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メゾン・エ・オブジェで見つけた、7つのトレンドカラーとは?【2019年1月展】
パリで開催されたメゾン・エ・オブジェの会場で、Houzzフランス版エディトリアルチームはトレンドカラーを求めて歩き回りました。
Agnès Carpentier
2019年2月9日
ライフスタイル、インテリア、デザインの専門家にとって最も重要な国際見本市のひとつである「メゾン・エ・オブジェ」。年に2回、パリで開催されるこの見本市には、およそ3,000人の出展者と9万人近い来訪者が集います。しかもその半数はフランス国外からやってくるのです。Houzzフランス版エディトリアルチームはベッドカバーから壁に至るまで、あらゆるところで目にすることになるであろうトレンドカラーを求め、探検してきました。
見本市で分かったのは、今年はダークカラーとしっかりした色味に注目が集まっていることです。
北欧の白やパステルカラー、白木に夢中だったこれまでの数年間から一転。今度は英国ビクトリア朝の影響を受けた世界観が優勢です。
それが「一味違うクラシック」なのだと、トレンド予測会社ネリー・ロディ社のライフスタイル部門ディレクターで、トレンドスポッターのヴァンサン・グレゴワールは話します。目の前に広がるのは、ブルジョワスタイルとコンテンポラリーな精神の融合です。こうしたレトロムーブメントの中で最も人気のある色は、鮮やかなものではなくアースカラーやマットカラーであり、それはまるで過去の歴史から掘り起こされたかのようにも感じられます。
北欧の白やパステルカラー、白木に夢中だったこれまでの数年間から一転。今度は英国ビクトリア朝の影響を受けた世界観が優勢です。
それが「一味違うクラシック」なのだと、トレンド予測会社ネリー・ロディ社のライフスタイル部門ディレクターで、トレンドスポッターのヴァンサン・グレゴワールは話します。目の前に広がるのは、ブルジョワスタイルとコンテンポラリーな精神の融合です。こうしたレトロムーブメントの中で最も人気のある色は、鮮やかなものではなくアースカラーやマットカラーであり、それはまるで過去の歴史から掘り起こされたかのようにも感じられます。
1. ボルドー
これまでもファッションの世界では目にしてきたボルドーが、これからはインテリアデザインでも多く見られることになりそうです。深みのあるブラッドレッドからパープルに近い色まで、壁やベルベットの座面、ソファベッドやソファなど、ボルドーが使われているものを探してみては?
これまでもファッションの世界では目にしてきたボルドーが、これからはインテリアデザインでも多く見られることになりそうです。深みのあるブラッドレッドからパープルに近い色まで、壁やベルベットの座面、ソファベッドやソファなど、ボルドーが使われているものを探してみては?
2. ブランズウィック・グリーンとブリティッシュ・レーシング・グリーン
2018年のトレンド色だったグリーンですが、特に環境に配慮した暮らしへの意識が高まるにつれてさらに盛り上がりを見せています。去年のメゾン・エ・オブジェで主役を務めたファーグリーンは、カーキ寄りのグレーがかったグリーンへとその座を明け渡しました。
これらは落ち着く色だと言えるかもしれませんが、広範囲をブリティッシュ・レーシング・グリーンやシダーグリーン、モスグリーンで塗りつぶすのはちょっと大胆な試みかもしれません。あなたはダークグリーンを背景に、健康的で幸せな朝食をとることができますか?ともかく、グリーンがクラシカルシックの人気にあやかっているのは確かです。
2018年のトレンド色だったグリーンですが、特に環境に配慮した暮らしへの意識が高まるにつれてさらに盛り上がりを見せています。去年のメゾン・エ・オブジェで主役を務めたファーグリーンは、カーキ寄りのグレーがかったグリーンへとその座を明け渡しました。
これらは落ち着く色だと言えるかもしれませんが、広範囲をブリティッシュ・レーシング・グリーンやシダーグリーン、モスグリーンで塗りつぶすのはちょっと大胆な試みかもしれません。あなたはダークグリーンを背景に、健康的で幸せな朝食をとることができますか?ともかく、グリーンがクラシカルシックの人気にあやかっているのは確かです。
3. コーラルからラストまで
グリーンの対比としてよく組み合わされるこの暖色系カラーは、去年12月にパントン社の「カラー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた、オレンジとピンクが混ざったようなリビングコーラルから派生する色です。今年の見本市では、ブラッシュピンクやサーモンピンク、ダスティローズといったその他のピンク系カラーやバーントオレンジも多く見られました。さらに、ラストや黄褐色系カラーの人気も継続すると私たちはみています。
