My Houzz: シックで心地よい家づくりの決め手は、自然素材とニュートラルな色づかい
心からくつろげる優しい家をつくりだい、と考えたオランダのインテリアデザイナー。ナチュラルな素材とニュートラルな色を使って、穏やかな空気のシンプル&シックな空間をつくりだしました。
Margot Hartford
2015年12月12日
空間をシンプル&シックにまとめたいなら、白と黒、それに少しグレーを加えたモノトーンが定番だ。オランダ、マールセンに夫と2人の子どもたちと住むインテリアデザイナーのフルール・クローズさんは、このシンプルな色調を基調として、家作りを進めた。「色が無さすぎると感じる人もいますが、私はとても気に入っています」と言うフロールさんのデザインの基本は、北欧(スカンジナビア)のスタイル。白を基調に、ウッド、レザー、植物などのナチュラルな色や素材を使い、黒をアクセントにしてインターナショナルスタイルのニュアンスも感じさせるしつらえに。これが、フルールさんにとって心安まるデザインだ。
どんなHouzz?
居住者: 〈インテリア・デザイン・バイ・ニコル・アンド・フルール〉を共同経営するロヒール・クローズさんとフルール・クローズさん夫婦、娘のヤーナちゃん(9歳)、息子のティムくん(7歳)
所在地:オランダ、マールセン
規模:延床面積145平方メートル、ベッドルーム×3、バスルーム(トイレ含む)×1、トイレ×1竣工年:2008
リビングルームは天井が高く、パティオに面した大きな窓のおかげで明るい。「ときどきクッションを変えて色を加えます」とインテリアデザインを手がけたホームオーナーのフルール・クローズさん。「好きな色はグリーンとトープですね。」
居住者: 〈インテリア・デザイン・バイ・ニコル・アンド・フルール〉を共同経営するロヒール・クローズさんとフルール・クローズさん夫婦、娘のヤーナちゃん(9歳)、息子のティムくん(7歳)
所在地:オランダ、マールセン
規模:延床面積145平方メートル、ベッドルーム×3、バスルーム(トイレ含む)×1、トイレ×1竣工年:2008
リビングルームは天井が高く、パティオに面した大きな窓のおかげで明るい。「ときどきクッションを変えて色を加えます」とインテリアデザインを手がけたホームオーナーのフルール・クローズさん。「好きな色はグリーンとトープですね。」
暖炉とテレビ棚はフルールさんのデザイン。すっきりとしたラインに北欧スタイルへの愛着が表れている。
素敵な電球を見つけたので、シェードで覆ってしまうのではなく天井から吊り下げる方法を考案。
家の中の調度はほとんどがモノトーンでまとめられている。「アートなどで色を取り入れても、結局気に入らないんですよね。この白黒のイラストはとてもしっくり来たんです」とフルールさん。
リビングから数段のステップを上がってダイニングとキッチンへ。すっきりとした、居心地のよさそうな雰囲気だ。
数少ない色彩は厳選され、配置もよく考えられている。階段を上がったダイニングテーブルの脇には鉢植えのイチジクの木があり、その近くの壁に掛かったイチジクの葉のポスターは、フルールさんが額に入れたもの。「葉っぱが素敵で、イチジクの木が大好きなんです」とフルールさん。
自然のニュアンスを取り入れようと、丸太の切り株を手に入れて白くペイントした。今はダイニングルームのスツールとして使っている。
キッチンのワークトップは、ワックスを含む混合素材。「実用的だし、値段も比較的リーズナブルです」とフルールさん。
キッチンで重視したのが収納。「キッチンのキャビネットと電子レンジを選ぶときには、上にものを収納するスペースがあるものを選びました」
ダイニングの造り付け棚は、お財布にも優しいIKEAのベストー収納システムで構成。ロヒールさんが棚とモールディングを追加した。
インテリアのメインカラーと同じ色調の〈マイヤー&フロール〉の小さな花瓶セットがダイニングの棚に飾られている。
マスターベッドルームは天井が高く、窓が2面にあるので、自然光が入って広々と感じられる。
ベッドルームの壁の1つにはクローゼットが並ぶ。
娘のヤーナちゃんのツリーハウス風ベッドは、ピート・ヘイン・イークのデザインをもとに、ロヒールさんが手作りした。
天井から下がるロープを伝えばベッドから一息に下りられる。
ティムくんの部屋にあるベッドは、IKEAのストゥヴァ シリーズの引き出しの上にロヒールさんがベッドフレームを付け加えて作った。
ヴィンテージのデスクとスツールがティムくんの勉強場所。
もともとは、小さいベッドルームが4つ、小さいバスルームが1つという設計の家だったが、フルールさんはレイアウトを変更してベッドルームを3つにし、バスルームを広く作った。
バスルームにはシンクがふたつ並び、4人家族に使いやすいかたちに。
玄関の廊下にあるのは、小さなコート用クローゼット、トイレ、そして毎日使うジャケットなどを掛けるフックつきのシェルフ。
パティオは外で食事をするのに最高の場所。インテリアと同じくすっきりとしたラインの塀や家具に、よく茂った藤棚の花が柔らかさを加えている。
ダイニングルームに集まってカードゲームをして遊ぶロヒールさん、ヤーナちゃん、ティムくん。「子どもたちには、私がいつも白ばかり使うと言ってからかわれるんです。でも、夫もこのスタイルを気に入ってくれているし、毎週のように模様替えをしても文句を言われません」とフルールさん。
キッチンで朝のエスプレッソを楽しむフルールさん。
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優しい雰囲気の住まいですね。IKEAが好きなので参考になりました。