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Houzz スタイル事典:アールデコ
過ぎ去りし時代の勢いを感じさせる華やかな魅力。アールデコスタイルで主張のあるインテリアに。
Lisa Frederick
2015年5月28日
どんなスタイル?:ふたつの世界大戦間の時代に流行したアールデコスタイル。ピークを迎えたのは1920年代末から30年代初め。機能と同じくらいスタイルを重視し、華やかでぜいたくな雰囲気を大切にしました。大恐慌が深まるにつれ、アールデコスタイルの人気は増加。当時の人々は、現実とは真逆の豪奢なスタイルを求めたのでしょう。
どんな効果が?:洗練されたエレガンスと先進的な考え方をそなえ、エネルギッシュでシックな「狂騒の20年代」を代表するスタイルのアールデコ。怖いものなしの自信を感じさせる、贅沢な雰囲気を演出します。
こんな人におすすめ:派手で目立つアクセサリーが好き。去年のハロウィンの仮装はフラッパー。マイアミのサウスビーチに住むのが夢(あのゴージャスなホテル!)。マティーニとギブソンの違いがわかる。そしてギブソンの方が好き。昔からクロームに目がない。
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フレンチカントリー/インダストリアル/ミッドセンチュリーモダン/ジャパニーズ/コテージ/トラディショナル/ラスティック
どんな効果が?:洗練されたエレガンスと先進的な考え方をそなえ、エネルギッシュでシックな「狂騒の20年代」を代表するスタイルのアールデコ。怖いものなしの自信を感じさせる、贅沢な雰囲気を演出します。
こんな人におすすめ:派手で目立つアクセサリーが好き。去年のハロウィンの仮装はフラッパー。マイアミのサウスビーチに住むのが夢(あのゴージャスなホテル!)。マティーニとギブソンの違いがわかる。そしてギブソンの方が好き。昔からクロームに目がない。
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スタイルの鍵:雰囲気のある照明
アールデコスタイルではムードが命。照明器具をいくつも使って、理想の雰囲気を作り出します。ウォールライトやフロアスタンドの光を天井や床に向けて、周囲をムーディーに演出。アールデコの調度品には当時の未来的な感覚が表れています。クロームや真鍮など輝きのある素材を使い、このスタイルに特徴的な幾何学模様をふんだんに取り入れています。
もっとグラマラスに:やりすぎになる直前でとどまり、エレガントさを保つのがアールデコの照明。こちらの写真では、アールデコの人気モチーフ、サンバースト形に光を放つウォールライトが空間を粋に引き立てます。
アールデコスタイルではムードが命。照明器具をいくつも使って、理想の雰囲気を作り出します。ウォールライトやフロアスタンドの光を天井や床に向けて、周囲をムーディーに演出。アールデコの調度品には当時の未来的な感覚が表れています。クロームや真鍮など輝きのある素材を使い、このスタイルに特徴的な幾何学模様をふんだんに取り入れています。
もっとグラマラスに:やりすぎになる直前でとどまり、エレガントさを保つのがアールデコの照明。こちらの写真では、アールデコの人気モチーフ、サンバースト形に光を放つウォールライトが空間を粋に引き立てます。
スタイルの鍵:インパクトのある幾何学模様
アールデコを定義する要素といえるのが、幾何学模様。角ばったパターンや、階段状になったデザイン、大胆な曲線などが特徴です。小さく繊細な柄や輪郭はありません。1930年代の劇場入り口を飾っていた看板をイメージしてみてください。
もっとグラマラスに:アイライナーが目元を引き締めるように、こちらのバスルームでは黒いタイルが空間を引き締め、存在感を与えています。(ミントグリーンと白だけで想像してみると、ちょっと頼りなく感じませんか?)洗面台・鏡・ウォールライトの四角い面の間で黒い線が視覚的な統一感を出し、角の繰り返しが美しい効果を生み出しています。
