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【2019年7月】建築・デザイン・工芸の展覧会 & イベント情報
画家・太田喜二郎と建築家・藤井厚二、椅子の神様とよばれる職人・宮本茂紀の展覧会のほか、チェコデザイン、ウィーンデザインの黄金期を紹介する展覧会、そしてインテリアライフスタイル2019をご紹介します。
Houzz Japan
2019年7月1日
Houzz Japan 公式アカウント
*休館日や入場料などの詳しい情報は各公式ホームページでご確認ください。(記事内は一般の料金)
ポートレート 撮影:尾鷲陽介
【大阪】椅子の神様 宮本茂紀の仕事
会場:LIXILギャラリー(大阪)
会期:8月20日まで開催中
入場料:無料
椅子張り職人・モデラーの宮本茂紀はカッシーナ、B&Bイタリア、アルフレックス、梅田正徳、隈研吾、ザハ・ハディドらと椅子の試作開発に携わってきた。展覧会では宮本が携わった数多くの仕事を、モデラーの仕事、修復や自ら手がける椅子開発を含む椅子張り職人の仕事、そして次世代を育てる仕事の3つに分類。それぞれ数例を試作開発の具体的な取り組み方とともに紹介している。
【大阪】椅子の神様 宮本茂紀の仕事
会場:LIXILギャラリー(大阪)
会期:8月20日まで開催中
入場料:無料
椅子張り職人・モデラーの宮本茂紀はカッシーナ、B&Bイタリア、アルフレックス、梅田正徳、隈研吾、ザハ・ハディドらと椅子の試作開発に携わってきた。展覧会では宮本が携わった数多くの仕事を、モデラーの仕事、修復や自ら手がける椅子開発を含む椅子張り職人の仕事、そして次世代を育てる仕事の3つに分類。それぞれ数例を試作開発の具体的な取り組み方とともに紹介している。
写真は「合う椅子がない」という小柄な奥様の一言がきっかけで生まれた椅子。体格に合う座り心地を追求して4段階のサイズで製作されたもの。
製品化を支える家具モデラーとして「やってみなければ、わからない」と開発に挑み、かたちにしてきた宮本。完成された椅子には隠された職人の熟考、判断、技術の痕跡が垣間見れる。◆詳しくはこちら
My chair(身長170cm用)W630×D855×H1020(SH380) デザイン:宮本茂紀
所蔵・製造元:五反田製作所グループ
撮影:尾鷲陽介
製品化を支える家具モデラーとして「やってみなければ、わからない」と開発に挑み、かたちにしてきた宮本。完成された椅子には隠された職人の熟考、判断、技術の痕跡が垣間見れる。◆詳しくはこちら
My chair(身長170cm用)W630×D855×H1020(SH380) デザイン:宮本茂紀
所蔵・製造元:五反田製作所グループ
撮影:尾鷲陽介
《太田邸模型》2019年
制作:二星大暉 協力:松隈洋研究室 京都工芸繊維大学
撮影:市川靖史
【東京】太田喜二郎と藤井厚二
-日本の光を追い求めた画家と建築家
会場:目黒区美術館
会期:7月13日から9月8日
入場料:1,000円
洋画家の太田喜二郎と建築家の藤井厚二。京都帝国大学(現・京都大学)で出会い、交流を深めた二人は絵画と建築という異なるジャンルながら、「自然のなかで移ろう光を自作にいかに取り入れるか」を追求。西洋に学んだ絵画や建築を「いかに日本の風土や文化に馴染むものにするか」にも取り組んだ。やがて太田は、自邸の設計を藤井に任せた。北側採光をうまく取り入れたアトリエをもつモダンな住宅だ。
制作:二星大暉 協力:松隈洋研究室 京都工芸繊維大学
撮影:市川靖史
【東京】太田喜二郎と藤井厚二
-日本の光を追い求めた画家と建築家
会場:目黒区美術館
会期:7月13日から9月8日
入場料:1,000円
洋画家の太田喜二郎と建築家の藤井厚二。京都帝国大学(現・京都大学)で出会い、交流を深めた二人は絵画と建築という異なるジャンルながら、「自然のなかで移ろう光を自作にいかに取り入れるか」を追求。西洋に学んだ絵画や建築を「いかに日本の風土や文化に馴染むものにするか」にも取り組んだ。やがて太田は、自邸の設計を藤井に任せた。北側採光をうまく取り入れたアトリエをもつモダンな住宅だ。
