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バスルームのタイルは、どこにどれくらい貼る?
バスルームのどこにタイルを貼るか、という問題については、予算やデザインに合わせていくつかの方法があります。
Kate Burt
2019年10月16日
バスルームのどこにタイルを貼ったらいいでしょうか?壁一面?シャワーの周りだけ?傾斜した天井部分?バスルームをリフォームする際の選択肢の中でもタイル貼りは非常に高い技術を要する仕事のため、どう貼るかによってリフォーム費用に大きな影響を及ぼしかねません。それと同時に、バスルームの仕上がりを左右することもあるのです。
信頼できるインテリアデザイナーや建築家を巻き込んでも損はありません。きっと、たくさんのアイデア(と、安心の決断力)を提供してくれるでしょう。その前に、あなた自身のアイデアのヒントに、この記事を参考にしてみてください。
信頼できるインテリアデザイナーや建築家を巻き込んでも損はありません。きっと、たくさんのアイデア(と、安心の決断力)を提供してくれるでしょう。その前に、あなた自身のアイデアのヒントに、この記事を参考にしてみてください。
タイルは必要最低限に
こちらのウォークイン・シャワールームで、タイルが貼られているのは水がかかる壁の一部――床、シャワーブース内の壁、洗面台の後ろ――だけ。手がけたデザイナーは目地材にもこだわり、タイルに合う色を選んだので、目地がほとんど目立たず滑らかでシンプルな仕上がりになっています。
こちらのウォークイン・シャワールームで、タイルが貼られているのは水がかかる壁の一部――床、シャワーブース内の壁、洗面台の後ろ――だけ。手がけたデザイナーは目地材にもこだわり、タイルに合う色を選んだので、目地がほとんど目立たず滑らかでシンプルな仕上がりになっています。
床に注目
こちらの、実用性と美しさを兼ね備えた魅力的なシャワールームを手がけたデザイナーは、壁にはタイルを一切使用せず、床だけに豪華な大理石タイルを敷き詰めるというデザインを見事にやってのけました。
こちらのようにマイクロセメントを塗った壁(写真右側)は高い防水効果が得られますし、同等の効果が期待できるレンガも、色を塗るか、そのまま使うかによってバリエーションが広がります。
意図しない場所にほんの少しでも水が入り込んでしまうと、バスルームの長期的なトラブルの原因になります。びしょ濡れになる場所の防水加工については、ぜひ専門家に相談してみてください。
キッチン・浴室設備の専門家を探す
こちらの、実用性と美しさを兼ね備えた魅力的なシャワールームを手がけたデザイナーは、壁にはタイルを一切使用せず、床だけに豪華な大理石タイルを敷き詰めるというデザインを見事にやってのけました。
こちらのようにマイクロセメントを塗った壁(写真右側)は高い防水効果が得られますし、同等の効果が期待できるレンガも、色を塗るか、そのまま使うかによってバリエーションが広がります。
意図しない場所にほんの少しでも水が入り込んでしまうと、バスルームの長期的なトラブルの原因になります。びしょ濡れになる場所の防水加工については、ぜひ専門家に相談してみてください。
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半分だけを
肩の高さにまっすぐ揃えて貼られた壁のタイルが、こちらのバスルームにすっきりとした印象を与えています。このようなタイルの使い方を実現するディテールとなるのが、タイル上部の壁の色とトリムの選び方です。特にトリムは、プレーンな壁にタイルをうまく馴染ませるためのポイントです。
こちらは、柔らかなピンク色が真ちゅうの金具やダークブルーの洗面ユニットと見事にマッチしています。トリムはスタイリッシュな真ちゅう製。デザインのディテールとして目に留まりますが、うるさくなりすぎません。
肩の高さにまっすぐ揃えて貼られた壁のタイルが、こちらのバスルームにすっきりとした印象を与えています。このようなタイルの使い方を実現するディテールとなるのが、タイル上部の壁の色とトリムの選び方です。特にトリムは、プレーンな壁にタイルをうまく馴染ませるためのポイントです。
こちらは、柔らかなピンク色が真ちゅうの金具やダークブルーの洗面ユニットと見事にマッチしています。トリムはスタイリッシュな真ちゅう製。デザインのディテールとして目に留まりますが、うるさくなりすぎません。
天井から足元まで
床から天井までタイル貼りにすることで、バスルームにスタイリッシュなホテルの雰囲気をつくり出すことができます。こちらは、窓のない空間の隅々まで、さらには浴槽エプロンまで淡い色のタイルで覆い、バスルーム全体をすっきりとまとめています。
自然光が少ない場所では、この例のような視覚的連続性が暗い部屋を広く見せてくれます(そしてこちらで使われているような大き目のタイルも、狭い部屋を広く見せる効果があります)。
床には違う色のタイルを使用していますが、それが天井、浴槽、洗面台と調和してシンプルなバスルームに仕上がっています。
