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多彩に進化。日本のタイニーハウス集結!
ミニマルな暮らしとインパクトのある存在感で人気のタイニーハウス。牽引型、トラック型、バン型などさまざまなタイプが生まれています。
渡辺安紀 |Aki Watanabe
2019年11月26日
さまざまなテーマを持ったタイニーハウスの展示会「Tinyhouse Festival 2019」が11月2日〜3日、東京の南池袋公園で開かれた。
このイベントのプロジェクトディレクターであり、HandiHouse project/中田製作所の中田理恵さんは、「タイニーハウスは自分らしい生活をしてもらうための手法の一つ。小さい暮らし・遊びの空間・コミュニティスペースをつくることで、社会問題の解決や、理想の追求にチャレンジしやすくなると思います」と話す。
それでは、出展されていた13のタイニーハウスをみていこう。
それでは、出展されていた13のタイニーハウスをみていこう。
HandiHouse project(#Seaside House trailer)
「#Seaside House trailer」はHandiHouse projectが不動産会社のメイスングループからの依頼を受け、デザインしたトレーラーハウス。インフラが無い場所で宿泊用途として使えるよう、実際にはキッチンとシャワー、トイレの水回りとリビング、ベッドスペースを備える。移動には牽引免許が必要で、設置場所の風圧等を考慮して計算し、部材が調整される。
「#Seaside House trailer」はHandiHouse projectが不動産会社のメイスングループからの依頼を受け、デザインしたトレーラーハウス。インフラが無い場所で宿泊用途として使えるよう、実際にはキッチンとシャワー、トイレの水回りとリビング、ベッドスペースを備える。移動には牽引免許が必要で、設置場所の風圧等を考慮して計算し、部材が調整される。
施工が難しそうな天井のアールはShopBot(3D木材加工機)、いわゆるデジタルファブリケーションでカットしたもの。将来的にキット化して、スピーディーに量産化できるよう考えられている。「デジタルのデータさえあればすぐに量産化ができるところが魅力です」と中田理恵さん。
エネルギーまちづくり社
エコハウスやエコタウンのプロデュースを通して循環型経済の仕組みづくりに取り組む、エネルギーまちづくり社の断熱タイニーハウス。広さは3畳弱。旭化成の断熱材・ネオマフォームを床と壁に50mm、天井には80mm入れている。窓は住宅用の高性能な樹脂サッシのペアガラスなので断熱性能が高い。
この小屋は普通免許で運転できる2tトラックの荷台に載る大きさで作られており、かつ普通乗用車の駐車場に駐車できるところが魅力だ。ジャッキで簡単に上げ下ろしができるので2人いれば簡単に運べる。
エコハウスやエコタウンのプロデュースを通して循環型経済の仕組みづくりに取り組む、エネルギーまちづくり社の断熱タイニーハウス。広さは3畳弱。旭化成の断熱材・ネオマフォームを床と壁に50mm、天井には80mm入れている。窓は住宅用の高性能な樹脂サッシのペアガラスなので断熱性能が高い。
この小屋は普通免許で運転できる2tトラックの荷台に載る大きさで作られており、かつ普通乗用車の駐車場に駐車できるところが魅力だ。ジャッキで簡単に上げ下ろしができるので2人いれば簡単に運べる。
壁は合板、床はスギ。屋根はガルバリウム鋼板の波板だ。購入者が自分好みに塗装や壁紙を貼ったりできる。水回りやエアコンの設置もオプションで可能だ。子供部屋や書斎としても使えるほか、複数置いて、それぞれに寝室、トイレなど機能をもたせた個室としても使える。
エネルギーまちづくり社・取締役の丸橋浩さんは「暖かい空間で快適に過ごせることを断熱タイニーハウスで体感し、母屋の断熱改修、窓の見直しを考えてもらうきっかけになってもらえれば」という。
エネルギーまちづくり社・取締役の丸橋浩さんは「暖かい空間で快適に過ごせることを断熱タイニーハウスで体感し、母屋の断熱改修、窓の見直しを考えてもらうきっかけになってもらえれば」という。
写真:Handihouse project
ツリーヘッズ
日本のツリーハウスやタイニーハウスビルダーの先駆者として多くの建築家、学生たちの相談にのってきた竹内友一さん。小屋のデザインや大きさ、設備の違いはあまり関係ないという。タイニーハウスでの暮らしは、「自分の生まれ持った、社会で培った才能、資源を最大限に活用する生き方」だと話す。
