コメント
少ない日照時間でも明るさを取り込む。新潟市の家11選
新潟県北東部に位置する新潟市。Houzzでみつけた新潟市内に建つ住まいの事例を、手がけた専門家の解説とともにご紹介します。

古くから日本海運の拠点として栄えてきた歴史ある港町・新潟市。日本海に流れ込む信濃川と阿賀野川など水辺空間に恵まれており、“水の都”の異名も持つエリアです。
そんな新潟市に建つ住まいの特徴について、専門家の方々にお話を伺ってみると、以下のような特徴がみえてきました。
それでは11の実例について詳しくみていきましょう。
写真をクリックすると、それぞれの事例の写真をもっとみることができ、手がけた専門家の詳細もチェックできます。
そんな新潟市に建つ住まいの特徴について、専門家の方々にお話を伺ってみると、以下のような特徴がみえてきました。
- 降雨・降雪量の多いエリアのため、住まいの耐久性・対候性が必須
- 日照時間が少ないため、明るさを取り入れる工夫がなされている
- 車が必須のため、2台以上の駐車スペースが設けられていることが多い
- 降雪期に愛車を守るため、駐車スペースにカーポートが設置されていることが多い
それでは11の実例について詳しくみていきましょう。
写真をクリックすると、それぞれの事例の写真をもっとみることができ、手がけた専門家の詳細もチェックできます。
稲荷町の家
最初にご紹介するのは、トクモト建築設計室が手がけたこちらの住まい。コンクリートピロティの上に木造平屋が乗っているという、珍しいスタイルの住宅です。
「中央は畳の居間であり、さながら廊下の様相ですが、生活は主にこの空間を介して、それぞれ左右の空間へ渡ります」と解説するのは、設計者の徳本賢洛さん。「中央の畳廊下には座卓を据え、これを中心に生活動線が確保されています。個々の空間へ移動するときには、必ず畳廊下を通る仕掛けとなっています」
最初にご紹介するのは、トクモト建築設計室が手がけたこちらの住まい。コンクリートピロティの上に木造平屋が乗っているという、珍しいスタイルの住宅です。
「中央は畳の居間であり、さながら廊下の様相ですが、生活は主にこの空間を介して、それぞれ左右の空間へ渡ります」と解説するのは、設計者の徳本賢洛さん。「中央の畳廊下には座卓を据え、これを中心に生活動線が確保されています。個々の空間へ移動するときには、必ず畳廊下を通る仕掛けとなっています」
オーナーからは、「自由な空間にしたい」というほかに、「自然素材を活用したい」という要望もあったそう。「5寸角の杉柱、棟木、登り梁など、構造体は全て国産の杉材を使用しました。見えがかりとなる仕口はプレカットではなく、大工の手加工を優先しています」と徳本さんは話します。
「畳は熊本藺草、仕上木材は秋田・新潟杉、木曽さわらなど、近県の木材を活用し、外材の木材は不使用としました。古典的な大工な技術、力強い国産マテリアルを仕上げ材として活用することで、プロポーションの中における素材の造詣と審美を意識できる空間となっています」
「畳は熊本藺草、仕上木材は秋田・新潟杉、木曽さわらなど、近県の木材を活用し、外材の木材は不使用としました。古典的な大工な技術、力強い国産マテリアルを仕上げ材として活用することで、プロポーションの中における素材の造詣と審美を意識できる空間となっています」
古道具が似合う家
続いてご紹介するのは、そりっど設計室が手がけたこちらの住まい。新潟市内では珍しい、狭小地に建てられています。
「密集した住宅街にあっても、なるべくカーテンを閉めないようにプライバシーに配慮した暮らしになるように、窓の位置に配慮しました」と話すのは、住宅プロデューサー後藤尚樹さん。「また、実際の床面積以上に広く感じるように視線の抜けにも配慮しました」
続いてご紹介するのは、そりっど設計室が手がけたこちらの住まい。新潟市内では珍しい、狭小地に建てられています。
