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知っておきたい名作家具:バルセロナチェア
バウハウスの名作家具は、 実はさまざまなタイプの空間にも似合う、万能な家具なのです。
Becky Harris
2015年6月21日
バウハウスの建築家、ミース・ファン・デル・ローエがデザインしたバルセロナチェアは、1929年のバロセロナ万博のドイツパヴィリオンで初めてお目見えしました(だからバルセロナチェアという名前になったのです)。このパヴィリオンは非常に評価が高く、再建されているので、現在も実際に訪れることができます。ミースは、バウハウスの閉校(1933年)の前年まで校長をつとめていました。現在、バルセロナチェアの生産ライセンスはノル社が保有しています。バルセロナチェアは非常に美しく、クオリティの高いプロダクトです。バルセロナシリーズには、チェアのほか、オットマンやデイベッド(ソファ)もあります。
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2階まで吹き抜けになったこちらの空間。バルセロナシリーズのセットは、大きな絵画と窓に主役を譲り、さりげなく佇んでいます。奥にはバルセロナソファが置かれています。くねくねとしたデザインのウィグル・スツールを1脚組み合わせたことにより、コーディネートがまとまりすぎていません。
4脚のバルセロナチェアを、まるで2台のソファのように配置しています。
すっきりとモダンな部屋ですが、明るい色のバルセロナチェアが暖かさをプラスしています。
色みを抑えて、質感の面白さを際立たせている空間です。バルセロナチェアの革の質感も、ポイントの1つになっています。
インテリアの広告撮影では、スタイリストは、余計なものはできるだけ排除します。でも、バルセロナチェアは特別な家具。1脚だけ置いてもさまになる、魔法のような椅子です。
こちら、バルセロナチェアが1脚だけぽんと置かれた空間は、「少ないことはいいことだ(less is more)」を証明しているかのよう。そう、まさにミースの言葉です。(でも実は、1855年にロバート・ブラウニングが書いた詩にすでに登場しているんだそうです!)
パキッと白いバルセロナチェアが、すばらしい眺めによく映えます。
オリエンタルなラグにも似合う、万能選手です。
リッチな印象の明るいブラウンのチェアに、イームズのラウンジチェアを組み合わせています。
露出させたダクト(天井のどまんなかだなんて天才的です!)、窓のアルミ枠、ガラスと木材の家具、トライバルなラグなど、さまざまなテイストが詰め込まれた部屋も、バルセロナチェアがセンスよく引き締めてくれます。そう、この椅子は本当に万能なのだ、ということをどうぞ覚えておいてください。バルセロナチェアを使うのに、バウハウス風のモダンなパヴィリオンを建てる必要はないのです!
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