小屋は解体した猫屋敷、コンクリートの型枠、古工場の壊れた備品、自分で作ったツリーハウスの材からできている。それぞれの素材に物語があり、関わった人の顔が思い出せるそう。
ツリーヘッズ
日本のツリーハウスやタイニーハウスビルダーの先駆者として多くの建築家、学生たちの相談にのってきた竹内友一さん。小屋のデザインや大きさ、設備の違いはあまり関係ないという。タイニーハウスでの暮らしは、「自分の生まれ持った、社会で培った才能、資源を最大限に活用する生き方」だと話す。
小屋は解体した猫屋敷、コンクリートの型枠、古工場の壊れた備品、自分で作ったツリーハウスの材からできている。それぞれの素材に物語があり、関わった人の顔が思い出せるそう。
今回展示されたのは、『simplife』という自主制作映画の全国ツアー用に制作したもの。ツアー中には現地の人に家具を作ってもらったり、ブレーキの故障を直してもらったりしたそう。「個の完璧さを追い求めるのではなく、不足を補い合えることに感謝します」
今回はソファを外に出し、ベッドとその下の引き出しを作った。少しづつ居心地よくアップデートできるのもタイニーハウスの魅力のひとつだと語る。
今回はソファを外に出し、ベッドとその下の引き出しを作った。少しづつ居心地よくアップデートできるのもタイニーハウスの魅力のひとつだと語る。
えねこや
設計事務所であるアトリエ六曜舎の代表であり、えねこや代表理事の湯浅剛さん(写真左)。東日本大震災後、楽しくエネルギー自立を実現できる暮らしを広めるために電力自立の木造トレーラーハウスを製作した。
ツリーヘッズの竹内友一さんのアドバイスを受けながらオフグリッドのトレーラーハウスづくりをスタートした。制作費は350万円。クラウドファンディングを利用して126万円集め、調布市内のグループからも100万円出資を受けた。
設計事務所であるアトリエ六曜舎の代表であり、えねこや代表理事の湯浅剛さん(写真左)。東日本大震災後、楽しくエネルギー自立を実現できる暮らしを広めるために電力自立の木造トレーラーハウスを製作した。
ツリーヘッズの竹内友一さんのアドバイスを受けながらオフグリッドのトレーラーハウスづくりをスタートした。制作費は350万円。クラウドファンディングを利用して126万円集め、調布市内のグループからも100万円出資を受けた。
トレーラーハウスは施工が簡単な2×4で設計。4月に深大寺で開催された製作ワークショップには延べ200人が参加した。電気工事と屋根の板金は専門家に依頼。屋根の太陽光パネル4枚で1kw発電でき、約5畳の内部には蓄電システム、エアコン、ペレットストーブ、ミニキッチンを完備し、ロフトもある。
断熱材は北海道の針葉樹のウッドファイバー、木製サッシは青森県の「日本の窓」のもの。外装と内装は多摩の杉材を柿渋で仕上げと国産材にこだわり、輸送時のCO2排出量を抑える努力をしている。「自分達で電気は作れることを楽しみながら体感してほしいです」と湯浅さん。
断熱材は北海道の針葉樹のウッドファイバー、木製サッシは青森県の「日本の窓」のもの。外装と内装は多摩の杉材を柿渋で仕上げと国産材にこだわり、輸送時のCO2排出量を抑える努力をしている。「自分達で電気は作れることを楽しみながら体感してほしいです」と湯浅さん。
断熱タイニーハウスプロジェクト
多くの人に断熱の効果を体感してほしい、という思いから始まったプロジェクト。普通免許で牽引可能なモバイル型タイニーハウスだ。
最大重量750kg以下に抑えるため、柱材は60角で比重の軽い杉材を使用。広さは1坪で、片流れ屋根、下見張りのデザインが訪れる人の足を止める。
製作過程の記事はこちら:断熱効果を体感できる動くタイニーハウス
多くの人に断熱の効果を体感してほしい、という思いから始まったプロジェクト。普通免許で牽引可能なモバイル型タイニーハウスだ。
最大重量750kg以下に抑えるため、柱材は60角で比重の軽い杉材を使用。広さは1坪で、片流れ屋根、下見張りのデザインが訪れる人の足を止める。
製作過程の記事はこちら:断熱効果を体感できる動くタイニーハウス
前回の取材時から、フローリングと巾木が張られ、より部屋らしくアップデートされた。電気は外部電源だが「ゆくゆくは太陽光パネルで確保したい」とプロジェクトオーガナイザーのひとり、森本天希さん(千葉大学大学院)はいう。「過去に参加したイベントで行った室温を保てるかの実証実験も成功して自信になりました」
