コメント
素敵な窓辺と暮らそう!4:組み合わせでもっと充実! ウィンドウトリートメント
窓まわりのプロがお伝えする、ウィンドウトリートメントの楽しみ方。今回は、基本の窓まわり装飾を組み合わせて機能もデザインもさらにグレードアップさせるテクニックを。
前回の記事「素敵な窓辺と暮らそう!3:ウィンドウトリートメントの種類を知る」で、基本的なウィンドウトリートメントの種類とその特徴を解説しました。今回は、その中から複数のタイプを組み合わせることで、さらに窓辺を楽しく演出する方法をお伝えします。そしてさらに、お気に入りのファブリックを効果的に使えるおすすめの方法、「袖カーテン」で、フォーカルポイントになる窓辺をつくるアイデアをご紹介したいと思います。
組み合わせてもっと楽しく
前回の記事で見てきたとおり、デザインも素材も非常に多彩なバリエーションのある、ウィンドウトリートメントの世界。それらを組み合わせて、さらに素敵な窓辺に仕上げましょう。では、その組み合わせ例をいくつかご覧いただきたいと思います。
ローマンシェード+カーテン
日本の住宅には、掃き出し窓と腰高窓が並んだ部屋がよくあります。
すべての窓にただ単にカーテンを掛けるよりも、腰高窓にはローマンシェード、掃き出し窓にはカーテンをおさめると、空間に美しいリズムが生まれます。同時にすっきりとした印象に仕上がるので、取り入れやすく、大変ポピュラーな組み合わせです。
前回の記事で見てきたとおり、デザインも素材も非常に多彩なバリエーションのある、ウィンドウトリートメントの世界。それらを組み合わせて、さらに素敵な窓辺に仕上げましょう。では、その組み合わせ例をいくつかご覧いただきたいと思います。
ローマンシェード+カーテン
日本の住宅には、掃き出し窓と腰高窓が並んだ部屋がよくあります。
すべての窓にただ単にカーテンを掛けるよりも、腰高窓にはローマンシェード、掃き出し窓にはカーテンをおさめると、空間に美しいリズムが生まれます。同時にすっきりとした印象に仕上がるので、取り入れやすく、大変ポピュラーな組み合わせです。
とても素敵な柄のファブリックに出会ったなら、生地をフラットに使う「プレーンスタイル」のローマンシェードとカーテンをひとつの窓に組み合わせると、そのお気に入りの柄を思い切り楽しむことができます。カーテンがフレームのようにシェードの柄を際立たせながら、窓を高く大きく見せてくれるのです。
透け感のあるファブリックなら、左右に開閉するカーテンと、上下に開閉するローマンシェードの重なりから生まれる、やわらかな光の美しさを楽しむことができます。
透け感のあるファブリックなら、左右に開閉するカーテンと、上下に開閉するローマンシェードの重なりから生まれる、やわらかな光の美しさを楽しむことができます。
ローマンシェード+バランス
透明度の高いシアーのシャープスタイルのローマンシェードに、装飾的な帯をあしらったバランス(上飾り。詳しくは、「素敵な窓辺と暮らそう! 1:バランスの活用法」を参照)を組み合わせて、オリエンタルムードを演出しています。和室に隣接するリビングなどにおすすめです。
透明度の高いシアーのシャープスタイルのローマンシェードに、装飾的な帯をあしらったバランス(上飾り。詳しくは、「素敵な窓辺と暮らそう! 1:バランスの活用法」を参照)を組み合わせて、オリエンタルムードを演出しています。和室に隣接するリビングなどにおすすめです。
ロールスクリーン+カーテン
透け感のあるロールスクリーンに、やわらかできれいなウェーブを描く、ドレープ性のよい生地を慎重に選んでカーテンを仕立て組み合わせれば、エレガントかつ、ミニマルで洗練された空間に。
透け感のあるロールスクリーンに、やわらかできれいなウェーブを描く、ドレープ性のよい生地を慎重に選んでカーテンを仕立て組み合わせれば、エレガントかつ、ミニマルで洗練された空間に。
ブラインド+カーテン
ベネシャンブラインドとカーテンの組み合わせです。腰高窓にはブラインドのみをおさめて、周囲の壁紙をカーテンのカラースキームに合わせたボーダー柄で貼り分けることにより、躍動感のある楽しい空間に仕上げています。
ベネシャンブラインドとカーテンの組み合わせです。腰高窓にはブラインドのみをおさめて、周囲の壁紙をカーテンのカラースキームに合わせたボーダー柄で貼り分けることにより、躍動感のある楽しい空間に仕上げています。
ファブリックを楽しみ、予算も抑えられる「袖カーテン」
さて、今回おすすめしたいのは「袖カーテン」。
遮光、調光、遮蔽、遮音、省エネなどの機能的な役割を、ローマンシェードやスクリーン、ブラインドが果たしている場合、カーテンの役割は装飾的なものだけであることがあります。
