自宅でいつでもトレーニング!ホームジムのある住まい
自宅にいながら、体を思い切り動かせるホームジム。ランニング、ゴルフ、ボクシング、スケートなど、さまざまなホームジムを実際の専門家のコメントとともにご紹介します。
デスクに長時間座ったままデバイスを見つめる働き方が主流となっている今、現代人の慢性的な運動不足が問題視されています。事実、仕事以外でもスマートフォンやタブレットに集中してしまったり、ソファに寝そべりながらぼんやりとテレビを眺めてしまったりと、体を動かす機会がなくなっていると実感している人も多いのではないでしょうか。
仕事終わりにジムへ通ったり、休日にアウトドアスポーツへ通うのも良いのですが、「自宅にいながら体を動かせたら……」と考えたことはありませんか? 今回は、そんな“ホームジム”のある住まいをご紹介します。
仕事終わりにジムへ通ったり、休日にアウトドアスポーツへ通うのも良いのですが、「自宅にいながら体を動かせたら……」と考えたことはありませんか? 今回は、そんな“ホームジム”のある住まいをご紹介します。
トレーニングしながら愛車を臨む
こちらは住まいの地下にある30畳ほどのホビールームに設けられたホームジム。ランニングマシンとトレーニングマシンが並び、その隣に敷かれたスイングマットとプロジェクターを使えば、ゴルフの練習にも打ち込めます。
こちらは住まいの地下にある30畳ほどのホビールームに設けられたホームジム。ランニングマシンとトレーニングマシンが並び、その隣に敷かれたスイングマットとプロジェクターを使えば、ゴルフの練習にも打ち込めます。
マシンの上にある天窓は実は地上の駐車場に繋がっており、オーナーの愛車であるフェラーリを下から眺めることができます。
株式会社藤吉秀樹建築計画事務所の藤吉秀樹さんは、「設計当初はフェラーリを下から見ることができるホビー空間として作りました。お客様がマシーンを入れられ、充実した空間に仕上がりました」と話します。
「マシーンを使いながら愛車を普段とは違ったアングルで鑑賞することができると、当初は驚かれていました。まさに、愛車を全方向から鑑賞出来る夢の空間ができた、と喜んでいただきました」
株式会社藤吉秀樹建築計画事務所の藤吉秀樹さんは、「設計当初はフェラーリを下から見ることができるホビー空間として作りました。お客様がマシーンを入れられ、充実した空間に仕上がりました」と話します。
「マシーンを使いながら愛車を普段とは違ったアングルで鑑賞することができると、当初は驚かれていました。まさに、愛車を全方向から鑑賞出来る夢の空間ができた、と喜んでいただきました」
フルスイングできるゴルフスペース
こちらは藤村デザインスタジオ・一級建築士事務所の藤村益生さんが、9階建てのオフィス賃貸ビルの上層階のフロアーをオーナーの自宅として設計した物件。12坪のワンフロアーはまるごとジムスペースになっており、9坪がゴルフスペースに、3坪がバレエルームにあてられています。
藤村さんは、「最初にこの話を聞いた時は、部屋の中でゴルフクラブを振り回す事など無理ではないかと考えました。通常ゴルフ練習といったら屋上や庭が定番で、まさか部屋の中とはちょっと予想外でした」と話します。ところが、シミュレーションゴルフを実際に体験してみたところ、部屋の中でも十分本格的なゴルフが楽しめることがわかったそう。
こちらは藤村デザインスタジオ・一級建築士事務所の藤村益生さんが、9階建てのオフィス賃貸ビルの上層階のフロアーをオーナーの自宅として設計した物件。12坪のワンフロアーはまるごとジムスペースになっており、9坪がゴルフスペースに、3坪がバレエルームにあてられています。
藤村さんは、「最初にこの話を聞いた時は、部屋の中でゴルフクラブを振り回す事など無理ではないかと考えました。通常ゴルフ練習といったら屋上や庭が定番で、まさか部屋の中とはちょっと予想外でした」と話します。ところが、シミュレーションゴルフを実際に体験してみたところ、部屋の中でも十分本格的なゴルフが楽しめることがわかったそう。
「まずゴルフのスイング起動を図面の中に製作して、部屋の中でフルスイングが出来るかを検証しましたが、案の定、天井の大梁に当たってしまい、不可能でした。そこで、平面的に大梁を避けてレイアウトをし、縦・横・高さの全てがクリアできるポイントを図面から割り出して設計していきました」と藤村さん。
ゴルフスペースとバレエルームがあることがオーナーのご要望だったため、まずゴルフスペースを設計し、余ったスペースをバレエルームに割り当てることで、オーナーの希望するホームジムが実現したそうです。
おしゃれなホームジムの写真をもっとみる
ゴルフスペースとバレエルームがあることがオーナーのご要望だったため、まずゴルフスペースを設計し、余ったスペースをバレエルームに割り当てることで、オーナーの希望するホームジムが実現したそうです。
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滝の流れる音を楽しみながら打ちっ放し!