杢巧舎
神奈川の湯河原・鎌倉を拠点として数寄屋造の新築や古民家の改築・修繕を手がける工務店、杢巧舎のタイニーハウス。もともとは親方の木村真一郎さんが、自分の好きなように使える場所を、と作ったのがはじまり。
一番の特徴は金物を使わず、木組みだけで建てている点。大工の技術を最大限活用し、木組みの良さ、構造美を味わえる小屋だ。完成後、インターネットに小屋を載せたところ、すぐに行き先が決まってしまったそう。
神奈川の湯河原・鎌倉を拠点として数寄屋造の新築や古民家の改築・修繕を手がける工務店、杢巧舎のタイニーハウス。もともとは親方の木村真一郎さんが、自分の好きなように使える場所を、と作ったのがはじまり。
一番の特徴は金物を使わず、木組みだけで建てている点。大工の技術を最大限活用し、木組みの良さ、構造美を味わえる小屋だ。完成後、インターネットに小屋を載せたところ、すぐに行き先が決まってしまったそう。
使っているのは静岡県天竜の天然乾燥されたヒノキとスギ材。3寸5分角の4m材と30mmの板材の2種類だけを使うことで比較的価格を抑えた。100年もたないものは使いたくない、と話す木村さん。「構造美を普段から見ながら生活ができるところに魅力を感じてもらえています」
HandiHouse project(Flat mini)
運送会社が使うトヨタのQuick Deliveryを改造した車「Flat mini」。青森県八戸市にあるアイスホッケー施設を運営するXROSS SPORTS MARKETINGの依頼を受け、HandiHouse projectが製作した。
コンセプトは「動く部室」。本拠地で物販や、ワークショップの場になるだけでなく周辺エリアへ出かけ、情報を発信する広報カーとしての役割も果たす。
運送会社が使うトヨタのQuick Deliveryを改造した車「Flat mini」。青森県八戸市にあるアイスホッケー施設を運営するXROSS SPORTS MARKETINGの依頼を受け、HandiHouse projectが製作した。
コンセプトは「動く部室」。本拠地で物販や、ワークショップの場になるだけでなく周辺エリアへ出かけ、情報を発信する広報カーとしての役割も果たす。
写真:Handihouse project
内部は断熱材を入れ、4mmのベニヤを張り、チーク材で仕上げた。寒冷地でも室温をできるだけ保てるよう扉の内側にも引き戸がある。スギのベンチは、ステージや、テーブルにもなる。
HandiHouse project/中田製作所の中田裕一さんは「メインの施設には最小限の機能を持たせ、プラスαを柔軟に可変でき、外部を取り込む “動く部室” で補うことで、施設の運営、チームの活動を支援します」と話してくれた。
内部は断熱材を入れ、4mmのベニヤを張り、チーク材で仕上げた。寒冷地でも室温をできるだけ保てるよう扉の内側にも引き戸がある。スギのベンチは、ステージや、テーブルにもなる。
HandiHouse project/中田製作所の中田裕一さんは「メインの施設には最小限の機能を持たせ、プラスαを柔軟に可変でき、外部を取り込む “動く部室” で補うことで、施設の運営、チームの活動を支援します」と話してくれた。
Van à Table
東日本大震災後、理想の暮らしを模索して、バンでの生活=Van LDKを実践しているウェブクリエイターの池田秀紀(愛称:渡鳥ジョニー)さんとフードスタイリストで防災・リスクコンサルタントの奥はる奈さん。
内装はモルタル仕上げのように見えるよう塗装。ミニキッチンとソファ、壁面収納には引き出し式でコアラ・マットレスとクローゼットが収まる。180cmのソファもカバーからデザインしてDIYでつくりあげた。香りやコーヒー道具などにもこだわり、インテリアの完成度が高い。
東日本大震災後、理想の暮らしを模索して、バンでの生活=Van LDKを実践しているウェブクリエイターの池田秀紀(愛称:渡鳥ジョニー)さんとフードスタイリストで防災・リスクコンサルタントの奥はる奈さん。
内装はモルタル仕上げのように見えるよう塗装。ミニキッチンとソファ、壁面収納には引き出し式でコアラ・マットレスとクローゼットが収まる。180cmのソファもカバーからデザインしてDIYでつくりあげた。香りやコーヒー道具などにもこだわり、インテリアの完成度が高い。
真夏の暑いときは霧ヶ峰高原に移動して涼むことも。普段は長野県富士見町のシェアオフィスを拠点とし、冬はFFヒーターを1日1リットル程度使うくらいで済むという。
