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子どもの成長を視野に。可変性のあるリノベーション
長男がすくすく育ち、家族が増えても対応できる住まい。子育て世代の家づくりが得意な専門家と一緒に作り上げました。
Mamiko Nakano
2018年11月9日
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子どもが生まれ、家族が増えたタイミングで住まいづくりを考え始める人は多い。でも子どもは成長するし、人数だって増えるかもしれない。「今」の状態が、いつまで続くかも分からないから、変化を見据えた家づくりをしたい。
今回ご紹介する30代の家族は「子育て」を軸に、物件探しから内装のアドバイスまでワンストップで引き受けてくれる専門家を探した。そして、ライフスタイルの変化も視野に入れた、心地よい住まいを実現した。
今回ご紹介する30代の家族は「子育て」を軸に、物件探しから内装のアドバイスまでワンストップで引き受けてくれる専門家を探した。そして、ライフスタイルの変化も視野に入れた、心地よい住まいを実現した。
どんなHouzz?
所在地:東京都多摩市
住まい手:30代のご夫婦と2歳の息子さん
延床面積:88.58㎡
竣工:2004年2月
リノベーション竣工:2017年9月
設計:コソダテリノベ
2016年の夏に長男が生まれてから家を買うことを検討し始めた、と語るご夫妻。おしゃれなリノベーション事例が載っている雑誌を日頃からチェックしており、リノベーションに興味は持っていた。でも、実際に自分たちで家づくりをするとなると、どこから手をつけるべきなのか分からず、物件探しからワンストップで対応してくれる専門家を探すことにした。
何社かに問い合わせする中で「コンセプトにも共感できたし、デメリットも正直に伝えてくれ、丁寧に対応してくれた」コソダテリノベに共感。家づくりを依頼することにした。子どもがすこやかに育つ家を作りたいと思っていた夫妻と「子どもを第一に考えられる家」をコンセプトに掲げるコソダテリノベの方向性はぴったり合ったのだそうだ。
希望の街で合う物件になかなか出会えず、数か月を経て沿線の別の駅で見つけたのが、築13年の今の物件。3SLDKだったのを、思い切って大改装した。
所在地:東京都多摩市
住まい手:30代のご夫婦と2歳の息子さん
延床面積:88.58㎡
竣工:2004年2月
リノベーション竣工:2017年9月
設計:コソダテリノベ
2016年の夏に長男が生まれてから家を買うことを検討し始めた、と語るご夫妻。おしゃれなリノベーション事例が載っている雑誌を日頃からチェックしており、リノベーションに興味は持っていた。でも、実際に自分たちで家づくりをするとなると、どこから手をつけるべきなのか分からず、物件探しからワンストップで対応してくれる専門家を探すことにした。
何社かに問い合わせする中で「コンセプトにも共感できたし、デメリットも正直に伝えてくれ、丁寧に対応してくれた」コソダテリノベに共感。家づくりを依頼することにした。子どもがすこやかに育つ家を作りたいと思っていた夫妻と「子どもを第一に考えられる家」をコンセプトに掲げるコソダテリノベの方向性はぴったり合ったのだそうだ。
希望の街で合う物件になかなか出会えず、数か月を経て沿線の別の駅で見つけたのが、築13年の今の物件。3SLDKだったのを、思い切って大改装した。
こちらは玄関。入って右手部分が土間のようなスペースになっており、家族全員の靴を収納できる、シューズクローゼットがある。廊下の横の棚には家族の写真を飾れるようになっている。子どもの安全も考慮して、作り付けの棚の角はすべて丸く仕上げてある。
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縁側が欲しかった夫の希望で実現した小上がり。窓側の床にはカラフルな小石が敷き詰められていて、縁側感を盛り上げてくれる。今は息子さんがおもちゃで遊ぶスペースになっているが、家に泊まりに来た人がいた時にはカーテンで仕切り、仮の個室のようにして使うこともあるという。