アールデコを定義する要素といえるのが、幾何学模様。角ばったパターンや、階段状になったデザイン、大胆な曲線などが特徴です。小さく繊細な柄や輪郭はありません。1930年代の劇場入り口を飾っていた看板をイメージしてみてください。
もっとグラマラスに:アイライナーが目元を引き締めるように、こちらのバスルームでは黒いタイルが空間を引き締め、存在感を与えています。(ミントグリーンと白だけで想像してみると、ちょっと頼りなく感じませんか?)洗面台・鏡・ウォールライトの四角い面の間で黒い線が視覚的な統一感を出し、角の繰り返しが美しい効果を生み出しています。
スタイルの鍵:光沢
未来に向かうポジティブな雰囲気のアールデコ。とにかく輝きがすべてです。ラッカー、磨き上げられた木材や金属、光沢のある塗料を使い、つややかで輝きあふれる印象に。ガラスや鏡張りのアイテムを部屋にちりばめれば、さらに光を反射する効果が強まります。
もっとグラマラスに:とことんアールデコを追求したい、という方は、シャグリーンをプラスしてみてください。シャグリーンは素材感のある皮革のような素材で、もともとはサメやエイの皮で作られるもの。でも、本物にとても近いフェイク素材も売られていますので、動物を犠牲にしなくても大丈夫。
未来に向かうポジティブな雰囲気のアールデコ。とにかく輝きがすべてです。ラッカー、磨き上げられた木材や金属、光沢のある塗料を使い、つややかで輝きあふれる印象に。ガラスや鏡張りのアイテムを部屋にちりばめれば、さらに光を反射する効果が強まります。
もっとグラマラスに:とことんアールデコを追求したい、という方は、シャグリーンをプラスしてみてください。シャグリーンは素材感のある皮革のような素材で、もともとはサメやエイの皮で作られるもの。でも、本物にとても近いフェイク素材も売られていますので、動物を犠牲にしなくても大丈夫。
スタイルの鍵:贅沢なテキスタイル
ナチュラルな織物やシンプルな布地は、このスタイルには似合いません。グラフィックな柄やつるりとした感触こそアールデコ。ビニール、シルク、サテンなどを重ねて感触を楽しみましょう。ラグやカーペット、カバーリングには幾何学的でリズミカルなモチーフを。アニマル柄の派手さもよく合います。
もっとグラマラスに:布にもメタリックなシルバーやゴールドを少し加えると、アールデコインテリアがさらに豪華に。でも、やりすぎない程度に、ちょっとしたきらめきのあるファブリックを選びましょう。例えば、金糸の織り込まれたカバーや、銀の刺しゅうが施されたピロー。
ナチュラルな織物やシンプルな布地は、このスタイルには似合いません。グラフィックな柄やつるりとした感触こそアールデコ。ビニール、シルク、サテンなどを重ねて感触を楽しみましょう。ラグやカーペット、カバーリングには幾何学的でリズミカルなモチーフを。アニマル柄の派手さもよく合います。
もっとグラマラスに:布にもメタリックなシルバーやゴールドを少し加えると、アールデコインテリアがさらに豪華に。でも、やりすぎない程度に、ちょっとしたきらめきのあるファブリックを選びましょう。例えば、金糸の織り込まれたカバーや、銀の刺しゅうが施されたピロー。
スタイルの鍵:黒と白
黒と白こそ、アールデコを象徴するトーン。時代を超えて美しく、洗練された組み合わせ。ドラマチックな黒と白は、カスタムメイドのシャネルスーツのようにアールデコにぴったりなのです。さらにもう一つの特徴、光沢感を組み合わせればこの上なく魅惑的に。
もっとグラマラスに:色彩が欲しいなら、明るい色を加えてみましょう。ゴールドがかったイエロー、明るい黄緑色、ピーコックブルー、紫などは、アールデコ最盛時のエネルギッシュなムードを思い起こさせる色です。でも、鮮やかな色には注意が必要。アールデコの部屋は基本的にミニマルなので、色づかいも控えめに。落ち着いた背景の中にひとつかふたつ色を選び、カラフルになりすぎないようにしましょう。
黒と白こそ、アールデコを象徴するトーン。時代を超えて美しく、洗練された組み合わせ。ドラマチックな黒と白は、カスタムメイドのシャネルスーツのようにアールデコにぴったりなのです。さらにもう一つの特徴、光沢感を組み合わせればこの上なく魅惑的に。