「密集した住宅街にあっても、なるべくカーテンを閉めないようにプライバシーに配慮した暮らしになるように、窓の位置に配慮しました」と話すのは、住宅プロデューサー後藤尚樹さん。「また、実際の床面積以上に広く感じるように視線の抜けにも配慮しました」
オーナーからは、「自然とつながる仕組みづくりや、家庭菜園を楽しみたい」という要望があったそう。そこで後藤さんは、光庭や屋上の提案をしたといいます。
また、「古い家具雑貨がお好みでしたので、新築住宅特有のピカピカした質感にならないように心がけました」とも後藤さんは話します。家庭菜園のスペースとなった光庭にも無垢の木材が採用されており、新築でありながら落ち着いた印象を与えています。
また、「古い家具雑貨がお好みでしたので、新築住宅特有のピカピカした質感にならないように心がけました」とも後藤さんは話します。家庭菜園のスペースとなった光庭にも無垢の木材が採用されており、新築でありながら落ち着いた印象を与えています。
華のいえ temptation
こちらは、まんなみ設計室が手がけた住まい。新潟市郊外の、宅地分譲のために新規造成された住宅地に建っています。周辺は住宅に囲まれているものの、少し歩いたところに大きな水辺と公園のある、自然に恵まれた立地です。
「二面道路に接しているので目線を避けるため、開口部の位置と高さに変化をつけ、日常の暮らしに配慮しました」と話すのは、設計者の堀井博さん。「開口部を制約した上で、周辺環境を室内に取り込むだけでなく“中庸的な役割”として玄関ポーチの坪庭やインナーテラスを設け、日常生活に豊かな空間のグラデーションをつくり上げています」
こちらは、まんなみ設計室が手がけた住まい。新潟市郊外の、宅地分譲のために新規造成された住宅地に建っています。周辺は住宅に囲まれているものの、少し歩いたところに大きな水辺と公園のある、自然に恵まれた立地です。
「二面道路に接しているので目線を避けるため、開口部の位置と高さに変化をつけ、日常の暮らしに配慮しました」と話すのは、設計者の堀井博さん。「開口部を制約した上で、周辺環境を室内に取り込むだけでなく“中庸的な役割”として玄関ポーチの坪庭やインナーテラスを設け、日常生活に豊かな空間のグラデーションをつくり上げています」
オーナー夫婦からは、「毎日の生活がスムーズで快適でありながら、家としてはほどよいデザイン性を感じたい」と要望があったそう。「お答えとして、コンパクトな建物ですが機能的に家族とゲストの動線を分けながら、各階に回遊動線を設けました」と堀井さん。
「予算を考慮しながら、質感を生かした仕上材料を選び、耐震性・断熱性などの各性能を担保した上で家の中心に吹抜を設けました。各仕切りを最小限にして家全体をワンルーム化して、ゆったり過ごせるホテルライクな住まいとなりました」
「予算を考慮しながら、質感を生かした仕上材料を選び、耐震性・断熱性などの各性能を担保した上で家の中心に吹抜を設けました。各仕切りを最小限にして家全体をワンルーム化して、ゆったり過ごせるホテルライクな住まいとなりました」
River side house
CubeDesignが手がけたのは、川に隣接するこちらの住まい。スリットの入った独特のプロポーションが目を引きます。
設計を担当した藤崎桃夏さんは、「隣接する川を生活に取り込み、かつプライバシー性を保たせるために、折り紙で外観の形状を検討しながら設計を進めました。あわせて、地面に向かって伸びる屋根が室内やテラスに圧迫感を与えないよう、スリットを設ける、斜めにカットするなどの検討も行いました」と振り返ります。
CubeDesignが手がけたのは、川に隣接するこちらの住まい。スリットの入った独特のプロポーションが目を引きます。
設計を担当した藤崎桃夏さんは、「隣接する川を生活に取り込み、かつプライバシー性を保たせるために、折り紙で外観の形状を検討しながら設計を進めました。あわせて、地面に向かって伸びる屋根が室内やテラスに圧迫感を与えないよう、スリットを設ける、斜めにカットするなどの検討も行いました」と振り返ります。
