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ポイントを絞ってインパクトを。花柄を大人っぽく取り入れる6つのルール
フェミニンでロマンチックなイメージをもつ花柄ですが、シンプルでパンチのある取り入れ方も新鮮です。甘くなりすぎない花柄の使い方には、いくつかのルールがありました。
ブラッキン・ヘザー
2016年5月19日
Houzz contributor.
Home Life Style インテリア、収納空間デザイン。
「贅沢な時間を過ごせる、あなたらしい心地よい住まいづくり」をモットーに、一人ひとりの個性や「好き」を引き出しながらのインテリアのコーディネーション、
より快適な暮らしのためのライフスタイルに合わせた収納計画のご提案をいたします。
著書「ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり(文藝春秋)
Interior decoration and storage space planning in Tokyo, Japan. English/Japanese bilingual, with interior design and decoration experience in Europe and Japan.
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もしも、お部屋に1ヶ所だけ花柄を取り入れるとするなら、どこにしますか? ーーそんな考えで、ワンポイントのアクセントとして取り入れるのが今らしい大人のフラワーモチーフの使い方です。ポイントを絞った使い方でも、空間を一気に優しいムードにしてくれるのが花柄の魅力。フェミニンでいて甘すぎず、どこかに力強さがある、そんな花柄&花モチーフの使い方が最近、海外でも人気を集めています。今回は、花柄を使って、コンテンポラリーで大人っぽい洗練された部屋をつくるルールをご紹介しましょう。
1. 大きな柄ではっきりしたフォーカルポイントをつくる
小さめの花柄のかわいいイメージとは対照的に、オーバーサイズといえるほど大きな花のプリントには、力強さがあります。ふわっとした感じではなく、はっきりした大胆なデザインにすることが、大人っぽさを出す秘訣です。このようなインパクトのある「1ヶ所だけの花柄づかい」なら、いちばん取り入れやすいのがクッション。気に入った柄さえ見つければ、一瞬で部屋のイメージをがらりと変えることができます。
小さめの花柄のかわいいイメージとは対照的に、オーバーサイズといえるほど大きな花のプリントには、力強さがあります。ふわっとした感じではなく、はっきりした大胆なデザインにすることが、大人っぽさを出す秘訣です。このようなインパクトのある「1ヶ所だけの花柄づかい」なら、いちばん取り入れやすいのがクッション。気に入った柄さえ見つければ、一瞬で部屋のイメージをがらりと変えることができます。
壁に使うのもよい方法です。こちらは大きな花柄の壁が印象的なバスルーム。あえて小さな面積の壁に大きな柄を使うことで、強いインパクトを演出しています。また、はっきりした大きな柄も部屋全体に使っているモノトーンに揃えているため、エレガントでいて力強さも感じられる空間に仕上がっています。
2. 色数を抑える、シックな色づかいにする
上の例もそうでしたが、花柄でも、黒やモノトーンを使うことで甘くなりすぎず、落ち着いた雰囲気になります。アンティークの建具をヘッドボード代わりに使った、少し大人っぽいけれど優しい雰囲気のある、ヴィンテージシックなベッドルームです。
上の例もそうでしたが、花柄でも、黒やモノトーンを使うことで甘くなりすぎず、落ち着いた雰囲気になります。アンティークの建具をヘッドボード代わりに使った、少し大人っぽいけれど優しい雰囲気のある、ヴィンテージシックなベッドルームです。
グレーをメインカラーにしたシンプルな寝室。ここではモダンな花柄のクッションが明るさを与えるアクセントに。よく見ると、ヘッドボードのワインレッドや、壁とベッドカバーのグレーが、クッションの花柄の一部にも反映されています。そのおかげでクッションが自然に部屋と調和し、全体に落ち着いた雰囲気になっています。
3. ハードな要素やダークカラーを組み合わせる
ソフトなイメージを持つ花モチーフと対照的な、ハードな要素を取り入れるのもおすすめ。壁のアートのフレームや黒という色、クッションの太いストライプ、クールなメタルやガラス素材などの要素が、全体を引き締める役割を果たしています。逆に、グレーのソファやストライプのクッションというややかたさのあるシーンに、優しいグリーンの花柄のクッションがやわらかさを加えている、と見ることもできます。
