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素敵な窓辺と暮らそう!7:カーテンサイドのスタイリング
窓まわりのプロがお伝えする、ウィンドウトリートメントの楽しみ方。今回はカーテンを開けたときにも引いたときにも目にとまる、サイド部分のデザインについて解説します。
ここしばらくは、日本で最も一般的で身近なウィンドウトリートメントであるカーテンに特化した解説を続けたいと思います。前回の記事、「カーテントップの種類」では、カーテン上部のデザイン処理の種類と応用アイデアをご紹介いたしました。
続く今回は、カーテンのサイド部分のデザインに注目し、そのバリエーションと特色をご覧いただきたいと思います。
続く今回は、カーテンのサイド部分のデザインに注目し、そのバリエーションと特色をご覧いただきたいと思います。
カーテンサイドのスタイリング
カーテンのサイド部分は、開け放している昼も、カーテンを引いている夜も、とても目につく部分です。この部分のスタイルや縫製のしかたによって、もともとのファブリックの色、柄の表情がさらに魅力を増すのですから、楽しまない手はありません。
サイドのデザインは、大きく分けると3種類です。
カーテンのサイド部分は、開け放している昼も、カーテンを引いている夜も、とても目につく部分です。この部分のスタイルや縫製のしかたによって、もともとのファブリックの色、柄の表情がさらに魅力を増すのですから、楽しまない手はありません。
サイドのデザインは、大きく分けると3種類です。
1. サイドバンディング
美しいアクセントカラーでカーテンのサイドをバンディング(帯状の生地で挟む処理)すると、全体がまとまりやすくなり、縦のラインによって天井高も強調されるというインテリア効果があります。
美しいアクセントカラーでカーテンのサイドをバンディング(帯状の生地で挟む処理)すると、全体がまとまりやすくなり、縦のラインによって天井高も強調されるというインテリア効果があります。
写真は、ギリシャ様式のフレットボーダーをアレンジしたサイドバンディング。欧米で定番的な人気のあるスタイルです。シンプルなカーテンが、ぐっと洗練された印象に仕上がります。
サイドバンディングの楽しい応用
こちらは、サイドバンディングにポケットをつけた応用編。シンプルなデザインのままで、かわいらしさを演出したいときに最適です。
こちらは、サイドバンディングにポケットをつけた応用編。シンプルなデザインのままで、かわいらしさを演出したいときに最適です。
ポケットつきのサイドバンディングは、コレクションのぬいぐるみをディスプレイしたり、行方不明になりがちなリモコンなどを入れておくこともできます。楽しい実用スタイリングといえるでしょう。
2. 切り替えサイド
バンディングよりも太い幅で、ゆったりとカーテン生地を切り替えると、やわらかな印象のアクセントになります。写真は、布のはぎ部分にボンボンフリンジを挟んで縫い留めた切り替えサイド。シックな色づかいでありながら ノスタルジックでかわいらしい雰囲気がプラスされています。
バンディングよりも太い幅で、ゆったりとカーテン生地を切り替えると、やわらかな印象のアクセントになります。写真は、布のはぎ部分にボンボンフリンジを挟んで縫い留めた切り替えサイド。シックな色づかいでありながら ノスタルジックでかわいらしい雰囲気がプラスされています。
切り替えサイドの賢い応用
カーテン生地の巾は140cm前後のものが多いため、一般的に窓幅の約2倍の生地を必要とするカーテンは、巾継ぎをして縫製されます。この巾継ぎの際に色違いの生地などを使用すると、生地代は変わらないまま、より個性的な印象のカーテンになります。
カーテン生地の巾は140cm前後のものが多いため、一般的に窓幅の約2倍の生地を必要とするカーテンは、巾継ぎをして縫製されます。この巾継ぎの際に色違いの生地などを使用すると、生地代は変わらないまま、より個性的な印象のカーテンになります。
こんなテクニックもあります。高額な生地はひと巾分だけ使い、まったく違う色や柄と切り替えてコーディネートしてみましょう。トレンド感満載のハイセンスなカーテンが、リーズナブル価格で手に入れられます。
3. シェープドサイド
通常は、バランス(上飾り)やシェードのボトムに施される曲線シェープのデザイン処理を、カーテンサイドに施した例です。インパクトのあるイエローと相まって、圧倒的なほど個性あふれる窓辺を演出しています。
各部分のデザインの種類を知れば知るほど、選べる範囲が広がり、ウィンドウトリートメントの楽しみ方も深くなってきます。カーテンのトップ、サイドとご紹介してきましたが、次回はカーテンの下部、つまりカーテンボトムのスタイリングのバリエーションをご紹介します。どうぞお楽しみに!
参考:『インテリアデザイナーの住む家』(トーソー出版)、『窓装飾プランナーBOOK』(日本インテリアファブリックス協会)、『インテリアスタイリング事典』(塩谷博子著、川島インターナショナル)
こちらもあわせて:
素敵な窓辺と暮らそう!1:「バランス」の活用法
素敵な窓辺と暮らそう!2:空間の「カラースキーム」
素敵な窓辺と暮らそう!3:ウィンドウトリートメントの種類を知る
素敵な窓辺と暮らそう!4:組み合わせでもっと充実! ウィンドウトリートメント
素敵な窓辺と暮らそう!5:インテリアファブリックの特性を活かす
素敵な窓辺と暮らそう!6:美しいウェーブをつくり出す、カーテントップの種類
通常は、バランス(上飾り)やシェードのボトムに施される曲線シェープのデザイン処理を、カーテンサイドに施した例です。インパクトのあるイエローと相まって、圧倒的なほど個性あふれる窓辺を演出しています。
各部分のデザインの種類を知れば知るほど、選べる範囲が広がり、ウィンドウトリートメントの楽しみ方も深くなってきます。カーテンのトップ、サイドとご紹介してきましたが、次回はカーテンの下部、つまりカーテンボトムのスタイリングのバリエーションをご紹介します。どうぞお楽しみに!
参考:『インテリアデザイナーの住む家』(トーソー出版)、『窓装飾プランナーBOOK』(日本インテリアファブリックス協会)、『インテリアスタイリング事典』(塩谷博子著、川島インターナショナル)
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