オーナーからは「できる限りの開放感を味わいたい」という要望があったものの、隣接する川に対して開けば開放感は簡単に得られる一方、対岸には道路が走りかなりの交通量があり、視線を遮る必要があったそう。そこで地面まで伸びる屋根は、現場で確認をしながら、ちょうど並木がある部分のみにスリットを設けたのだといいます。
「弊社とのお付き合いが長く、デザインや設計力をご理解いただいているオーナー様だったため、第一印象が奇抜なデザインも受け入れていただけました」
「弊社とのお付き合いが長く、デザインや設計力をご理解いただいているオーナー様だったため、第一印象が奇抜なデザインも受け入れていただけました」
心落ち着く隠れ家のような場所
こちらは、加藤淳一級建築士事務所が手がけた住まい。「住宅街にあってもカーテンが必要ない住まいを考え、設計しました」と設計者の加藤淳さんは話します。
「リビング、ダイニング、キッチンと、小上りのある一体的な空間を2階に配置し、1階は個室や水廻りが主です。2階は、片流れの屋根形状のまま吹抜空間になっていて、ロフトにもつながり、実面積以上の開放感をもたらしています」
こちらは、加藤淳一級建築士事務所が手がけた住まい。「住宅街にあってもカーテンが必要ない住まいを考え、設計しました」と設計者の加藤淳さんは話します。
「リビング、ダイニング、キッチンと、小上りのある一体的な空間を2階に配置し、1階は個室や水廻りが主です。2階は、片流れの屋根形状のまま吹抜空間になっていて、ロフトにもつながり、実面積以上の開放感をもたらしています」
オーナーは、プロジェクト当初から2階リビングを希望していたそう。住宅街でリビングを1階にするとカーテンを閉め切った生活になりがちですが、2階なら開放的に生活できるというのが理由だったといいます。
「開口部を絞ることでメリハリが生まれ、目線は窓の外へと向かうようになっています。明るく、空がよく見えるような開放的な空間です。完全なプライバシーを実現した、のびやかに広がる2 階リビングの住まいとなりました」
「開口部を絞ることでメリハリが生まれ、目線は窓の外へと向かうようになっています。明るく、空がよく見えるような開放的な空間です。完全なプライバシーを実現した、のびやかに広がる2 階リビングの住まいとなりました」
雄景の家
こちらは、あかがわ建築設計室が手がけた住まい。敷地はオーナーがご両親から譲ってもらった土地でしたが、プロジェクト当初、崩れかけた鉄骨の小屋や鉄くず、コンクリートやドラム缶の残骸などの廃棄くず、生い茂った雑草などによって荒れ果てた場所となっていたと、設計者の赤川仁一さんは振り返ります。
「オーナー様も、『そんな場所に本当に家が計画できるのか』と心配されていましたが、敷地調査に行った際、それらの残骸をかき分けて奥へ進むと、高台からの雄大でのどかな景色が広がっていました。忘れ去られた敷地の良さを最大限引き出すことに向き合おうと考えました」
こちらは、あかがわ建築設計室が手がけた住まい。敷地はオーナーがご両親から譲ってもらった土地でしたが、プロジェクト当初、崩れかけた鉄骨の小屋や鉄くず、コンクリートやドラム缶の残骸などの廃棄くず、生い茂った雑草などによって荒れ果てた場所となっていたと、設計者の赤川仁一さんは振り返ります。
「オーナー様も、『そんな場所に本当に家が計画できるのか』と心配されていましたが、敷地調査に行った際、それらの残骸をかき分けて奥へ進むと、高台からの雄大でのどかな景色が広がっていました。忘れ去られた敷地の良さを最大限引き出すことに向き合おうと考えました」
「外観は、低層地域ということもありましたが、建物の高さをできるだけ低く抑えプロポーションを整えることで、雄大な景色に溶け込ませ、近隣との調和を図りました。上部を軽い素材、低層部を質感のある素材とすることで、建物重心を低く見せる効果をつくり、ファサードをより一層落ち着きのある印象にしています」と赤川さん。
