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見て楽しい、食べておいしい「エディブルガーデン」のつくり方
眺めていても心が踊るような、美しくておいしい家庭菜園にチャレンジしてみませんか?
舩村佳織
2022年8月13日
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています。
二児の子育て中でもあり、家族みんなが楽しめる庭造りが得意です。設計者として、主婦としての目線から、暮らしやすさに寄り添います。
造園会社にて個人邸外構・庭の設計施工を行うプランナーとして勤務後、ニュージーランドにて現地の植物ナーセリー勤務及び園芸関係のボランティアを1年間経験。現在は静岡県富士市を中心に自然素材を使った庭づくりを行っています... もっと見る
庭があったらやりたいこととして、「家庭菜園」を挙げる方は多いですが、野菜を育てるスペースは少し野暮ったくなりがちです。外構や庭のイメージによっては、家庭菜園スペースだけ、なんだかちぐはぐな印象になってしまうこともあります。
この記事では、栽培を楽しめる上に見た目も素敵な家庭菜園、「エディブルガーデン」のアイデアをご紹介します。
この記事では、栽培を楽しめる上に見た目も素敵な家庭菜園、「エディブルガーデン」のアイデアをご紹介します。
エディブルガーデンとは
エディブル(Edible)ガーデンとは、「食べられる庭」という意味の言葉で、野菜やハーブ、果樹など、食べられる植物を育てる庭のことをいいます。
一般的な家庭菜園と異なるのは、鑑賞する庭として、見た目も整えられている点です。育てて楽しい、見て楽しい、収穫して楽しい、と一石三鳥な庭なのです。
エディブル(Edible)ガーデンとは、「食べられる庭」という意味の言葉で、野菜やハーブ、果樹など、食べられる植物を育てる庭のことをいいます。
一般的な家庭菜園と異なるのは、鑑賞する庭として、見た目も整えられている点です。育てて楽しい、見て楽しい、収穫して楽しい、と一石三鳥な庭なのです。
植栽スペースの区切り方
菜園というと、花壇のようにしっかりと区切って苗を植えるイメージがありますが、エディブルガーデンでは必ずしも区切ることが必要ではありません。もちろん、周囲と区切って、野菜やハーブで花壇のように華やかなスペースをつくることもできますが、周囲の植栽と区切らない、もしくは緩やかな境界だけで野菜やハーブを植える方法もあります。
野菜は野菜だけの空間で育てなくてはならないわけではありません。日当たりや水分要求の相性が良いものと組み合わせて、いかにも家庭菜園という雰囲気を出さず野菜苗を植え込んでいく、エディブルガーデンならではの育て方はいかがでしょう。
菜園というと、花壇のようにしっかりと区切って苗を植えるイメージがありますが、エディブルガーデンでは必ずしも区切ることが必要ではありません。もちろん、周囲と区切って、野菜やハーブで花壇のように華やかなスペースをつくることもできますが、周囲の植栽と区切らない、もしくは緩やかな境界だけで野菜やハーブを植える方法もあります。
野菜は野菜だけの空間で育てなくてはならないわけではありません。日当たりや水分要求の相性が良いものと組み合わせて、いかにも家庭菜園という雰囲気を出さず野菜苗を植え込んでいく、エディブルガーデンならではの育て方はいかがでしょう。
日陰でも育つ野菜
畑は全体に日が当たるように近くに植木を植えず、野菜の栽培に適した環境になっています。エディブルガーデンでは野菜を育てながらも庭として樹木もあるため、どうしても日陰の部分が出来ます。そんな場所には、日陰でも育てられる野菜を植えましょう。
半日陰の場所ではコマツナ、ジャガイモ、シュンギク等、多くの野菜が育てられます。さらに日当たりが悪い場所では、ミツバ、シソ、ミョウガ等が育てられます。庭は植木や建物の影響で、日の当たり方は様々です。環境をよく観察して植える植物を考えましょう。
畑は全体に日が当たるように近くに植木を植えず、野菜の栽培に適した環境になっています。エディブルガーデンでは野菜を育てながらも庭として樹木もあるため、どうしても日陰の部分が出来ます。そんな場所には、日陰でも育てられる野菜を植えましょう。
半日陰の場所ではコマツナ、ジャガイモ、シュンギク等、多くの野菜が育てられます。さらに日当たりが悪い場所では、ミツバ、シソ、ミョウガ等が育てられます。庭は植木や建物の影響で、日の当たり方は様々です。環境をよく観察して植える植物を考えましょう。
ハーブや果樹なら植え替えいらず!
