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素材もデザインも多彩、テーブルマットの揃え方とコーディネート
テーブルマット、ランチョンマット、プレースマット。テーブルリネンとしては最もカジュアルな食卓用マットのバリエーションと使い方を、テーブルコーディネートのアイデアを交えながらご紹介します。
エリオットゆかり
2018年1月14日
テーブルマットを日常にお使いですか? ランチョンマット、プレースマットとも呼ばれる食卓用マットは、手軽にテーブルのおめかしができる便利なアイテムです。種類も多彩で、布製をはじめ、木製やシーグラスなどの天然素材、汚れてもすぐ拭ける素材も豊富に揃っています。日常使いする定番からおもてなし仕様まで、器や料理とのコーディネートも自由ですし、シンプルな布製マットにひと手間かけて、オリジナルのテーブルマットを作るのも楽しいものです。今回はテーブルコーディネート入門編として、テーブルマットのバリエーションと揃え方、使い方のヒントをご紹介します。
イギリスの定番、コルク+樹脂加工した木のマット
私の住むイギリスでも、テーブルマットは日常的に使われるテーブル小物のひとつです。なかでも、写真のようなコルク素材の上に木を貼り付けてコーティングしたタイプが主流。表面の柄はシンプルなものから、エレガントなもの、動物や花などが描かれたものまで幅広く、必ず好みのテイストが見つかります。
水拭きもでき、傷もつきにくく丈夫。デイリーユースにぴったりです。イギリスのキッチン雑貨を扱うお店には、必ずこのタイプのマットがあります。料理を盛り付ける前にオーブンでお皿を温めておくイギリス人の習慣に、このマットはとても合っています。熱いお皿をじかにテーブルに置くと跡がつくので、それを避けるためにこのマットを使うのだと聞いたことがあります。
私の住むイギリスでも、テーブルマットは日常的に使われるテーブル小物のひとつです。なかでも、写真のようなコルク素材の上に木を貼り付けてコーティングしたタイプが主流。表面の柄はシンプルなものから、エレガントなもの、動物や花などが描かれたものまで幅広く、必ず好みのテイストが見つかります。
水拭きもでき、傷もつきにくく丈夫。デイリーユースにぴったりです。イギリスのキッチン雑貨を扱うお店には、必ずこのタイプのマットがあります。料理を盛り付ける前にオーブンでお皿を温めておくイギリス人の習慣に、このマットはとても合っています。熱いお皿をじかにテーブルに置くと跡がつくので、それを避けるためにこのマットを使うのだと聞いたことがあります。
忙しい朝でも、テーブルマットは必ず使います。凝ったテーブルコーディネートをしなくても、マットを敷いて同じテイストの食器を合わせるだけで、気持ちのいい朝を迎えられます。
今、我が家で大活躍しているのは、英国カントリーの雰囲気が女性に大人気の陶磁器メーカー〈エマ・ブリッジウォーター〉のテーブルマット。コースターとセットで買いました。マグカップとお皿も〈エマ・ブリッジウォーター〉のものですが、柄はバラバラでも同じコンセプトで作られているからか、不思議に統一感が出ます。
今、我が家で大活躍しているのは、英国カントリーの雰囲気が女性に大人気の陶磁器メーカー〈エマ・ブリッジウォーター〉のテーブルマット。コースターとセットで買いました。マグカップとお皿も〈エマ・ブリッジウォーター〉のものですが、柄はバラバラでも同じコンセプトで作られているからか、不思議に統一感が出ます。
ベーシックで使い勝手のよい定番を持つ
テーブルマットで食卓のコーディネートをしたい場合、最初はどんなタイプから揃えればいいのでしょうか?というご質問をときどき受けます。まず1種類持つなら、テーブルにきちんと感が出て美しく見える、ベーシックなタイプがいいと思います。
写真は〈IKEA〉で買った、水拭きできて手入れの楽なテーブルマット《ORDENTLIG》です。大判で使いやすいのが気に入り、最初は合わせやすいグレーを買いましたが、あまりに使い勝手がいいので、スタイリッシュに見える黒も追加しました。