夫妻がコソダテリノベに家づくりの相談をする中で一つポイントになったのが、子どもが成長して部屋が必要になった時に対応できる、可変性のある家づくりだ。小上がりのすぐ横にある、薄いブルーグレーの扉と窓がある3畳の部屋は納戸だが、将来的には子ども部屋にすることも視野に入れている。
「子どもが年頃になったら部屋は用意した方がいいとは思いますが、それまではなるべく家族が同じ空間で過ごせるようにしたいと希望しました」とご夫妻。「コソダテリノベさんは、何人考えていますか?と聞いてくれて。二人目が生まれて、男の子だったら、大きい部屋を使って。女の子だったら部屋を分けて、とか、一緒にシミュレーションしました」
夫妻がコソダテリノベに家づくりの相談をする中で一つポイントになったのが、子どもが成長して部屋が必要になった時に対応できる、可変性のある家づくりだ。小上がりのすぐ横にある、薄いブルーグレーの扉と窓がある3畳の部屋は納戸だが、将来的には子ども部屋にすることも視野に入れている。
「子どもが年頃になったら部屋は用意した方がいいとは思いますが、それまではなるべく家族が同じ空間で過ごせるようにしたいと希望しました」とご夫妻。「コソダテリノベさんは、何人考えていますか?と聞いてくれて。二人目が生まれて、男の子だったら、大きい部屋を使って。女の子だったら部屋を分けて、とか、一緒にシミュレーションしました」
こちらが改装後。水回りの位置はそのままだが、和室があった場所キッチンになり、小上がりスペースができているなど、かなり様子が変わったのがわかる。
寝室の横にあるウォークインクローゼットにはイケアのPAXシステムのワードローブを設置した。造作家具にしなかったのは、ウォークインクローゼットを将来的に子ども部屋にするかもしれないから。そして、価格がかなり抑えられるからだ。「既製品ではありますが、部屋の寸法などをきっちり把握していないと選ぶのが難しいタイプの収納でもあるので、一緒にお店に出かけて選びました」と、コソダテリノベの小野雅司さんは語る。
寝室の横にあるウォークインクローゼットにはイケアのPAXシステムのワードローブを設置した。造作家具にしなかったのは、ウォークインクローゼットを将来的に子ども部屋にするかもしれないから。そして、価格がかなり抑えられるからだ。「既製品ではありますが、部屋の寸法などをきっちり把握していないと選ぶのが難しいタイプの収納でもあるので、一緒にお店に出かけて選びました」と、コソダテリノベの小野雅司さんは語る。
子ども部屋はあくまで「一人になれる場所」として考えた設計。ベッドを置けるスペースは確保するが、学習机を置く予定はない。勉強は家族のいるリビングダイニングやキッチンの前のカウンターペースなど、家族との共有スペースでする想定だ。
キッチンはダイニングよりも一段高くなっており、子どもの様子なども見渡しやすい作りとなっている。キッチンカウンター下には本棚があり、大人も子どもも、蔵書を共有できる。
キッチンはダイニングよりも一段高くなっており、子どもの様子なども見渡しやすい作りとなっている。キッチンカウンター下には本棚があり、大人も子どもも、蔵書を共有できる。
この家のメインテーマは子育てだが、実は夫婦の将来的な希望である「猫を買う」ことも考慮して設計されている。写真の小さな抜け穴は、将来家にやってくるであろう、猫が夫婦の寝室に出入りできるようにするため作られたものだ。記事内4番目、小上がりの写真にキャットタワーがあるが、それも実は将来やってくる猫を見据えて設置したもの。
息の合う専門家を見つけることができれば、ライフスタイルの変化もすべて込みで、理想に近い家づくりが可能になる。そんなことが伝わってきた、気持ちのよい事例だった。
このプロジェクトの写真をもっとみる
子どもが育っても快適に暮らせる家づくり、8つの秘訣は?
子どもがいる暮らしがもっと楽しくなる家づくりのヒント10
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