家具選びは暮らし方に合わせて。初心者でも上手くいく5つのコツ

家づくりの最初に「家具をどう使うか」イメージする
家づくりやリフォームのとき、家具は終盤で選ぶのが一般的です。そのため、いざ家具を選ぶときになってはじめて「入れたい家具が部屋のサイズに合わない」ということがよくあります。でも、家具は飾りではなく、道具。完成した家に無理に家具を合わせると、使いにくく、ストレスの原因になることも。

具体的な商品まで決められなくても、来客が多い場合や、子どもは3人欲しいと考えるなら、「6人掛けのテーブル」、リビングで昼寝をしたいなら「奥行きのある大きめのソファ」といった家具を使うイメージを具体的に膨らませ、建築家やインテリアデザイナーに伝えておきましょう。

また、同時に家具の予算を組んでおくのも忘れずに。特に家づくりの場合は、家具を選ぶのは一番最後になりがちなため、予め予算を組んでおかないと家具費用が不足することがよくあります。

家具を使う年数は想像よりもずっと長い
家具を購入するときは、いろんな物をまとめて購入する人も多いです。そのため、「できる限りコストを抑えたい」という声はよく伺います。でも、家具は家電のように10年たったら使えなくなるものではなく、傷が付いても、汚れたり、張地が破れたりしても、使えるものがほとんど。

さらに、家具のようにサイズが大きいものは、粗大ごみとして処分するにしても、誰かに譲るにしても、手間もコストもかかるため、手放すことへのストレスを感じる方も多くいます。

図面上で空間とのバランスを確認する
家具選びのとき、忘れてはいけないのは、必ず図面上でサイズを確認すること。インテリアショップは空間が広いため、家に収めたときのイメージと大きく異なるので注意が必要です。

• 建築家やインテリアデザイナーに相談する
• 図面上でサイズ感を確認する
• インテリアショップで3Dパースを作成してもらう
• Houzzのスケッチ機能を使う

などの方法で、確認するのもよいアイデアです。

Houzzの使い方：ウェブ版 Sketch (スケッチ) 登場！ 簡単シミュレーションで家づくりをもっと楽しく！

また、ソファをえらぶときには、固さや高さにも注意が必要です。柔らかすぎるソファは、立ち上がるときに体に負担がかかりますし、背もたれが高いと空間に圧迫感を与えます。このような家具のデザインや座り心地はもちろんですが、日々の暮らしやレイアウトもイメージすることが大切です。

ソファ選びは、座る姿勢と色選びが超重要！
インテリアショップでソファを選ぶとき、多くの方は腰掛けて座り心地を確かめますが、家でくつろいているとき、お行儀よく座るだけではないでしょう。

横になったり、あぐらを掻いたりすることも多いはずです。そのため、我が家のリビングのソファを選んだときも、夫が寝転がっても脚が伸ばせるか、あぐらを掻いてもゆったり座れるか、確認してから商品を決めました。

また、ソファの張地を選ぶときには、アクセントカラー（アイキャッチになる色）ではなく、アソートカラー（ベースとアクセントカラーをつなげる色）を選ぶこと。

アクセントカラーは、クッションやひざ掛けなどに採用すると、空間のイメージを替えやすく、季節感を出すのも容易です。ソファにアクセントカラーを使うときには、カバーリングが交換可能なソファを選ぶようにしましょう。

ソファのサイズ選びの基本とバランスのよいレイアウトとは？

明治の時代に日本に入ってきた西洋スタイルの椅子文化が、一般の住宅に普及したのは、戦後になってから。実はまだ数十年しか経っていません。

そのため、家具の上手な選び方や使い方や、暮らしの中に家具をどう取り入れたらよいかを、親から子、子から孫へと伝えられていないのが現状です。

でも、家具選びひとつで暮らしやすさが格段に変わるのもまた事実。だからこそ、インテリアショップで開催されるワークショップに参加したり、インテリアや家具のプロの方に相談したりと積極的に情報収集しましょう。

インテリアデザイナー・コーディネーターをさがす
家具メーカーをさがす

家具に関する記事を読む
新築も、リフォームも。知っておきたいインテリアの構成要素：家具選びのコツ