洗面室のプラン:洗面水栓選びは機能とデザイン、洗面ボウルとの相性から
洗面室に取り付ける水栓金具選びのポイントを、種類別に特徴を挙げて解説します。家づくりやリフォームの際、洗面ボウル選びとあわせてお役立てください。
Taeko Ishii
2017年3月22日
フリーランスのエディター・ライター。大学で住まいについて学んだのち、コピーライター、住宅雑誌編集者を経てフリーランスに。暮らしまわりに関すること、地方での暮らしについてが主なテーマです。
フリーランスのエディター・ライター。大学で住まいについて学んだのち、コピーライター、住宅雑誌編集者を経てフリーランスに。暮らしまわりに関すること、地方での暮らしについてが主なテーマです... もっと見る
洗面所の印象を決めるものはなんでしょう? まず思い浮かぶのは、空間に対してボリュームの大きなカウンターやミラー、洗面ボウルかもしれません。けれど実際に暮らす中で感じるのは、1日に何度も手に触れる水栓の使いやすさ、美しさも大きなポイントだということ。用途にぴったり合ったお気に入りの水栓は、使うたびに楽しく、洗面室の満足度も高まります。
洗面ボウルとの相性もチェック
水栓金具で大切なのは、デザインはもちろん、使いやすい形状や掃除のしやすさ、節水などの機能、そして何より、洗面ボウルとの相性です。どんなに気に入った洗面水栓とボウルの組み合わせでも、形やサイズの相性が悪いと、水が飛び散りやすくなったり、洗顔時に頭が水栓にぶつかったりと、使いにくくなることもあります。
そこでこの記事では、洗面水栓を機能や設置方法、形状の種類で分け、それぞれの特徴、メリットとデメリットをご紹介します。こちらを参考に、選ぶ際には設計のプロやメーカーに相談し、使い勝手を検討してみてください。
水栓金具で大切なのは、デザインはもちろん、使いやすい形状や掃除のしやすさ、節水などの機能、そして何より、洗面ボウルとの相性です。どんなに気に入った洗面水栓とボウルの組み合わせでも、形やサイズの相性が悪いと、水が飛び散りやすくなったり、洗顔時に頭が水栓にぶつかったりと、使いにくくなることもあります。
そこでこの記事では、洗面水栓を機能や設置方法、形状の種類で分け、それぞれの特徴、メリットとデメリットをご紹介します。こちらを参考に、選ぶ際には設計のプロやメーカーに相談し、使い勝手を検討してみてください。
混合水栓、「シングルレバー」か「ツーハンドル」か
水栓には、ひとつの蛇口から水またはお湯のみが出る「単水栓」と、水もお湯も両方出る「混合水栓」があります。洗面室の水栓の場合、「混合水栓」が選ばれるのが一般的。混合水栓には、お湯と水をひとつのレバーで調整して操作する「シングルレバー」と、お湯と水でハンドルが違う「ツーハンドル」(写真)の2種類があります。
水栓には、ひとつの蛇口から水またはお湯のみが出る「単水栓」と、水もお湯も両方出る「混合水栓」があります。洗面室の水栓の場合、「混合水栓」が選ばれるのが一般的。混合水栓には、お湯と水をひとつのレバーで調整して操作する「シングルレバー」と、お湯と水でハンドルが違う「ツーハンドル」(写真)の2種類があります。
シングルレバーは、ひとつのハンドルの操作で量や温度を調整でき、操作がスムーズ。歯を磨いている間や石けんを泡立てる間などもこまめに湯水を止めやすく、節水効果が高いと言えます。また、操作部が1カ所なので、シンプルなデザインが可能なのもポイントです。
いっぽう、ツーハンドルはデザインに特徴があるものが多く、海外製のクラシックなデザインからモダンなものまでさまざまです。一般的にお湯の温度は給湯器で設定できるため、お湯のハンドルのみひねっても熱すぎるということはありません。また水だけ使いたい場合、シングルレバーだとレバーの位置によっては意図せず湯が出てしまう場合もありますが、ツーハンドルなら水だけ出せるので給湯器が作動せず、経済的といえます。
本体とハンドルが一体となった、写真のようなタイプもあります。
国内メーカーからは、シングルレバー水栓でも水とお湯の境のクリック感で切り替えを認識させ、使い分けられる機能を搭載したものも発売されています。
設置方法と形から選ぶ4タイプ
洗面水栓は、設置方法別で見ると以下のように分けられます。
洗面ボウルやカウンター上に設置するタイプをさらに形で分類すると「立水栓」「首長立水栓」「グースネック水栓」。それに加えて「壁付けタイプ」。以上の4タイプ、それぞれについて解説しましょう。
洗面水栓は、設置方法別で見ると以下のように分けられます。
洗面ボウルやカウンター上に設置するタイプをさらに形で分類すると「立水栓」「首長立水栓」「グースネック水栓」。それに加えて「壁付けタイプ」。以上の4タイプ、それぞれについて解説しましょう。
- 立水栓
写真はツーハンドルタイプの立水栓です。立水栓は本体から吐水口までの奥行きが短いものが多いので、水はねを防ぎたい場合は、水が落ちる位置が手前のほうに来る水栓や、吐水口がやや手前側に傾いた水栓を選ぶのがおすすめです。
- 首長立水栓
首長立水栓と合わせることが多い洗面ボウルは、写真のようにカウンターにのせて設置する「ベッセル型」です。ボウルの幅が広いタイプの場合、水栓を中心より横にずらして設置すると、洗顔時に顔がぶつかりにくく、使いやすくなります。
- グースネック水栓
写真のような背の高いタイプなら、ベッセル型の洗面ボウルと組み合わせると、存在感のある洗面スペースを演出できます。
- 壁付けタイプの水栓
ベッセル型の洗面ボウルを選ぶ場合、相性がよいのがこの壁付けタイプの水栓。ポイントは、掃除のためボウルと壁の間に手が入るスペースを確保すること。また、ぬれた手で水栓を操作すると、ボウルと壁のすき間に水がたれやすいため、カウンターの素材は耐水性の高い人工大理石やタイルがおすすめです。
新築やリノベーションで、意外に悩む人が多いといわれる水栓金具選び。洗面ボウルとの相性や掃除のしやすさなどを検討しながら、ぜひお気に入りの水栓を見つけてください。
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普段何気なく使っている洗面も形状や機能、そしてデザインがさまざまあることを改めて教えていただきました。ありがとうございます。
弊社では洗面ボウルをオリジナルで作っており、水栓金具はMoen製を使っております。他の水栓金具を合わせて頂いてもいいのですが、ツーハンドルで曲線的なデザインがボウルのデザインを一層輝かせてくれるのでセットで人気です。