「病気中の猫の隔離部屋、トイレからも猫と目が合うキャットウォ-ク、換気扇付き猫用トイレなど。猫が外の様子を伺うために奥行きのある窓枠を採用し、猫が入れないエリアは内外鍵付き戸にしています。また、マーキングされやすいキッチン扉は、ステンレス張りとしています」
「病気中の猫の隔離部屋、トイレからも猫と目が合うキャットウォ-ク、換気扇付き猫用トイレなど。猫が外の様子を伺うために奥行きのある窓枠を採用し、猫が入れないエリアは内外鍵付き戸にしています。また、マーキングされやすいキッチン扉は、ステンレス張りとしています」
HANARE
東住吉区の駒川商店街ほど近く、買い物をする人の往来で賑わう地域に建つこちらの住まいは、井上久実設計室が手がけたもの。
賑やかな地上から住まいを遠ざけるため、玄関は2階に。屋外階段を上った先にテラスを設け、テラスから室内に入るよう設計されています。
東住吉区の駒川商店街ほど近く、買い物をする人の往来で賑わう地域に建つこちらの住まいは、井上久実設計室が手がけたもの。
賑やかな地上から住まいを遠ざけるため、玄関は2階に。屋外階段を上った先にテラスを設け、テラスから室内に入るよう設計されています。
「街の賑わいから切り離されたテラスは、時には内部としてリビングに取り込み、時には外部として室内に拡張します」と話すのは、設計者の井上久実さん。
また、2階は2棟に分けられており、テラスを通してそれぞれの空間を行き来することが可能。「離れである和室が特別な部屋であるという感覚が住まい手に豊かさを感じさせました」と井上さんは続けます。
また、2階は2棟に分けられており、テラスを通してそれぞれの空間を行き来することが可能。「離れである和室が特別な部屋であるという感覚が住まい手に豊かさを感じさせました」と井上さんは続けます。
山坂の家
こちらは、樋口章建築アトリエが手がけた住まい。敷地はコンパクトながら、オーナー夫妻と4人のお子さんが暮らしているため、十分な床面積も必要となり、必然的に3階建ての計画となったそう。
「採光の確保はしやすいのですが、敷地がそれほど大きくないので、 逆にプライバシーの確保や、防犯性の確保が難しく、さらには駐車場を確保すると、庭といえるスペースの確保もなかなか難しい。 そんな条件の敷地です」と設計した樋口章さんは振り返ります。
こちらは、樋口章建築アトリエが手がけた住まい。敷地はコンパクトながら、オーナー夫妻と4人のお子さんが暮らしているため、十分な床面積も必要となり、必然的に3階建ての計画となったそう。
「採光の確保はしやすいのですが、敷地がそれほど大きくないので、 逆にプライバシーの確保や、防犯性の確保が難しく、さらには駐車場を確保すると、庭といえるスペースの確保もなかなか難しい。 そんな条件の敷地です」と設計した樋口章さんは振り返ります。
そんな課題をクリアするため、1階は防犯やプライバシー確保のため少し閉じた印象にしつつも、玄関の前を積極的なコミュニティのスペースとしてベンチが設けられています。塀や柵を設けないオープン外構で、家族の自転車も窮屈にならずに置くことができます。
「一方、内部は2階をメインフロアーとして、1階を主寝室、3階を子供室といった構成で、立体的なテラス空間が2階、3階とつながっており、そこから光や風を取り込むことで、より開放的な空間となっています」
「一方、内部は2階をメインフロアーとして、1階を主寝室、3階を子供室といった構成で、立体的なテラス空間が2階、3階とつながっており、そこから光や風を取り込むことで、より開放的な空間となっています」
長屋をカフェのように
最後にご紹介するのは、えぬぷらす一級建築士事務所が手がけたこちらの住まい。古い長屋の真ん中1軒の改修のプロジェクトであり、耐震性をどう確保するかが一番の課題だったと、設計者の村上千賀子さんは振り返ります。
「長屋の所有者はすべて違うので全体の耐震改修は難しいため、今回は1階に6帖大の木造の耐震シェルターを挿入し、そこを主寝室としました。1階にプライベート空間、2階にLDKを配置、高さのある棟の部分を利用してLDKに繋がるロフトを設け、子どもの遊び場にしています」
最後にご紹介するのは、えぬぷらす一級建築士事務所が手がけたこちらの住まい。古い長屋の真ん中1軒の改修のプロジェクトであり、耐震性をどう確保するかが一番の課題だったと、設計者の村上千賀子さんは振り返ります。
「長屋の所有者はすべて違うので全体の耐震改修は難しいため、今回は1階に6帖大の木造の耐震シェルターを挿入し、そこを主寝室としました。1階にプライベート空間、2階にLDKを配置、高さのある棟の部分を利用してLDKに繋がるロフトを設け、子どもの遊び場にしています」
長屋のため、1階玄関が暗くなってしまうものの、それを解消するために2階の床の一部に歩行用ガラスを設置することで、2階の光を1階に導いて明るさを確保。
「またクライアントが気にしていた2軒間口の狭さの解決としては、天井を屋根の形に高くし、目線を庭の方へ導くよう、目線をダイニングに続くベランダを広くとり室内と一体になるように大開口でつないでいます」
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