そんなときにおすすめなのが、カーテンに見せかけて窓の袖に添えた「袖カーテン(ダミーカーテン)」と呼ばれるもので、欧米のインテリアでは当たり前に採用されています。
ファブリックのやわらかさで、空間をやさしい雰囲気に演出し、高さを強調しつつも、使用する生地の分量が少なくて済むので、予算削減にもつながります。
さて、今回おすすめしたいのは「袖カーテン」。
遮光、調光、遮蔽、遮音、省エネなどの機能的な役割を、ローマンシェードやスクリーン、ブラインドが果たしている場合、カーテンの役割は装飾的なものだけであることがあります。
そんなときにおすすめなのが、カーテンに見せかけて窓の袖に添えた「袖カーテン(ダミーカーテン)」と呼ばれるもので、欧米のインテリアでは当たり前に採用されています。
ファブリックのやわらかさで、空間をやさしい雰囲気に演出し、高さを強調しつつも、使用する生地の分量が少なくて済むので、予算削減にもつながります。
装飾目的の帯をあしらった袖カーテンは、上質なシルクタッサー生地。空間に色を加え、美しい漆黒の屏風との対比をフィーチャーしています。
こちらでは、「フォールドスタイル」のシアーのローマンシェードの袖に、美しいオルタネイティブストライプのファブリックを、縦・横・ななめにはぎ合わせた袖カーテンを組み合わせ、オーダー主の思い出の土地、マンハッタンの地図を表現しています。
この和室では、障子のような雰囲気のシャープスタイルのシアーのローマンシェードに、プレーンスタイルのローマンシェードに見せかけた掛け軸イメージのバランス(上飾り)を組み合わせ、和モダンな空間に。
袖カーテンとローマンシェードに見せかけたバランスの両方を 取り入れれば、個性を表現するカラーと必要なボリューム感を加えて、空間のデザイン性を大きくグレードアップさせることができます。
ウィンドウトリートメントの組み合わせの楽しさを実感していただけましたでしょうか。適切な組み合わせで機能と装飾の観点からもグレードが上がり、そして「袖カーテン」のような工夫をすれば、予算的にも満足度の高い窓まわりのデコレーションになります。
素敵な窓辺と暮らすために、取り入れやすいヒントはまだまだたくさん。
次回もさまざまなアイデアをご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!
参考:『窓装飾プランナーBOOK』(日本インテリアファブリックス協会)、『インテリアスタイリング事典』(塩谷博子著、川島インターナショナル)
こちらの記事もおすすめ:
素敵な窓辺と暮らそう!1:「バランス」の活用法
素敵な窓辺と暮らそう!2:空間の「カラースキーム」
素敵な窓辺と暮らそう!3:ウィンドウトリートメントの種類を知る
ウィンドウトリートメントの組み合わせの楽しさを実感していただけましたでしょうか。適切な組み合わせで機能と装飾の観点からもグレードが上がり、そして「袖カーテン」のような工夫をすれば、予算的にも満足度の高い窓まわりのデコレーションになります。
素敵な窓辺と暮らすために、取り入れやすいヒントはまだまだたくさん。
次回もさまざまなアイデアをご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!
参考:『窓装飾プランナーBOOK』(日本インテリアファブリックス協会)、『インテリアスタイリング事典』(塩谷博子著、川島インターナショナル)
こちらの記事もおすすめ:
素敵な窓辺と暮らそう!1:「バランス」の活用法
素敵な窓辺と暮らそう!2:空間の「カラースキーム」
素敵な窓辺と暮らそう!3:ウィンドウトリートメントの種類を知る
おすすめの記事
Houzzツアー (お宅紹介)
各部屋の窓まわりをセンスよく装飾したベルリンの住まい
竣工直前にオーナーから依頼を受けたインテリアコーディネーター。101メートルもの高級な自然素材を使って、ベルリンの住宅にプライバシーと魅力をもたらしました。
続きを読む
リフォーム・リノベーションのヒント
夏におすすめ、窓のリフォーム。熱を遮断して涼しく、快適に暮らそう
室内の暑さを少しでも和らげるために、高性能・省エネ住宅を専門に手がける松尾和也さんに、難易度がそれほど高くない窓のリフォーム術について聞きました。
続きを読む
建材
風合いある空間づくりに「木製サッシ」のすすめ
文/小川のぞみ
「この家、ステキ」と一目見て惹かれ、中に入ったら居心地のよさに感動。もしかしたらそこには、「木の窓」がありませんか? この記事では、質感のよさと断熱性を兼ね備えた木製サッシの魅力に迫りたいと思います。
続きを読む