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愛車のある暮らしにカスタマイズされた、10のガレージハウス
車好きに根強い人気を誇るガレージハウス。Houzzで見つけた事例を手がけた専門家たちに、工夫したポイントや留意点を聞きました。

Mamiko Nakano
2021年8月4日
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車のある暮らしを愛する人なら、いつかは住んでみたいのがガレージハウスでしょう。今回は、Houzzで見つけた10のガレージハウス事例をご紹介します。それぞれの事例を手がけた専門家の方々によると、ガレージハウスを作るにあたっての主なポイントは次のようなことでした。
それぞれの写真をクリックすると、同じプロジェクトの他の写真や、手がけた専門家のプロフィールへのリンクもみられます。
- ガレージをどう使いたいかはっきりさせると、理想に近づきやすくなる。
- 大スパンの構造などが必要になるので、そのコストがかかることを留意する。
- 収容スペースは、将来的に増やしたい車やバイクの台数も考慮して決める。
それぞれの写真をクリックすると、同じプロジェクトの他の写真や、手がけた専門家のプロフィールへのリンクもみられます。
日常のON・OFFの切り替えを自然に 安土常楽寺の家
設計:COLOR LABEL DESIGN OFFICE / 殿村明彦
住まい手が車を整備したりする頻度がそこまで高くなかったことを踏まえ、車自体が建物のデザインの一部になるようにしたシャッターのないガレージとしています。シャッターがないことで雨に濡れるリスクは増えるので、車が一台入る大きさとしてはかなり大きい面積を確保しました。
ガレージ内、写真向かって左手前にあるアルミサッシのドアは工具入れ。またバーベキューの際に雨が降ってきても、屋根付きのバーベキュースペースにも早変わりします。ガレージの壁にある横に長い窓はクライアントの書斎の窓。テレワーク中も車が眺められます。
一言アドバイス:
ガレージといえばシャッターがあり、壁に囲まれている空間をイメージしますが、用途によってはシャッターがなくてもいい場合があります。そのことでコストも格段に下げることができます。
設計:COLOR LABEL DESIGN OFFICE / 殿村明彦
住まい手が車を整備したりする頻度がそこまで高くなかったことを踏まえ、車自体が建物のデザインの一部になるようにしたシャッターのないガレージとしています。シャッターがないことで雨に濡れるリスクは増えるので、車が一台入る大きさとしてはかなり大きい面積を確保しました。
ガレージ内、写真向かって左手前にあるアルミサッシのドアは工具入れ。またバーベキューの際に雨が降ってきても、屋根付きのバーベキュースペースにも早変わりします。ガレージの壁にある横に長い窓はクライアントの書斎の窓。テレワーク中も車が眺められます。
一言アドバイス:
ガレージといえばシャッターがあり、壁に囲まれている空間をイメージしますが、用途によってはシャッターがなくてもいい場合があります。そのことでコストも格段に下げることができます。
円形のガレージハウス
設計:藤原・室 建築設計事務所
バーベキューをしたり、趣味を楽しむためのガレージハウスです。ガレージには、車2台、バイク4台を停めることが出来、それらのパーツや、アウトドアの道具が置ける場所が設けられています。
玄関は、バイクガレージと一体となっており、通りに面しショップのようなガラス張りに。壁面にはボルダリングが設置されています。
一言アドバイス:
広めのガレージは人が集まれる空間にもなります。
設計:藤原・室 建築設計事務所
バーベキューをしたり、趣味を楽しむためのガレージハウスです。ガレージには、車2台、バイク4台を停めることが出来、それらのパーツや、アウトドアの道具が置ける場所が設けられています。
玄関は、バイクガレージと一体となっており、通りに面しショップのようなガラス張りに。壁面にはボルダリングが設置されています。
一言アドバイス:
広めのガレージは人が集まれる空間にもなります。
一番小さな家 Garage House Type Ni ガレージハウス
設計:榊原デザイン一級建築士事務所
バイク2台と車1台を入れられるインナーガレージがある住まいを、土地探しから始めて完成させた狭小ガレージハウスです。結果的に見つかった土地は、屋外にも2台停められる広さがありました。
オーナーは、「居住スペースは簡素で良いのでガレージで作業できる空間を充実させたい」という要望を持っていましたが、建物もデッドスペースや小屋裏空間をフル活用することで、コンパクトながらも広さを感じさせる家となりました。
一言アドバイス:
ガレージハウスをお考えであれば、何をどうしたいのかという目的をお持ちだと思います。まずはコンセプトを明確にして、それによってどういうデザインや仕様が出来上がるかを考えていけば良いと思います。
設計:榊原デザイン一級建築士事務所
バイク2台と車1台を入れられるインナーガレージがある住まいを、土地探しから始めて完成させた狭小ガレージハウスです。結果的に見つかった土地は、屋外にも2台停められる広さがありました。
