海で拾った宝物「シーグラス」を家で楽しむ
真夏のビーチから持ち帰った小さなきらめき。インテリアにさわやかな海の風を吹かせてみましょう。
ブラッキン・ヘザー
2015年8月10日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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海へ行くとビーチに落ちている「シーグラス」を拾うのがいつも楽しみです。シーグラスとは、海に捨てられた空き瓶やガラスの欠片のこと。年月が経つうちに波にもまれ、角が丸くなり、曇りガラスのような風合いをもつ小さなかけらは、まるで海岸に落ちている宝石のようになります。ブルーやグリーン、白、ブラウンなど、ひとつひとつが形や色が異なり、そしてそれぞれ違った独特な風合いを持つことが特徴。海岸をゆっくり散歩しながら、ちょっと変わった形のシーグラスを見つけると、まるで宝物を発見したような喜びを感じます。気がつくとバッグはシーグラスでいっぱい、という方も少なくないのでは?
先日、夏休みで与論島へ行ってきました。与論の海岸にももちろんシーグラスがたくさん。袋いっぱいに持って帰ってきて、さてどうしましょう、と思いながらHouzzユーザーがどのようなシーグラスの使い方をされているかちょっと探ってみました。Houzzからの素敵なアイデアと一緒に、自分でも試してみた実例を今回、ご紹介したいと思います。
ガラスのお皿や浅めのボウルに入れるだけでも、夏らしいさわやかなディスプレイに。海を思わせる青いボウルは、このシーグラスにぴったりですね。
同じ海というテーマを意識して、大きめの貝殻に入れたりしても素敵です。リビングのテーブルや玄関の靴箱の上など、ちょっと置いて季節感を出してみましょう。
同じ海というテーマを意識して、大きめの貝殻に入れたりしても素敵です。リビングのテーブルや玄関の靴箱の上など、ちょっと置いて季節感を出してみましょう。
洗面室にちょっとジュエリーを置きたい時のためのかごの底に、浅くシーグラスを敷くのも素敵なアイデアですね。同じ色だけのシーグラスで揃えるのもシンプルできれいです。特にジュエリーのようなデリケートなものを置くためなら、1色に揃えた方が中身が見やすいかもしれません。似たようなアイデアで、ソープディッシュにシーグラスを敷いても、パウダールームのおしゃれなディテールになりそうですね。
涼しげなグリーンのタイルが印象的なシャワールームのアクセントが、ニッチの中の壁に埋め込んであるシーグラス。タイルと同色なので、全体に溶け込んでさらに海のイメージを感じさせてくれます。
シーグラスを埋め込んだ、バスルームの特注カウンター。モザイクタイルの代わりと考えて、バスルームやキッチンに取り入れてみてはいかがでしょう。
キッチンのバックスプラッシュの一部をシーグラスを使って、アートのようなフォーカルポイントに。たくさん重ねて立体感を出しているところがおもしろいポイントです。ついつい、手で触れたくなってしまいそうですね。
シーグラスを使った、可愛らしい引き出しの取っ手。すぐにでも真似をしたくなるようなオリジナリティのあるアイデアです。
こちらのビーチハウスのコンソールテーブルはカスタムメイド。ガラスの天板の下に砂を敷いて、その上にシーグラスがちりばめてあります。カスタムメイドでも、なんとなく手作りの風合いが感じられるところがビーチハウスらしいですね。
こちらはすぐにできそうなアイデア。フレームの中にシーグラスをモザイク風に貼るだけの簡単アートです。好きな色や形の組み合わせでデザインして、さまざまな表情のアートが作れそうですね。夏休みの思い出にもなる、お子さんとも一緒に楽しめそうなプロジェクトです。3つほど、違うデザインのものを並べてもおしゃれなウォールディスプレイになりますよ。
家の中に限らず、テラスやベランダの一部に、小石の代わりにシーグラスを敷きつめてみてはいかがでしょう。鮮やかなブルーのシーグラスは植物の緑色を引き立て、バルコニーの涼しげなアクセントになっています。
こちらは先日、与論島のビーチで拾ってきたシーグラス。玄関もちょっと夏らしく、と思ってガラスジャーに入れて飾ることにしました。色や質感がそのまま楽しめ、さわやかなアクセントになっています。
ブルーのシーグラスだけを集めて、同じくブルーのグラスに入れて作ったキャンドルホルダー。このほかにも、グリーンのグラスにグリーンのシーグラス、クリアのグラスに白だけのシーグラスと3つのバージョンを作って飾っています。
こちらが一番のお気に入り。昔、海岸で拾った、割れた浮き球の底の部分です。このくぼみが、ちょうどティーライトキャンドルが入る大きさで、長年キャンドルホルダーとして愛用しています。
家族ともできる簡単手作りモビール。シーグラスを麻紐で流木(同じくビーチで拾ったもの)から吊るすだけ。窓辺に飾れば、風が吹いたときの涼しげな音も楽しめますよ。紐だけだと外れやすいので、少しだけ接着剤で紐とガラスを固定させれば、より頑丈に作れます。
シーグラスは割れた瓶からできていますが、海岸を歩いていると時々、そのままの形の素敵な瓶を発見することも。潮にもまれていい味が出ているボトルは、そのまま飾っても、一輪挿しとして置いても夏らしいディスプレイになります。
シーグラスの使い道はまだまだたくさんあります。真夏の海から持ち帰った小さなきらめきを生かして、オリジナルなインテリアに挑戦してみてはいかがでしょうか。
シーグラスの使い道はまだまだたくさんあります。真夏の海から持ち帰った小さなきらめきを生かして、オリジナルなインテリアに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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海の贈り物。。。 自然界の形や色は人間のデザイン領域を遥かに超えています。ね!
POWDERYELLOWさま、本当に海からの贈り物ですね。自然界の美しさは人間にはなかなか真似できないかもしれません。ですから大切にしたいですね。素敵なコメントありがとうございます!