江川竜之建築スタジオ一級建築士事務所が手がけたのは、オーナーの大好きなゴルフの打ちっ放しが楽しめるホームジム。
人工滝と水盤の間にあるスペースで、写真の床に見えるガラスの下は、滝から水盤への水路になっているそう。写真左側のガラスの向こうには人工滝があり、まるで自然の中でゴルフを楽しんでいるかのような感覚が味わえます。
江川竜之さんは、「音が出るので、遮音機能としてのコンクリートの壁のレイアウトに気を使いました。また、人工滝や水盤などの癒やしの要素を感じながら打ちっ放しができるよう計画しました」と話します。
江川竜之建築スタジオ一級建築士事務所が手がけたのは、オーナーの大好きなゴルフの打ちっ放しが楽しめるホームジム。
人工滝と水盤の間にあるスペースで、写真の床に見えるガラスの下は、滝から水盤への水路になっているそう。写真左側のガラスの向こうには人工滝があり、まるで自然の中でゴルフを楽しんでいるかのような感覚が味わえます。
江川竜之さんは、「音が出るので、遮音機能としてのコンクリートの壁のレイアウトに気を使いました。また、人工滝や水盤などの癒やしの要素を感じながら打ちっ放しができるよう計画しました」と話します。
本格的なトレーニングができるボクジングジム
こちらは、KONARA HOUSE株式会社が手がけたホームジム。住宅オーナーからは「重たいサンドバッグを吊るす梁が欲しい」「サンドバッグを吊るす場所を変えられるような機構にしてほしい」というご要望があったそう。
KONARA HOUSEの小形究さんは施工のポイントについて、「仕上げが終わった最後に、現場で組み立てられるようにしたこと。また、サンドバックの打撃時の振動を、建物に影響しないよう工夫しました」と話します。
天井からは、サンドバッグだけでなくパンチングボールを吊るすことも可能。本格的なボクシングトレーニングができる空間となりました。
こちらは、KONARA HOUSE株式会社が手がけたホームジム。住宅オーナーからは「重たいサンドバッグを吊るす梁が欲しい」「サンドバッグを吊るす場所を変えられるような機構にしてほしい」というご要望があったそう。
KONARA HOUSEの小形究さんは施工のポイントについて、「仕上げが終わった最後に、現場で組み立てられるようにしたこと。また、サンドバックの打撃時の振動を、建物に影響しないよう工夫しました」と話します。
天井からは、サンドバッグだけでなくパンチングボールを吊るすことも可能。本格的なボクシングトレーニングができる空間となりました。
デッドスペースでキックボクシング
Sデザイン設計一級建築士事務所が手がけたのは、デッドスペースを利用したホームジム。敷地が山になっており、車庫から家までは50段の階段で繋がっているため、階段下にできた空間にRCの小さな車庫をつくり、ホームジムに変身させたのだそう。
Sデザイン設計一級建築士事務所の岡崎秀祐さんは、「このホームジムは我が家につくったものです。大学生の息子が趣味でキックボクシングをしており、サンドバックを使える空間が欲しいと言われました」と話します。
Sデザイン設計一級建築士事務所が手がけたのは、デッドスペースを利用したホームジム。敷地が山になっており、車庫から家までは50段の階段で繋がっているため、階段下にできた空間にRCの小さな車庫をつくり、ホームジムに変身させたのだそう。
Sデザイン設計一級建築士事務所の岡崎秀祐さんは、「このホームジムは我が家につくったものです。大学生の息子が趣味でキックボクシングをしており、サンドバックを使える空間が欲しいと言われました」と話します。
「サンドバックは非常に重たいので、コンクリートを打つ際、サンドバッグを吊るためのフックを最初に埋め込みました」と岡崎さん。
「入口はシャッターのため、中で運動をする時のために、ロール網戸を入口全体に取り付けました。夏でも蚊などの虫を気にせずに運動する事ができます」