オーナーは、「居住スペースは簡素で良いのでガレージで作業できる空間を充実させたい」という要望を持っていましたが、建物もデッドスペースや小屋裏空間をフル活用することで、コンパクトながらも広さを感じさせる家となりました。
一言アドバイス:
ガレージハウスをお考えであれば、何をどうしたいのかという目的をお持ちだと思います。まずはコンセプトを明確にして、それによってどういうデザインや仕様が出来上がるかを考えていけば良いと思います。
中馬込リノベーション
設計:島崎将人+石井円花(株)SALab.一級建築士事務所
リノベーションのガレージハウス事例です。考慮したのが、所有する車、バイク、自転車をすべて収容できるガレージスペースをどのように確保するか、でした。解決策として、1階にあった洗面脱衣室と浴室は上階へ移設。接道面の開口広げることで、ガレージの拡張および2台以上の車の出入庫を実現しました。
余ったスペースは将来駐車場・駐輪場として貸し出し、工具のシェアやメンテナンスの場(趣味の場)として提供できるよう、正面とは別にシャッター出入口を設け、トイレやスロップシンクも完備。加えて、1階階高が高いことを利用し、2Fへの階段の途中から入れるロフトを設け、車を眺めながら趣味に没頭したいという施主の希望を叶える空間をつくりました。入口の3枚引戸も、施主のこだわりで取り入れたものです。
一言アドバイス:
複数台所有している場合は、出入に十分な間口の確保ができるかを念頭に置いて、敷地を検討すると良いです。また、車路の勾配が緩くないと車体をこすってしまうこともあり得るので、敷地高低差なども確認が必要です。
設計:島崎将人+石井円花(株)SALab.一級建築士事務所
リノベーションのガレージハウス事例です。考慮したのが、所有する車、バイク、自転車をすべて収容できるガレージスペースをどのように確保するか、でした。解決策として、1階にあった洗面脱衣室と浴室は上階へ移設。接道面の開口広げることで、ガレージの拡張および2台以上の車の出入庫を実現しました。
余ったスペースは将来駐車場・駐輪場として貸し出し、工具のシェアやメンテナンスの場(趣味の場)として提供できるよう、正面とは別にシャッター出入口を設け、トイレやスロップシンクも完備。加えて、1階階高が高いことを利用し、2Fへの階段の途中から入れるロフトを設け、車を眺めながら趣味に没頭したいという施主の希望を叶える空間をつくりました。入口の3枚引戸も、施主のこだわりで取り入れたものです。
一言アドバイス:
複数台所有している場合は、出入に十分な間口の確保ができるかを念頭に置いて、敷地を検討すると良いです。また、車路の勾配が緩くないと車体をこすってしまうこともあり得るので、敷地高低差なども確認が必要です。
Panda House
設計:class archi 株式会社
FIAT Pandaというイタリアの旧車をとめるためのガレージハウスです。普通車の中では小ぶりな車種であるPandaがピッタリ入るガレージ兼玄関となっています。
納まり良くPandaが入ったガレージハウスの佇まいはチャーミング。住まい手は、一生大事に乗り続けるPandaを横目に見ながら、我が家に入っていく毎日を送ることが出来ます。
一言アドバイス:
ガレージハウスのメリットは、雨の日も濡れる事なく家に入れたり、大事な愛車を雨風から守れること、生活の中で愛車の存在を身近に感じれること、など様々あると思います。ただ、住宅と一緒に建築するためコスト高になります。メリット・デメリットを考えた上で、優先順位をつけて計画をする必要があると思います。
設計:class archi 株式会社
FIAT Pandaというイタリアの旧車をとめるためのガレージハウスです。普通車の中では小ぶりな車種であるPandaがピッタリ入るガレージ兼玄関となっています。
納まり良くPandaが入ったガレージハウスの佇まいはチャーミング。住まい手は、一生大事に乗り続けるPandaを横目に見ながら、我が家に入っていく毎日を送ることが出来ます。
一言アドバイス:
ガレージハウスのメリットは、雨の日も濡れる事なく家に入れたり、大事な愛車を雨風から守れること、生活の中で愛車の存在を身近に感じれること、など様々あると思います。ただ、住宅と一緒に建築するためコスト高になります。メリット・デメリットを考えた上で、優先順位をつけて計画をする必要があると思います。
裾野ガレージハウス
設計:TENアーキテクツ一級建築士事務所
敷地の広さが限られていたためリビングを2階に配置。その際に生まれたスペースをガレージにしたガレージハウスです。
ガラスで空間を仕切ることで、玄関からもガレージが見えるようになっています。また、中央の階段部分は光井戸にし、ガレージが暗くならない工夫がなされています。
一言アドバイス:
ガレージハウスのメリットは、敷地の状況により空間の有効利用ができたり、アイドリングの時の排ガスを遮断できることです。
一方で、大スパン、電動シャッター、土間の施工など、コストがかかってくる空間ことは留意しておきたいポイントです。
設計:TENアーキテクツ一級建築士事務所