太田の絵画作品はもちろん、《太田邸模型》や《太田邸図面》などで同邸について概観するほか、《寿月庵茶会絵巻》などを通して見えてくる二人の交流の様子が紹介される。そのほか、藤井の代表作で重要文化財の《聴竹居》を模型や写真で紹介するほか、《喜多邸》などの個人住宅にも触れる。◆詳しくはこちら
藤井厚二《太田邸新画室(アトリエ)》1924年竣工 1931年増改築
写真:古川泰造/写真提供:竹中工務店
藤井厚二《太田邸新画室(アトリエ)》1924年竣工 1931年増改築
写真:古川泰造/写真提供:竹中工務店
【東京】インテリア ライフスタイル2019
種別:国際デザイン見本市
会場:東京ビッグサイト西1・2・3・4ホール+アトリウム
会期:7月17日から19日
入場料:2,000円(Web事前登録者、招待状持参者は無料)
初夏の7月、東京でインテリア・デザインの国際見本市が開催される。国内外からデザイン性の高い家具、テーブルウェア、エシカルなものづくりによるプロダクトなど745社が集結する。
種別:国際デザイン見本市
会場:東京ビッグサイト西1・2・3・4ホール+アトリウム
会期:7月17日から19日
入場料:2,000円(Web事前登録者、招待状持参者は無料)
初夏の7月、東京でインテリア・デザインの国際見本市が開催される。国内外からデザイン性の高い家具、テーブルウェア、エシカルなものづくりによるプロダクトなど745社が集結する。
- アトリウム特別企画
- 注目のエシカルブランド
MADE 51(写真左上):UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が設立したブランド。「顧客がほしいモノづくり」にこだわり、難民に持続可能なビジネスチャンスと生活の提供を目指す。
RATTA RATTARR(写真右中):軽井沢のアトリエでクリエイター(障害のある人)が描いたデザイン画を用いてアトリエリスタ(支援員)が独創的な商品を生み出しているブランド。
デザインはもちろん、モノの背景にあるブランドストーリーや作り手の思いなど隠された魅力を発見できる場となる。◆詳しくはこちら
ヴァーツラフ・シュパーラ、小箱《悪魔》1921年
チェコ国立プラハ工芸美術館蔵
【富山】チェコ・デザイン 100年の旅
会場:富山県美術館 2階展示室2、3、4
会期:7月28日まで
入場料:900円
チェコ・プラハ工芸美術館の所蔵作品を中心に、19世紀末から現代までのチェコ・デザインを紹介する展覧会が開催中だ。この100年間、チェコでは画家アルフォンス・ミュシャをはじめ、キュビスムの影響を受けた建築、チャペック兄弟の絵本、そして世界で愛されるアニメーションなどの分野で独自の道を拓いてきた。これらの芸術表現と、ボヘミアン・グラスといったチェコ独自の産業や民族的造形が融合したチェコ・デザインの世界は、現代でも多くの人々を魅了している。併設特別展示のミュシャの作品約20点とともに、家具、食器、おもちゃ、書籍などの約250点の作品を小さな旅をするように楽しむことができる。◆詳しくはこちら
チェコ国立プラハ工芸美術館蔵
【富山】チェコ・デザイン 100年の旅
会場:富山県美術館 2階展示室2、3、4
会期:7月28日まで
入場料:900円
チェコ・プラハ工芸美術館の所蔵作品を中心に、19世紀末から現代までのチェコ・デザインを紹介する展覧会が開催中だ。この100年間、チェコでは画家アルフォンス・ミュシャをはじめ、キュビスムの影響を受けた建築、チャペック兄弟の絵本、そして世界で愛されるアニメーションなどの分野で独自の道を拓いてきた。これらの芸術表現と、ボヘミアン・グラスといったチェコ独自の産業や民族的造形が融合したチェコ・デザインの世界は、現代でも多くの人々を魅了している。併設特別展示のミュシャの作品約20点とともに、家具、食器、おもちゃ、書籍などの約250点の作品を小さな旅をするように楽しむことができる。◆詳しくはこちら
モーリツ・ネーア《郵便貯金局メインホール》1906年
ウィーン・ミュージアム蔵 ©Wien Museum
【東京】ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:8月5日まで
入場料:1600円
