コンパクトなキッチンは「見せる収納」が勝負!
見せる収納を味方につけて、スペースに限りのあるキッチンを効率的に、そしてチャーミングに演出してみましょう。
ブラッキン・ヘザー
2015年4月27日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
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コンパクトなキッチンで、最も困る問題のひとつが収納。大きなものから小さなもの、毎日使うものから時々しか使わないものまで、たくさんのアイテムがキッチンに集まってきます。限られた空間の中ではすべてをしまい込むのは難しいので、初めからしまう(隠す)ものと出しておく(見せる)ものを決めておき、見せるものはどう見せて収納するかを計画すると案外うまくいきます。そう、コンパクトだからこそのカギは、「見せる収納」のとり入れ方。素敵なキッチンの実例を参考に、あなたのキッチンの「チャームポイント」をうまく引き出す収納を見つけてみてください!
オープン棚を併用する
どこか1ヶ所でもオープン棚にすることで、キッチンの雰囲気が大きく変わってきます。オープン棚は軽く見え、奥行き感も感じられるため、空間を広く明るく見せる効果があります。好きなものをディスプレイしながら置ける場所でもあり、キッチンを自分らしいスペースにするために大切な存在です。写真のキッチンではオープン棚に家電がきれいに収まって見た目もすっきり。普段使う料理本も置ける場所があると便利です。
どこか1ヶ所でもオープン棚にすることで、キッチンの雰囲気が大きく変わってきます。オープン棚は軽く見え、奥行き感も感じられるため、空間を広く明るく見せる効果があります。好きなものをディスプレイしながら置ける場所でもあり、キッチンを自分らしいスペースにするために大切な存在です。写真のキッチンではオープン棚に家電がきれいに収まって見た目もすっきり。普段使う料理本も置ける場所があると便利です。
吊り戸棚の下にオープンシェルフを取り付けて、一部「見せる収納」をとり入れることで、キッチン全体に軽さが出て明るい印象になっています。しまっておくのがもったいないようなお気に入りのキッチン小物は適度に出して楽しみたいですね。
まるでお店のディスプレイのようなキッチン収納。細かく仕切られたスペースに入っている食器類ひとつひとつが、目を惹く青い壁に映えています。古い家具やステンレスのキッチンユニット、タイルの壁やラフに塗られた板張りの天井など、さまざまな質感が組み合わさった、趣のあるキッチンです。
カウンターの下もオープンに
カウンター下がオープン棚になっていて奥まで見えることで、コンパクトなキッチンが広く感じられます。何がどこに置いてあるかひと目でわかり、使いやすそうなキッチンですね。大きさも形もばらばらで収納しにくい製菓道具は、プラスチックケースにざっくりとまとめるのもひとつの方法。グラスやコップ、食器などもそれぞれをかごやトレイにまとめ、使いやすそうでしかもおしゃれです。
カウンター下がオープン棚になっていて奥まで見えることで、コンパクトなキッチンが広く感じられます。何がどこに置いてあるかひと目でわかり、使いやすそうなキッチンですね。大きさも形もばらばらで収納しにくい製菓道具は、プラスチックケースにざっくりとまとめるのもひとつの方法。グラスやコップ、食器などもそれぞれをかごやトレイにまとめ、使いやすそうでしかもおしゃれです。
収納の「背景」も大切
ニッチにすっきりと収まっているキッチン棚。壁のタイルが清潔感のあるすっきりとした表情を与えています。壁から物を吊るしたり、オープン棚に見せて収納する際、その「背景」も、大きな手助けになります。
ニッチにすっきりと収まっているキッチン棚。壁のタイルが清潔感のあるすっきりとした表情を与えています。壁から物を吊るしたり、オープン棚に見せて収納する際、その「背景」も、大きな手助けになります。
壁は思った以上にさまざまな方法でキッチン用品を吊るしたり置いたりできる場所。ポールを取り付けて吊るすのはもちろん、ラックやS字フック、ミニバケツなどいろいろなパーツを利用して、大きなものから小さなものまでおしゃれに収納できます。思い切り想像力を発揮して、レイアウトを考えましょう。大きさや形、色がまちまちなたくさんのアイテムでも、ダークカラーの背景なら不思議とひとつにまとまり、全体が引き締まって見えるのでおすすめです。
容器を統一する
