コメント
五感を呼び覚ましてくれる、心地よい庭のデザインとは?
自宅の庭を、五感を刺激してくれる憩いの場にしてみたい?英のガーデンデザイン専門家たちに、アドバイスをもらいましょう。
Sarah Alcroft
2021年8月31日
喧騒から逃れて、自然の中に身を委ねられる屋外スペースがほしい?それなら、五感に訴えかけてくる要素が盛り込まれた庭をつくってみましょう。五感を刺激するデザイン要素が庭に備わっていれば、“ウェルビーイング(身も心も良好な状態)”を得ることができるでしょう。
「ほとんどの庭は視覚的な魅力を感じられるよう設計されていますが、五感に訴えかけてくる庭は、手で触れたり、匂いを感じたり、視覚以外のすべての感覚を通じて庭を楽しみたくなるよう設計されています」と話すのは、ガーデンデザイナーのジェーン・アシュレイです。この記事では、3人の専門家に庭をデザインする上でのコツや植栽のアイデア、そして注意点について教えてもらいました。
アドバイスをくれた専門家たち:Jane Ashley Garden Designのジェーン・アシュレイ、Greenstone Designのゲイル・サウター=ブラウン、Garden Ninja Garden Designのリー・バークヒル
「ほとんどの庭は視覚的な魅力を感じられるよう設計されていますが、五感に訴えかけてくる庭は、手で触れたり、匂いを感じたり、視覚以外のすべての感覚を通じて庭を楽しみたくなるよう設計されています」と話すのは、ガーデンデザイナーのジェーン・アシュレイです。この記事では、3人の専門家に庭をデザインする上でのコツや植栽のアイデア、そして注意点について教えてもらいました。
アドバイスをくれた専門家たち:Jane Ashley Garden Designのジェーン・アシュレイ、Greenstone Designのゲイル・サウター=ブラウン、Garden Ninja Garden Designのリー・バークヒル
五感に訴える庭の利点とは?
「五感に訴える庭には多くの利点がありますが、まずはじめに挙げられるのは、“すべての感覚を目覚めさせてくれる”ということです」とリー・バークヒルは言います。「そのような庭は、身を委ね、触れ合い、関わり合いを持つことを促してくれます」
こうした庭は、単にリラックスする空間を提供する以上の利益をもたらしてきました。感覚を豊かにする庭の利点について博士課程で研究を行なったゲイル・サウター=ブラウンは、「五感に訴えるような庭は、ストレスを軽減しつつウェルビーイングをもたらしてくれます」と話します。
「五感に訴える庭には多くの利点がありますが、まずはじめに挙げられるのは、“すべての感覚を目覚めさせてくれる”ということです」とリー・バークヒルは言います。「そのような庭は、身を委ね、触れ合い、関わり合いを持つことを促してくれます」
こうした庭は、単にリラックスする空間を提供する以上の利益をもたらしてきました。感覚を豊かにする庭の利点について博士課程で研究を行なったゲイル・サウター=ブラウンは、「五感に訴えるような庭は、ストレスを軽減しつつウェルビーイングをもたらしてくれます」と話します。
庭には何を含めるべき?