一方内部空間は、南に大きな出窓をしつらえることで、まるで高台の上に浮いているような浮遊感が実現しています。南面にある既存の大きな樹木により、夏は日射遮蔽の効果が、冬は葉が落ちることで、新潟の冬季のわずかな日射をふんだんに室内に取り込む効果が得られます。
一方内部空間は、南に大きな出窓をしつらえることで、まるで高台の上に浮いているような浮遊感が実現しています。南面にある既存の大きな樹木により、夏は日射遮蔽の効果が、冬は葉が落ちることで、新潟の冬季のわずかな日射をふんだんに室内に取り込む効果が得られます。
木質感あふれるインナーガレージハウス
こちらは、アーキレーベル|株式会社鈴木組が手がけた住まい。オーナー夫婦は「明るく暖かな家」を希望しており、「明るくという点では、2階リビングの開口部をできるだけ多くとるための高窓、勾配天井による空間の広がり、木質系でも明るめの材料を使ったインテリアなどをご提案しました」と設計者の鈴木留美子さんは話します。
「暖かいという点では、樹脂サッシとダブル断熱をご提案しました。床暖房は2階リビングはもちろん、1階玄関まわりのホールにも採用しています」
こちらは、アーキレーベル|株式会社鈴木組が手がけた住まい。オーナー夫婦は「明るく暖かな家」を希望しており、「明るくという点では、2階リビングの開口部をできるだけ多くとるための高窓、勾配天井による空間の広がり、木質系でも明るめの材料を使ったインテリアなどをご提案しました」と設計者の鈴木留美子さんは話します。
「暖かいという点では、樹脂サッシとダブル断熱をご提案しました。床暖房は2階リビングはもちろん、1階玄関まわりのホールにも採用しています」
また、洗濯をストレスなくできるよう、洗濯脱衣室から物干しコーナー、インナーバルコニーまでの動線や、ガレージからシューズクロークを通っての帰宅動線、お互いのプライベート空間の中にも親族で集まれるスペースづくり、など生活しやすい間取りを意識したと、鈴木さんは話します。
「打ち合わせの際に、オーナー様の家具や持ち物なども細かく聞くことができたので、収納の設計にも役に立ちました」と鈴木さん。暮らしていく上でのストレスの少ない、快適な住まいとなりました。
「打ち合わせの際に、オーナー様の家具や持ち物なども細かく聞くことができたので、収納の設計にも役に立ちました」と鈴木さん。暮らしていく上でのストレスの少ない、快適な住まいとなりました。
シングルライフのコンパクトな木の家
新潟市の市街地から少し離れた農村に建つこちらの住まいは、Re-size.が手がけたもの。杉板張りの外観は、まわりの景色になじむための配慮だったそう。
「オーナー様はシングルの方なので、建物自体はコンパクトですが、狭さを感じないような空間の作り方を工夫しました」と話すのは、設計者の野口晃さん。「玄関は建物の中心に位置し、入って右手はLDK、左手は和室となっていて、障子戸で仕切られたそれぞれの空間を1つにすることができます。水まわりはキッチンからお風呂まで、動線が一直線で繋がっています」
新潟市の市街地から少し離れた農村に建つこちらの住まいは、Re-size.が手がけたもの。杉板張りの外観は、まわりの景色になじむための配慮だったそう。
「オーナー様はシングルの方なので、建物自体はコンパクトですが、狭さを感じないような空間の作り方を工夫しました」と話すのは、設計者の野口晃さん。「玄関は建物の中心に位置し、入って右手はLDK、左手は和室となっていて、障子戸で仕切られたそれぞれの空間を1つにすることができます。水まわりはキッチンからお風呂まで、動線が一直線で繋がっています」
「風景になじむ素朴な建物と、気持ちのいい暮らし」というのがオーナーからの要望であり、野口さんは外装に古くから使われる杉板を提案。さらに内装にも、自然素材をふんだんに採用しています。