電気はソーラー、さらに約10日分の水・ガス・食料を備えているというこの車。奥さんは、「日頃から不便を愉しみ、ミニマルに暮らすことに慣れておけば、災害時にも普段とほとんど変わらない生活を送ることができます」という。
電気はソーラー、さらに約10日分の水・ガス・食料を備えているというこの車。奥さんは、「日頃から不便を愉しみ、ミニマルに暮らすことに慣れておけば、災害時にも普段とほとんど変わらない生活を送ることができます」という。
SAMPO.inc
すでに30台以上のMobile cell(モバイルセル)と呼ぶ個性あふれる個室トラックを作ってきたSAMPO.inc。この一畳半の空間は名刺がわり、と話すのはSAMPO.incの大友純貴さん。暮らしの選択肢はもっと増えていい、と続ける。「制作過程は自分が何を理想とするのか、見つめ直す時間でもあります。そして空間をつくるという経験は世の中のインフラがどうやってつくられているかを教えてくれ、今までの視点を変えてくれるはず」と話す。
すでに30台以上のMobile cell(モバイルセル)と呼ぶ個性あふれる個室トラックを作ってきたSAMPO.inc。この一畳半の空間は名刺がわり、と話すのはSAMPO.incの大友純貴さん。暮らしの選択肢はもっと増えていい、と続ける。「制作過程は自分が何を理想とするのか、見つめ直す時間でもあります。そして空間をつくるという経験は世の中のインフラがどうやってつくられているかを教えてくれ、今までの視点を変えてくれるはず」と話す。
普段はDJブースとして音楽を楽しむ大友さんの部屋。Mobile cellのインフラとなるHouse Core(ハウスコア)は現在都内に4拠点。その駐車場にさまざまなMobile cellが駐車して自分の生活をし、コミュニティが成立つ。つながりを作りながら人も家も、コミュニティも流動的になっていく。
SAMPO.incはMobile cellを住める環境まで持っていく6日間のワークショップを開催している。DIY初心者でも参加できるよう、SMITHと呼ばれる職人がサポートしてくれる。
SAMPO.incはMobile cellを住める環境まで持っていく6日間のワークショップを開催している。DIY初心者でも参加できるよう、SMITHと呼ばれる職人がサポートしてくれる。
サウナトラック
「性別も、国籍も関係なくみんなで楽しめるサウナがあったらいいのに」という思いから「サウナトラック」をつくったサウナ愛好家の斎藤浩一郎さん。アウトドアに出るだけでいろんなバリアがなくなり、普通の施設じゃできないことができることに気づいたそう。
高円寺にある小杉湯でサウナとキャンプを楽しむユニット・Sauna Camp.の大西洋さんらに話しかけてトラックづくりがスタート。SAMPO.incの協力とクラウドファンディングを活用して10日で完成させた。車やサウナストーブ込みで120万円かかったという。
「性別も、国籍も関係なくみんなで楽しめるサウナがあったらいいのに」という思いから「サウナトラック」をつくったサウナ愛好家の斎藤浩一郎さん。アウトドアに出るだけでいろんなバリアがなくなり、普通の施設じゃできないことができることに気づいたそう。
高円寺にある小杉湯でサウナとキャンプを楽しむユニット・Sauna Camp.の大西洋さんらに話しかけてトラックづくりがスタート。SAMPO.incの協力とクラウドファンディングを活用して10日で完成させた。車やサウナストーブ込みで120万円かかったという。
室内は腰掛けられるベンチとサウナストーブ、換気扇、湿度・温度計があり、壁には焼杉を使い、断熱材もいれている。外にはハシゴがかけられ、屋根に張った芝生の上で寝そべることができる。
都内や、富士五湖畔でイベントを開催し、同じトラックを作る仲間も出てきたそう。「自分で作ると構造がわかります。改良したくなったら自分で直せるのがいいですね」と。さらに、クラウドファンディングでサウナコミュニティーが活性化したそう。「主人公が増えてSNSにアップすると喜びや大変さもみんなで分かち合えます」
都内や、富士五湖畔でイベントを開催し、同じトラックを作る仲間も出てきたそう。「自分で作ると構造がわかります。改良したくなったら自分で直せるのがいいですね」と。さらに、クラウドファンディングでサウナコミュニティーが活性化したそう。「主人公が増えてSNSにアップすると喜びや大変さもみんなで分かち合えます」
POITORA
