未来の家って、どんな家だろう?
私たちは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー 2』では遠い未来だった2015年に生きています。そこで、未来の家のイメージについて考えてみました。
Cédric Le Merrer
2015年11月9日
家に帰ったら、いつのまにかタイムマシンに乗って2050年に到着していたら? 考えてみれば、私たちは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー 2』では遠い未来だった2015年に生きています。空飛ぶ自動車の登場はまだ遠い未来になりそうですが、住宅やインテリアは日々進化し続けています。
そこでHouzzに掲載されているプロやユーザーの写真の中から、未来の家につながるイメージを選んで、考えてみました。未来の家のイメージといっても、よくある、殺風景なデザインばかりではありません。さまざまな写真を見ながら、数年後、数十年後の家とテクノロジーについて、考えてみましょう。
◆Houzzでは、現在キッチンに関するアンケートを行っています。
キッチンの新築・リノベーションをした方、これからしようと思っている方は、ぜひご協力をお願いいたします。アンケートはこちらです。
そこでHouzzに掲載されているプロやユーザーの写真の中から、未来の家につながるイメージを選んで、考えてみました。未来の家のイメージといっても、よくある、殺風景なデザインばかりではありません。さまざまな写真を見ながら、数年後、数十年後の家とテクノロジーについて、考えてみましょう。
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キッチンの新築・リノベーションをした方、これからしようと思っている方は、ぜひご協力をお願いいたします。アンケートはこちらです。
重力に挑む !
脚の(見え)ないベッドや手すりも蹴込み板もない階段。まるで奇跡のテクノロジーによって空中に浮いているかのようです。でも、重力を思いのままにができるようになるまでには、しばらくは時間がかかりそう。そこで、壁と一体化した支持構造を使えば、トロンプルイユ(だまし絵)のように、浮遊するベッドを実現できます。階段も、屋外では手すりの設置が必要ですが、室内であれば写真のような自由なデザインも可能です。もちろん、小さいお子さんや高齢者がいるお宅向きではないですが。
脚の(見え)ないベッドや手すりも蹴込み板もない階段。まるで奇跡のテクノロジーによって空中に浮いているかのようです。でも、重力を思いのままにができるようになるまでには、しばらくは時間がかかりそう。そこで、壁と一体化した支持構造を使えば、トロンプルイユ(だまし絵)のように、浮遊するベッドを実現できます。階段も、屋外では手すりの設置が必要ですが、室内であれば写真のような自由なデザインも可能です。もちろん、小さいお子さんや高齢者がいるお宅向きではないですが。
すべてを透明に
ガラスの壁やプレキシガラスの家具など、将来は見えない素材でインテリアをつくることができるかも。何もかもが空中に浮かんでいるように見えますし、空間が広く感じられるでしょうし、光の使い方の自由度が無限に広がります。
充分に頑丈な強化ガラスを使えば、ガラスの壁も可能です。
ガラスの壁やプレキシガラスの家具など、将来は見えない素材でインテリアをつくることができるかも。何もかもが空中に浮かんでいるように見えますし、空間が広く感じられるでしょうし、光の使い方の自由度が無限に広がります。
充分に頑丈な強化ガラスを使えば、ガラスの壁も可能です。
ビビッドな色を活用する
ビビッドな色を使うと、未来的な雰囲気のリビングにあたたかさが生まれます。ホワイトといえば、SFの世界につきものの色。でもホワイトは、実はビビッドな色をより引き立てるためにこそあるのです。ビビッドな色は、家具のエレガントなフォルムを引き立たせるべく、単色を選ぶのがおすすめ。モチーフを使うなら、写真の中国風リビングの壁に浮き彫りになった亀甲モチーフのように、色使いよりもむしろ凹凸で表現します。
ビビッドな色を使うと、未来的な雰囲気のリビングにあたたかさが生まれます。ホワイトといえば、SFの世界につきものの色。でもホワイトは、実はビビッドな色をより引き立てるためにこそあるのです。ビビッドな色は、家具のエレガントなフォルムを引き立たせるべく、単色を選ぶのがおすすめ。モチーフを使うなら、写真の中国風リビングの壁に浮き彫りになった亀甲モチーフのように、色使いよりもむしろ凹凸で表現します。
スマートハウス
家の照明からエアコンまで、タッチパネルやスマホの画面から直接操作するのは、もはや夢物語ではありません。スマートハウスのテクノロジーは、家に未来志向の雰囲気を生み出すだけでなく、実際の生活の質を向上してくれます。
日差しの強さに合わせて自動的に開閉するブラインドや、子供たちの帰宅を知らせてくれるマンション、室内を常に適温に保つインテリジェント自動温度調節装置など、単なる目新しさの域を超えた、経済的でかつ人間工学的に優れた究極の快適さを実現してくれるのです。
システムを導入する場合、設置業者に確認しておくべきポイントは、オープンAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェース)がシステムに入っているかという点です。オープンAPIであれば、他のシステム開発者がそのオープンAPIをアプリケーションに組み込めるので、機能別にリモコンを何台も持たずにすむようになります。