「床は杉フローリング、壁天井は漆喰、建具、キッチン、洗面なども杉材で全てオリジナルで製作しました。浴室はユニットバスではなく、タイルを使った作り風呂に。浴室に設けられた大きな窓から、直接外のサンデッキへ出られるようにしています」
「床は杉フローリング、壁天井は漆喰、建具、キッチン、洗面なども杉材で全てオリジナルで製作しました。浴室はユニットバスではなく、タイルを使った作り風呂に。浴室に設けられた大きな窓から、直接外のサンデッキへ出られるようにしています」
コンパクトにデザインする家
こちらは、ディテールホームが手がけた住まい。近くには市役所や学校、少し離れたところにはショッピング施設があったりと、人の流れが多い場所に建っています。
「39坪ほどの敷地に対して28坪の建物を計画しました」と話すのは、松井圭太さん。「外観はシンプルな形の建物に対して、正面ファサードは窓をなくし、外壁材でアクセントを加え杉板型枠擁壁や自然素材を使うことで柔らかくなるようにしています。間取りはシンプルな計画にして、同線、空間のつながりを短くし、部屋を効率よく使えるように配置しました」
こちらは、ディテールホームが手がけた住まい。近くには市役所や学校、少し離れたところにはショッピング施設があったりと、人の流れが多い場所に建っています。
「39坪ほどの敷地に対して28坪の建物を計画しました」と話すのは、松井圭太さん。「外観はシンプルな形の建物に対して、正面ファサードは窓をなくし、外壁材でアクセントを加え杉板型枠擁壁や自然素材を使うことで柔らかくなるようにしています。間取りはシンプルな計画にして、同線、空間のつながりを短くし、部屋を効率よく使えるように配置しました」
交通量のある西側前面道路と、三方建物に囲まれた敷地環境でしたが、吹き抜けを設けてそこに大きな窓をつけることで、LDへの採光が確保されています。「吹抜け一部を格子にすることで、リビングへの光の透過性を持たせると同時に、空間へのアクセントとしても機能させました」と松井さん。
「吹抜け上のフリースペースから、南側遠方の大きな木々を見ることができます。シンプルな間取りに対して使う材料、色などに統一感を持たせながらマテリアルや形を工夫することで、ひとつひとつにアクセントを持たせました」
「吹抜け上のフリースペースから、南側遠方の大きな木々を見ることができます。シンプルな間取りに対して使う材料、色などに統一感を持たせながらマテリアルや形を工夫することで、ひとつひとつにアクセントを持たせました」
ちいさく・ひろく・ひろく
3人家族が暮らすこちらの住まいは、エヌスケッチが手がけたもの。もともとは中古物件を購入してリフォームするという計画だったものの、なかなか希望と予算に合う物件がなかったため、最終的には予算に合う新築を建てることになったといいます。
「ただし、敷地も建物もコンパクト。そこで、面積は小さいかもしれないけれど、広く見える、広く暮らせる住まいを提案しました」と話すのは、設計者の井口哲一さんです。
3人家族が暮らすこちらの住まいは、エヌスケッチが手がけたもの。もともとは中古物件を購入してリフォームするという計画だったものの、なかなか希望と予算に合う物件がなかったため、最終的には予算に合う新築を建てることになったといいます。
「ただし、敷地も建物もコンパクト。そこで、面積は小さいかもしれないけれど、広く見える、広く暮らせる住まいを提案しました」と話すのは、設計者の井口哲一さんです。
1階は、寝室、洗面・浴室を機能的にまとめ、リビングは2階に配置されています。2階は間仕切りのないワンルームの形式。子ども部屋も個室としては設けられておらず、成長に合わせて、本棚やカーテンなどで目隠しする方針だそう。
「南側の大開口は、採光や眺めのためだけでなく、居場所でもあります。窓枠をベンチとしても使えるように計画し、床に座る・椅子に座る・窓に腰掛ける・階段に腰掛けるといった選択肢を増やすことで、さまざまな居場所を演出しました」
