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ミラノサローネ2017最新報告:家具はシンプル&クラシックに! 注目の7つのトレンド
今年のテーマは、「ベーシックへの回帰」。衝撃的なデザインではなく、クラシックで上質なくつろぎを実現するデザインに再び注目が集まっています。
Houzz Italia
2017年4月17日
今年のミラノサローネのトレンドは、ベーシックでさりげないデザイン、シンプルな曲線が描く丸みのあるフォルム、 あたたかい色。世界が不穏な時代を迎えるとき、デザインはクラシックで安心なものに向かう傾向があるようだ。今回のサローネは、突出したデザインやクレイジーな展示といった “ビッグバン” がないまま終了した。それはおそらく、「ファストファニチャー」の流行から離れてくつろぎを求める人々の心を反映しているのだろう。成熟した、おだやかでタイムレスなデザインが今年のトレンドとなっている。
今年のミラノサローネ(ミラノ国際家具見本市)はイタリア、ミラノで4月4日から9日まで開催され、2000社が出展し、165ヵ国から343,602人が来場した。本記事は、レオノーラ・サルトーリ(Houzz イタリア版編集長)、エレナ・アンブロシモヴァ(Houzz ロシア版編集長)、ラファエル・F・ベルメホ(Houzz スペイン版編集長)が取材を担当し、9つの最新トレンドをピックアップした。
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スカンジナビアの家具メーカー〈ムート〉のためにアンデシェン&ヴォル がデザインしたソファ《オスロ》の新色
1. ベーシックなものが新しい
今回のサローネのメインコンセプトの1つは「基本への回帰」といえるだろう。考え抜かれたデザインでありながら、必ずしも「すごい」と目を見張るような特徴があるわけではない。基本アイテムはプレーンでニュートラルでありながら、タイムレスなフォルムをもち、質の高い素材を使うというファッションのトレンドからヒントを得ているようだ。ファッションのブランドは、フレッシュで明るい色の小物を、シーズンやスタイルに合わせてミックスすることを提案している。また、主要な家具アイテムについても、新しい形の提案ではなく、ラグジャリーなミニマリスムという新しい定義を組み合わせることで、既存のデザインをアップデートしたものが数多く展示されていた。
ある意味、突出したアイテムを排除したことにより、どのブランドも、主要な家具には似たようなデザインが見られた。しかし、逆にいえば、賞味期限のないタイムレスなアイテムを手に入れることができるし、そうしたクラシックな家具を自宅のデザインに取り入れるチャンスでもある。
1. ベーシックなものが新しい
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ダニエレ・ラーゴが〈ラーゴ・デザイン〉のためにデザインしたベッド《フルットゥア》
2. 空間全体をデザインする
サローネ出展作品の多くが、空間をつくることに注力していたのが今年の傾向だ。イタリアのデザイン会社〈ラーゴ〉を率いるダニエレ・ラーゴは「デザインの現場では、今や個別の家具製品を見せることではなく、雰囲気や場をつくることが主眼となっています」と話す。実際、〈ラーゴ〉のブースでは、サスペンデッド・ベッドの《レット・フルットゥア》やテーブルの《エア》など、この数年にリリースされたアイテムが、さまざまに新しい空間に展示されていた。「優しさ」というコンセプトのもと、9人の有名イタリア人女性とのコラボでインスタレーションを制作。写真のオールホワイトの軽やかな展示は、有名なプリマバレリーナ、カルラ・フラッチとのコラボだ。
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オーストリアの家具メーカー〈ヴィットマン〉のためにハイメ・アヨンがデザインしたソファ《ヴエルタ》
3. 新しい未来は、過去にこそある
今年の特徴は、デザイナーたちのあいだに新しいクラシック、新しい名作デザインをつくりたいという強い思いが表れていたこと。過去にあったシンプルなフォルム――今は生産が簡単になった――に、今のテイストを盛り込んでアイテムが展示されていた。スペインのデザイナー、ハイメ・アヨンがオーストリアの家具メーカー〈ヴィットマン〉のためにつくりだしたコレクションはその一例だ。「1930年代のウィーンへの旅を想像してつくったんです」とアヨンは話す。家具メーカーとして長い伝統を誇りながらも、デザインのプロセスについては十分に自由を与えてくれるメーカーに出会えたのは幸運だった、とも言う。
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ステファン・ヒューレマンがデザインした《デ・セーレ DS 22》
4. ソファが家の中のランドスケープをつくる
今年のソファは超特大のXXXLサイズが新しいスタンダードになっている。くつろぎと安心感を感じられる場所をつくりだすサイズだ。