普段使う食材や調味料はお揃いのガラス容器やキャニスターに入れ替え、並べておくとわかりやすく、スタイリッシュ。棚の下にフックを取り付け、重ねにくいカップやマグを吊り下げればさらに収納スペースが増え、使い勝手もアップします。
普段使う食材や調味料はお揃いのガラス容器やキャニスターに入れ替え、並べておくとわかりやすく、スタイリッシュ。棚の下にフックを取り付け、重ねにくいカップやマグを吊り下げればさらに収納スペースが増え、使い勝手もアップします。
グルーピングする
壁全体にたくさんのものを見せながら収納しても、散らかって見えない理由のひとつは、物を分類してグループごとに配置しているから。サイズごとに大中小のグループに分けるとしっくりと落ち着いて見えます。置き方や並べ方を工夫しながら、自分らしいディスプレイをつくり上げてみてください。
壁全体にたくさんのものを見せながら収納しても、散らかって見えない理由のひとつは、物を分類してグループごとに配置しているから。サイズごとに大中小のグループに分けるとしっくりと落ち着いて見えます。置き方や並べ方を工夫しながら、自分らしいディスプレイをつくり上げてみてください。
鍋や調理道具を吊るす
かさばりがちなお鍋は、いっそプロのキッチンのように吊るしてみてはいかがでしょう。すぐに手に取ることができ、洗った後は簡単にしまえて、ガチャガチャとカウンター下を探しまわるストレスも解消できます。写真のキッチンでは、レンジフードからS字フックで普段使いのお鍋を吊るしています。使う頻度の高いお鍋をコンロ近くに吊るすだけでも、使い勝手が大きく違ってくるはずです。
かさばりがちなお鍋は、いっそプロのキッチンのように吊るしてみてはいかがでしょう。すぐに手に取ることができ、洗った後は簡単にしまえて、ガチャガチャとカウンター下を探しまわるストレスも解消できます。写真のキッチンでは、レンジフードからS字フックで普段使いのお鍋を吊るしています。使う頻度の高いお鍋をコンロ近くに吊るすだけでも、使い勝手が大きく違ってくるはずです。
アイランドキッチンなら、天井からラックを吊って、そこにお鍋や調理道具を吊るせば、まるでレストランの厨房のようです。片手ですっと取れて便利そうですね。
壁のスペースが許せば、こんなふうに壁いっぱいにフライパンやお鍋を吊るしてみては。黒い壁をバックに、まるで3Dアートのようです。
こちらではレールにフックをかけてお鍋を吊るしています。形や大きさを揃えて吊るせば整って見えますね。何もない壁をこのように有効的に使うことで、想像以上に収納スペースが増え、さらにキッチンの個性的なアクセントになります。
マグネットレールを使う
マグネットキャニスターがまるで可愛らしいアートのよう。塩・こしょう、砂糖、コーヒー、ハーブやスパイスなど、普段使うものをこのように並べるのもユニークで、キッチンの素敵なフォーカルポイントになります。マグネットレールを1本取り付けておけば、さまざまな用途に活用できるのでおすすめです。
マグネットキャニスターがまるで可愛らしいアートのよう。塩・こしょう、砂糖、コーヒー、ハーブやスパイスなど、普段使うものをこのように並べるのもユニークで、キッチンの素敵なフォーカルポイントになります。マグネットレールを1本取り付けておけば、さまざまな用途に活用できるのでおすすめです。
引き出しに入れるのも心配な包丁は、マグネットレールにくっつけておけば、使うときにさっと手を伸ばして取るだけ。収納の効率のよさはお料理の効率にも大きな影響を与えます。
チャームポイントは「見せる」こと!
好きな調理道具や食器などはキッチンの「チャームポイント」でもあると私は思っています。おいしいお料理を作るのに欠かせない、ひとつひとつ意味がある大切な道具です。自分の個性やお料理のスタイルも表し、それを「見せて収納」することで、キッチンという、大切な暮らしの空間にその人らしい温かみを与えてくれるはずです。
好きな調理道具や食器などはキッチンの「チャームポイント」でもあると私は思っています。おいしいお料理を作るのに欠かせない、ひとつひとつ意味がある大切な道具です。自分の個性やお料理のスタイルも表し、それを「見せて収納」することで、キッチンという、大切な暮らしの空間にその人らしい温かみを与えてくれるはずです。
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とありましたが、お鍋やフライパンがべとつくのでは?と思うのですが…