もっとグラマラスに:色彩が欲しいなら、明るい色を加えてみましょう。ゴールドがかったイエロー、明るい黄緑色、ピーコックブルー、紫などは、アールデコ最盛時のエネルギッシュなムードを思い起こさせる色です。でも、鮮やかな色には注意が必要。アールデコの部屋は基本的にミニマルなので、色づかいも控えめに。落ち着いた背景の中にひとつかふたつ色を選び、カラフルになりすぎないようにしましょう。
スタイルの鍵:ラッカー仕上げの家具
輝きがトレードマークのアールデコ。つややかなラッカーもこの時代に大人気になりました。写真の扇形ヘッドボードのようなエギゾチックなアイテムは、ラッカー仕上げなら一段と目を引きます。スタンダードな黒・白・赤を選べば間違いありませんが、それ以外もアリです。例えばパーシモン(柿のようなオレンジ色)のような斬新な色のラッカーをひとつポイントとなるアイテムに取り入れて、空間のスパイスに。
もっとグラマラスに:ラッカー仕上げの収納家具にデザイン金具を取り付けて、さらに豪華さをアップ。ヴィンテージのドアノブや、引き出し・キャビネットの引手を探してみましょう。複製品にも質のいいものが売られています。角ばったデザインや幾何学的な形を選べば、当時のデザインにぴったりはまります。
輝きがトレードマークのアールデコ。つややかなラッカーもこの時代に大人気になりました。写真の扇形ヘッドボードのようなエギゾチックなアイテムは、ラッカー仕上げなら一段と目を引きます。スタンダードな黒・白・赤を選べば間違いありませんが、それ以外もアリです。例えばパーシモン(柿のようなオレンジ色)のような斬新な色のラッカーをひとつポイントとなるアイテムに取り入れて、空間のスパイスに。
もっとグラマラスに:ラッカー仕上げの収納家具にデザイン金具を取り付けて、さらに豪華さをアップ。ヴィンテージのドアノブや、引き出し・キャビネットの引手を探してみましょう。複製品にも質のいいものが売られています。角ばったデザインや幾何学的な形を選べば、当時のデザインにぴったりはまります。
スタイルの鍵:鏡張り家具
鏡張りのコンソールデスク、チェストやテーブルは、アールデコの部屋にはマスト。あまり多くても考え物ですが(常に鏡に映った自分が目に入るのは落ち着きません)、ふたつか三つ、厳選されたアイテムを取り入れて。鏡が光を反射させて部屋に輝きをちりばめます。
もっとグラマラスに:鏡張りの家具の上に、さらにフレーム入りの鏡を壁に飾って、ドラマチックなワンツーパンチ。写真のリビングでは、白いバンブーのフレームが背景の壁に溶け込んで鏡の存在を控えめに。この部屋の本来の花形、鏡張りのテーブルを引き立てています。
鏡張りのコンソールデスク、チェストやテーブルは、アールデコの部屋にはマスト。あまり多くても考え物ですが(常に鏡に映った自分が目に入るのは落ち着きません)、ふたつか三つ、厳選されたアイテムを取り入れて。鏡が光を反射させて部屋に輝きをちりばめます。
もっとグラマラスに:鏡張りの家具の上に、さらにフレーム入りの鏡を壁に飾って、ドラマチックなワンツーパンチ。写真のリビングでは、白いバンブーのフレームが背景の壁に溶け込んで鏡の存在を控えめに。この部屋の本来の花形、鏡張りのテーブルを引き立てています。
スタイルの鍵:シンメトリー
線とフォルムを強調するアールデコ。釣り合いのとれた対称性を基本としている点で、先行したヴィクトリアンやアールヌーヴォーのスタイルと異なります。建築から家具デザイン、アートや装飾品の飾り方まで、あらゆる面で均整を大切にするアプローチが見られます。
もっとグラマラスに:対称といっても、まっすぐな線や角張った形ばかり、というわけではありません。こちらの鏡の装飾的な流れるような曲線には、均整を保ちつつ空間を和らげる効果が。下のテーブルのアレンジには、繰り返しの手法が見られます。
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もっとグラマラスに:対称といっても、まっすぐな線や角張った形ばかり、というわけではありません。こちらの鏡の装飾的な流れるような曲線には、均整を保ちつつ空間を和らげる効果が。下のテーブルのアレンジには、繰り返しの手法が見られます。
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