工夫がいっぱい!ポートランドの森にあるタイニーハウス
小さな空間を使いこなすために、デザインに工夫を凝らし、廃品を再利用したタイニーハウス。コンパクトでも快適な空間を実現するためのアイデアをご覧ください。
Bryan Anthony
2022年10月24日
インテリアデザイナーのケイティ・アンダーセンは、婚約者や家族、友人たちの協力を得て、タイニーハウスをつくりました。約16平方メートルの住まいは、小型住宅の重量に対応できるよう特別に作られたスチール製のトレーラーの上にあります。
「この家は、厳密にはRV(レクリエーション自動車)なので、移動させることもできます」と彼女はいいます。今のところ、ケイティと彼女の婚約者であるオースティンは、この住宅をオレゴン州ポートランドの森にある賃貸区画に「駐車」させています。
インテリアや家具の多くは、廃品を再利用したもの。小さな空間ではあるものの「この極小サイズの住宅は『マキシマリスト』的なアプローチをとっています」とケイティはいいます。
「この家は、厳密にはRV(レクリエーション自動車)なので、移動させることもできます」と彼女はいいます。今のところ、ケイティと彼女の婚約者であるオースティンは、この住宅をオレゴン州ポートランドの森にある賃貸区画に「駐車」させています。
インテリアや家具の多くは、廃品を再利用したもの。小さな空間ではあるものの「この極小サイズの住宅は『マキシマリスト』的なアプローチをとっています」とケイティはいいます。
どんなHouzz?
住まい手:インテリアデザイナーのケイティ・アンダーセン、彼女の婚約者のオースティン・メイシーと、ペットの猫、チャーリー
所在地: オレゴン州ポートランド
面積:約16㎡
設計:Parlour & Palmのケイティ・アンダーセン
写真: Iris Leonardo
入口付近には、小さな座席エリア、壁付型のキッチン、フルサイズの浴室、特注のステンレス鋼製はしごで上がるロフト式の就寝エリアが設けられています。
ケイティとオースティンは2人とも「アウトドア派」。このタイニーハウスに住むことでより一層、屋外で過ごす時間が増えたそうですが、彼らにとって、それは「全く問題ない」とのこと。
住まい手:インテリアデザイナーのケイティ・アンダーセン、彼女の婚約者のオースティン・メイシーと、ペットの猫、チャーリー
所在地: オレゴン州ポートランド
面積:約16㎡
設計:Parlour & Palmのケイティ・アンダーセン
写真: Iris Leonardo
入口付近には、小さな座席エリア、壁付型のキッチン、フルサイズの浴室、特注のステンレス鋼製はしごで上がるロフト式の就寝エリアが設けられています。
ケイティとオースティンは2人とも「アウトドア派」。このタイニーハウスに住むことでより一層、屋外で過ごす時間が増えたそうですが、彼らにとって、それは「全く問題ない」とのこと。
キッチンのワークトップの端にある背の高いキャビネットは、100年以上前に作られた廃品です。キャビネットの金具、のサブウェイタイル、コンセントなどはすべて、地域の廃品回収場やリサイクルショップから集めたものです。
「今回、初めて自分でタイルを貼りました」とケイティはいいます。「ちょっとしたチャレンジでしたが、結果はかなり良い仕上がりになったと思います」
「今回、初めて自分でタイルを貼りました」とケイティはいいます。「ちょっとしたチャレンジでしたが、結果はかなり良い仕上がりになったと思います」
ケイティは、廃品のドアを通常の開き戸としてキッチンと浴室を隔てるように取り付けるつもりでしたが、取り付けに十分なゆとりがないとわかると、背の高いキャビネットの裏に格納できるバーンドア(引き戸)に作り替えました。
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太い黒色の目地が施された白いサブウェイタイルは、浴室内へと続いています。床は小さな黒い六角形のタイルで覆われています。「白い壁と黒い床のくっきりとしたコントラストがとても気に入っています」とケイティ。
彼女はアンティークのテーブルに廃品だった埋め込み型の陶器製シンクを取り付け、洗面台へと生まれ変わらせました。窓の上に取り付けた、電球の露出した照明器具が現代的な雰囲気を演出します。
彼女はアンティークのテーブルに廃品だった埋め込み型の陶器製シンクを取り付け、洗面台へと生まれ変わらせました。窓の上に取り付けた、電球の露出した照明器具が現代的な雰囲気を演出します。
シャワーベースには、亜鉛メッキ加工された馬の飼い葉桶を利用しています。この飼い葉桶は浴槽としても使えますが、通常のものと比べるとかなり小さめなのだそう。「日本にある小さめのお風呂に入る時のように、座り込んで入浴します」
シャワーカーテンは、カーテンレールとしてリメイクした配管から吊り下げられ、バスルームの雰囲気を完成させています。
シャワーカーテンは、カーテンレールとしてリメイクした配管から吊り下げられ、バスルームの雰囲気を完成させています。
ロフト式の就寝エリアに続くステンレス製のはしごは、ケイティの父親が製作したもの。部屋をダイニングルームとして使用する際は、壁掛け式の折りたたみテーブルを広げるスペースを作るためにはしごを取り外すことができます。
「キャビネットのうちの1つには、夕食の時に使う折りたたみ式の椅子が2脚収納してあります」とケイティ。
ロフトと階段の写真をもっと見る
「キャビネットのうちの1つには、夕食の時に使う折りたたみ式の椅子が2脚収納してあります」とケイティ。
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就寝用のロフトには、フルサイズのベッドとビンテージのベッドサイドテーブル2台を置くのにちょうど十分なスペースがあります。
2台のベッドサイドテーブルは、道端に捨てられているのをオースティンの母親が見つけたそう。「ここは確かに少し窮屈ですが、これでうまくやりくりしています」とケイティ。
2台のベッドサイドテーブルは、道端に捨てられているのをオースティンの母親が見つけたそう。「ここは確かに少し窮屈ですが、これでうまくやりくりしています」とケイティ。
パネル式のフランス窓2セットは、以前レストランだった建物で使用されていたもの。そのうちの1セットは入口ドアとして使い、もう1セットは2つの大きな窓になっています。ビンテージチェア、ミニテーブル、キリム絨毯、そして電気ストーブがあわさって、このタイニーハウスの入口部分に古風な趣のある座席エリアを作り出しています。
住宅の外壁は、塗装やその他の防水加工を施す必要のない、杉の板葺きです。この外装は、ケイティが愛してやまない太平洋沿岸地域のクラシックなスタイルを演出しています。
「私は太平洋の沿岸部で育ち、この地域でよく見られる板葺きの“シングルスタイル"コテージの外観が大好きなのです」とケイティはいいます。
「私は太平洋の沿岸部で育ち、この地域でよく見られる板葺きの“シングルスタイル"コテージの外観が大好きなのです」とケイティはいいます。
このタイニーハウスに移り住んでほどなくして、ケイティとオースティンは屋外デッキを製作しました。このデッキによって、暖かい日には2人の居住エリアが2倍以上に広がります。屋外用のソファは、ケイティが塗装した古い発送用パレットで作られており、その上には新しいチャコールグレーの屋外用クッションが置かれています。
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