グリーンの対比としてよく組み合わされるこの暖色系カラーは、去年12月にパントン社の「カラー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた、オレンジとピンクが混ざったようなリビングコーラルから派生する色です。今年の見本市では、ブラッシュピンクやサーモンピンク、ダスティローズといったその他のピンク系カラーやバーントオレンジも多く見られました。さらに、ラストや黄褐色系カラーの人気も継続すると私たちはみています。
4. マスタードからカレー色まで
こちらの暖色系カラーは、オールドゴールド、マスタード、サフラン、ハニー、ターメリックといったイエロー系カラーによく合い、今年の色に華を添えます。
マットゴールドもトレンド感の強いカラーで、ゴールドの金具やつや消し加工を施した真ちゅうのランプがブームであることが見て取れました。2019年は、こうしたカラーが住まいに華やかな魅力を添えてくれるでしょう。
こちらの暖色系カラーは、オールドゴールド、マスタード、サフラン、ハニー、ターメリックといったイエロー系カラーによく合い、今年の色に華を添えます。
マットゴールドもトレンド感の強いカラーで、ゴールドの金具やつや消し加工を施した真ちゅうのランプがブームであることが見て取れました。2019年は、こうしたカラーが住まいに華やかな魅力を添えてくれるでしょう。
5. 明るい天然色
今年はクリームやベージュ、ハニー、シェンナからマウスグレーに至るまで、中間色と、それよりもさらに明るい天然色系のカラーが幅広く人気となりそうです。これらの色は、特にクラシカルなインテリアやボヘミアンスタイルの対比色として、今後も無難な選択肢であり続けるでしょう。
今年はクリームやベージュ、ハニー、シェンナからマウスグレーに至るまで、中間色と、それよりもさらに明るい天然色系のカラーが幅広く人気となりそうです。これらの色は、特にクラシカルなインテリアやボヘミアンスタイルの対比色として、今後も無難な選択肢であり続けるでしょう。
6. ピーコックブルーからペトロールブルーまで
近年、ブルーは装飾において強い存在感を放ち続けており、決して注目の的から外れたわけではありません。実際、白から抜け出した人々が最初に使おうとする色にブルーが多いのです。今年は、これまで繰り返し目にしてきたティールブルーから、暗めのピーコックブルーへとトレンドが移り変わっています。色の微妙な差が大きな違いを生むことを心に留めておきましょう。
ペトロールブルーやグレーがかったブルー系など、レトロ感の強いカラーも多く選ばれています。また、ウルトラマリン、クライン・ブルー、さらにはエレクトリック・ネイビー・ブルーについても、今後よく見かけることになると予想しています。
近年、ブルーは装飾において強い存在感を放ち続けており、決して注目の的から外れたわけではありません。実際、白から抜け出した人々が最初に使おうとする色にブルーが多いのです。今年は、これまで繰り返し目にしてきたティールブルーから、暗めのピーコックブルーへとトレンドが移り変わっています。色の微妙な差が大きな違いを生むことを心に留めておきましょう。
ペトロールブルーやグレーがかったブルー系など、レトロ感の強いカラーも多く選ばれています。また、ウルトラマリン、クライン・ブルー、さらにはエレクトリック・ネイビー・ブルーについても、今後よく見かけることになると予想しています。
7. グレー系カラー
最後に、冒険好きなインテリアデザイナーなら、リビングの壁を黒やチャコールグレー、ストームグレーで塗りつぶし、ここ数年の、白を基調とする制約された暮らしにきっぱりと決別するに違いありません。この流れで、キッチンに黒を使用するトレンドも見られます。2019年の住まいはこれまでよりも存在感が強いものになるでしょう。
【メゾン・エ・オブジェ 2019年1月展】アールデコとフレンチデザインに注目
最後に、冒険好きなインテリアデザイナーなら、リビングの壁を黒やチャコールグレー、ストームグレーで塗りつぶし、ここ数年の、白を基調とする制約された暮らしにきっぱりと決別するに違いありません。この流れで、キッチンに黒を使用するトレンドも見られます。2019年の住まいはこれまでよりも存在感が強いものになるでしょう。
【メゾン・エ・オブジェ 2019年1月展】アールデコとフレンチデザインに注目
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