窓際の光だまりが心地よい方形屋根の家
窓際の光だまりが心地よい方形屋根の家
正方形のプランの四隅に窓をあけた住宅。敷地の傾斜を生かし、隣家の窓からの視線をうまくかわしながら、遠くの山の稜線や近所の緑地、隣家の生垣などを巧みにとらえ、住宅街にいることを忘れてしまいそうだ。窓際には柔らかな光だまりができ、心地よい居場所をつくっている。2階はLDKの一室空間。1階に寝室と和室、水まわり。
この住宅の一番の特徴は、方形を描く美しい天井の架構。四方から上る隅木が頂点の蕪束(かぶらづか)に力を集中させ、それを4本の丸柱が優しく支えている。装飾は一切していない。住宅のありのままの姿で空間を包み、暮らしに落ち着きと安らぎをもたらしている。
設計・施工/富士ソーラーハウス http://www.fsh.co.jp/
物件情報
物件名/方形の家
所在地/神奈川県
延床面積/109.60㎡
1F/53.40㎡
2F/56.20㎡
家族構成/夫婦
撮影/鈴木研一、塚本浩史