ドイツやスイス、フランスなどの国では、これまでより奥行きの深いソファが登場したことになる。イタリアのソファは伝統的に深いリラックス感を目指したデザインだが、それもさらにサイズが大きくなっている。例えばイタリアの〈リヴィング・ディバーニ〉は、座面の奥行きが122センチのソファをリリースしている。
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フランチェスコ・ビンファレがイタリアのメーカー〈エドナ〉のためにデザインしたソファ《パック》
小さなソファを複数使って大きなロータイプのソファセットをつくる、という方法を目指したデザイナーも。例えば、フランチェスコ・ビンファレが〈エドナ〉のためにデザインした《パック》もそうで、見ためはソファというよりも大きなプレイエリアのようだ。プレスリリースによれば、「家の中にコンクリートのオブジェやランドスケープ、エキサイティングな景色をつくる」のが目的だった。この家具は「流氷の上にホッキョクグマがいる景色」をイメージしており、「イノセントで幸せで、おとぎ話のような」雰囲気をつくりだす。
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〈ドーシ&レヴィエン〉がイタリアのメーカー〈モローゾ〉のためにデザインした《モデルニスタ》
5. ソファのトレンドは軽さとシンプルさ
ソファのサイズは大きくなったが、必ずしも分厚くなったわけではない。ラインはシンプルに、色はニュートラルに、フォルムは丸みを帯びており、華奢なフレームと大きくて重量感のある本体を支えているバランス感に面白みがある。エレガントでデリケートなセンスはフレームで魅せる、シンプルでありながら同時にパワフルなデザインだ。写真の〈モローゾ〉のソファは「上質で洗練された素材とディテールで、美しく仕立てられた、テーラーメイドの紳士用スーツからインスピレーションを得たもの」だそうだ。
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パトリシア・ウルキオラがスペインのメーカー〈ガンディア/ビアスコ〉のためにデザインした《ガーデン・レイヤーズ》から、ラグとクッション。屋内でも屋外でも使えるアイテム
6. グレー、ベージュに気品のある模様をプラス
グレー、ベージュ、テラコッタといったメインの色と趣のあるテクスチャーや気品のあるパターンの組み合わせも今年の特徴だ。これも、タイムレスなファッションの影響といえるだろう。ツイード、霜降り、2色の格子、メランジェなど、スーツに使われるような模様がいたるところで使われていた。家具の張地、クッション、ラグやテーブルトップのデザイン、壁や棚に飾るアートにも、こうした色や模様が繰り返し登場してしる。
6. グレー、ベージュに気品のある模様をプラス
グレー、ベージュ、テラコッタといったメインの色と趣のあるテクスチャーや気品のあるパターンの組み合わせも今年の特徴だ。これも、タイムレスなファッションの影響といえるだろう。ツイード、霜降り、2色の格子、メランジェなど、スーツに使われるような模様がいたるところで使われていた。家具の張地、クッション、ラグやテーブルトップのデザイン、壁や棚に飾るアートにも、こうした色や模様が繰り返し登場してしる。
ヴィンチェント・ガルシア&アレッサンドラ・クミーニがイタリアのメーカー〈ザノッタ〉のためにデザインしたテーブル《ツイード》
ガルシア&クミーニが〈ザノッタ〉のためにデザインしたツイード模様のテーブルは、テキスタイルからインスピレーションを得たデザインと、それ以外のデザインを組み合わせた好例だ。テーブルのカーブを帯びた形にツイードにヒントを得た直線のラインが美しく映えている。ツイード的ラインがつくる直角と、三角形をモチーフにしたラグの模様の組み合わせも興味深い。
ガルシア&クミーニが〈ザノッタ〉のためにデザインしたツイード模様のテーブルは、テキスタイルからインスピレーションを得たデザインと、それ以外のデザインを組み合わせた好例だ。テーブルのカーブを帯びた形にツイードにヒントを得た直線のラインが美しく映えている。ツイード的ラインがつくる直角と、三角形をモチーフにしたラグの模様の組み合わせも興味深い。
〈ドーシ&レヴィエン〉が〈ケタル〉のためにデザインした《カーラ》コレクション
7. 素材に注目
今年のデザインのテーマは抑制だが、それに呼応するかのように、素材ついては、素材への深いこだわりが
見られた。ロンドンを拠点とするデザイナーのデュオ、〈ドーシ&レヴィエン〉のジョナサン・レヴィエンは「ファブリックとかロープとか、そうした小さなディテールにこだわりたいと思ったんです」と話す。〈ケタル〉のためにデザインしたロープによる家具シリーズ《カーラ》コレクションに、その思いが表れている。
7. 素材に注目
今年のデザインのテーマは抑制だが、それに呼応するかのように、素材ついては、素材への深いこだわりが
