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共働き夫婦や忙しい人のための、ストレスフリーな寝室のつくり方
「寝室は寝るだけの空間」と考えていませんか? もっと快眠できる寝室にするポイントをご紹介します。

Rie Horiguchi
2020年1月24日
元環境大臣の自邸をはじめ、延べ2,000件以上の家づくりに携ったインテリア業界20年の経験を活かし、インテリア&空間デザイン・造作家具提案・収納&動線設計・照明設計などのデザイン業務をはじめ、個人宅向けの収納プライベートレッスンや、自宅を開放した「インテリア&収納講座 」などを開催しています。
元環境大臣の自邸をはじめ、延べ2,000件以上の家づくりに携ったインテリア業界20年の経験を活かし、インテリア&空間デザイン・造作家具提案・収納&動線設計・照明設計などのデザイン業務をはじめ、個人宅向けの収納プライベートレッスンや、自宅を開放した「インテリア&収納講座... もっと見る
家づくりを考えるとき、キッチンやリビング、家事動線のイメージはしていても、寝室について具体的にイメージしている方は少数派です。でもよく考えると、寝室は住まいの中で一番長く過ごす場所であり、睡眠の質を左右する大切な空間です。この記事では、質の高い睡眠をもたらす空間作りのヒントやアイデアをご紹介します。共働きや忙しい毎日を過ごす人こそ眠りの質を上げ、寝室を快適にしましょう。
部屋はフレキシブルに考える
家づくりを考えるとき、夫婦の寝室、子供部屋、来客用の部屋……と、使う人をイメージした部屋作りをするのが一般的です。
でも、実際に暮らしてみると、仕事の都合で生活時間帯が異なったり、夫婦のどちらかが子どもと一緒に就寝するため就寝時間が異なるようになったりといった理由から、夫婦の寝室を分けるという声もよく伺います。また、子どもが小さいうちは、家族全員で寝るため、子供部屋を家族の寝室にするケースもあるようです。
世代ごとにライフスタイルの変化があるのは自然なことですから、間取りを考えるときには、フレキシブルに「誰でも」使えるよう考えておくとよいでしょう。
家づくりを考えるとき、夫婦の寝室、子供部屋、来客用の部屋……と、使う人をイメージした部屋作りをするのが一般的です。
でも、実際に暮らしてみると、仕事の都合で生活時間帯が異なったり、夫婦のどちらかが子どもと一緒に就寝するため就寝時間が異なるようになったりといった理由から、夫婦の寝室を分けるという声もよく伺います。また、子どもが小さいうちは、家族全員で寝るため、子供部屋を家族の寝室にするケースもあるようです。
世代ごとにライフスタイルの変化があるのは自然なことですから、間取りを考えるときには、フレキシブルに「誰でも」使えるよう考えておくとよいでしょう。
和室を来客用の寝室にするのはもちろん、子育て中の一時的な寝室として使うイメージがあるならば、和室の収納は押入れにするよりも、クローゼットにしたり、可動棚を採用しておきましょう。
部屋の使い方が変わると、収納したいものが変わります。臨機応変に対応できる収納にしておくと、使いやすさがアップします。
部屋の使い方が変わると、収納したいものが変わります。臨機応変に対応できる収納にしておくと、使いやすさがアップします。
窓から入る光に配慮する
就寝中に窓から光が差し込むと十分な睡眠が取れず、体調を崩してしまうことも。とくに日中睡眠をとる必要のある方は、光が入らないための対策は重要なポイントです。
インテリアデザイナー・コーディネーターを探す
窓やカーテンに関する記事を読む
就寝中に窓から光が差し込むと十分な睡眠が取れず、体調を崩してしまうことも。とくに日中睡眠をとる必要のある方は、光が入らないための対策は重要なポイントです。
- 遮光カーテンを選ぶ
- レールの脇から光が入らないようコの字型にカーテンを設置する
- カーテンBOXを設ける
- カーテンレールの上に光漏れカバーを付ける
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窓やカーテンに関する記事を読む
冬場に冷気を感じるときは?
窓からの冷気を感じる季節は、
このように家づくりを考えるときには、冷気や光を考慮してベッドのレイアウトをイメージしておくと、模様替えをするときもスムーズです。
窓からの冷気を感じる季節は、
- ベッドのヘッドボードを窓側にしない
- 窓がある場合は、ベッドのヘッドボードの下までカーテンを伸ばす
- 高性能のサッシを採用する
- カーテンにプラスして、ハニカムスクリーンやプリーツスクリーンを設置する
- 暖房器具を窓の前に置く
このように家づくりを考えるときには、冷気や光を考慮してベッドのレイアウトをイメージしておくと、模様替えをするときもスムーズです。
光の色とボリュームを下げる
就寝前に浴びる光は睡眠の質に大きく影響します。寝室に採用する照明は、柔らかい電球色で、光のボリュームが調整できるタイプがおすすめです。寝室をほかの目的にも使用するなら、調色調光できる照明器具を選ぶとよいでしょう。
また、照明器具は低い場所にあると安らぎを感じやすく、足元の明るさを確保できて安全性も高まります。
就寝前に浴びる光は睡眠の質に大きく影響します。寝室に採用する照明は、柔らかい電球色で、光のボリュームが調整できるタイプがおすすめです。寝室をほかの目的にも使用するなら、調色調光できる照明器具を選ぶとよいでしょう。
また、照明器具は低い場所にあると安らぎを感じやすく、足元の明るさを確保できて安全性も高まります。
自然素材を使う・空気の質を上げる
寝室は住まいの中で最も埃やチリが多い場所。就寝中に花粉やダニといったアレルギーの原因になる物質を吸引すると頻繁に体調を崩す原因となります。
そのため、寝室に無垢の床材や建材、漆喰や珪藻土のような塗り壁、麻や綿素材のカーテンのように静電気が発生しにくい素材を選んでおくのはよいアイデアです。自然素材を選ぶのが難しい場合には、ベッドの足元に空気清浄機を置くとよいでしょう。
寝室は住まいの中で最も埃やチリが多い場所。就寝中に花粉やダニといったアレルギーの原因になる物質を吸引すると頻繁に体調を崩す原因となります。
そのため、寝室に無垢の床材や建材、漆喰や珪藻土のような塗り壁、麻や綿素材のカーテンのように静電気が発生しにくい素材を選んでおくのはよいアイデアです。自然素材を選ぶのが難しい場合には、ベッドの足元に空気清浄機を置くとよいでしょう。
観葉植物を置く
風水でも、運気を上昇させるアイテムとして人気の高い観葉植物。寝室に植物を置くと、目に入るだけで気持ちが落ち着き、身体の疲れを癒してくれます。また、湿度調整にも効果があり、睡眠時の寝苦しさや乾燥を防いでくれます。
観葉植物がもつ、8つの健康サポート効果とは?
風水でも、運気を上昇させるアイテムとして人気の高い観葉植物。寝室に植物を置くと、目に入るだけで気持ちが落ち着き、身体の疲れを癒してくれます。また、湿度調整にも効果があり、睡眠時の寝苦しさや乾燥を防いでくれます。
観葉植物がもつ、8つの健康サポート効果とは?
睡眠は体や脳の疲労を取り除く、免疫力を上げる、体の成長や細胞の修復を促す、記憶の定着を促すなど、人が健康に暮らすための重要な要素です。快適な寝室作りは、身体のパフォーマンスを上げ、快適な毎日を送るための土台を作ります。見た目の良し悪しだけでなく、機能面にも配慮しておきましょう。
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