畑では、季節ごとに苗を植え、収穫を終えたら苗を抜き、土壌改良をして、また苗を植えるという作業を行います。これには手間がかかりますし、苗を抜いてから新しく植えるまでの間は、殺風景な印象になってしまいます。
同じ収穫できる植物でも、多年草のハーブや、樹木である果樹は植え替えをする必要はありません。エディブルガーデンには、野菜苗だけでなくハーブや果樹を取り入れるのがおすすめです。
畑では、季節ごとに苗を植え、収穫を終えたら苗を抜き、土壌改良をして、また苗を植えるという作業を行います。これには手間がかかりますし、苗を抜いてから新しく植えるまでの間は、殺風景な印象になってしまいます。
同じ収穫できる植物でも、多年草のハーブや、樹木である果樹は植え替えをする必要はありません。エディブルガーデンには、野菜苗だけでなくハーブや果樹を取り入れるのがおすすめです。
エディブルガーデンにおすすめの樹木
- ゲッケイジュ(常緑高木)
- ブルーベリー(落葉低木)
エディブルガーデンにおすすめのハーブ
- ローズマリー(常緑低木)
- タイム(常緑多年草)
エディブルフラワーで庭も食卓も華やかに
「エディブルフラワー」とは、食べられる花のことです。食卓を華やかにしてくれる植物ですが、エディブルガーデンの彩りとしても貴重な存在です。
ナスタチウム(キンレンカ)は、夏を代表するエディブルフラワーです。鮮やかなオレンジや黄色の花を咲かせます。花には酸味と辛味があり、サラダのアクセントに使われます。冬〜春によく植えられるパンジーやビオラの花も、エディブルフラワーとして利用されます。ナスタチウムと同じくサラダに使ったり、デザートのトッピングとしても活躍します。
料理に使いたい場合は、食用として販売されている苗を選ぶか、種から育てるようにしましょう。観賞用の苗には食用には適さない農薬が使われていることがあるため、注意が必要です。
「エディブルフラワー」とは、食べられる花のことです。食卓を華やかにしてくれる植物ですが、エディブルガーデンの彩りとしても貴重な存在です。
ナスタチウム(キンレンカ)は、夏を代表するエディブルフラワーです。鮮やかなオレンジや黄色の花を咲かせます。花には酸味と辛味があり、サラダのアクセントに使われます。冬〜春によく植えられるパンジーやビオラの花も、エディブルフラワーとして利用されます。ナスタチウムと同じくサラダに使ったり、デザートのトッピングとしても活躍します。
料理に使いたい場合は、食用として販売されている苗を選ぶか、種から育てるようにしましょう。観賞用の苗には食用には適さない農薬が使われていることがあるため、注意が必要です。
コンパニオンプランツを利用する
野菜と一緒に育てると良い影響を与えてくれる植物を、「コンパニオンプランツ(共生植物)」といいます。農薬を使わずに病害虫を防ぐことができるので、なるべく薬を使わずに栽培をしたい方におすすめです。
有名なものでは、一年草のマリーゴールド。葉の臭いと根の分泌物質が、害虫を遠ざけるといわれています。見た目も華やかなマリーゴールドが野菜も健康にしてくれるとは、一石二鳥ですね。
マリーゴールドのほかには、トマトにナスタチウム、カブにカモミールなどの組み合わせもおすすめです。ほかにもさまざまな組み合わせがあるので、育てたい植物と相性の良いコンパニオンプランツを見つけてください。
野菜と一緒に育てると良い影響を与えてくれる植物を、「コンパニオンプランツ(共生植物)」といいます。農薬を使わずに病害虫を防ぐことができるので、なるべく薬を使わずに栽培をしたい方におすすめです。
有名なものでは、一年草のマリーゴールド。葉の臭いと根の分泌物質が、害虫を遠ざけるといわれています。見た目も華やかなマリーゴールドが野菜も健康にしてくれるとは、一石二鳥ですね。
マリーゴールドのほかには、トマトにナスタチウム、カブにカモミールなどの組み合わせもおすすめです。ほかにもさまざまな組み合わせがあるので、育てたい植物と相性の良いコンパニオンプランツを見つけてください。
花は手前に植える
エディブルフラワーやコンパニオンプランツとして使える花は、手前に植えると花がよく見え、庭全体が明るくなります。花の奥に背の高いものを植えるようにすれば、手入れも楽にできます。
エディブルフラワーやコンパニオンプランツとして使える花は、手前に植えると花がよく見え、庭全体が明るくなります。花の奥に背の高いものを植えるようにすれば、手入れも楽にできます。
支柱も素敵に
トマトやキュウリの栽培には支柱が必要です。よく使われる支柱といえば、緑色の樹脂製のものでしょう。コストや使いやすさを考えると便利ですが、見た目は素敵とはいえません。エディブルガーデンでは支柱にもこだわってみましょう。
例えば、こちらは自然素材で作った支柱です。何年も使える耐久性はありませんが、エコで、庭の自然な雰囲気を崩さない素敵なアイデアです。
トマトやキュウリの栽培には支柱が必要です。よく使われる支柱といえば、緑色の樹脂製のものでしょう。コストや使いやすさを考えると便利ですが、見た目は素敵とはいえません。エディブルガーデンでは支柱にもこだわってみましょう。
例えば、こちらは自然素材で作った支柱です。何年も使える耐久性はありませんが、エコで、庭の自然な雰囲気を崩さない素敵なアイデアです。
おいしくて美しいエディブルガーデンをつくってみよう
畑らしい畑でなくても、野菜の栽培は楽しめます。庭や建物の雰囲気を壊すことなく楽しめるエディブルガーデンにぜひ挑戦してみてください。
こちらの記事もあわせて
世界の暮らしとデザイン:みずみずしい野菜づくりを楽しむ世界10カ国の家庭菜園
造園・ガーデンデザイナーを探す
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