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インテリアも生活もシンプルな方が充実する?持たない暮らし実践のヒント
「持たない暮らし」は「必要なものを持つ暮らし」。本当に気に入ったもの、本当に必要なものだけに囲まれると、不思議と心もすっきりとします。
杉田真理子
2018年11月24日
「断捨離」や「ミニマリスト」といったキーワードと共に注目されている、「持たない暮らし」。必要のないものをできるだけ削ぎ落とし、最小限のものだけに囲まれてシンプルに生きる「持たない暮らし」は、誰もが一度は憧れることでしょう。何かとカオスになりがちな生活環境を整理整頓することで、不思議と心の余裕も生まれてくるもの。ただ、「持たない」ことがプレッシャーになり、挫折してしまう人が多いのも事実です。「持たない暮らし」は、「必要なものを賢く持つ暮らし」でもあります。「何が必要か」、「何が要らないか」をバランス良く考えながら、整った暮らしを実践してみませんか。
「持たない暮らし」の原点、ミニマリズムとは
20世紀に始まり、現在も大きな存在感を持っているデザインムーブメントに、ミニマリズムがありす。“Less is more(少ない方が豊かである)”という建築家のミース・ファン・デル・ローエの格言は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ミニマリズムの特徴は、とにかく「最小限の」スタイルであるということ。色や装飾など、視覚的に余分な要素を極限まで削ぎ落とすことで、シンプルですっきりとしたデザインを実現するスタイルです。
20世紀に始まり、現在も大きな存在感を持っているデザインムーブメントに、ミニマリズムがありす。“Less is more(少ない方が豊かである)”という建築家のミース・ファン・デル・ローエの格言は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ミニマリズムの特徴は、とにかく「最小限の」スタイルであるということ。色や装飾など、視覚的に余分な要素を極限まで削ぎ落とすことで、シンプルですっきりとしたデザインを実現するスタイルです。
「持たない」よりも、「どう持つか、どう活用するか」
一方で、徹底的に断捨離し、単純に「少なく」すればミニマリズムの実践者である「ミニマリスト」になれるわけではありません。建築家でありデザイナーのバックミンスター・フラーは、“Doing more with less(少しで多くのことをすること)”とミニマリズムを説明しました。つまり、「持たない」ことが重要なのではなく、最小限のものを「どう持つか、どう活用するか」がヒントです。
ファッションやインテリアにも応用されているミニマリストスタイルですが、「持たない」ことがプレッシャーになり好き嫌いがはっきり分かれがちなのも事実。「持つ」「持たない」のバランスを取り、本当に必要で気に入っているアイテムだけに絞った「持たない暮らし」は、どうすれば実現できるのでしょうか?
Houzz スタイル事典:ミニマリスト
一方で、徹底的に断捨離し、単純に「少なく」すればミニマリズムの実践者である「ミニマリスト」になれるわけではありません。建築家でありデザイナーのバックミンスター・フラーは、“Doing more with less(少しで多くのことをすること)”とミニマリズムを説明しました。つまり、「持たない」ことが重要なのではなく、最小限のものを「どう持つか、どう活用するか」がヒントです。
ファッションやインテリアにも応用されているミニマリストスタイルですが、「持たない」ことがプレッシャーになり好き嫌いがはっきり分かれがちなのも事実。「持つ」「持たない」のバランスを取り、本当に必要で気に入っているアイテムだけに絞った「持たない暮らし」は、どうすれば実現できるのでしょうか?
Houzz スタイル事典:ミニマリスト
「持たない暮らし」のインテリア
そもそも、生活空間が何かとごちゃごちゃしがちなのはなぜでしょうか?
「本当に好きなもの」は、誰でも大切にします。ちょっと高かったけれど、最高にお気に入りのコートは、ベットの上に脱ぎ散らかしたりしませんよね。つまり、あまり気に入ってないもの、それほど興味がないものをたくさん持っていると、部屋が荒れる原因となります。
それはインテリアでも同じこと。昔から憧れていたデザイナーズチェアや、少し値段は高いけれど飽きない北欧ブランドの食器など、ひとつひとつこだわりのお気に入りを賢く揃えれば、自然とインテリアもすっきりしてきます。
そもそも、生活空間が何かとごちゃごちゃしがちなのはなぜでしょうか?