見られた。ロンドンを拠点とするデザイナーのデュオ、〈ドーシ&レヴィエン〉のジョナサン・レヴィエンは「ファブリックとかロープとか、そうした小さなディテールにこだわりたいと思ったんです」と話す。〈ケタル〉のためにデザインしたロープによる家具シリーズ《カーラ》コレクションに、その思いが表れている。
ノールの《クルーシン》コレクションのアームレスチェア。写真:フェデリコ・チェドローネ(ノル提供)
今年のカラースキームでは、ストーン(石)の色合いも活躍していた。最も人気が高いのはブラウンのエンペラドール大理石だが、花崗岩のブルーグリーンやオニキスのような色も数多くの製品に見られた。〈フィアム〉や〈ガロッティ&ラディーチェ〉など、これまでガラス家具で名を馳せてきたメーカーも、今年はエンペラドール大理石や人工ラーヴァストーンを使ったアイテムを少なくとも1点はリリースしていた。
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アンドレア・パリッシオが〈メリディアー二〉のためにデザインした《シャイン》コレクションのテーブル
真鍮も引き続き任意だ。家具の支柱だけでなく、天板にも使われており、木製合板のように使われるようになっている。これも、ブルータルさ(荒々しさ)ものとフラジャイルさ(脆さ)を室内空間で組み合わせて見せる方法の1つである。
真鍮も引き続き任意だ。家具の支柱だけでなく、天板にも使われており、木製合板のように使われるようになっている。これも、ブルータルさ(荒々しさ)ものとフラジャイルさ(脆さ)を室内空間で組み合わせて見せる方法の1つである。
エドワード・ファン・フリートが〈モローゾ〉のためにデザインした《イケバナ》
8. 花や植物は引き続き人気「自然とは、世界で最も偉大なデザイナーであり、同時に最も豊かなインスピレーション源です」と話すのはオランダのデザイナー、エドワード・ファン・フリートだ。もちろん、多くのデザイナーが同意することだろう。花柄、ジャングル柄は引き続き人気が高く、バナナの木、日本のカエデなどさまざまな植物を、巨大な花のウォールアートと組み合わせた例が数多く見られた。蝶や花を主役にしたデザインを〈ドリアデ〉はスクリーンに、〈ミッソーニ〉はカーペットに、〈カルテル〉と〈モローゾ〉は家具の張地に使っていた。
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パトリシア・ウルキオラが〈アンドリューワールド〉のためにデザインした《ヌエズ》
自然は今年、色や柄だけでなく、形のインスピレーション源にもなったようだ。紙切れを畳んだところから、スペイン人デザイナー、パトリシア・ウルキオラが考えだしたのが、写真のシンプルなフォルムだが、まるで木の実の殻のようにも見える。接合部が非常に注意深くデザインされているが、発想から完成まで、3年もかかったのだそうだ。
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イタリアのメーカー〈ルベリ〉のソファ《ドミノ》
9. カスタマイズ可能で遊び心のあるデザインユーザーは気分によって家具の雰囲気をときどき変えたいのではないか――そこから製品づくりに取り組んでいるメーカーも多い。実際、背のクッションを変えられるアイテムは少なくないし、アウトドア家具でも〈トリビュ〉はクッションを変えられる。照明も、〈フィリップス〉の《ヒュー》は自在に色を変えられる。そこで、デザイナーたちは、家具をカスタマイズする斬新な方法をさらに編み出している。
〈ルベリ〉のこちらのソファの背のクッションは、布地が裏表両面使えるようになっている。表はソファの他の部分と同色だが、裏は明るいオレンジになっている。
9. カスタマイズ可能で遊び心のあるデザインユーザーは気分によって家具の雰囲気をときどき変えたいのではないか――そこから製品づくりに取り組んでいるメーカーも多い。実際、背のクッションを変えられるアイテムは少なくないし、アウトドア家具でも〈トリビュ〉はクッションを変えられる。照明も、〈フィリップス〉の《ヒュー》は自在に色を変えられる。そこで、デザイナーたちは、家具をカスタマイズする斬新な方法をさらに編み出している。
〈ルベリ〉のこちらのソファの背のクッションは、布地が裏表両面使えるようになっている。表はソファの他の部分と同色だが、裏は明るいオレンジになっている。
山中一宏が〈パルッコ・イタリア〉のためにデザインした《グラフィティランプ》
山中一宏が〈パルッコ・イタリア〉のためにデザインした《グラフィティランプ》は、マグネットがついたメタルのロッドでつくられた照明。その日の天気や気分に合わせて、全体の形を自由に変えられる照明だ。
「カスタマイズできるデザイン」は今年のサローネのテーマの1つでもあった。衝撃的なデザインを生み出すよりも、クラシックなデザインにイノベーティブな工夫を行うことで、家具の最も重要な機能、すなわち、私たちの生活や空間に家具をあわせていくことを目指すことがテーマになっていた。
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