今回のプロジェクトでは、狭小地という敬遠な環境の中で

設計力を駆使し優雅に暮らすことのできる住宅を打ち立てた。

一般的に建築の中で階段とはフロアをつなぐだけの部屋を圧迫する用途にすぎないのだが、

この住宅では螺旋階段として最小限のスペースに抑えることで建物のボリュームを最大限に発揮している。

また、採光などを考慮し螺旋階段はあえて窓からのぞかせることで中と外を繋ぐ装置となり、

そこから差し込む光と影が美しい情景を演出している。

建築家の作品性と、分譲住宅という商品性は本来なかなか折り合いがつかず、白か黒かと

分けて考えてしましがちであるが、その中間にある価値について模索した。

我々は、この分譲住宅を通して狭小という嫌われ者を人気物に変身させることで、

コストバランスに優れ世に広く受け入れられる商品住宅と、建築家の建築作品としての

表現も両立することを目指した。

今回のプロジェクトを通して、建築家だけがなせる技を少しでも体験していただければと思う。

■日時：6月20日/21日(土日)　10：00～17：00

■開催場所：東京都立川市高松町3丁目32-22

■交通：JR東日本【立川駅】駅より徒歩11分

(車でお越しの方はお近くのコインパーキングをご利用ください。)

■概要：木造3階建て

　　　　敷地面積　48.71㎡

　　　　延床面積　93.13㎡

SCaD株式会社　一級建築士事務所

TEL　042-538-0417

担当：佐賀　圭佑　080-6379-0343

　　　岸本　直記

　　　藤澤　正太郎

　　　志村　恭平

＊見学会場では、ソーシャルディスタンス、消毒、換気を徹底しております。

(マスク・手袋のご用意しております。)