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古都・鎌倉に建つオリジナリティあふれる家5選
リモートワークが増え、最近ではさらなる移住者で賑わう鎌倉。オリジナリティのある住まいや大邸宅など、街に溶け込む家々の一例をご紹介します。

小川のぞみ
2023年1月12日
Houzzコントリビューター。ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・鎌倉からアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び鎌倉に在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージングに取り組む。
ライター/コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)にて企画から携わる。担当分野は、住宅、インテリア、ファッション、ランジェリー、教育関連など。スタイリストの経験も多数。
Houzzコントリビューター。ライター/コピーライター/アドバイザー。
日本・鎌倉からアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び鎌倉に在住。高断熱・高気密の長期優良住宅に居住しながら、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入の相談やホームステージングに取り組む... もっと見る
神奈川県鎌倉市は、都会の喧騒から離れつつも都心からアクセスしやすいエリア。例えば、東京駅から鎌倉駅までは、電車で1時間程度でたどり着けるので、週末の観光先としても人気です。鎌倉に住んでいると、観光客だけでなく移住者の増加も肌で感じます。古い家を直していたり、新しく家を建てていたり、というシーンを見る機会が増えたからです。
また、広く知られている通り、かつては中世に武家政治の中心地として栄えましたが、現在も確実に変わらないのは、三方を山に囲まれ緑が多く、海に面しているという環境でしょう。自然が多く落ち着いた街並みを好む移住者も多いようです。コロナ禍でリモートワークが増加したことも大きな理由かもしれませんね。
この記事では、Houzzで見つけた、鎌倉の街に馴染むテーマ性の高い家に注目したいと思います。
また、広く知られている通り、かつては中世に武家政治の中心地として栄えましたが、現在も確実に変わらないのは、三方を山に囲まれ緑が多く、海に面しているという環境でしょう。自然が多く落ち着いた街並みを好む移住者も多いようです。コロナ禍でリモートワークが増加したことも大きな理由かもしれませんね。
この記事では、Houzzで見つけた、鎌倉の街に馴染むテーマ性の高い家に注目したいと思います。
1.こだわりとセンスと光溢れるサーファーズハウス(鎌倉・長谷)
設計・施工:技拓
大のサーフィン好きで、東京から移住してきたというオーナーの住まい。鎌倉の注文住宅ブランド「技拓」に頼んだ理由は、散歩中に見てずっと気になっていた家を手がけたと知ったからだそう。
「100年後を見据えて次世代に引き継ぐ家」というコンセプト、ウェスタンレッドシダーのサイディングは、地域でも有名です。
設計・施工:技拓
大のサーフィン好きで、東京から移住してきたというオーナーの住まい。鎌倉の注文住宅ブランド「技拓」に頼んだ理由は、散歩中に見てずっと気になっていた家を手がけたと知ったからだそう。
「100年後を見据えて次世代に引き継ぐ家」というコンセプト、ウェスタンレッドシダーのサイディングは、地域でも有名です。
室内で目を引くのは、リビングの一部分にある吹き抜けです。光が降るような明るく開放的な空間となっています。
上部の大きな壁には、カリフォルニアを代表するサーフアーティスト、アンディ・デイビスのアートを配置。勾配天井のレッドシダーは、オイルフィニッシュ仕上げで、経年変化を楽しめます。見上げるのが日課になりそうですね。
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上部の大きな壁には、カリフォルニアを代表するサーフアーティスト、アンディ・デイビスのアートを配置。勾配天井のレッドシダーは、オイルフィニッシュ仕上げで、経年変化を楽しめます。見上げるのが日課になりそうですね。
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2.インテリアデザイナーが建てた緑に溶け込む焼杉の家(鎌倉・浄明寺)
インテリア設計:株式会社a3
設計・施工:アークコントラスト
都心のマンションから、鎌倉で子育てをしようと移住を決めたオーナーの家です。黒の焼杉が周囲の自然に馴染んでおり、まるで昔からそこにあったかのような存在感。焼杉の表面を樹脂で固めた建材が、塗装とは違ったナチュラルさを加速しています。
緑いっぱいで自然が身近な環境は、リモートワークにも子育てにも、落ち着いて向き合えそうですね。
インテリア設計:株式会社a3
設計・施工:アークコントラスト
