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窓まわりはどう選ぶ? カーテンの長さとひだの決め方
窓まわりの基本知識を専門家に取材してご紹介するシリーズ第3弾。長さとひだ、取り付け位置はインテリアとしての美しさだけでなく、購入価格も左右します。
永井理恵子
2018年5月23日
カーテンを閉めると、部屋の中で占める面積の割合が意外に大きく、存在感があることに気づきます。長さやドレープは、カーテンを美しく演出するための重要事項。見た目の美しさはもちろん、機能面にも気を配りながら選びたいものです。今回は、美しさと機能面から見たカーテンの長さの決め方、ひだの特徴について解説します。
カーテンの長さの決め方と取り付け位置
カーテンレールやシェード、ブラインドのメカ類を取り付けるには壁の下地材が必要です。何も希望を伝えないと、一般の住宅では窓枠の上、10cmの位置に下地を入れることがほとんど。そのため、カーテンレールの取り付け位置は、窓枠の上端から10cmの位置に設定するのが一般的です。好みの高さにカーテンレールを取り付けたいなら、設計段階で打ち合わせしましょう。写真は黒のリングを合わせた木目調のカーテンレール。空間のアクセントになるレールは窓枠の上端10〜15cmに設置するといいでしょう。
カーテンレールやシェード、ブラインドのメカ類を取り付けるには壁の下地材が必要です。何も希望を伝えないと、一般の住宅では窓枠の上、10cmの位置に下地を入れることがほとんど。そのため、カーテンレールの取り付け位置は、窓枠の上端から10cmの位置に設定するのが一般的です。好みの高さにカーテンレールを取り付けたいなら、設計段階で打ち合わせしましょう。写真は黒のリングを合わせた木目調のカーテンレール。空間のアクセントになるレールは窓枠の上端10〜15cmに設置するといいでしょう。
カーテンの長さの基本的な決め方
仕上がりが最も美しく見えるカーテンの長さをご存じですか? 掃き出し窓の場合、カーテンレールのカーテンフックを取り付けるランナーの穴のすぐ下から床までの長さマイナス1cmにするのが理想的な長さとされています。
仕上がりが最も美しく見えるカーテンの長さをご存じですか? 掃き出し窓の場合、カーテンレールのカーテンフックを取り付けるランナーの穴のすぐ下から床までの長さマイナス1cmにするのが理想的な長さとされています。
あえて床よりカーテンを長くして少し余るようにし、エレガントさを表現するスタイルもあります。ヨーロッパのトラディショナルスタイルにするなら、床までの長さプラス30cm程度長くするといいでしょう。
腰高窓の場合、ランナーの穴のすぐ下から窓枠下までの長さに+15〜20cm程度とるのが基本。といっても、腰高窓は、縦と横のバランスが重要です。横長や縦長の腰高窓に取り付けるなら、専門家に相談しながら決めるといいでしょう。腰高窓に、あえて掃き出し窓と同じような床までの長さのカーテンを取り付けるという演出もあります。
高い位置にカーテンを取り付けるメリット
カーテンレールを、窓枠よりずっと高い位置に設定するケースもあります。縦長のカーテンは垂直線を強調するので、部屋を広く大きく見せます。また、窓上部からの日漏れを防ぐことができます。
カーテンレールを、窓枠よりずっと高い位置に設定するケースもあります。縦長のカーテンは垂直線を強調するので、部屋を広く大きく見せます。また、窓上部からの日漏れを防ぐことができます。
カーテンバランス(カーテンレールを隠すためにカーテン上部に取り付ける装飾)やカーテンボックスを設置して、カーテンの吊り元を隠すようにすると、日漏れを防ぐ効果がさらにアップします。また、布の面積が広くなる分、ドレープカーテン自体の存在感が増します。
