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「コト」から始める家づくり:きたえる、癒す、体を育てる
ブルースタジオ石井健による連載第9回。今回は、家できたえたりスポーツをするスペースについて考えました。
Takeshi Ishii
2017年10月18日
1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの黎明期から1000件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。
1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの黎明期から1000件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。... もっと見る
海外だと家の中にジムがあるのはごく当たり前ですが、日本の狭小住宅においてフィットネススペース設けるのは難しいことでしょう。日々の生活の中で、フィジカルやメンタルをアップさせるような仕組みを家の中でできたらいいのでは。ということで、今回は、きたえる、癒す、体を育てるをキーワードに、スペースを有効活用した、ユーモアのある事例を見ていきましょう。
デッドスペースをかしこく使う
日々の健康と体調管理のために、フィットネスジムに通う人も多いと思いますが、「軽く体を動かしたい」というようなフィットネスの場合、海外の大きな家だと地下に豪華なフィットネスジムを構えていたり、日本でも高級マンションでは、共用のフィットネスジムを設けていたりしますが、日本の一般的な住宅ではなかなか難しいものがあります。
日々の健康と体調管理のために、フィットネスジムに通う人も多いと思いますが、「軽く体を動かしたい」というようなフィットネスの場合、海外の大きな家だと地下に豪華なフィットネスジムを構えていたり、日本でも高級マンションでは、共用のフィットネスジムを設けていたりしますが、日本の一般的な住宅ではなかなか難しいものがあります。
そんなスペースが限られている住宅で、どこかで運動ができないかと考えたときに、いっそのこと廊下をジムにするというのもありなのではないでしょうか。
廊下を有効活用する事例は数多くあり、廊下にワークスペースを置いたり、本棚にしたり、家事部屋にしたりするアイデアはHouzzでも紹介されています。
例えば、うんていで廊下を行き来する仕掛けがあれば、大人も気軽に楽しめますね。廊下で懸垂したりぶら下がって腹筋や腕をきたえたり。デッドスペースである廊下がジムになるというアイデアはおもしろいと思います。
廊下の活用に関する記事をもっと読む
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懸垂棒のリクエストは意外とメジャー
家づくりの計画において懸垂棒をリビングにつけたいという要望も多く聞きます。ただし、階高が足りない日本の住宅では、懸垂ができない場合もありますので建築家とご相談を。
家づくりの計画において懸垂棒をリビングにつけたいという要望も多く聞きます。ただし、階高が足りない日本の住宅では、懸垂ができない場合もありますので建築家とご相談を。
子どもも大人も夢中になりそうなトランポリン
部屋の中で使う、エクササイズ用のトランポリンで物足りなくなったら、地面に埋めて使う本格的なトランポリンはいかがでしょうか。パーティーで披露したら大盛り上がり間違いなし。月に行ったような気分になれますね。庭にスペースがある人だけでなく、室内の床に穴を開けて設置するのも楽しいのではないでしょうか。
部屋の中で使う、エクササイズ用のトランポリンで物足りなくなったら、地面に埋めて使う本格的なトランポリンはいかがでしょうか。パーティーで披露したら大盛り上がり間違いなし。月に行ったような気分になれますね。庭にスペースがある人だけでなく、室内の床に穴を開けて設置するのも楽しいのではないでしょうか。
外壁を使って本格的なボルダリングを
ボルダリングのストーンを家の中の壁に配置するのは、吹き抜け相当の高さが必要になりますが、外壁であれば高さの問題もクリアできます。外壁のアクセントにもなりますね。防犯対策と安全対策さえ万全にすれば、ボルダリング愛好家にとってたまらない家になるのではないでしょうか。
ボルダリングのストーンを家の中の壁に配置するのは、吹き抜け相当の高さが必要になりますが、外壁であれば高さの問題もクリアできます。外壁のアクセントにもなりますね。防犯対策と安全対策さえ万全にすれば、ボルダリング愛好家にとってたまらない家になるのではないでしょうか。
ドイツのアパートのユニークな昇降機
階段の代わりに、ハーネスをつけて人力で上の階に登る仕組みは、2人1組で上がることがポイント。息のあったコンビネーションと、体重を支えたり、上まで確実に送る腕力が大切になります。
階段の代わりに、ハーネスをつけて人力で上の階に登る仕組みは、2人1組で上がることがポイント。息のあったコンビネーションと、体重を支えたり、上まで確実に送る腕力が大切になります。
サウナを「部屋」にする
健康志向の人に人気と言えば、サウナがあります。家ではなかなかハードルが高そうにも思えますが、ウォークインクローゼットのような感覚でサウナがある家もあります。実は、以前住んでいた私の家もありました。ドライサウナのタイプは、一般に流通しているお風呂でのミストサウナとは違い、電源を切れば普通の部屋になり、普段は個室としても使えるのがおもしろいですね。
心身を癒す、個人邸向けサウナ8選
健康志向の人に人気と言えば、サウナがあります。家ではなかなかハードルが高そうにも思えますが、ウォークインクローゼットのような感覚でサウナがある家もあります。実は、以前住んでいた私の家もありました。ドライサウナのタイプは、一般に流通しているお風呂でのミストサウナとは違い、電源を切れば普通の部屋になり、普段は個室としても使えるのがおもしろいですね。
心身を癒す、個人邸向けサウナ8選
ヨガや瞑想のための部屋をつくる
屋根裏など限られたスペースを有効に使おうと、ヨガ部屋や瞑想部屋にするのもいいアイデアだと思います。ほどよいこもり感がありますね。ヨガや瞑想はあまり立ち上がらないから、天井が低くても大丈夫というのも、屋根裏活用の利点です。
屋根裏など限られたスペースを有効に使おうと、ヨガ部屋や瞑想部屋にするのもいいアイデアだと思います。ほどよいこもり感がありますね。ヨガや瞑想はあまり立ち上がらないから、天井が低くても大丈夫というのも、屋根裏活用の利点です。
普段の生活を送るだけで健康に
トイレやお風呂に置いておきたい、青竹踏みのような石の道。そこを通らないとお風呂に行けないとか、トイレに座っている時間で足ツボを刺激するとか、強制的に毎日踏む機会を持たせれば、家族みんなが病気知らずになれるかもしれません(笑)
トイレやお風呂に置いておきたい、青竹踏みのような石の道。そこを通らないとお風呂に行けないとか、トイレに座っている時間で足ツボを刺激するとか、強制的に毎日踏む機会を持たせれば、家族みんなが病気知らずになれるかもしれません(笑)
テーブルが卓球台に早変わり
卓球台がテーブルになったのではなく、テーブルを卓球台にしているところにユーモアを感じる事例です。食事が終わったら一戦いかが? なんて来客に言ったらきっと驚かれることでしょう。
2020年に東京オリンピックを控え、健康とスポーツに関心が高まっている昨今、省スペースとユーモアを混ぜながら家の中で健康になるアイデアは、これからますます増えてくるのではと思います。みなさんならどんな家にしたいですか?
バスケットコートがある三角屋根の家
「コト」から始める家づくり 過去の連載
つくる、食べる、そしてその先
集める、飾る、悦に入る
集まる、祝う、もてなす
のぼる、はねる、体当たりする
まなぶ、はたらく、とじこもる
聴く、弾く、録るを主役に
涼む、楽しむ、工夫する
やすむ、くつろぐ、オフになる
卓球台がテーブルになったのではなく、テーブルを卓球台にしているところにユーモアを感じる事例です。食事が終わったら一戦いかが? なんて来客に言ったらきっと驚かれることでしょう。
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