床から天井までタイル貼りにすることで、バスルームにスタイリッシュなホテルの雰囲気をつくり出すことができます。こちらは、窓のない空間の隅々まで、さらには浴槽エプロンまで淡い色のタイルで覆い、バスルーム全体をすっきりとまとめています。
自然光が少ない場所では、この例のような視覚的連続性が暗い部屋を広く見せてくれます(そしてこちらで使われているような大き目のタイルも、狭い部屋を広く見せる効果があります)。
床には違う色のタイルを使用していますが、それが天井、浴槽、洗面台と調和してシンプルなバスルームに仕上がっています。
こちらも同様に、バスルーム全面にタイルを用いたデザインですが、この場合は空間が明るいので、より凝ったデザインで、サイズは小さく多色使いのタイルを選ぶ余地が生まれます。
全体を軽やかに明るく保つポイントは、淡い色づかいです。色のバリエーションがやさしいので、視界を分割することがありません。蛇口やシャワーの金具には大胆な黒を使い、それがアクセントになっています。
全体を軽やかに明るく保つポイントは、淡い色づかいです。色のバリエーションがやさしいので、視界を分割することがありません。蛇口やシャワーの金具には大胆な黒を使い、それがアクセントになっています。
半分をタイルにすることには目的がある
こちらはタイルが主役のバスルームですが、タイルが貼られているのはお部屋の半分だけ。手がけたデザイナーは、お馴染みの白いサブウェイタイルをヘリンボーンに並べることで印象的に仕上げました。同時に、塗装を施した部分にも意図的なものを感じます。――洗面台の上は収納とミラーを配置する一方、反対側(鏡に映って見える部分)はスタイリッシュなジグザグのエッジに仕上げてあり、キャビネット用のスペースを確保しています。
こちらはタイルが主役のバスルームですが、タイルが貼られているのはお部屋の半分だけ。手がけたデザイナーは、お馴染みの白いサブウェイタイルをヘリンボーンに並べることで印象的に仕上げました。同時に、塗装を施した部分にも意図的なものを感じます。――洗面台の上は収納とミラーを配置する一方、反対側(鏡に映って見える部分)はスタイリッシュなジグザグのエッジに仕上げてあり、キャビネット用のスペースを確保しています。
主役になれるタイルを
少し高価なタイルに心を奪われてしまったけれど、予算を増やせるかわからない……というあなたは、高価なタイルをバスルームのごく一部にだけ使うことを検討してみては? こちらは、洗面台の後ろに伸びるバックスプラッシュに模様のあるタイルを取り入れたデザインですが、十分インパクトのある仕上がりになっています。
洗面台のすぐ後ろの部分を保護するためだけにタイルを使いたいのであれば、さらに枚数を減らすこともできるでしょう。主役を引き立たせるために、それ以外のタイルはシンプルなものにしましょう。
少し高価なタイルに心を奪われてしまったけれど、予算を増やせるかわからない……というあなたは、高価なタイルをバスルームのごく一部にだけ使うことを検討してみては? こちらは、洗面台の後ろに伸びるバックスプラッシュに模様のあるタイルを取り入れたデザインですが、十分インパクトのある仕上がりになっています。
洗面台のすぐ後ろの部分を保護するためだけにタイルを使いたいのであれば、さらに枚数を減らすこともできるでしょう。主役を引き立たせるために、それ以外のタイルはシンプルなものにしましょう。
傾斜をすっきりと
ロフトのリフォームでよくあるのが、新しいバスルームを設置するというもの。でも、どこからどこまでをタイル貼りにするか、わかりにくい場合もあります。こちらのウォークイン・シャワーは、天井が低く、日常的に水濡れする可能性が高いため、全面にタイルを使用しています。
タイルはシャワーブースの外にも半分の高さでつながっていますが、見事なのはそのつなげ方です。シャワーの両側にある細長い壁に2つの三角形をしたタイルを貼ることで、変わった形状のブースとそれ以外の空間を、タイルの生み出すラインでスムーズにつなぐ役割を果たしています。小さな工夫が、ときにお部屋の仕上がりを左右することを証明しています。
ロフトのリフォームでよくあるのが、新しいバスルームを設置するというもの。でも、どこからどこまでをタイル貼りにするか、わかりにくい場合もあります。こちらのウォークイン・シャワーは、天井が低く、日常的に水濡れする可能性が高いため、全面にタイルを使用しています。
タイルはシャワーブースの外にも半分の高さでつながっていますが、見事なのはそのつなげ方です。シャワーの両側にある細長い壁に2つの三角形をしたタイルを貼ることで、変わった形状のブースとそれ以外の空間を、タイルの生み出すラインでスムーズにつなぐ役割を果たしています。小さな工夫が、ときにお部屋の仕上がりを左右することを証明しています。
こちらのロフトにあるバスルームでは、傾斜する天井が高くそれほど濡れずに済むため、タイルは壁だけに使用しています。とはいえ、水はじきは避けられないので、この例のようなデザインの場合は適切な塗料で保護するのをお忘れなく。
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