ジェーン・アシュレイは「五感に訴える庭をデザインする際には、庭を使うのが誰なのか、そしてどのような雰囲気の庭をつくり出したいのか、活気に満ちた刺激的で楽しい庭なのか、それともリラックスできる平穏で穏やかな庭なのかを考えることが重要です」と言います。
「五感に訴える庭の効果には、香りや色彩、そして季節性が重要です」とゲイルは続けます。「たとえば野花が次々と花を咲かせる、あるいは果実が実ることで、人々の興味を惹きつけ、庭とのつながりを築いていくのです」
ここからは、おすすめの植物や庭の要素をご紹介します。
ジェーン・アシュレイは「五感に訴える庭をデザインする際には、庭を使うのが誰なのか、そしてどのような雰囲気の庭をつくり出したいのか、活気に満ちた刺激的で楽しい庭なのか、それともリラックスできる平穏で穏やかな庭なのかを考えることが重要です」と言います。
「五感に訴える庭の効果には、香りや色彩、そして季節性が重要です」とゲイルは続けます。「たとえば野花が次々と花を咲かせる、あるいは果実が実ることで、人々の興味を惹きつけ、庭とのつながりを築いていくのです」
ここからは、おすすめの植物や庭の要素をご紹介します。
音
穏やかな音は精神を和らげ、不快なノイズも覆い隠してくれます。
水は音だけでなく、動きやキラキラとした光の反射をもたらし、野生の生き物まで呼び込んでくれる重要な要素です。「流水は、小石の上をさらさらと流れているような場合でも、高いところからザアッと流れ落ちる場合でも、庭における貴重な存在となります」とジェーン。「細い噴水の噴き出し、とくに気まぐれに噴き出すようなものは、見て、聞いて、触れて、そして走り抜けていく楽しさが感じられる要素と言えます」
そよ風を受け止める植物も植えてみましょう。「竹やコバンソウのような野草は、風にさらさらとそよぎます。また、クロタネソウやヒナゲシのような植物は、振ると音を立てる綿毛を作ります」と彼女は続けます。
さらに、「植物が音をもたらすもうひとつの方法として、鳥やブンブン音を立てる昆虫を呼び寄せる、という方法もあります」とジェーンは話します。「オニナベナはゴシキヒワのような鳥を呼び寄せますし、ヒゴタイ属やヒゴタイサイコ属の植物は、ミツバチを惹きつけます」
穏やかな音は精神を和らげ、不快なノイズも覆い隠してくれます。
水は音だけでなく、動きやキラキラとした光の反射をもたらし、野生の生き物まで呼び込んでくれる重要な要素です。「流水は、小石の上をさらさらと流れているような場合でも、高いところからザアッと流れ落ちる場合でも、庭における貴重な存在となります」とジェーン。「細い噴水の噴き出し、とくに気まぐれに噴き出すようなものは、見て、聞いて、触れて、そして走り抜けていく楽しさが感じられる要素と言えます」
そよ風を受け止める植物も植えてみましょう。「竹やコバンソウのような野草は、風にさらさらとそよぎます。また、クロタネソウやヒナゲシのような植物は、振ると音を立てる綿毛を作ります」と彼女は続けます。
さらに、「植物が音をもたらすもうひとつの方法として、鳥やブンブン音を立てる昆虫を呼び寄せる、という方法もあります」とジェーンは話します。「オニナベナはゴシキヒワのような鳥を呼び寄せますし、ヒゴタイ属やヒゴタイサイコ属の植物は、ミツバチを惹きつけます」
色
庭の色合いを選ぶ際には、どういった雰囲気をつくりたいかを考えましょう。「刺激的で鮮やかな庭には明るい赤やオレンジ、黄色がよく合います」とジェーンは話します。
彼女がおすすめする植物には、ヒマワリ、マリーゴールド、ポピー、トリトマ、ヒメヒオウギズイセン、多年生のゼラニウム、フロックスなどがあります。
「より穏やかで心休まるような庭を求めるのであれば、薄紫色や藤色、ホワイトやブルーといった色を選びましょう」と彼女は続けます。
ラベンダーの中でも“マンステッド”の品種、薄紫色のフロックス、ガウラ属の植物で白色のものなどを試してみましょう。
庭の色合いを選ぶ際には、どういった雰囲気をつくりたいかを考えましょう。「刺激的で鮮やかな庭には明るい赤やオレンジ、黄色がよく合います」とジェーンは話します。
彼女がおすすめする植物には、ヒマワリ、マリーゴールド、ポピー、トリトマ、ヒメヒオウギズイセン、多年生のゼラニウム、フロックスなどがあります。
「より穏やかで心休まるような庭を求めるのであれば、薄紫色や藤色、ホワイトやブルーといった色を選びましょう」と彼女は続けます。
ラベンダーの中でも“マンステッド”の品種、薄紫色のフロックス、ガウラ属の植物で白色のものなどを試してみましょう。
形や動き