「南側の大開口は、採光や眺めのためだけでなく、居場所でもあります。窓枠をベンチとしても使えるように計画し、床に座る・椅子に座る・窓に腰掛ける・階段に腰掛けるといった選択肢を増やすことで、さまざまな居場所を演出しました」
田園風景を望む家
最後にご紹介するのは、AC15が手がけたこちらの住まい。田園風景が広がる、眺めのよい敷地に建っています。
「多忙な現代人の状況に合わせ、家事動線に気を使い、家に手をかける時間を減らしたストレスフリー設計。家に癒される時間を楽しむことができるようにデザインしました」と話すのは、アルコビ・リチャード・ロテムさん。
「バルコニーとデッキをそれぞれ2ヶ所設けたことで、家の外と中、どこにいてもつながりやすい間取りや、広々とした空間、ご家族でつくるアレンジ自在のプライベート空間、非日常的な露天風呂など、いたるところに癒しをちりばめました」
最後にご紹介するのは、AC15が手がけたこちらの住まい。田園風景が広がる、眺めのよい敷地に建っています。
「多忙な現代人の状況に合わせ、家事動線に気を使い、家に手をかける時間を減らしたストレスフリー設計。家に癒される時間を楽しむことができるようにデザインしました」と話すのは、アルコビ・リチャード・ロテムさん。
「バルコニーとデッキをそれぞれ2ヶ所設けたことで、家の外と中、どこにいてもつながりやすい間取りや、広々とした空間、ご家族でつくるアレンジ自在のプライベート空間、非日常的な露天風呂など、いたるところに癒しをちりばめました」
オーナーからは、「田園風景を眺めることができる」ほかに、「木材のあたたかみがある家にしたい」という要望があったそう。「人にやさしい環境壁紙と無垢材を使用することで、湿度を調整したり、消臭効果があるだけでなく、自然の温かみを感じられ、リラックス効果を生み出すことができました」とアルコビさんは話します。
「仕事が多忙でも家に帰ると知らずと癒され、次の日の活力につながる家。家の中でストレスフリーに家族愛を育んでほしいという想いが込められています」
地域別記事をもっと読む
新潟市の建築家を探す
新潟市の工務店を探す
「仕事が多忙でも家に帰ると知らずと癒され、次の日の活力につながる家。家の中でストレスフリーに家族愛を育んでほしいという想いが込められています」
地域別記事をもっと読む
新潟市の建築家を探す
新潟市の工務店を探す
おすすめの記事
中国・四国
唯一無二の眺めと自分らしいデザインを楽しむ。広島市に建つ14の住まい
文/藤間紗花
広島県西部に位置する広島市。Houzzでみつけた広島市内に建つ住まいの事例を、手がけた専門家の解説とともにご紹介します。
続きを読む
近畿
風と光を気持ちよく届けるデザインを都市部で実現。大阪に建つ12の住まい
文/藤間紗花
近畿地方の中心都市である、大阪府・大阪市。Houzzでみつけた大阪市内に建つ住まいの事例を、手がけた専門家の解説とともにご紹介します。
続きを読む
写真特集
都内にいながら、自然を感じられる快適な暮らし。東京都下に建つ16の住まい
文/藤間紗花
Houzzでみつけた東京都下に建つ住まいの事例を、手がけた専門家の解説とともにご紹介します。
続きを読む
Houzzツアー (お宅紹介)
古都・鎌倉に建つオリジナリティあふれる家5選
文/小川のぞみ
リモートワークが増え、最近ではさらなる移住者で賑わう鎌倉。オリジナリティのある住まいや大邸宅など、街に溶け込む家々の一例をご紹介します。
続きを読む
近畿
美しい伝統を守りながら、現代的技術で暮らしを快適に。京都に建つ14の住まい
文/藤間紗花
Houzzでみつけた、京都市内に建つ住まいの事例を、手がけた専門家の解説とともにご紹介します。
続きを読む
新築
移住希望者必見!ゆかりのない土地で、地域をよく知る建築家と叶えた家づくり
文/永井理恵子
移住先に選んだのは、栃木県那須塩原市、宮崎県日向市、沖縄県うるま市。3つの家族が慣れない土地で家づくりをどのように成功させたのでしょう?
続きを読む