狭いキッチンの定番、壁付け型の意外な利便性とは?
壁付けキッチンの利点は、スペースをとらないこと、コストが安いことだけではありません。ユニットやパーツの組み合わせ次第では、他の型に劣らない個性的で自分のライフスタイルにあったキッチンをつくることができるのです。
lwkkitchens
2015年12月2日
狭いキッチンでは、壁付け型がやはりおすすめ。壁付けキッチンは、設置スペースが最小限ですみますし、その名の通り、棚や家電を壁にそって収めることができます。パーツも少ないので、他の型より費用もかかりません。その上、設計をしっかりと考えておけば、作業ごとにあちこち動きまわらなければならない広いキッチンよりも、むしろ何にでもすぐ手が届き、作業の流れもスムーズになるものです。この記事では、使いやすい壁付けキッチンについて考えていきます。
壁付け型は実は団欒向き
壁付け型は他の型に比べてコンパクト。リビングのスペースに侵入しないので、料理以外のことに使えるスペースが増えます。写真は典型的な壁付け型キッチンのレイアウトですが、現代的なLDKが実現しています。
調理する人は1人という想定で設計されているので、安全性の高いキッチンになりますし、一方で、実際には他の人も料理に参加しやすい形でもあります。ということは、料理しながら団欒が生まれるということ。暮らす人のライフスタイルを考えれば、この型がいちばん団欒向きになるケースもあるのです。
壁付け型は他の型に比べてコンパクト。リビングのスペースに侵入しないので、料理以外のことに使えるスペースが増えます。写真は典型的な壁付け型キッチンのレイアウトですが、現代的なLDKが実現しています。
調理する人は1人という想定で設計されているので、安全性の高いキッチンになりますし、一方で、実際には他の人も料理に参加しやすい形でもあります。ということは、料理しながら団欒が生まれるということ。暮らす人のライフスタイルを考えれば、この型がいちばん団欒向きになるケースもあるのです。
効率的なデザインを考える
どんなキッチンでも綿密なプランニングは大切ですが、スペースが限られている場合はなおさらです。壁付け型キッチンの場合、必要な要素を一面に並べて設置していきます。キッチンの端には、冷蔵庫を並べて置くことが多いもの。そして、冷蔵庫の隣に、シンクと調理台が並び、その下には食洗機やオーブン、収納棚が設置されることになります。そして、オーブンが冷蔵庫とは反対側の端に設置されることが多いもの。オーブンで焼いた熱い食べ物を安全に置くための調理台も必要になります。さらに、追加の収納スペースもあると便利ですね。
キッチンの両脇にトールユニットを付けることもできます(光が遮られることがないように注意)。この場合、通常は片側に高さのあるオーブン、もう一方に冷凍冷蔵庫を収めます。
どんなキッチンでも綿密なプランニングは大切ですが、スペースが限られている場合はなおさらです。壁付け型キッチンの場合、必要な要素を一面に並べて設置していきます。キッチンの端には、冷蔵庫を並べて置くことが多いもの。そして、冷蔵庫の隣に、シンクと調理台が並び、その下には食洗機やオーブン、収納棚が設置されることになります。そして、オーブンが冷蔵庫とは反対側の端に設置されることが多いもの。オーブンで焼いた熱い食べ物を安全に置くための調理台も必要になります。さらに、追加の収納スペースもあると便利ですね。
キッチンの両脇にトールユニットを付けることもできます(光が遮られることがないように注意)。この場合、通常は片側に高さのあるオーブン、もう一方に冷凍冷蔵庫を収めます。
標準的の壁付けユニット
ベースユニット+上部ユニットが基本。場合によっては片側または両端にトールユニットをつけます。換気扇とレンジフードも、この並びのどこかに配置します。一面の壁全体を使った壁付けユニットにすることもあります。
ベースユニット+上部ユニットが基本。場合によっては片側または両端にトールユニットをつけます。換気扇とレンジフードも、この並びのどこかに配置します。一面の壁全体を使った壁付けユニットにすることもあります。
棚と組み合わせて使う
壁付けユニットを分割して、間に換気扇やオープンシェルフをセットすることも可能。オープンシェルフをキッチンの右または左の壁に設置すると、実用的な収納としても飾り棚としても使えます。
壁付けユニットを分割して、間に換気扇やオープンシェルフをセットすることも可能。オープンシェルフをキッチンの右または左の壁に設置すると、実用的な収納としても飾り棚としても使えます。
追加ユニットをつける
スペースに余裕があれば、上部の食器棚の下にさらに追加ユニットを取り付けることも可能。この場合、通常は両側にもトールユニットをつけます。追加の上部ユニットがあると、収納が増えますし、写真のように上部の2つのユニットの奥行きを変えると、視覚効果により、キッチンの存在感を抑えることができます(最上部ユニットの奥行きは650ミリ、その下のユニットは350ミリ)。キッチンが一つの大きなフレームのようになり、アクセントウォールのように見えてくるのです。
こうしたユニットの場合は、使用頻度の低い食器を上部ユニットに収納し、折りたたみ式の踏み台を使ってアクセスします。この写真のように、キッチンの棚と他の壁を同じ色にすれば、空間全体に統一感が生まれます。
スペースに余裕があれば、上部の食器棚の下にさらに追加ユニットを取り付けることも可能。この場合、通常は両側にもトールユニットをつけます。追加の上部ユニットがあると、収納が増えますし、写真のように上部の2つのユニットの奥行きを変えると、視覚効果により、キッチンの存在感を抑えることができます(最上部ユニットの奥行きは650ミリ、その下のユニットは350ミリ)。キッチンが一つの大きなフレームのようになり、アクセントウォールのように見えてくるのです。
