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インテリアや小物で楽しむ「ほんのり和モダン」スタイル
和テイストをとり入れた家が一定の人気を博す今、ちょっと和風が気になるというかたへ、インテリアや小物で演出するジャパニーズスタイルをご提案。和小物や和風インテリアで、ちょっとした和モダンスタイルをつくってみませんか。
小川のぞみ
2017年9月26日
ライター/ホームステージャー。日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住(現在、高断熱・高気密の長期優良住宅に居住中)。カタログやメディアへのライティング、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入相談やホームステージング(家具に関してのご相談やコーディネート)に取り組む。
ライター・コピーライター歴は10年以上。ウェブサイトや雑誌、ECサイトや通販誌、カタログや広告媒体(商業施設の冊子やポスター、大手企業発行の会報誌など)を担当。分野は、住宅、インテリア、教育、ファッション、ランジェリー、インタビュー取材など。企画からの参画やスタイリスト経験も多数。
ライター/ホームステージャー。日本・湘南エリアからアメリカ・カリフォルニア生活を経て、再び湘南エリアに在住(現在、高断熱・高気密の長期優良住宅に居住中)。カタログやメディアへのライティング、インテリアや整理収納のアドバイス、住宅購入相談やホームステージング(家具に関してのご相談やコーディネート)に取り組む... もっと見る
ここ数年でじわり人気のジャパニーズテイストが気になるという方、多いのではないでしょうか。この記事では、今すぐに新築やリフォームの予定がなくても、さりげなく和を感じさせる部屋づくりをしてみたい、和モダンな模様替えを検討している、という方にアイデアをお届けしたいと思います。Houzzの国内外の事例より、日用品などの小物からインテリアまで、また、着物というキーワードに注目しながら、ほんのりとした和をかもし出すコツを見ていきましょう。
1.ソファのあるリビングでは、和風小物や家具と低い目線がカギ
こちらの東京にある空間は、一見、畳敷きの和室かと思うほどの和空間ですが、フローリングにソファというシンプルなリビングです。和を連想させる色合いのシェード、花瓶に生けた花などの小物で和のイメージがつくられています。
なかでも注目は、ソファとあえてコーディネートしている丸い座布団です。手持ちのソファと目線の低くなる座布団を組み合わせれば、和洋折衷のニュアンスが薫ります。
こちらの東京にある空間は、一見、畳敷きの和室かと思うほどの和空間ですが、フローリングにソファというシンプルなリビングです。和を連想させる色合いのシェード、花瓶に生けた花などの小物で和のイメージがつくられています。
なかでも注目は、ソファとあえてコーディネートしている丸い座布団です。手持ちのソファと目線の低くなる座布団を組み合わせれば、和洋折衷のニュアンスが薫ります。
長野の住宅のリビングの実例です。低めのソファと目線を自然と落としてくれるようなペンダントライト、和モダンな間接照明、和風クッション、テーブル上の小物など、トータルでジャパニーズモダンを表現しています。
本格的に漆喰の壁や畳といった内装で和をとり入れなくとも、家具や小物だけでも本格的な和モダンはつくれるので、気軽に模様替えにチャレンジしてインテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
襖や簾をとりいれて、和モダンのインテリアに
本格的に漆喰の壁や畳といった内装で和をとり入れなくとも、家具や小物だけでも本格的な和モダンはつくれるので、気軽に模様替えにチャレンジしてインテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
襖や簾をとりいれて、和モダンのインテリアに
2. 海外のダイニングで冴える、和のフォーカルポイント
スウェーデン第2の都市、ヨーテボリのダイニングで異彩を放つのは、着物モチーフのフレームです。北欧スタイルのコーディネートを崩すことなく、ピリリと目を引く和のアクセントになっているところが優秀です。
このように、まずはダイニングにワンアイテムだけ和を足すことから始めてみるのもよいでしょう。
スウェーデン第2の都市、ヨーテボリのダイニングで異彩を放つのは、着物モチーフのフレームです。北欧スタイルのコーディネートを崩すことなく、ピリリと目を引く和のアクセントになっているところが優秀です。