テーブルマットで食卓のコーディネートをしたい場合、最初はどんなタイプから揃えればいいのでしょうか?というご質問をときどき受けます。まず1種類持つなら、テーブルにきちんと感が出て美しく見える、ベーシックなタイプがいいと思います。
写真は〈IKEA〉で買った、水拭きできて手入れの楽なテーブルマット《ORDENTLIG》です。大判で使いやすいのが気に入り、最初は合わせやすいグレーを買いましたが、あまりに使い勝手がいいので、スタイリッシュに見える黒も追加しました。
この黒のマットをテーブルに置いて白いプレートとシンプルなデザインのカトラリー、シャンパングラスを合わせ、センターに花を飾るだけで、モダンな雰囲気のテーブルができます。
ちなみにこのテーブルフラワーは造花ですが、触らなければわからないほど本物に近くてびっくりするほどです。クオリティがいい造花はやはりお値段が張りますが、長い期間枯れずに使えると思えばお得だと思います。
ちなみにこのテーブルフラワーは造花ですが、触らなければわからないほど本物に近くてびっくりするほどです。クオリティがいい造花はやはりお値段が張りますが、長い期間枯れずに使えると思えばお得だと思います。
テーブルの配色は、だいたい2〜3色でまとめると失敗なく、バランスよく見えます。黒いテーブルマットと紫系の花、白いお皿の組み合わせは、深みのある色のマジックで、シックにまとまります。
プレートよりひと回り大きい天然素材のマット
私が最近ランチによく登場させるのが、この天然素材のマットです。なぜランチかというと、27cmのプレートにちょうどいいサイズだから。ここにサラダとパン、メインの料理をのせてワンプレートランチにします。一人でも友達と一緒でも、とてもくつろいだ楽しい食卓になります。
私が最近ランチによく登場させるのが、この天然素材のマットです。なぜランチかというと、27cmのプレートにちょうどいいサイズだから。ここにサラダとパン、メインの料理をのせてワンプレートランチにします。一人でも友達と一緒でも、とてもくつろいだ楽しい食卓になります。
天然素材のマットは手に触れた瞬間も心地よく、テーブルの上に優しい風を運んでくれます。真ん中にブーケを飾って、シンプルな白いプレートとカトラリーとワイングラス。たったそれだけですが、いつものランチがワンランクアップし、ナチュラルでおしゃれなテーブルに変身します。
折敷のような正方形の木製マット
こちらの木製マットは東京・白金台にある、奈良の魅力を発信する「ときのもり」というお店で購入しました。木目が一枚一枚違うので、その中から手と目で確認しながら好みのものを探すのも楽しいものです。世界にひとつだけのテーブルマットです。まだ木のいい香りがしていて、そんな微かな香りも楽しめるように、今は料理よりティータイムに使うことが多いです。
日本の折敷にも近いこのマットは、30cmの正方形でとても使いやすいサイズです。小鉢に料亭風の前菜を盛り付けていくつか並べてお出しすると、外国人のお客様には喜ばれます。また、洋風のカナッペをきれいに並べてもしっくりくる、そんな万能マットです。
こちらの木製マットは東京・白金台にある、奈良の魅力を発信する「ときのもり」というお店で購入しました。木目が一枚一枚違うので、その中から手と目で確認しながら好みのものを探すのも楽しいものです。世界にひとつだけのテーブルマットです。まだ木のいい香りがしていて、そんな微かな香りも楽しめるように、今は料理よりティータイムに使うことが多いです。
日本の折敷にも近いこのマットは、30cmの正方形でとても使いやすいサイズです。小鉢に料亭風の前菜を盛り付けていくつか並べてお出しすると、外国人のお客様には喜ばれます。また、洋風のカナッペをきれいに並べてもしっくりくる、そんな万能マットです。
上質のお茶とお菓子で楽しむゆったりしたティータイム。小物も木でできたフォークや土の優しいぬくもりを感じる器で統一します。静かに深呼吸したくなるような、癒されるテーブル空間になります。
和洋どちらも似合うデザインは便利
NY発のテキスタイルブランド〈チルウィッチ〉のテーブルマット《ダリア》は、洋でも和でも合わせやすく、重宝しています。水拭きできるし、折り曲げても元に戻るので、出張先でテーブルコーディネートをするときの心強い味方です。日本でのお料理イベント時に持っていくこともあります。
