個室でなくてもデスク作業OK、「ちょこっとパーソナルスペース」のつくり方
ちょっとした作業のためのデスクコーナーは最近、必ずしも個室や専用のスペースでなくてもいいようです。「気軽にいろんなところに」がこれからのスタイルになっていくのかもしれません。
mikiko taguchi
2020年4月26日
私自身は小さい頃、自分だけの部屋が欲しくてたまりませんでしたが(姉と同じ部屋だったので)、近頃の子供たちはそうでもないようです。リビングで学習したり、家族の共有スペースで遊んだり。どうやら携帯電話やスマートフォンなど、手のひらに自分だけの世界があることで、場所にはこだわらなくなっているのだとか。大人もノートパソコンがあればどこでも仕事ができるのと同じで、ほんの少しスペースがあれば、自分だけの作業空間をつくることが可能になってきました。そんな「ちょこっとパーソナルスペース」を、どこにどのようにつくれるか、さまざまなバリエーションを見ていきましょう。
スキマを活用した「コックピット」
リビングやダイニングの一角などの、壁と壁や、壁と柱などの間にできたデッドスペースも、棚をつけて椅子を設置すれば立派なパーソナルスペースに。コックピットみたいなこの狭さで、かえって集中力も高まりそう!
リビングやダイニングの一角などの、壁と壁や、壁と柱などの間にできたデッドスペースも、棚をつけて椅子を設置すれば立派なパーソナルスペースに。コックピットみたいなこの狭さで、かえって集中力も高まりそう!
ウォールシェルフの簡易デスク
壁に設置されたウォールシェルフ。本来はモノを飾ったり、収納したりするスペースですが、程よい高さのスツールを用意すれば、簡易デスクに早変わり。コーヒーを片手に、ノートパソコンやタブレットで、メールチェックや調べ物などを。
インテリアの主役になる、センスのいいデスクコーナーのつくり方
壁に設置されたウォールシェルフ。本来はモノを飾ったり、収納したりするスペースですが、程よい高さのスツールを用意すれば、簡易デスクに早変わり。コーヒーを片手に、ノートパソコンやタブレットで、メールチェックや調べ物などを。
インテリアの主役になる、センスのいいデスクコーナーのつくり方
階段下スペースにデスクを置いて
使い勝手については課題の多い階段下も、机を置くには、案外ちょうどよいスペースだったりします。デスク作業なら座って作業するので、開放的なスペースである必要もなく、頭上の階段も案外気にならないものです。
使い勝手については課題の多い階段下も、机を置くには、案外ちょうどよいスペースだったりします。デスク作業なら座って作業するので、開放的なスペースである必要もなく、頭上の階段も案外気にならないものです。
階段下のパーソナル図書室
本来は収納スペースとして使われそうな階段下コーナー。照明を設置し、床面に丈夫な本棚をつくり、その上にクッションを並べたら、読書家が喜ぶミニ図書館のでき上がり。秘密基地みたいで、子どもも喜びそう!
本来は収納スペースとして使われそうな階段下コーナー。照明を設置し、床面に丈夫な本棚をつくり、その上にクッションを並べたら、読書家が喜ぶミニ図書館のでき上がり。秘密基地みたいで、子どもも喜びそう!
クローゼットの中のホームオフィス
クローゼットの奥行きに合わせてテーブルと棚を設置すれば、自分だけのコーナーが生まれます。ウォークインタイプなら小部屋としても使えそう。扉を閉じてしまえば、来客時に散らかっていても気にならないというおまけつき。
クローゼットの奥行きに合わせてテーブルと棚を設置すれば、自分だけのコーナーが生まれます。ウォークインタイプなら小部屋としても使えそう。扉を閉じてしまえば、来客時に散らかっていても気にならないというおまけつき。
意外な穴場の廊下にミニ書斎を
廊下が単なる通り道になるか、有効に活用できるかは工夫次第という例。壁に沿って圧迫感のない背の低い棚を設置して本棚に。その一部分は天板のみを残してデスクにすれば、書斎の完成。
廊下が単なる通り道になるか、有効に活用できるかは工夫次第という例。壁に沿って圧迫感のない背の低い棚を設置して本棚に。その一部分は天板のみを残してデスクにすれば、書斎の完成。
さらに穴場は踊り場スペース
階段の踊り場に余裕があれば、何もなかった空間を、ワークスペースとして変身させることも。机を置けばワークスペースに、ソファを置けばリラックススペースに。
階段の踊り場に余裕があれば、何もなかった空間を、ワークスペースとして変身させることも。机を置けばワークスペースに、ソファを置けばリラックススペースに。
家事の合間にひとやすみ
キッチンやランドリールームなど、家事の動線上に自分だけの机がひとつあれば、洗濯の途中や料理の合間にパソコン作業をしたり、家計簿をつけたり、書類に目を通したりの作業が、リビングに戻らずにできます。なによりも「ちょっとひとやすみ」が、自分のスペースでできるのがいいですね。
キッチンにワークスペースを作ろう
キッチンやランドリールームなど、家事の動線上に自分だけの机がひとつあれば、洗濯の途中や料理の合間にパソコン作業をしたり、家計簿をつけたり、書類に目を通したりの作業が、リビングに戻らずにできます。なによりも「ちょっとひとやすみ」が、自分のスペースでできるのがいいですね。
キッチンにワークスペースを作ろう
引き出し式のデスク
必要な時にだけ引き出して使う収納タイプのデスクなら、狭い空間でもスペースを気にすることはありません。この引き出すテーブル、キッチンの戸棚によく見られる仕組みなので、キッチンでも応用ができそうです。
必要な時にだけ引き出して使う収納タイプのデスクなら、狭い空間でもスペースを気にすることはありません。この引き出すテーブル、キッチンの戸棚によく見られる仕組みなので、キッチンでも応用ができそうです。
フラップ扉の「壁からデスク」
こちらも必要なとときに出して使う、壁面に設置したデスク。対面型キッチンの壁面を利用すれば、お絵描きコーナーや学習机として、小さな子供用にぴったりです。家事をしながら様子を見てあげることができますし、食卓が散らかることもありません。食事の場所、遊ぶ場所、学習場所、をきちんと分けてあげることで行動にもメリハリが生まれます。
こちらも必要なとときに出して使う、壁面に設置したデスク。対面型キッチンの壁面を利用すれば、お絵描きコーナーや学習机として、小さな子供用にぴったりです。家事をしながら様子を見てあげることができますし、食卓が散らかることもありません。食事の場所、遊ぶ場所、学習場所、をきちんと分けてあげることで行動にもメリハリが生まれます。
さまざまなタイプのパーソナルスペース、いかがでしたか? スペースが限られていることで、余計な荷物は増えずに必要なものだけが手元に残りますし、完全なプライベート空間でないため、整理整頓に気をつけたくなるというメリットも。間取りの事情で自分の部屋をあきらめていた方でも、ちょっとした空間を見つけて自分だけの居場所づくりができるこの方法、ぜひ挑戦してみませんか。
仕事がはかどる、デスクまわりの収納とインテリア術
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ここに紹介されている書斎であれば、ちょっとした隙間(ニッチ)を利用すれば立派な書斎です。諦めるべからずです!