このように、まずはダイニングにワンアイテムだけ和を足すことから始めてみるのもよいでしょう。
こちらのカナダ・バンクーバの住まいのダイニングは、和っぽい要素はただひとつにして存在感大です。着物をタペストリーのように大胆に飾るアイデアは、海外ならではのセンスといえます。
とはいえ日本でも、帯や古布などを和のアクセントとして飾るかたは多くいます。このぐらい大胆に、お気に入りの和の布物をアート感覚で楽しんでみるのもユニークです。
とはいえ日本でも、帯や古布などを和のアクセントとして飾るかたは多くいます。このぐらい大胆に、お気に入りの和の布物をアート感覚で楽しんでみるのもユニークです。
3. キッチンや寝室で、アンティーク棚をアクセントにする
リフォームされた東京のキッチンでは、存在感たっぷりの古道具がインテリアのポイントです。なかでも食器棚としてタバコ屋のショーケースを活用しているところが、昭和レトロな趣きを加速。
お気に入りの古道具を探して、アンティーク棚としてキッチンにとり入れるだけでも、一気に懐かしのジャパニーズスタイルにシフトします。
リフォームされた東京のキッチンでは、存在感たっぷりの古道具がインテリアのポイントです。なかでも食器棚としてタバコ屋のショーケースを活用しているところが、昭和レトロな趣きを加速。
お気に入りの古道具を探して、アンティーク棚としてキッチンにとり入れるだけでも、一気に懐かしのジャパニーズスタイルにシフトします。
こちらも東京の古道具のある空間です。時を経た木の質感は、落ち着きのあるこなれた雰囲気を漂わせてくれるので、寝室に置くのにもぴったり。
背の低い棚の場合は、上に日用品をディスプレイしたりと楽しみも広がります。小物まで古いものでまとめようとしなくても、好きなものを飾れば不思議としっくりくるのがアンティーク棚の魅力です。
背の低い棚の場合は、上に日用品をディスプレイしたりと楽しみも広がります。小物まで古いものでまとめようとしなくても、好きなものを飾れば不思議としっくりくるのがアンティーク棚の魅力です。
4. 庭に「濡れ縁」風のテラスを設置する
内と外を繋げてくれるウッドデッキですが、こちらの京都の住宅の場合は、濡れ縁っぽいデザインでほどよく和風の印象です。濡れ縁とは、屋根やひさしがなく、雨ざらしの縁側のこと。現代の日本の住宅では、海外風のデッキや、雨風に強いアルミ製が多数派。でも、あえてほんのりジャパニーズテイストにしてみるのも手です。
内と外を繋げてくれるウッドデッキですが、こちらの京都の住宅の場合は、濡れ縁っぽいデザインでほどよく和風の印象です。濡れ縁とは、屋根やひさしがなく、雨ざらしの縁側のこと。現代の日本の住宅では、海外風のデッキや、雨風に強いアルミ製が多数派。でも、あえてほんのりジャパニーズテイストにしてみるのも手です。
オーストラリアのメルボルンの庭です。床と同じ素材で拡張してつくっている濡れ縁風のテラスに注目してください。
素材は無機質でモダンな印象ですが、和の感覚で個性的です。軒と相まって安心感のある和み空間になっているであろうことが想像できます。
素材は無機質でモダンな印象ですが、和の感覚で個性的です。軒と相まって安心感のある和み空間になっているであろうことが想像できます。
5. 陶器、漆器、鉄器で和の日用品を楽しむ
大きな和風のインテリアをセレクトしなくても、日用品として和食器を積極的に使ったり、飾ったりするのも、ほんのり和に触れられる瞬間です。
蓋つきの陶器や長皿など、より日本らしい形状のものを選べば、和のスタイルをより感じられます。
大きな和風のインテリアをセレクトしなくても、日用品として和食器を積極的に使ったり、飾ったりするのも、ほんのり和に触れられる瞬間です。
蓋つきの陶器や長皿など、より日本らしい形状のものを選べば、和のスタイルをより感じられます。
陶器だけでなく、漆器や鉄器を日常使いするのもジャパニーズスタイル。
縄文遺跡から出土している漆塗りは、日本が発祥と言われるほど歴史があるものです。ダイニングに漆器のお重や鉄器の急須が並ぶだけでも、ほんのりとした和モダンスタイルを満喫できるでしょう。ちょっとしたおもてなしのシーンでも活躍してくれます。
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Houzzツアー:京都・歴史街道沿いの築100年の古民家を、重厚な和モダン住宅に
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