これらの要素こそが庭において視覚的な体験の鍵となるものです。「ヤツデやバショウのような、大きくて熱帯風の葉をもつ構造的な見た目の植物は、視覚的に魅力がありインパクトを与えます」とジェーンは話します。「枝分かれした構造や、大きくて深い切れ込みのある葉をもつルスティフィナや、コルクスクリューヘーゼルのような、おもしろい形状をした灌木や小型の木も同様です」
「背の高いススキや、ノガリヤスのような野草は、とくに見事な花の冠毛が生える夏の終わりに、おもしろい形や動きを加えてくれますよ」
また、ゲイルは「庭を訪れる鳥や昆虫、木々を通り抜ける風からも、動きを得ることはできるでしょう」と付け加えます。
これらの要素こそが庭において視覚的な体験の鍵となるものです。「ヤツデやバショウのような、大きくて熱帯風の葉をもつ構造的な見た目の植物は、視覚的に魅力がありインパクトを与えます」とジェーンは話します。「枝分かれした構造や、大きくて深い切れ込みのある葉をもつルスティフィナや、コルクスクリューヘーゼルのような、おもしろい形状をした灌木や小型の木も同様です」
「背の高いススキや、ノガリヤスのような野草は、とくに見事な花の冠毛が生える夏の終わりに、おもしろい形や動きを加えてくれますよ」
また、ゲイルは「庭を訪れる鳥や昆虫、木々を通り抜ける風からも、動きを得ることはできるでしょう」と付け加えます。
触感
「触覚において感覚的な庭をつくり出すために利用できる手触りのいい植物はたくさんありますから、香りや色だけでなく、触感についても考えてみましょう」とリーは言います。
ジェーンもこれに賛同します。「触感は、五感に訴える庭にとってとても重要な要素です」とジェーン。「コントラストを生み出し、面白い手触りを加えてくれるような植物には、以下のようなものがあります。誰もが手で撫でたくなるような柔らかい銀色の葉を持つラムズイヤー、ふわふわのベルバスクム属の植物、フェルトのような葉を持つヘリクリサム・ペチオラレ、柔らかいうぶ毛に覆われた葉をもつエルサレムセージなどです」
「ヒゴタイ属の植物の、花が現れる前に形成される球体は素晴らしく触り心地がいいです」と彼女は言います。「マツカサアザミは、柔らかい筆のような感触の縮れた葉と花を付けます」
「球果植物の多くは様々な手触りをもたらします」とジェーンは続けます。「スギの中でも“グロボーサナナ”という品種は、手を伸ばして実際に触ってみたくなりますし、モンタナマツは柔らかな針葉を備えています」
「草も忘れないでください」とジェーンは言います。「とくに優れた草としては、柔らかで毛に覆われた頭状花を持つチカラシバや、羽毛状の頭状花を持つメキシカンフェザーグラスなどがあります」
さらに彼女は、「触れ合うのが楽しい植物として、ほかには、ぎゅっと握ると花が開くので子供たちが喜ぶキンギョソウなどもありますよ」と話します。
「触覚において感覚的な庭をつくり出すために利用できる手触りのいい植物はたくさんありますから、香りや色だけでなく、触感についても考えてみましょう」とリーは言います。
ジェーンもこれに賛同します。「触感は、五感に訴える庭にとってとても重要な要素です」とジェーン。「コントラストを生み出し、面白い手触りを加えてくれるような植物には、以下のようなものがあります。誰もが手で撫でたくなるような柔らかい銀色の葉を持つラムズイヤー、ふわふわのベルバスクム属の植物、フェルトのような葉を持つヘリクリサム・ペチオラレ、柔らかいうぶ毛に覆われた葉をもつエルサレムセージなどです」
「ヒゴタイ属の植物の、花が現れる前に形成される球体は素晴らしく触り心地がいいです」と彼女は言います。「マツカサアザミは、柔らかい筆のような感触の縮れた葉と花を付けます」
「球果植物の多くは様々な手触りをもたらします」とジェーンは続けます。「スギの中でも“グロボーサナナ”という品種は、手を伸ばして実際に触ってみたくなりますし、モンタナマツは柔らかな針葉を備えています」
「草も忘れないでください」とジェーンは言います。「とくに優れた草としては、柔らかで毛に覆われた頭状花を持つチカラシバや、羽毛状の頭状花を持つメキシカンフェザーグラスなどがあります」
さらに彼女は、「触れ合うのが楽しい植物として、ほかには、ぎゅっと握ると花が開くので子供たちが喜ぶキンギョソウなどもありますよ」と話します。
芳香
「香りを空気中に放つ植物と、潰した時に匂いを放つ植物のどちらも、五感の庭が感覚を刺激する上で強い要素となります」とジェーンは言います。
彼女は「空気中を香りで満たす植物には、ラベンダー、バイカウツギの中でも“アウレウス”の品種、ジャスミン、そしてスイカズラがあります」と話します。「冬の香りとしては、ジンチョウゲ属のダフネ・ブホルアの中でも“ジャクリーン・ポスティル”という品種、サルココッカ・コンフサ、ロニケラ・プルプシイの“ウィンタービューティー”をぜひ試してみてほしいです」