写真は洋風のアレンジ。白いプレート、グラス、シルバーのカトラリーと造花の一輪挿しにラベンダーを飾って、品のよいさわやかなイメージをつくってみました。
NY発のテキスタイルブランド〈チルウィッチ〉のテーブルマット《ダリア》は、洋でも和でも合わせやすく、重宝しています。水拭きできるし、折り曲げても元に戻るので、出張先でテーブルコーディネートをするときの心強い味方です。日本でのお料理イベント時に持っていくこともあります。
写真は洋風のアレンジ。白いプレート、グラス、シルバーのカトラリーと造花の一輪挿しにラベンダーを飾って、品のよいさわやかなイメージをつくってみました。
華やかな和食器と合わせると、ゴージャス感のある和の雰囲気に。テーブルマットとしてだけではなく、花瓶やインテリア小物の下に敷いてドイリーとして使うなど用途も多彩。これを敷くと、とてもエレガントな空間になります。
テーブルを一気に華やかにするアクセサリー的マット
何も置かない白いテーブルはとてもシンプルです。これを一気に華やかに変身させてくれるのが、次にご紹介するようなデザインのマットです。
何も置かない白いテーブルはとてもシンプルです。これを一気に華やかに変身させてくれるのが、次にご紹介するようなデザインのマットです。
厚手フェルト素材をアルファベットが重なり合う複雑な形にくりぬいた、ちょっと凝ったデザイン。フェルト素材だから、レーザーカットも優しい風合いです。
フェルト素材のグリーンのテーブルマットに白いお皿を合わせ、シルバーのカトラリー、真ん中の木製の長方形のボウルに松ぼっくりを飾るだけ。ベーシックなデザインばかりでなく、こういった特徴のあるテーブルマットも持っていると、シンプルな空間を瞬時に華やかにしてくれ、おもてなしに大活躍します。
同じフェルト素材で、デザイン違いの赤です。同じように白いお皿、カトラリーを置きましたが、ずいぶん雰囲気が変わります。こちらには白い花とランタンのキャンドルスタンドをコーディネートしました。甘い雰囲気になり、バレンタインシーズンの食卓にもぴったりです。
布製マットのカスタマイズ
布のテーブルマットは水洗いができるので、いつも清潔に使えていいですね。たためば収納場所をとらないのも長所です。
お手頃な値段で手に入るシンプルな無地のタイプなら、縁にレースやテープなどでプラスアルファのデザインを施すと、可愛らしさと手作りの温かみを加えることができます。
布のテーブルマットは水洗いができるので、いつも清潔に使えていいですね。たためば収納場所をとらないのも長所です。
お手頃な値段で手に入るシンプルな無地のタイプなら、縁にレースやテープなどでプラスアルファのデザインを施すと、可愛らしさと手作りの温かみを加えることができます。
フェルトの花のパーツがあったので、マットの隅に付けてみました。低価格で購入してもひと工夫で可愛さが倍増します。こういったパーツは、洗濯するとネットを使っても縮んだり型崩れしたりするので、縫い付けるのではなくホックで取り外しできるようにしました。色や形などバリエーションを増やしておくと、気分によってデザインを変えて楽しめます。
ワンポイントに可愛いボタンを縫い付けただけでもオリジナルのマットになります。手芸が苦手な方でも、こんなちょっとしたことで手作りを楽しんでみると、充実感が感じられて毎日が楽しくなります。
今回は、揃えておくと重宝するさまざまな素材のテーブルマットと、その使い方をご紹介しました。毎日の食卓に新しいテイストを、その日の気分でクリエイトして、ご自分らしい食空間を楽しんでください。
素敵なテーブルの小道具は、もちろんマットだけではありません。次の機会には、テーブルクロスやテーブルランナーの選び方と使い方をご紹介したいと思います。
白い器の組み合わせでつくる、おもてなしのテーブル3種
知ればもっと楽しい、カトラリー:置き方とお手入れ法
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