「本当に好きなもの」は、誰でも大切にします。ちょっと高かったけれど、最高にお気に入りのコートは、ベットの上に脱ぎ散らかしたりしませんよね。つまり、あまり気に入ってないもの、それほど興味がないものをたくさん持っていると、部屋が荒れる原因となります。
それはインテリアでも同じこと。昔から憧れていたデザイナーズチェアや、少し値段は高いけれど飽きない北欧ブランドの食器など、ひとつひとつこだわりのお気に入りを賢く揃えれば、自然とインテリアもすっきりしてきます。
「持たない暮らし」のクローゼット
ミニマリズムの服は、白黒、ベージュなど、着回せる色であるべき、なんて思っていませんか?洋服好きにとって、選択肢を最小限に抑えるミニマリズムは、少々構えてしまうものです。
作家ジェニファー・L・スコットのベストセラー、「フランス人は10着しか服を持たない」では、「上質なものを少しだけ持つ」という価値観を紹介しています。本当に気に入った服に投資をし、長く使用する「賢くもつ暮らし」の典型的な事例です。鮮やかな色や装飾のついた服が好きならば、ミニマリストになりたいからといって禁欲的にならず、自分らしいアイテムを選びましょう。靴やジュエリーに関しても同じことです。しかしここでも、「必要なものを賢く持つ」ことを意識し、本当に使うのか?本当に大切にするか?を考えることを忘れずに。
ミニマリズムの服は、白黒、ベージュなど、着回せる色であるべき、なんて思っていませんか?洋服好きにとって、選択肢を最小限に抑えるミニマリズムは、少々構えてしまうものです。
作家ジェニファー・L・スコットのベストセラー、「フランス人は10着しか服を持たない」では、「上質なものを少しだけ持つ」という価値観を紹介しています。本当に気に入った服に投資をし、長く使用する「賢くもつ暮らし」の典型的な事例です。鮮やかな色や装飾のついた服が好きならば、ミニマリストになりたいからといって禁欲的にならず、自分らしいアイテムを選びましょう。靴やジュエリーに関しても同じことです。しかしここでも、「必要なものを賢く持つ」ことを意識し、本当に使うのか?本当に大切にするか?を考えることを忘れずに。
「持たない暮らし」のキッチン
食器やキッチン用品も、洋服と同じく、本当にお気に入りのものに賢く投資しましょう。毎日使うキッチンだからこそ、美しく、使いやすく、壊れにくいシンプルなアイテムを選びましょう。兼用できる食器や白いアイテムを揃えると全体が統一されますが、自身の好みや調理スタイル、家族構成などに合わせて判断をくだすのが一番です。
食器やキッチン用品も、洋服と同じく、本当にお気に入りのものに賢く投資しましょう。毎日使うキッチンだからこそ、美しく、使いやすく、壊れにくいシンプルなアイテムを選びましょう。兼用できる食器や白いアイテムを揃えると全体が統一されますが、自身の好みや調理スタイル、家族構成などに合わせて判断をくだすのが一番です。
「持たない暮らし」のバスルーム
選ぶ商品も多く、気づけば必要以上に持っていて、何かとごちゃごちゃしがちな化粧品やバスケアアイテム。毎日使うスキンケアや化粧品だからこそ、手抜きをせずに丁寧に・・・という気持ちは分かりますが、実は化粧品も賢く整頓できるもの。例えば、化粧品に含まれる毒性物質やプラスチックの使用に反対して、幅広く使えるエッセンシャルオイルや、詰め替えボトルを使用した手作り化粧水、ボトルを持つ必要のないシャンプーバー(石鹸型のシャンプー)などを選択する人々も増えてきています。こうしたナチュラルでオーガニックな化粧品やケア用品の選択をすることで、バスルームが片付くだけでなく、スキンケアも自然と整ってきます。
選ぶ商品も多く、気づけば必要以上に持っていて、何かとごちゃごちゃしがちな化粧品やバスケアアイテム。毎日使うスキンケアや化粧品だからこそ、手抜きをせずに丁寧に・・・という気持ちは分かりますが、実は化粧品も賢く整頓できるもの。例えば、化粧品に含まれる毒性物質やプラスチックの使用に反対して、幅広く使えるエッセンシャルオイルや、詰め替えボトルを使用した手作り化粧水、ボトルを持つ必要のないシャンプーバー(石鹸型のシャンプー)などを選択する人々も増えてきています。こうしたナチュラルでオーガニックな化粧品やケア用品の選択をすることで、バスルームが片付くだけでなく、スキンケアも自然と整ってきます。
「持たない暮らし」は、すべて諦めなくて良い
「持たない暮らし」の真髄は、「少ないこと」だけではなく、どう「賢く持つか」ということです。プレッシャーをあまり感じず、「何が必要か」、「何が要らないか」をバランス良く考えると、不思議と暮らしがシンプルに整ってきます。今までミニマリズムはとっつきにくい、と苦手意識を持っていた人は、ぜひ視点を変えて、「持たない暮らし」を実践してみてはどうでしょうか。
ものを捨てずにミニマリストに近づく6つのアイデア
ミニマリストのシンプルな暮らしが快適な理由とその実践方法
「持たない暮らし」の真髄は、「少ないこと」だけではなく、どう「賢く持つか」ということです。プレッシャーをあまり感じず、「何が必要か」、「何が要らないか」をバランス良く考えると、不思議と暮らしがシンプルに整ってきます。今までミニマリズムはとっつきにくい、と苦手意識を持っていた人は、ぜひ視点を変えて、「持たない暮らし」を実践してみてはどうでしょうか。
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