都心のマンションから、鎌倉で子育てをしようと移住を決めたオーナーの家です。黒の焼杉が周囲の自然に馴染んでおり、まるで昔からそこにあったかのような存在感。焼杉の表面を樹脂で固めた建材が、塗装とは違ったナチュラルさを加速しています。
緑いっぱいで自然が身近な環境は、リモートワークにも子育てにも、落ち着いて向き合えそうですね。
アイアンのフェンス、オリジナルのソファ、黒く塗装された現しの天井など、こだわりのリビングに注目です。
インテリアデザイナーであるオーナー自らがスケッチして落とし込んだ空間は、スタイリッシュでありつつも、どこかリラックスできる抜け感があります。
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インテリアデザイナーであるオーナー自らがスケッチして落とし込んだ空間は、スタイリッシュでありつつも、どこかリラックスできる抜け感があります。
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3.意匠と機能の両立にこだわった次世代建売(鎌倉・今泉台)
設計:一級建築士事務所アトリエけい
北米の杉を塗装した外観が鎌倉らしい、落ち着きのあるこちらの住まい。住宅販売業者と建築事務所が共作した建売住宅です。
「株式会社プレイス・コーポレーションが手がける、高気密高断熱で長寿命な新築建売プロジェクト『G2建売』の第1弾」とのことで、自然素材をふんだんに使い、耐震性にもこだわって設計されたそう。
設計:一級建築士事務所アトリエけい
北米の杉を塗装した外観が鎌倉らしい、落ち着きのあるこちらの住まい。住宅販売業者と建築事務所が共作した建売住宅です。
「株式会社プレイス・コーポレーションが手がける、高気密高断熱で長寿命な新築建売プロジェクト『G2建売』の第1弾」とのことで、自然素材をふんだんに使い、耐震性にもこだわって設計されたそう。
間取りは鎌倉らしく、目の前に広がる竹林の風景を積極的に取り込んでいます。インナーバルコニーも設けることで、内外をゆるやかに繋げているのもポイントです。
鎌倉の緑と風が気持ちよさそうな、注文住宅ようなデザインとスペックが興味深いですね。
鎌倉の緑と風が気持ちよさそうな、注文住宅ようなデザインとスペックが興味深いですね。
4.カリフォルニア・ナパのラグジュアリーロッジがテーマの邸宅(鎌倉・七里ガ浜)
設計:Yu設計企画 一級建築士事務所
オーナー夫妻が結婚式を挙げた思い出の場所、アメリカ・カリフォルニア州ナパのCalistoga Ranch Estate Lodge(カリストガ・ランチ・エステート・ロッジ)のイメージがテーマの家です。
レッドシダーの外壁は実際のロッジを思わせますが、素朴すぎないようにと、壁タイル・アルミサッシ・アイアン手摺りなど、異素材でクールに仕上げられています。
設計:Yu設計企画 一級建築士事務所
オーナー夫妻が結婚式を挙げた思い出の場所、アメリカ・カリフォルニア州ナパのCalistoga Ranch Estate Lodge(カリストガ・ランチ・エステート・ロッジ)のイメージがテーマの家です。
レッドシダーの外壁は実際のロッジを思わせますが、素朴すぎないようにと、壁タイル・アルミサッシ・アイアン手摺りなど、異素材でクールに仕上げられています。
玄関の裏側に位置するのは大きな庭で、ウッドデッキを備えています。大勢を招待できる充実のアウトドアダイニングセットは、アメリカのワイナリーの雰囲気。
リビングに面しているので、大開口サッシを開放すれば内外の境界をなくすこともできます。ライトアップして夕方以降に行き来しながらパーティを楽しむことができるのも豊かですね。
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リビングに面しているので、大開口サッシを開放すれば内外の境界をなくすこともできます。ライトアップして夕方以降に行き来しながらパーティを楽しむことができるのも豊かですね。
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5.絶景を楽しむ和洋折衷のモダンハウス(鎌倉・由比ガ浜)
設計:キューボデザイン建築計画設計事務所
最後にご紹介するのは、日本文化に造詣が深いフランス人のご主人と、日本人の奥様の住まい。住居としてはもちろん、海外からのゲストのための宿泊施設としても機能する邸宅です。
細部まで美しいこだわりが光りますが、基本は「和と洋をモダンに調和させる」「鎌倉らしい家並み」というコンセプト。
設計:キューボデザイン建築計画設計事務所
最後にご紹介するのは、日本文化に造詣が深いフランス人のご主人と、日本人の奥様の住まい。住居としてはもちろん、海外からのゲストのための宿泊施設としても機能する邸宅です。
細部まで美しいこだわりが光りますが、基本は「和と洋をモダンに調和させる」「鎌倉らしい家並み」というコンセプト。
2階のリビングダイニングからは、眼下に由比ガ浜、遠景に江の島や富士山をのぞむ絶景が広がります。
この立地ならではの景色と、御影石や和紙などが採用された和洋折衷のコンテンポラリーデザインには目を見張ります。鎌倉という都市に新たな存在感を放ち、街並みの一端を担っているのも見事です。
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