こうしたユニットの場合は、使用頻度の低い食器を上部ユニットに収納し、折りたたみ式の踏み台を使ってアクセスします。この写真のように、キッチンの棚と他の壁を同じ色にすれば、空間全体に統一感が生まれます。
収納は最大限確保する
収納はキッチンの最重要課題の1つ。とりわけ他のレイアウトに比べてユニットの少ない壁付け型では、工夫が必要です。
食器棚をしっかりと確保することにくわえ、他にも収納場所がないか検討すること。こちらのコンパクトなキッチンでは、追加の上部ユニットを設置し、さらにダイニングの座席の下も収納スペースにしています。
キッチンとダイニングの家具の仕上げを統一することで、部屋に一体感が生まれています。こうした、キッチンをリビングスペースに融合させる形は、ますます人気が高まっています。
収納はキッチンの最重要課題の1つ。とりわけ他のレイアウトに比べてユニットの少ない壁付け型では、工夫が必要です。
食器棚をしっかりと確保することにくわえ、他にも収納場所がないか検討すること。こちらのコンパクトなキッチンでは、追加の上部ユニットを設置し、さらにダイニングの座席の下も収納スペースにしています。
キッチンとダイニングの家具の仕上げを統一することで、部屋に一体感が生まれています。こうした、キッチンをリビングスペースに融合させる形は、ますます人気が高まっています。
調理家電もコンパクトなものを選ぶ
壁付け型の小さなキッチンだからといって欲しいキッチン家電をあきらめる必要はありません。最近は、小さなスペース用に設計された調理機器がたくさんあります。例えば、組込み型食洗機では、標準的な60センチ幅より小さい、45センチ幅のモデルも出ています。コンパクトなオーブン、電子レンジ、スチームオーブンもあります。
オープンな配置の場合、音の小さなモデルを選ぶのも大切なポイント。食洗機や換気扇のスイッチを入れても、すぐ脇の空間でテレビを見たり本を読んだりしている人に文句を言われないですみますからね。
壁付け型の小さなキッチンだからといって欲しいキッチン家電をあきらめる必要はありません。最近は、小さなスペース用に設計された調理機器がたくさんあります。例えば、組込み型食洗機では、標準的な60センチ幅より小さい、45センチ幅のモデルも出ています。コンパクトなオーブン、電子レンジ、スチームオーブンもあります。
オープンな配置の場合、音の小さなモデルを選ぶのも大切なポイント。食洗機や換気扇のスイッチを入れても、すぐ脇の空間でテレビを見たり本を読んだりしている人に文句を言われないですみますからね。
アイランドを追加する
壁付けキッチンと並行にアイランドを設置するスペースがないか、考えてみましょう。設計次第では、ぐっと使いやすいキッチンになります。
アイランドを追加すると、II型キッチンのように使うことができます。どんなアイランドにするかにもよりますが、調理スペースや収納が間違いなく増える、という点だけでも、充分に価値があります。
壁付けキッチンと並行にアイランドを設置するスペースがないか、考えてみましょう。設計次第では、ぐっと使いやすいキッチンになります。
アイランドを追加すると、II型キッチンのように使うことができます。どんなアイランドにするかにもよりますが、調理スペースや収納が間違いなく増える、という点だけでも、充分に価値があります。
空間をさりげなく切り分ける効果
アイランドを設置するのは無理、ということであれば、テーブルを置くことを検討してもよいでしょう。食卓兼臨時の調理台としても使うわけです。また、テーブルがキッチンとリビングルームをさりげなく切り分けてくれます。
あるいは、朝食用カウンターとスツールを置く(これはゲストをもてなすにも最適)、空間の昨日にあわせてフローリングを変える、などの方法で、空間を切り分けることができます。
アイランドを設置するのは無理、ということであれば、テーブルを置くことを検討してもよいでしょう。食卓兼臨時の調理台としても使うわけです。また、テーブルがキッチンとリビングルームをさりげなく切り分けてくれます。
あるいは、朝食用カウンターとスツールを置く(これはゲストをもてなすにも最適)、空間の昨日にあわせてフローリングを変える、などの方法で、空間を切り分けることができます。
アクセントを付ける
シンプルなキャビネットは清潔感があるので人気がありますが、そこが空間のアクセントになることもあります。例えば写真のキッチンの場合、石壁の風情とシンプルなキッチンがお互いに引き立てあっています。
一方で、壁付けキッチン自体を空間のアクセントにしたい場合も、このレイアウトは理想的です。大胆な色のキャビネットを使うのが、いちばん簡単な方法。個性的な棚やバックスプラッシュを使ってもよいでしょう。
シンプルなキャビネットは清潔感があるので人気がありますが、そこが空間のアクセントになることもあります。例えば写真のキッチンの場合、石壁の風情とシンプルなキッチンがお互いに引き立てあっています。
一方で、壁付けキッチン自体を空間のアクセントにしたい場合も、このレイアウトは理想的です。大胆な色のキャビネットを使うのが、いちばん簡単な方法。個性的な棚やバックスプラッシュを使ってもよいでしょう。
壁付けキッチンを活用する
趣味かどうかにかかわらず、キッチンのスペースが限られているのなら、壁付けキッチンは間違いなく検討する価値のある選択肢です。予想外にたくさんの利点がありますし、パーツやユニットの組み合わせ方で、自分にあったキッチンをつくることができるのです。
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★投票はこちらのページからお願いします!
★投票期間は2016年1月27日まで。
★プレゼント賞品の詳細はこちらのページをご覧ください。
皆さまの投票をお待ちしています!
コメント募集中
壁付け型キッチンをお使いの方、使い心地や活用のコツがあれば教えてください!
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