その日に乗り込むクルーによって、靴磨きや本屋、花屋、ドーナツ屋と姿を変えるPOITORA(ポイトラ)。point of interface(相互接続点)の頭文字からつけられた名前だ。
地域や人と人との繋がりをコーヒーでコーディネートする’’コーヒィネーター’’であり、ポイトラクルーのひとり、藤田一輝さん。美術大学の卒業制作は場所を変えてコーヒーを淹れ、起きたことを比較して路上コミュニケーションの可能性を明らかにするものだった。その後、建築家の能作淳平さんらと出会い、キッチンと縁側のある小屋とワークショップができる大きなテーブルを載せたPOITORAが完成した。
藤田さんは、「訪れた場所で仕入れた焙煎豆や特産品を次の場所で客に振舞う、というように場所と場所を繋いでいるんです」と話してくれた。
その日に乗り込むクルーによって、靴磨きや本屋、花屋、ドーナツ屋と姿を変えるPOITORA(ポイトラ)。point of interface(相互接続点)の頭文字からつけられた名前だ。
地域や人と人との繋がりをコーヒーでコーディネートする’’コーヒィネーター’’であり、ポイトラクルーのひとり、藤田一輝さん。美術大学の卒業制作は場所を変えてコーヒーを淹れ、起きたことを比較して路上コミュニケーションの可能性を明らかにするものだった。その後、建築家の能作淳平さんらと出会い、キッチンと縁側のある小屋とワークショップができる大きなテーブルを載せたPOITORAが完成した。
藤田さんは、「訪れた場所で仕入れた焙煎豆や特産品を次の場所で客に振舞う、というように場所と場所を繋いでいるんです」と話してくれた。
TACOTORA
Handihouse projectのメンバーであり、デッドストック工務店の活動にも参加している坂田裕貴さん。仲間と一緒にタコスを提供するフードトラックを作った。サインペイントがポップで目をひくユニークな形はスニーカーの箱をイメージ。MDFボードにFRP防水を施し、箱らしさを実現。内部に取り付けたダンパーで屋根を支える。
坂田さんは、タイニーハウスの魅力について、「すべての人に向いているものではないが」と前置きしながら、特定の趣味を究極に楽しむ空間としては最高のツールだという。「バンタイプならモバイルオフィスとしても活躍します。サイズ感としてDIY初心者でも参加しやすく、専門家と同じ温度で喜びあえて且つ、できあがったときのインパクトがあるので、面白みが大きいですね」
Handihouse projectのメンバーであり、デッドストック工務店の活動にも参加している坂田裕貴さん。仲間と一緒にタコスを提供するフードトラックを作った。サインペイントがポップで目をひくユニークな形はスニーカーの箱をイメージ。MDFボードにFRP防水を施し、箱らしさを実現。内部に取り付けたダンパーで屋根を支える。
坂田さんは、タイニーハウスの魅力について、「すべての人に向いているものではないが」と前置きしながら、特定の趣味を究極に楽しむ空間としては最高のツールだという。「バンタイプならモバイルオフィスとしても活躍します。サイズ感としてDIY初心者でも参加しやすく、専門家と同じ温度で喜びあえて且つ、できあがったときのインパクトがあるので、面白みが大きいですね」
リノベサークルDaBo
建築学生たちのリノベーションサークル、“DaBo”。現在は週末や長期休暇を利用して箱根で元薬局を改修中で、2〜3年後の完成を目指している。
イベントでは子どものための小屋を制作。小さいスケールなので、家の中や庭にも置ける。こちらもShopBotを使って材をカットし、子どもたちと作ったボックスをはめこんで強度を確保している。ボックスにはカラフルな絵が子どもたちの手で描かれ、完成した小屋は子供たちの遊び場になった。
展示されていたタイニーハウスに共通しているのは、施工段階からのさまざまな人との出会いやコミュニケーション、新しいアイデアが実を結んでいること。これからも居心地よく軽やかに、進化していくのだろう。
建築学生たちのリノベーションサークル、“DaBo”。現在は週末や長期休暇を利用して箱根で元薬局を改修中で、2〜3年後の完成を目指している。
イベントでは子どものための小屋を制作。小さいスケールなので、家の中や庭にも置ける。こちらもShopBotを使って材をカットし、子どもたちと作ったボックスをはめこんで強度を確保している。ボックスにはカラフルな絵が子どもたちの手で描かれ、完成した小屋は子供たちの遊び場になった。
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