敷地の広さが限られていたためリビングを2階に配置。その際に生まれたスペースをガレージにしたガレージハウスです。
ガラスで空間を仕切ることで、玄関からもガレージが見えるようになっています。また、中央の階段部分は光井戸にし、ガレージが暗くならない工夫がなされています。
一言アドバイス:
ガレージハウスのメリットは、敷地の状況により空間の有効利用ができたり、アイドリングの時の排ガスを遮断できることです。
一方で、大スパン、電動シャッター、土間の施工など、コストがかかってくる空間ことは留意しておきたいポイントです。
趣味の空間に住む、ガレージをいつでも感じる家
設計施工:株式会社ホープス
「ガレージに住みたい!暮らしたい!」という住まい手の要望叶えた、ガレージが部屋の一部となっている住まいです。
大空間の中にガレージがあり玄関があり、リビングがある。この大空間ために、柱も壁も入れたくない。そんな空間をつくるために、構造設計者と何度も打合せし、ようやくできた「リビングガレージ」です。
一言アドバイス:
ガレージを単なる駐車場ではなく、自分たちの居心地の良い居場所や暮らし方の一部であることも多いかと思います。ガレージであっても一つの部屋になりますので、室内であれば建物のコストの一部となります。ご自身の中でガレージのプライオリティを考慮したうえで、設計者と相談することがとても重要です。
設計施工:株式会社ホープス
「ガレージに住みたい!暮らしたい!」という住まい手の要望叶えた、ガレージが部屋の一部となっている住まいです。
大空間の中にガレージがあり玄関があり、リビングがある。この大空間ために、柱も壁も入れたくない。そんな空間をつくるために、構造設計者と何度も打合せし、ようやくできた「リビングガレージ」です。
一言アドバイス:
ガレージを単なる駐車場ではなく、自分たちの居心地の良い居場所や暮らし方の一部であることも多いかと思います。ガレージであっても一つの部屋になりますので、室内であれば建物のコストの一部となります。ご自身の中でガレージのプライオリティを考慮したうえで、設計者と相談することがとても重要です。
ピアノと愛犬とガレージハウス
設計:アウラ建築設計事務所
「いつも愛車を眺められる様にしてほしい」という住まい手からの要望を受け、実現したガレージハウスです。書斎を隣接させ、愛車をリラックスした状態でみられる様に床レベルを下げることに。普段は見れない角度で愛車を見られるようになっています。
設計:アウラ建築設計事務所
「いつも愛車を眺められる様にしてほしい」という住まい手からの要望を受け、実現したガレージハウスです。書斎を隣接させ、愛車をリラックスした状態でみられる様に床レベルを下げることに。普段は見れない角度で愛車を見られるようになっています。
傾斜地と眺望を活かした焼杉の家
設計:Sデザイン設計一級建築士事務所
焼杉の外壁が印象的なガレージハウスです。住まい手からは「車が3台入り、収納庫としても使用可能で、室内から直接出入りが出来るウッドシャッターのガレージ」という要望がありました。シャッターに使用した木材は米松ですが、外壁の焼杉と同じ色に塗っているため、閉めた時も外観がとてもすっきり見えるようになっています。
設計:Sデザイン設計一級建築士事務所
焼杉の外壁が印象的なガレージハウスです。住まい手からは「車が3台入り、収納庫としても使用可能で、室内から直接出入りが出来るウッドシャッターのガレージ」という要望がありました。シャッターに使用した木材は米松ですが、外壁の焼杉と同じ色に塗っているため、閉めた時も外観がとてもすっきり見えるようになっています。
N様邸 注文住宅。
設計施工:株式会社LicreHome
住まい手家族の要望は「リビングから大好きな車2台を眺めながら、家族団らんや夫婦の時間を過ごしたい」、というもの。要これを叶えるため、リビングは全面ガラス張りにし、ガレージスペースを広く確保。また、車もガレージも大切なインテリアの一部と考え、ガレージの照明はデザイン性が高く、明るい物を採用ししています。
一言アドバイス:
ガレージハウスご検討においては、車台数の計画が大切です。将来3台、4台と増やすご予定がある場合、立体駐車場が導入できる天井高さにする事をおすすめします。愛車も家族の一員として、迎え入られるのがガレージハウスの魅力だと思います。
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設計施工:株式会社LicreHome
住まい手家族の要望は「リビングから大好きな車2台を眺めながら、家族団らんや夫婦の時間を過ごしたい」、というもの。要これを叶えるため、リビングは全面ガラス張りにし、ガレージスペースを広く確保。また、車もガレージも大切なインテリアの一部と考え、ガレージの照明はデザイン性が高く、明るい物を採用ししています。
一言アドバイス:
ガレージハウスご検討においては、車台数の計画が大切です。将来3台、4台と増やすご予定がある場合、立体駐車場が導入できる天井高さにする事をおすすめします。愛車も家族の一員として、迎え入られるのがガレージハウスの魅力だと思います。
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