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注意すべきは、カーテンの取り付け位置を高くすると、相対的にカーテンの見た目が細くなり、貧弱な印象になりかねないこと。厚みのある生地を選ぶ、厚手の裏地をつけるなど、生地全体に重厚感が出るようにするとうまく演出できます。
カーテンのひだの種類
カーテンのひだは、生地にドレープを生み、柔らかな表情をつくります。一方で、プリーツの種類や間隔が、生地の寸法を決めるポイントにもなります。
カーテンのひだは、生地にドレープを生み、柔らかな表情をつくります。一方で、プリーツの種類や間隔が、生地の寸法を決めるポイントにもなります。
三つ山
三つ山は、カーテンが最も美しく見えるスタイル。どんな生地にも合うオールマイティーなひだですし、クラシカルな柄の生地や、無地の生地で重厚感を演出したいときには特におすすめです。オーダーカーテンの主流である2倍ひだ・三つ山仕様の必要幅は、間口の約2.5〜3倍です。
三つ山は、カーテンが最も美しく見えるスタイル。どんな生地にも合うオールマイティーなひだですし、クラシカルな柄の生地や、無地の生地で重厚感を演出したいときには特におすすめです。オーダーカーテンの主流である2倍ひだ・三つ山仕様の必要幅は、間口の約2.5〜3倍です。
二つ山
一般的な既製品のカーテンに採用されています。三つ山につまむことが難しい厚い生地を二つ山で仕上げることがあります。必要幅は間口の1.5〜2倍です。
一般的な既製品のカーテンに採用されています。三つ山につまむことが難しい厚い生地を二つ山で仕上げることがあります。必要幅は間口の1.5〜2倍です。
ノンプリーツ
その名の通り、ひだのないカーテンのこと。フラットカーテンとも呼ばれています。生地そのものが生み出す自然なウェーブを楽しめます。大きな柄の美しさや迫力を損なうことなく楽しめるのもポイント。必要幅の目安は間口の1.2〜1.4倍です。
その名の通り、ひだのないカーテンのこと。フラットカーテンとも呼ばれています。生地そのものが生み出す自然なウェーブを楽しめます。大きな柄の美しさや迫力を損なうことなく楽しめるのもポイント。必要幅の目安は間口の1.2〜1.4倍です。
ボックスプリーツ
ひだの折り目を裏側にたたんで、平たく縫い付けています。他のスタイルとの違いは、縫い上がりがフラットなので、上部はすっきり、下部にはしっかりとドレープが生まれ、優雅で重厚な印象に仕上がります。ボックスプリーツに仕上げるには、間口の2.5倍〜3倍の生地が必要です。
ひだの折り目を裏側にたたんで、平たく縫い付けています。他のスタイルとの違いは、縫い上がりがフラットなので、上部はすっきり、下部にはしっかりとドレープが生まれ、優雅で重厚な印象に仕上がります。ボックスプリーツに仕上げるには、間口の2.5倍〜3倍の生地が必要です。
オーダーカーテンは、使用する生地のメートル数と縫製代、資材にかかる費用でトータルの価格が決まるため、必要幅が大きければ当然、価格もアップします。コストを意識しながらカーテンを選ぶ際には、最初に予算を、次に、リビング→主寝室→子供部屋という風にコストをかける部屋の優先順位を決め、1つずつ金額を加算しながら選んでいきましょう。
これから家を建てるなら、窓枠の大きさ、カーテンレールの取り付け位置を確認してからオーダーするとよいでしょう。一般的な位置よりも高い位置にカーテンレールを取り付けたいなら、忘れずに打ち合わせをしましょう。
既にカーテンレールが取り付けられているなら、窓枠のサイズはもちろん、窓枠の上端からカーテンレールの取り付け位置までの長さ、カーテンレールの左右の端にあるランナー止まりの間の距離、カーテンランナーから床までの長さを計測してから相談するといいでしょう。窓の写真を撮っておくと、さらに安心です。
次回は、カーテンレールの選び方とメンテナンスについて解説します。
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