運動したくなるホームジムのつくり方
「入口はシャッターのため、中で運動をする時のために、ロール網戸を入口全体に取り付けました。夏でも蚊などの虫を気にせずに運動する事ができます」
運動したくなるホームジムのつくり方
平日限定フリースロースペース
こちらは株式会社独楽蔵KOMAGURAによる、住宅と一体の屋根付きガレージにつくられたホームジム。
長崎昭人さんは、「ご主人の車を車庫に入れるのは、仕事の関係で週末だけだと聞いて、空いているウィークデイに活用できないかと考えていました」と話します。「家づくりの打ち合わせの中で、たまたまご主人とそのお子さんのご趣味がバスケットボールだとわかったので、折角なら空いているガレージを使って、フリースローの練習が出来ないかと提案しました」
こちらは株式会社独楽蔵KOMAGURAによる、住宅と一体の屋根付きガレージにつくられたホームジム。
長崎昭人さんは、「ご主人の車を車庫に入れるのは、仕事の関係で週末だけだと聞いて、空いているウィークデイに活用できないかと考えていました」と話します。「家づくりの打ち合わせの中で、たまたまご主人とそのお子さんのご趣味がバスケットボールだとわかったので、折角なら空いているガレージを使って、フリースローの練習が出来ないかと提案しました」
ガレージの横にある露天の駐車スペースと一体で利用できるよう、シャッターとは別に、ガレージのサイド面に大きな木製の引き戸が付けられています。
「明かりの確保も兼ねていますが、ガラスがバスケットボールで割れないように、内側からスチールで格子を製作しました。防犯の役割も担っています」と長崎さん。
ガレージの背面は住宅部分の階段スペースにあたり、階段の途中の高い位置からガレージを覗けることが施工中に判明したため、のぞき窓となる木製の開口部が設けられています。
「明かりの確保も兼ねていますが、ガラスがバスケットボールで割れないように、内側からスチールで格子を製作しました。防犯の役割も担っています」と長崎さん。
ガレージの背面は住宅部分の階段スペースにあたり、階段の途中の高い位置からガレージを覗けることが施工中に判明したため、のぞき窓となる木製の開口部が設けられています。
ガレージをスケートボード用のランプに
最後にご紹介するのは、tai_tai STUDIOが手がけた、スケートボードの練習ができるホームジム。住宅と前面道路の間の大きなガレージにつくられたスペースで、道路側からも住宅からも直接入ることができます。
tai_tai STUDIOの若林秀和さんは、「はじめてつくるランプのおさまりや寸法や作り方がわからなかったので、ネットや書籍などで調査したり、いくつかのスケートボード場に行って取材しました」と話します。
最後にご紹介するのは、tai_tai STUDIOが手がけた、スケートボードの練習ができるホームジム。住宅と前面道路の間の大きなガレージにつくられたスペースで、道路側からも住宅からも直接入ることができます。
tai_tai STUDIOの若林秀和さんは、「はじめてつくるランプのおさまりや寸法や作り方がわからなかったので、ネットや書籍などで調査したり、いくつかのスケートボード場に行って取材しました」と話します。
「オーナー様はサーフィンをやるためにここに移住してきました。悪天候の時など波に乗れない時もあるので、そのときの練習用にランプを作りたいという要望でした」と若林さん。
天候に関係なく楽しめるというのは、ホームジムの最大のメリット。一人で楽しむだけでなく、家族や友人を誘って利用するのもいいかもしれません。
ホームジムの写真をもっと見る
天候に関係なく楽しめるというのは、ホームジムの最大のメリット。一人で楽しむだけでなく、家族や友人を誘って利用するのもいいかもしれません。
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