家の照明からエアコンまで、タッチパネルやスマホの画面から直接操作するのは、もはや夢物語ではありません。スマートハウスのテクノロジーは、家に未来志向の雰囲気を生み出すだけでなく、実際の生活の質を向上してくれます。
日差しの強さに合わせて自動的に開閉するブラインドや、子供たちの帰宅を知らせてくれるマンション、室内を常に適温に保つインテリジェント自動温度調節装置など、単なる目新しさの域を超えた、経済的でかつ人間工学的に優れた究極の快適さを実現してくれるのです。
システムを導入する場合、設置業者に確認しておくべきポイントは、オープンAPI(アプリケーション・プログラム・インターフェース)がシステムに入っているかという点です。オープンAPIであれば、他のシステム開発者がそのオープンAPIをアプリケーションに組み込めるので、機能別にリモコンを何台も持たずにすむようになります。
丸みを帯びたデザイン
アップル製品もそうですが、丸みのあるデザインには未来的なイメージがあります。モダンな鋭角のデザインは、不要になっていくでしょう。未来の世界では、物質が人に寄り添う形や素材になっていきます。丸みを帯びた形のもつ優しさは、その1つの兆しといえるでしょう。
鋭角はドアや、こちらの部屋の窓とドアに使われているモチーフのように、どちらかというと装飾的な要素にのみ使われるようになるでしょう。物質が人に触れるところでは、人間工学と快適さが重視されます。
アップル製品もそうですが、丸みのあるデザインには未来的なイメージがあります。モダンな鋭角のデザインは、不要になっていくでしょう。未来の世界では、物質が人に寄り添う形や素材になっていきます。丸みを帯びた形のもつ優しさは、その1つの兆しといえるでしょう。
鋭角はドアや、こちらの部屋の窓とドアに使われているモチーフのように、どちらかというと装飾的な要素にのみ使われるようになるでしょう。物質が人に触れるところでは、人間工学と快適さが重視されます。
LEDやネオン管を使う
透明な世界、輪郭が消えた世界をつきつめていくと、光を使って空間と空間の境界をつくるというアイデアにいきつきます。こちらの広々とした部屋では、ベッドの周りに光を配することで、立体的なフォルムを室内につくりだしています。
透明な世界、輪郭が消えた世界をつきつめていくと、光を使って空間と空間の境界をつくるというアイデアにいきつきます。こちらの広々とした部屋では、ベッドの周りに光を配することで、立体的なフォルムを室内につくりだしています。
ネオンライトを使えば、キッチン全体がハイテクなラボのような雰囲気に。斬新なスタイルの料理が似合いそうです。
時間帯に応じて色の明度や彩度を自在に替えられるLED照明もあります。
時間帯に応じて色の明度や彩度を自在に替えられるLED照明もあります。
メタリックなタッチを加える
金属や、見た目が金属的な素材など、メタリックな光沢のある素材は空間を未来的にしてくれる心強い味方です。とはいえ、メタリック素材を多用しすぎるとリビングがレストランのキッチンのようになってしまうのでほどほどに。プラスチックやガラス、レザー、ウッドと上手く組み合わせて、無機質で冷たい感じが強くなりすぎないように気をつけて。
金属や、見た目が金属的な素材など、メタリックな光沢のある素材は空間を未来的にしてくれる心強い味方です。とはいえ、メタリック素材を多用しすぎるとリビングがレストランのキッチンのようになってしまうのでほどほどに。プラスチックやガラス、レザー、ウッドと上手く組み合わせて、無機質で冷たい感じが強くなりすぎないように気をつけて。
大胆なデザインをとりいれる
紙に描いたシマウマなら、別に未来的でもなんでもありません。ところが巨大なサイズと唐突な存在感が、空間をSF的してしまうのです。
紙に描いたシマウマなら、別に未来的でもなんでもありません。ところが巨大なサイズと唐突な存在感が、空間をSF的してしまうのです。
ミニマル&シンプルの美を目指す
未来的な空間の究極的な形は、もしかしたらミニマリズムかもしれません。写真の換気扇フードは、機能的にして斬新なフォルム。優れた技術力と奇をてらわない美しさへのこだわりの両方を感じます。
収納スペースは考えぬかれた設計となっており、空間内にはじゃまになるような凹凸がなく、どの面もスムーズでなめらかです。ミニマルな空間の実現には、多大な努力を要します。でも、実現されたミニマル&シンプルな空間は、未来のヴィジョンを確かに示しているのです。
コメント募集中
みなさんが考える「未来の家」はどんな家でしょう?
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未来的な空間の究極的な形は、もしかしたらミニマリズムかもしれません。写真の換気扇フードは、機能的にして斬新なフォルム。優れた技術力と奇をてらわない美しさへのこだわりの両方を感じます。
収納スペースは考えぬかれた設計となっており、空間内にはじゃまになるような凹凸がなく、どの面もスムーズでなめらかです。ミニマルな空間の実現には、多大な努力を要します。でも、実現されたミニマル&シンプルな空間は、未来のヴィジョンを確かに示しているのです。
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