「ほかに、潰したときにおもしろい香りを発する植物には、ローズマリーやタイム、ミントのようなハーブ類があります」と彼女は付け加えます。
「香りを空気中に放つ植物と、潰した時に匂いを放つ植物のどちらも、五感の庭が感覚を刺激する上で強い要素となります」とジェーンは言います。
彼女は「空気中を香りで満たす植物には、ラベンダー、バイカウツギの中でも“アウレウス”の品種、ジャスミン、そしてスイカズラがあります」と話します。「冬の香りとしては、ジンチョウゲ属のダフネ・ブホルアの中でも“ジャクリーン・ポスティル”という品種、サルココッカ・コンフサ、ロニケラ・プルプシイの“ウィンタービューティー”をぜひ試してみてほしいです」
「ほかに、潰したときにおもしろい香りを発する植物には、ローズマリーやタイム、ミントのようなハーブ類があります」と彼女は付け加えます。
食用可能なもの
庭にある植物の味覚を試してみることができれば、きっと楽しいでしょう。「ただし、どれが食べられて、どれが食べられないかを人にはっきりとわかるようにしましょう!」とジェーンは忠告します。
「ストロベリーやラズベリー、ブラックベリーのような果実や、キンレンカ、パンジー、チャイブなどの花を試してみるといいでしょう」
専門家を探す
庭にある植物の味覚を試してみることができれば、きっと楽しいでしょう。「ただし、どれが食べられて、どれが食べられないかを人にはっきりとわかるようにしましょう!」とジェーンは忠告します。
「ストロベリーやラズベリー、ブラックベリーのような果実や、キンレンカ、パンジー、チャイブなどの花を試してみるといいでしょう」
専門家を探す
そのほかに検討すべきこと
ゲイルはこの考えに賛成して付け加えます。「景観を堪能するために、心地よく感じられる場所を考えてみましょう。日陰・日なたのどちらに座るか、一人でなのか誰かと一緒に座るのかなどを考えながら、移動可能な座席を検討しましょう」
ジェーンもこれに同意します。「庭を小さなまとまりごとに体験できる、まるで旅をしているように感じるデザインを試みましょう」
野生生物を迎えるための要素
「砕けやすい土や化学物質を用いない庭、年間を通じて食物を提供できる果実やベリー類、それに蛾や蝶のための蜜の多い花など、野生生物を惹きつけるような植栽と維持管理の方法をとるようにしましょう」とゲイルは言います。
「日当たりのいい場所にある石積みは、トカゲが日向ぼっこする場所を提供します」と彼女は付け加えます。「丸太の切株は菌類が発芽して、さらなる興味深さを庭に加えてくれるでしょう」
また、ジェーンは「さまざまな種類の鳥のエサ箱を置けば、鳥たちが庭に集まり、聴覚的および視覚的な魅力をもたらしてくれます。鳥の鳴き声ほど人々が心を休め、心配事を忘れさせてくれるものはありません」と話します。
- 座る場所 「私は庭の中で、とくに花壇の中にあるような、隠れた座席を設けるのが好きです」とリーは言います。「こうした場所は、まるで自分が庭の一部になったような体験をさせてくれます。ただ単に通り抜けてしまうのではなく、植物に近づいて触ったり匂いを嗅いだり、時間を取ってそこで過ごすよう促してくれるのです」
ゲイルはこの考えに賛成して付け加えます。「景観を堪能するために、心地よく感じられる場所を考えてみましょう。日陰・日なたのどちらに座るか、一人でなのか誰かと一緒に座るのかなどを考えながら、移動可能な座席を検討しましょう」
- 小道
ジェーンもこれに同意します。「庭を小さなまとまりごとに体験できる、まるで旅をしているように感じるデザインを試みましょう」
野生生物を迎えるための要素
「砕けやすい土や化学物質を用いない庭、年間を通じて食物を提供できる果実やベリー類、それに蛾や蝶のための蜜の多い花など、野生生物を惹きつけるような植栽と維持管理の方法をとるようにしましょう」とゲイルは言います。
「日当たりのいい場所にある石積みは、トカゲが日向ぼっこする場所を提供します」と彼女は付け加えます。「丸太の切株は菌類が発芽して、さらなる興味深さを庭に加えてくれるでしょう」
また、ジェーンは「さまざまな種類の鳥のエサ箱を置けば、鳥たちが庭に集まり、聴覚的および視覚的な魅力をもたらしてくれます。鳥の鳴き声ほど人々が心を休め、心配事を忘れさせてくれるものはありません」と話します。
- 素材
「ただし、場所ごとの視界の中に、3つ以上の異なる素材を用いないようにしましょう」とゲイル。「そうしないと、視覚的に雑然とした状態になってしまいます」
ジェーンは、子どもたちが多くの種類の素材に触れ、遊べるようにすることを提案しています。「すべすべした小石や、苔むした岩、ジャラジャラと音を立てる砂利、樹皮チップ、滑らかな砂、平らな木材、松ぼっくりや乾燥した葉っぱなどを試してみましょう」
- 五感に訴える庭を、メンテナンスが楽な庭にすることはできる?