ソフトなイメージを持つ花モチーフと対照的な、ハードな要素を取り入れるのもおすすめ。壁のアートのフレームや黒という色、クッションの太いストライプ、クールなメタルやガラス素材などの要素が、全体を引き締める役割を果たしています。逆に、グレーのソファやストライプのクッションというややかたさのあるシーンに、優しいグリーンの花柄のクッションがやわらかさを加えている、と見ることもできます。
ダークな色を背景にし、はっとする色づかいを重ねていることで、甘すぎない優しさとエレガントさを出した例です。ここでの花モチーフはトラディショナルな花柄のファブリック。でもソファの形がシンプルモダンで、周りに使われているのがダークカラーなので、本来の持ち味とは対照的なコンテンポラリーなルックに変身。また、マスタードイエローのランプシェードやクッションがシャープなワンポイントになっています。これぐらいダークな色を使うときには、少しだけ明るい色を入れるのも効果的です。
4. 花柄の椅子でインパクトのあるアクセントを
花柄ファブリックを張った椅子はそれだけで強い印象があり、シンプルな空間にインパクトをもたらします。ブラウンのベースに、パッと目につく白い花のモチーフのこのチェアは、濃淡のある色のコントラストやはっきりしたシンプルな柄が洗練された印象で、ペパーミントグリーンの窓枠や腰板とも相性ぴったり。大人も大好きなチョコミントの色合わせですね。
花柄ファブリックを張った椅子はそれだけで強い印象があり、シンプルな空間にインパクトをもたらします。ブラウンのベースに、パッと目につく白い花のモチーフのこのチェアは、濃淡のある色のコントラストやはっきりしたシンプルな柄が洗練された印象で、ペパーミントグリーンの窓枠や腰板とも相性ぴったり。大人も大好きなチョコミントの色合わせですね。
花柄をベースにした、ジオメトリックパターンの椅子カバーをフォーカルポイントに。1. のルール「1ヶ所だけの花柄づかい」も効いています。モダンで温かみのあるデザインと色合いが、空間のイメージにマッチしていますね。
5.「裏側だけ」にさりげなく使う
ちらっと見えるぐらいのさりげなさが、逆に強いインパクトを与えることもあります。ここではドレープカーテンの裏側に使ったファブリックが花柄。色がクッションとマッチしていることで、目線が自然と、ドレープカーテンの表地とレースカーテンの間から覗いている、ピンクの花柄に引き寄せられます。
ちらっと見えるぐらいのさりげなさが、逆に強いインパクトを与えることもあります。ここではドレープカーテンの裏側に使ったファブリックが花柄。色がクッションとマッチしていることで、目線が自然と、ドレープカーテンの表地とレースカーテンの間から覗いている、ピンクの花柄に引き寄せられます。
椅子の背の部分の裏側だけに花柄のファブリックを張ったユニークなアイデア。座っているときは目に入りませんが、テーブルと一緒に置いた椅子を見るときはここがいちばん目立つ場所なので、アクセントとしてはぴったりかもしれません。淡いグレーの椅子に黒の入った花のモチーフのファブリックという、すっきりしたシックな色合いも素敵ですね。
こちらは肘掛け椅子のサイドだけに花柄のファブリックを使った例。このさりげなさに、洗練された大人のセンスが感じられます。ほんの少しだけ花柄が欲しいと思ったとき、こんなふうに椅子の一部分だけ張り地を変えてみてはいかがでしょう?
6. 花のアートを効かせる
最後に、花モチーフのアートをポイントにする方法を。ここでは、すっきりしたカジュアルなダイニングで唯一、鮮やかな色を壁の絵に使っています。シンプルでモダンなイメージのアートが、スカンジナビアンスタイルの雰囲気にぴったり合っています。
最後に、花モチーフのアートをポイントにする方法を。ここでは、すっきりしたカジュアルなダイニングで唯一、鮮やかな色を壁の絵に使っています。シンプルでモダンなイメージのアートが、スカンジナビアンスタイルの雰囲気にぴったり合っています。
オフホワイトとライトグレーの優しいベッドルーム。チェックやストライプのような、どちらかといえば男性的な柄と対照的にインテリアと同じトーンの、シンプルなお花のアートが部屋に少しだけ女性らしいやわらかさを与えてくれています。花モチーフのアートづかいとともに、2. の色数のルールとと3. の要素ミックスのルールも使われていますね。
大きな花をイメージした赤いモチーフのウォールデコレーションがポイントの空間。グレーの壁をバックに、ショッキングピンクが映えています。ここでも、今回ご紹介したいくつかのルールが使われています。このように、6つのルールを応用して、今風のご自分らしい花柄づかいを試してみてはいかがでしょうか。
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