日本とオーストリアの外交樹立150周年を記念して、19世紀末から20世紀初頭にかけて花開いたウィーンのモダン・アート、モダン・デザインの黄金期を紹介する展覧会が開催中だ。時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、ウィーン工房に影響を与えたビーダーマイアー時代の工芸や、芸術都市へと発展する起源となった都市改造計画などにもスポットが当てられている。この時代は「世紀末芸術」と呼ばれ、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、建築家のオットー・ヴァーグナーやヨーゼフ・ホフマン、アドルフ・ロースなどが活躍した。
ウィーン・ミュージアム蔵 ©Wien Museum
【東京】ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道
会場:国立新美術館 企画展示室1E
会期:8月5日まで
入場料:1600円
日本とオーストリアの外交樹立150周年を記念して、19世紀末から20世紀初頭にかけて花開いたウィーンのモダン・アート、モダン・デザインの黄金期を紹介する展覧会が開催中だ。時代を18世紀中頃にまでさかのぼり、ウィーン工房に影響を与えたビーダーマイアー時代の工芸や、芸術都市へと発展する起源となった都市改造計画などにもスポットが当てられている。この時代は「世紀末芸術」と呼ばれ、画家のグスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、建築家のオットー・ヴァーグナーやヨーゼフ・ホフマン、アドルフ・ロースなどが活躍した。
建築分野では、ウィーンの街を近代化させたオットー・ヴァーグナー、「装飾は犯罪だ」と主張したアドルフ・ロースのモダニズム建築の貴重なデザイン画、模型を数多く展示。インテリア分野ではヨーゼフ・ホフマンらが設立したウィーン工房とその着想源となったビーダーマイアー様式も網羅している。クリムトやシーレの絵画作品はもちろん、モーツァルトやシューベルトなどウィーンが生んだ音楽家にまつわる展示品も多数出展されるなど、まさにウィーンの総合芸術を紹介する必見の展覧会となっている。◆詳しくはこちら
オットー・ヴァーグナー《カール・ルエーガー市長の椅子》1904年
ウィーン・ミュージアム蔵 ©Wien Museum / Foto Peter Kainz
オットー・ヴァーグナー《カール・ルエーガー市長の椅子》1904年
ウィーン・ミュージアム蔵 ©Wien Museum / Foto Peter Kainz
弦と弧(2017年竣工)
©中山英之建築設計事務所
[film] 弦と弧(2017年竣工)
監督 八方椎太
【東京】中山英之展 , and then
会場:TOTOギャラリー・間
会期:8月4日まで
入場料:無料
繊細な作風で注目を集めている建築家・中山英之の個展が開催中だ。建築家も知ることのできない「建築のそれから/, and then」が重要だと考える中山。会場は1フロアがミニシアターとなり、5人の監督が今回のために中山の作品を舞台に撮り下ろした短編映画5作品を上映している。住まい手によって建物はどのように使われ、どのような日常が繰り広げられているのか、映像を通して紹介する。映画館のロビーに見立てた展示室には映画のメイキングや、撮影された建築のドローイング、模型が展示されている。◆詳しくはこちら
©中山英之建築設計事務所
[film] 弦と弧(2017年竣工)
監督 八方椎太
【東京】中山英之展 , and then
会場:TOTOギャラリー・間
会期:8月4日まで
入場料:無料
繊細な作風で注目を集めている建築家・中山英之の個展が開催中だ。建築家も知ることのできない「建築のそれから/, and then」が重要だと考える中山。会場は1フロアがミニシアターとなり、5人の監督が今回のために中山の作品を舞台に撮り下ろした短編映画5作品を上映している。住まい手によって建物はどのように使われ、どのような日常が繰り広げられているのか、映像を通して紹介する。映画館のロビーに見立てた展示室には映画のメイキングや、撮影された建築のドローイング、模型が展示されている。◆詳しくはこちら
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