「もちろんできます」とゲイルは答えます。「最終的にはすべてデザインの問題です。適切な植物と素材を選べば、成果物の収穫や草むしりなど、週1回・30分程度の軽作業以上は、ほとんど必要なくなるでしょう」
リーも同意します。「多少大きな灌木や木を数本用いれば、庭をその場所にしっかりと根付かせることができますし、膨大な量のメンテナンスがなくとも、インパクトを与えることは可能です。小さな庭では高さを利用する方法はスペースの制約から見落とされがちですが、高さは最小のスペースでもインパクトを与えることのできる、優れたデザイン手法です」
ただし、ジェーンはここで注意を促しています。「実際にメンテナンスが不要な庭というのは、ほとんど存在しません」と彼女は言います。「ただ、十分な量の構造的な見た目の植物と、小道や座席のための頑丈なランドスケープ素材を用いて、注意深く計画された庭であれば、五感に訴える庭だからといって、多くのメンテナンスを必要とすることはないでしょう」
- やってはいけないことは?
さらに彼女は「チクチクしたり、刺さったり、肌に炎症を起こすような植物は避けましょう」と続けます。「もしくは、人が触れるのを避けた方がいい植物は、手の届かない場所に植えるようにします。手の届く範囲には、必ず触れても問題のない丈夫な植物を用いるようにしましょう」
ゲイルは、「“きれいすぎる”庭にはしないようにしましょう」と話します。「自然は本来乱雑なものなので、植物が一箇所からあふれ出したり、弱まったり、種をつけたりできるようにすべきです」
「草は長く伸びるのに任せましょう」とゲイルは続けます。「草刈りは芝生全体にする必要はなく、道となる部分だけ刈り取って、残りは自然に成長するに任せるようにすれば、土の中に何が存在しているのかを目にし、それを楽しむ素晴らしい機会となることでしょう。秋に一度だけ全体を刈り取れば、冬と春は草の再生のための時間となります」
「生きること、朽ちること、そして死ぬことには、独自の美があります」と彼女は言います。「五感に訴える庭とは、生命のメタファーそのものなのです」
庭づくり・植物の記事をもっと読む
おすすめの記事
造園・ガーデニング
季節ごとの庭づくりやメンテナンス、どうすればいい?1年のガーデニングまとめ
文/藤間紗花
季節によって、必要となる庭の手入れや、植え付けられる植物などは異なります。シーズンごとのガーデニングについて、これまでご紹介した記事をまとめてお届けします。
続きを読む
造園・ガーデニング
庭づくりをプロに依頼する前に知っておきたい、コストとメリット
文/藤間紗花
庭づくりをプロに依頼するのには、どのようなメリットあるのでしょう?また、どのくらいの費用が必要になるのでしょう?4人の専門家の方々にインタビューしました。
続きを読む
造園・ガーデニング
お手入れが楽な庭をつくるには?
文/舩村佳織
忙しいと、ついつい後回しになってしまう庭のお手入れ。育てやすい植物や、水まきのアイテムなど、お手入れを少しでも楽にするためのアイデアをご紹介します。
続きを読む
植物
冬にしかできない作業を忘れずに行い、来春に備えよう【12月のガーデニング】
文/舩村佳織
庭仕事の中でも大切な剪定や土づくりの時期。地味な作業をしっかり行って来春の景色をより良いものにしましょう。
続きを読む
造園・ガーデニング
専門家が教える、来年の庭を劇的に変える秋の庭仕事
文/舩村佳織
庭づくりを始めるのに、秋は遅すぎると思っていませんか? 秋の庭仕事は、来年の庭を美しく演出してくれます。
続きを読む
植物
バスルームで観葉植物を育てるポイント
文/舩村佳織
一日の始まりや終わりにリラックスするバスルーム。浴室の環境でも育てやすい観葉植物を取り入れて、より充実したバスタイムを楽しんでみましょう。
続きを読む